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桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

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今朝・・3時半に起きて・・4時にガス窯に火を入れた
昨日窯詰した分の本焼きである

私のパターンは午前4時ころに火をいれ
翌朝の2時ころに火を落とす
22時間前後の本焼きだから
殆ど徹夜みたいなものだけど

3時半起きは・・早起き
3時ころ寝るのは・・夜更かし
これだと・・徹夜って感じがしない
今から寝ても・・7時半か8時には起きる
午前中が無駄にならない分・・儲けだと思う・・笑
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今年最後の教室窯焚き・・還元分が終わった
既に詰めてある・・酸化焼成電気窯に
自分の作品を少々追加すれば焼ける

明日・・明後日くらいに釉薬を掛けて
金曜日に焼くつもりでいる

もう700回くらい焼いたことになるのだが
全てグラフに記録してある
1時間ごとに記録するから・・
焼成の日に窯を離れることはない
火が怖いからでもある
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今日はついでに・・
3基目の豆窯で・・少量の素焼きもした
どうせ・・長~い一日・・有効に仕事を重ねるようにしている
早朝からの素焼きだから
夜にはもう窯だしができた
明日の釉掛けに間に合わせたかったのである
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この器に・・しのぎを入れた
轆轤の上でカンナで削った
天目で・・この線が深い暗赤色になるはずである
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今日一日・・
一番時間をかけたのはこの糸貼り
丸一昼夜工房にいれば・・仕事がはかどる
年内に納品しなきゃ・・なのである

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# by touseigama696 | 2009-12-15 03:54 | ●工房便り | Comments(4)
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『百の花あらば・・その姿ひとつとして同じからず
されど・・
百の蕾あらば・・その姿なべてひとつなり』・・てつ

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蕾を見つけても・・花が見えるわけじゃない
蕾は・・不思議なほどに似ているのに
花は・・不思議なほど百花百様

蕾は・・花になるのではなく・・花に育つのだ
花は・・誰かが工夫して・・花に育てるのかもしれない
蕾に・・何かを足したり・・何かを引いたりして
この世で一番美しい花になれと・・育てるのかもしれない
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今思えば・・今取り組んでいるモチーフとの出会いは
花ではなく・・蕾だったに違いない
大したことない・・といえば・・大したことないモチーフで
大して区別もできない蕾でしかなかったはずなのだ
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あれから10年・・少し・・花に見えてきた
毎日毎日・・同じことを繰り返してきただけなのに・・
だから・・
いつ蕾が花に変わろうとしたのかさえ・・わからない

同じことを飽きずに繰り返す
単調なことのように見えて・・実は
私の頭の中に芽生えた蕾が
私にとってだけは・・かけがえのない「花」に育つ
そういう長い時間だったことを・・今にして知ったのだ

いずれ・・新しい蕾を探す旅が始まるだろう
途方もなく難儀だということも
しかし・・いちどは体験した旅だということも
知ってはいるが・・実りを担保するものでもない

人生だって・・そんなものかもしれない・・ナ

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# by touseigama696 | 2009-12-13 23:54 | ○陶芸雑感 | Comments(0)
「勘のいい人間」・・って好きだ
「勘がいい」ってことは・・直感で核心が見えるってこと
話が早い・・のも・・難しい仕事がうまくゆくのも・・
勘の良し悪しが左右する

同じことを何度も繰り返しながら身につける「勘」
時間はかかるが・・大事な資質だと思う
「なんか変だなぁ・・どっかちがってないか?」「うん?・・これって見たことない!」
「予定通り・・おさまりそうだ」「これ・・使えるかも・・!」

この手の予感・・を基礎にものを考える
新しい発見につながってゆくものである

ある囲碁の名手が・・テレビの解説でこう言ったのを覚えている
「・・まだ序盤だから・・どちらが優勢って?・・難しい質問だが
まぁ・・黒が今ここでこの手を打てる・・ってことは 黒悪いわけないね・・」

これが大局観であり・・根拠のある「勘」だと思った
「勘の功罪」・もちろん罪もあるだろうが・・
直感に響くものに・・もっと耳を傾けることを忘れたくないものである
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「・・うん?・・なんとかギリギリひと窯でおさまりそうだ・・」
これが昨晩の窯詰めの始めの「勘」だった

釉掛けを済ませた生徒さんの作品をずらりと並べて
手順をかんがえたら・・そんな感じだった
年内最後の窯・・正月に使えるように焼きあげたい

ガスの還元窯がひとつ・・電気の酸化窯は・・多分二回
そう見込んで始めた

隙間なくぴっちり並べるのは・・パズルみたいである
直径も高さもばらばらな作品を・・効率よく詰める
慣れてもいるから・・大体見込は当たることが多い

昨晩もそのつもりだった
だが・・当てが狂った
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8割かた詰めたところで・・それが判った
というのは・・棚板一枚分の作品を見逃していたのである

ここの教室では・・
酸化焼成してほしい作品には「OF」とメモをつけるのがルール
メモがなければ・・還元で焼く
見つけたのは・・メモのない板だったのである

この窯には・・どうしても入れたい私の作品が少しだけあった
注文の品で・・少し急いでもいる

最初まで戻るわけにはゆかないが
一段はずして詰め直してみた
やっとの思いで・・あらかたは詰めた

でも小皿数枚・・やむなくはずした
年初に予定している自分の窯に入れて焼くことで
勘弁してもらうことにしよう

勘はあたっていたが・・不注意だった
そこらへんは・・反省大である

それにしても・・天井がやや窮屈な窯である・・苦笑
苦労の跡・・火の神さま・・なにとぞよろしく!

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# by touseigama696 | 2009-12-13 11:10 | ●工房便り | Comments(0)
第71回一水会陶芸部会展
去年の受賞に続いて・・今年もどうやら入選できましたから
会場に行ってみました

ちょっと狭いけれど・・アットホームな感じ
more・・にアップしました

池袋西武から・・銀座に出て
藤井隆之さんの個展にもちょっと・・
作家は不在でしたが・・
殆ど赤マルのついた作品を拝見してきました・・
すごいですねぇ・・
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冷たい雨の中・・夕方帰宅してから
糸貼りしました
先日の個展の折りの・・追加ご注文の皿・・

個展には・・
こうした追加のご注文をいただくこともありますから
それなりにデーターをとっておかねばなりません

私の場合・・
全ての作品にナンバリングした上で・・写真をとってファイルします
別のファイルに・・
番号毎に素地土 装飾方法 寸法 焼成方法 価格が記録してあります
写真ファイルとデータ・ファイルを照合すれば・・
同じものを作ることができるというわけです
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写真ファイル41ページの516番
データファイルには・・
直径22.5㎝ 高2.5㎝ 高台径14.5センチ 黒泥 技法糸抜き 酸化(OF)焼成 ¥○○○○
とあります
これを頼りに・・これから釉薬かけて本焼きに回します

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# by touseigama696 | 2009-12-12 00:19 | ●工房便り | Comments(4)
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番組プロデュースが仕事だった若いころ
徹底的に鍛えられたのは・・段取りの良し悪しだった

「段取り」・・不思議な日本語だが
どうやら歌舞伎の世界からきているらしい
物語りの構成が一段ごとに整理されていて
うまくつながるってることのようだ

段取りがいい・・即ち・・流れがいい・・とでも
何ごとにせよ・・流れがよければ・・
大抵結果もいいものだ
段取りの良し悪しは・・結果の良し悪しを左右することになる

少し乱暴な言い方だが・・俗に言う「マメなひと」は・・
案外段取りが下手のような気がする・・マメだからである・・
何が起こっても・・面倒がらずに動く・・マメだからである

これも言葉が悪いが
無精者は・・段取りがうまい・・ことが多い(言い切るわけにはゆかないが・・笑)
なるべく楽して・・よい結果を得たいから・・つまり・・無精だからである
無駄な動きを省くために・・どうすればいいか
それが・・段取りなのである

段取りが悪いと・・・
ロクロに土を据えたのに・・なぜか手水が用意されてない
うまいこと挽きあがったのに・・なぜかナメシがない
一丁あがり~のつもりが・・なぜか亀板がない

ないものを探そうとすると・・
粘土で汚れた手を・・胸の前でダラ~りと・・
まるでお化けのよう・・
あちこち手泥で汚しながら・・動き回ることになる

これじゃ・・集中していい仕事できるわけがない
始める前に・・
今からやろうとしてることを・・頭の中にイメージして
シュミレーションしてみることが・・段取りなのである

段取りの良し悪し・・
なるべく初心のうちに心がけるべきことだ
この良し悪し・・彼我の差は大きい

高層ビルの一階・・ここが水平でなければ
ビルは・・ピサの斜塔になる
段取りが悪ければ・・
10階より20階を先に作る羽目になる
そりゃどう考えても・・空中楼閣
建つはずはないのだ

なにもかもをロクロの前に据え
頭を動かすことも・・ロクロを止めることも・・
椅子から立ち上がることもせずに
一気に挽き上げてしまいたいのは・・
私が無精者だからなのである

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# by touseigama696 | 2009-12-11 02:22 | ●窯だ行進曲 | Comments(0)
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「50歳からのプロ・・」
いつか書いてみたいと思ってきた我が道である
傍証を重ねつつ・・
「プロ」という言葉が
どういう響きを持ってひとを惹きつけるのか・・

そんな思いが実を結べば・・と
願いつつ・・船出しようと思うのだ・・06/08/29


3年前の夏の終り・・このブログの最初にそう書いた

そうなると・・
どうしても「忘れえぬひと」がひとりいて
50歳からのプロ・・の大事なきっかけを
私に与えてくれたことを・・思い出す

50歳からのプロ もうひとつの偶然06/09/01

リンクを貼ったのですが・・何やら不調です・・
クリックした画面をスクロールすると・・本日分の下にアップされるようです・・
なんでだか・・わからんのですが・・トホホ

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1994/12/21・・私がこの写真を撮った
この夜見学して・・翌新年早々から稽古を始めた
そして・・その春・・彼女は逝ったのである

陶芸を始めて1年足らずの頃の・・彼女
今見れば・・まだ初心でしかない
菊練りの土も・・水挽きの仕種も覚束ない

でも・・このまま稽古が続けられたなら・・
今ごろは・・よいライバルだったに違いない
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人生なんて・・ほんとに分からないものだ
予定された道など・・あるはずもない

あるとすれば・・ほんの些細な偶然が
思いがけない行く末を導くことがある・・ということだ
彼女の夭折も・・私の転向も・・
予定だったはずもないのである

たった一本の電話・・
彼女からのその電話が・・私の晩年を決めた
お互いにそんなこととはつゆ知らず
ささやかな偶然を受け入れただけなのに・・

そして・・何より皮肉なことは
彼女は・・私にもたらした晩年の転向を
何も知らない・・ということだ

できれば・・一緒に喜んでもらいたいことも
幾つかはあったのに・・


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# by touseigama696 | 2009-12-09 22:55 | ●エッセイ50歳からのプロ | Comments(2)
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遠い昔・・少し長い入院生活を強いられて
「見舞いに・・何かご希望は・・?」と訊かれれば・・
「焼き海苔・・か・・ロール・ケーキ」と答えたものだった

40年近く前のことなのに・・
ヤマザキ・パンのロール・ケーキが目に浮かぶ
あまり豪勢とはいえない病院食・・
これでも十分満足だった
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去年・・福岡での巡回展を息子夫婦と見ようとして
前泊の湯布院で・・「b-speakのロール・ケーキ」を勧められた
でも・・行列ができてて・・やめた
並んでまで食べたいものはない・・が持論だったからだ

b-speak

だが・・最近・・この持論少々雲行きが怪しい
並べば・・美味しいものが食べられる・・笑
でも・・できるだけ自分では並びたくない

ひとに・・気が遠くなる・・って言われるような
細かい装飾していながら・・実はとても短気
要するに・・わがままかも・・笑
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先日・・並んで買った堂島ロール・・
差し入れしてくださったのは・・教室の生徒さん

これ・・並んだのはカミさん・・銀座の三越で
やっぱり美味い・・です・・笑

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# by touseigama696 | 2009-12-09 00:02 | ○未分類 | Comments(4)
今日は・・かねてからの約束で
窯業の業界紙・・の編集者さんの取材を受けました

かつて・・取材するのが仕事だった私にとって
取材されるのは・・決して慣れてはいません・・が
とてもチャーミングな女性の編集者さんでしたから
気持ちよく・・いっぱい喋っちゃったみたいです
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糸抜き波状紋のモチーフとの出会いの部分・・と
52歳からのプロ挑戦・・が関心の対象のようでしたが
それは・・私にも一番答えやすい部分
すぐ後ろにいる団塊の世代へのメッセージとして
幾つかの持論をお話したのでした

その中のひとつ・・
自分の仕事・・自分の世界・・独創・・
これをひとつの作品の中に表現することの難しさ

これはもう・・死に物狂いの世界です
でも・・必死に考えて・・探して
それらしきものを見つけられたら
それがどんなに幸運なことかに感謝しながら
死に物狂いで制作するしかないのです

そして・・
「死に物狂いの世界」・・こそ
実は・・もっとも幸せな世界だということに
きっと気づくのです

自分の世界が見えてきた・・という実感
それこそ・・まさに至福なのです

「死に物狂い」になって・・
ほんとに狂ったり 死んだひとは
決していませんから・・

人生の終章を・・
ひたむきに・・「死に物狂い」・・になる
責任世代ではないからこそ許される「自由」・・
じゃないでしょうか

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# by touseigama696 | 2009-12-08 02:01 | ●工房便り | Comments(4)
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個展が終わって・・陶葉会展も終わって
そしたら・・老母が亡くなって・・
あわただしい日々の直後・・今日は
午後から妻を連れだって・・・
松屋銀座でリッチな時間を過ごしました

酸化金属を操れば・・昨今この方に右にでる者はなし・・
いつも奥の深い表現で魅了する・・小山耕一さんの個展
松屋銀座の7Fサロンで拝見しました
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赤胴色の男っぽい世界にどっぷりかと思いきや
色白の美女もお好きとみえて・・
土の内面に化粧した白磁の器がズラリ・・多才なのです

「・・ウチの周り・・町工場が多いから
酸化金属・・幾らでももらえるんだ・・」・・と
おっしゃってましたが・・よく考えると
あの周り・・昔は花柳界もあって
化粧した「白」も・・おなじみだったかも・・笑
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これがご本人・・こころは既に今夜の酒席なのでしょうか
日本工芸会東日本支部の幹事さんでもあって
面倒見の良さも・・天下一品
随分とお世話になっています

小山耕一の壺の中
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同行した妻の希望で・・
複雑な黒に発色する・・
このカップをいただくことにしました
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すぐ隣り合わせで・・柿磁でおなじみの岩瀬さんも・・
何と・・ここで23回目の個展・・天文学的な回数です・・笑
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とりわけ今年は・・岩瀬さんと一緒に入選・展示される機会に恵まれ
日本陶芸展 日本伝統工芸展 菊池ビエンナーレと・・
立て続けに・・名手の作品をじっくり勉強することができました

併せ掛けの釉の美しさ・・バランスの良さ・・
天目で似たようなことをする私には・・
とても勉強になるのです
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今は亡き・・松井康成 辻清明 辻脇さんのお弟子さん
ほんもの志向の重厚さがとても魅力的です

穏やかなお人柄で・・
陶芸家というより・・熟練な教育者の趣き

陶芸 岩瀬健一 古典と現代
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蓋物のこれを・・いただきました
座右に置いて・・眺めたり・・手にしたりで
楽しませていただくことにします

おまけは・・more・・で

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# by touseigama696 | 2009-12-07 00:42 | ○展覧会 | Comments(4)
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物原(ものばら)・・壊して捨てたやきものの墓場
もうひとつのブログに・・こんなこと書いたことがあった
物原
焼く前なら・・失敗は再生できる
でも・・焼いたら・・捨てるしかない
勿論・・どこにでも勝手に捨てるわけにはゆかない
大抵は・・工房の片隅に穴が掘られ・・そこが墓場だ
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作ったものすべてが世に出るなら・・物原はいらない
実際のところ・・むしろ逆が普通
世にでたものより・・はるかに多くが物原に眠っている
だから・・すぐに手狭になる

我が家の工房も・・同じ
狭い庭が・・まるで廃墟のごとく
なんとかしなきゃ・・頭が痛かった
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手を貸してくれたのが・・大工の親友Kちゃんだ
彼のトラックでおよそ4台分・・しかるべく処分してもらった
出品に耐えなかった大皿40枚ほども処分した

陶工の血と汗も・・しくじれば産業廃棄物
掘れば・・陶片が遠い昔を物語る・・などと
情緒的なこと言ってられる時代じゃないのだ

Kちゃんのおかげで・・やっときれいになった
だからといって・・物原なしにとはゆかない
失敗の数が・・試行錯誤の証明なのだ

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# by touseigama696 | 2009-12-06 02:39 | ●工房便り | Comments(0)