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ロストshall 症候群

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戦後初めて日本に上陸した時のマッカーサー元帥
毀誉褒貶いろいろあるが 恰好いい軍人だった

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I shall rerturn は
かつてマッカーサー元帥が 日本軍の侵攻で
陥落したマニラを撤退するときに残した言葉

これが I will returnでなかったから
後世歴史に残った
shallに秘めた強い決意が「必ず戻ってみせる」と言わしめ
 それが3年後の I have returned となって
マニラに凱旋したのだった

中学時代だったろうか
英語の授業でwillとshallの違いを学んだとき
この史実を教えられた

I will return が I will be back とほぼ同じで
戻ってくるつもりだよ 程度だとすれば
I shall rreturnはもっと強い意志を示す言葉で
「必ず戻ってみせる」は「私をして戻らしむる」であり
戻らしむる主体は 私ではなく「神」だというのだ
その結果 I have returnedは
「戻れた」ではなく神の加護のもとに「戻った」となり
幸運ではなく必至として強い説得力をもったのだ

英語も生きもの 60年も経てば変化もしていて
今ではwillとshallにそれほどの強い区別はないとも聞く
それも無理ない長い時の流れだと思うが
言葉の問題であるよりは 責任ある者の生き方として
shallを言えない指導者たちが増えているのが気になる

希望的観測のwillですり抜けようとする信念不在が
当然の如く「地位ある者の特別な責任」
ノブレスオブリッジをも阻害する
卑近でこれを正しく実行したのはNZ首相しかいない
彼女のメッセージは明らかにshallだ
だから世界の世論は彼女を讃え支持した

彼女に倣う指導者たちが増えてほしい
結果だけが全てではない
強固な信念と決意ある者にもたらされるもの
それをみんなで支えることが大事なのだ

政治は 政治家を育てることでしか実現しない
ロストshall症候群の指導者たちに
willだけでは生きていけないぞと指し示すのは
サイレントマジョリティーの
これまた大事なshallだと思うのだ


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糸抜き茄子紺麦藁手鉢 自作




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by touseigama696 | 2019-03-30 08:41 | ●エッセイ | Comments(2)

マッチ&ポンプ

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マッチポンプという言葉がある
自分で火を点けて 自分でそれを消すひとのことだ
火事場での話ばかりじゃない

自分でトラブルを引き起こしておきながら
いつの間にかその解決に手を貸しているみたいな人
それもマッチポンプである
そうしたある種の矛盾を目の当たりにするのがテレビだ

毎朝毎晩 様々な事件を追っては
やたら詳細に報道(?)してるが
そこまでするか?というほどにマッチになる
それでいて話題の終いには
締めくくりにキャスターが話す言葉は大抵一緒

「被害者の方々の気持ちを考えると
二度とこうした事件が起きないよう
再発防止に努めていただきたいものです」
マッチがポンプに変わるのである

このセリフ 間違いではないが
やはり君らがしてることはどこかおかしいよ
毎度そう思いながら 「なら見るのやめれば!」
三食を食べる時間の間だけのことだが
妻の言い分が正しい

昨日はある殺人事件を解説していた
警察OBの専門家を交え微に入り細にわたり 
犯行のつぶさを紹介し
ついにCGを使って実際の現場を再現して
ここからこうもできる
あそこからならああもできる
リアリティーがあって意味はよく理解できるが

「それをする意味は何?」

最後のコメントにつないで再発防止のためというなら
それこそ大いなる「矛と盾」の問題である
 
これは再発防止ではなく犯罪支援の片棒担ぎでしかない
「なるほどそうか じゃ次にはそうしよう!」
模倣犯を増やすだけということを
テレビメディアの人間たちはどう考えているんだろ
犯罪とは無縁に生きてる殆どの人々が
ここまで詳しく経緯を知りたいとは露ほども思うまい

先日 ニュージーランドの首相は
この矛盾に最大で最高の指針を国民に告げている
ここでも触れたが

「私は彼の名前は決して口にしない」
「犯罪者ではなく被害者のことだけを考えてほしい」
「間違ったヒロイズムを拒否し彼に何も与えない 名前さえも」

「徹底的に無視するが国としてやることはやる 
直ちに銃規制もだ」
テレビメディアが取り上げるべきはこっちだ

あらゆる犯罪から被害者を減らすために
「誰に何ができる?」
「誰が何をすべき?」
綿密な取材をするなら是非こっちにしてほしい

メディアがマッチポンプになってしまうと
それこそ被害は大きいのだよ



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花入れ 自作




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by touseigama696 | 2019-03-29 07:32 | ●世相あれこれ | Comments(8)

愚者のことば

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1988年(昭和63年) まさに昭和が終るあの年
ある機関紙のために色々書いた中に
この「愚者のことば」がある

400字にしたら10枚弱のエッセイが50数編
その中の一篇が「愚者のことば」である

「普段口にする耳慣れた言葉を わたし風に定義してみたのだが
似たようなことは芥川龍之介が「侏儒の言葉」で
アンブローズ・ピアスは「悪魔の辞典」で試みている
興味のある方は読んでみては如何・・」

誠に不遜の限りの前書きは 今にして心底恥じる思いだが
そこを曲げて一部を再掲してみることにした

言葉を 自分なりに定義してみる行為は
不遜とばかりはいえず 有効な学習
そんなつもりで書いたものだった


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『愛』
本当のことを知って冷めれば それは恋
本当のことを知って深まれば それが愛
事実はひとつでも 真実はふたつある


『死』
誰でも一回しか体験できないもので
多少これに似た体験としては「眠る」がある
但し
決定的に違うのは 死には目覚めがない
従って体験はできても体験談はできない


『嘘』
もしこれだけで生きたとしたら
その人生は惨憺たるものだが
さりとて
全くこれなくしての人生も
些か興に欠ける 上手に使えば
「思いやり」とか「温かさ」といった
称賛を受けることがある


『自由』
一日中何もすることがなく
暇を持て余してる人間には全然見えないが
寸暇を惜しんで忙しくしてる人が
ふと出来た時間の隙間に感じる開放感のこと


『友情』
適当に持ってるときは人生で最も価値あるものだが
深間にはまると 言うべきことが言えなくて
お互いの人生を台無しにしてしまいかねないもの


『親子』
母親には疑いのない実感で 一方
父親は深く考えずに信ずべき人間関係のこと
「もしかしたら」がその違いを分けるのかも


『恐怖』
生理的には不快なものだが
実害のない範囲ではちょっと覗いてみたいもの
自分で味わうのは真っ平だが
他人になら快感を感じるひともいる
「権力」などは
こうした人間にとっては合法的な手段として
魅力的に映るようだ


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『幸福』
他人を蹴飛ばしても手にしたいと思いながら
結局 他人を蹴飛ばした奴には
決して手にすることができないもの
金で買える安物もあるが
質の良いものは決して金では買えない


『言葉』
剣を用いて人を刺せば罪になるが
寸鉄で人を刺しても罪にはならない
時に言葉は剣よりも鋭いけれど
人を刺せるほどに使いこなせば
人を生かすこともできる


『夢』
バラ色をしてると言われるが 証明できる写真はない
バクが食べるとも言うが 目撃したひともいない
怠け者が怠けながら自分の限界を越えたいと願うなら
これに頼るしかない


『人生』
量的には浜の真砂ほどありながら
質的には同じものはふたつとない奇妙な時の流れ
自分のものに関しては殆ど何も解っていないのに
他人のそれにはとかくのことを言ってみたい欲望に駆られる
そして これを失う時
自ら為したこと為さなかったことの全てを
正当化しようとして用いる言い訳のことば


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糸抜き採泥茶碗 さくら 自作




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by touseigama696 | 2019-03-27 21:32 | ○折々の折り | Comments(2)

彫刻の鼻

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タム9の「しずく」 遠い日に  

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ある誇り高き彫刻家のはなし

功成り名を遂げたさる人物の依頼で
その胸像の制作を依頼された

暫くして制作途中を見たいという申し出で
粘土の原型を見せることになった
暫く凝視していた依頼主は

「実に見事です 我が身のことといえ
よく似て作られています ただ一点 
私の鼻はこんなに高いでしょうか?」
と感想を述べた
その物言いは恐縮しつつも言外に削ってほしいと
言わんばかりだった

束の間の沈黙が流れ やがて
作品の前に立った彫刻家は
手にしたヘラでスーッと鼻を削った
粘土の粉がパラりと下に落ちていった

「こんなもんでしょうか?」
「そうそうこんなもんですよ 私の鼻は」
依頼主は満面に笑みを浮かべた

これだけの話だが
これだけの意味ではなかった

彫刻家は 
暗に鼻を削ってほしいと言われた瞬間
こんなことを考えていたという
「作品に対する自分の芸術的良心に従えば
これっポッチも削りたくはない しかし
毎日これを眺めて暮らす依頼主にとっては
鼻の高さが気になって仕方ないのも気の毒である
削っても削らなくても両者の満足を満たすことは出来ない
さてどうしたものか?

咄嗟に彫刻家は身近にあった粘土の削りカスをそっとつまみ
鼻先を削る素振りでパラリと落としたのだ
その様子を見ていて 
低くなったように思える我が鼻の高さに満足し
依頼主に笑みが戻ったという
「そうそうこんなもんですよ 私の鼻は」

信念は人間にとって大事なもの
もの作りにとっても同じ
しかし この世の中を
たった一人で生きているわけじゃないから
人とひとの関わりの中で 時に
現実的な解決に迫られることもある
自分のためだけでなく さりながら
他者のためばかりでもない解決

このエピソードが物言う裏面では
そうした機転を教えてはいないだろうか
芸術的良心 思えば深くて難しいものがある


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黒天目鉢 旧作




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by touseigama696 | 2019-03-26 15:59 | ●エッセイ | Comments(0)

アーダンNZ首相


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「私が彼の名前を口にするのを
皆さんが聞くことは決してないだろう
彼はテロリストであり犯罪者であり過激主義者だが
私が話すときは名前では呼ばない
皆さんも命を奪った者ではなく
奪われた人々の名前を語ってほしい
あの男は悪名をはせようとしたのかもしれないが
我々ニュージーランド人は彼になにひとつ与えない
名前さえも・・」

十日ほど前の銃乱射事件の直後
ニュージーランドのアーダン首相はこう述べた
このメッセージには
難しい法律用語も条約からの引用も一切ない
極く普通の平易な言葉で語られているが
それでいて一国の最高責任者の
国と国民を守る為の毅然とした決意が伝わってくる

不法な銃乱射が多発する昨今
これほど端的で これほど簡明に
国の意志を言葉にした指導者を他には知らない
「名前さえ与えない」は 極めて鮮烈に
彼らの誤りに満ちたヒロイズムを拒否すると
世界に向かって示唆している

騒ぎたてることは犯罪者の思う壷
苦渋の忍耐を忍ぶ「無視」こそ最強の意志
そう聞こえて深く共感したのだった




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by touseigama696 | 2019-03-25 11:21 | ●エッセイ | Comments(6)

恋ごころ

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かつて恋心は予兆(きざし)だった
やがて
長い歳月を経て余韻(なごり)となる

なごりは
ためらいやときめきが印す一筋の道
忘却の彼方に向かう一条の轍

忘れてこその人生の
思い出せない兆しと
忘れられない名残りを行きつ戻りつ
いつか夜は更けてゆく

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灰釉一輪挿し 旧作



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by touseigama696 | 2019-03-23 22:59 | ●てつ56 | Comments(0)
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朝食を摂りながら見る朝のテレビ
知らなきゃいけない事件もあるが
知らないで済めば知らずにいたい出来事だってある
事件は大抵は不幸なできごと
社会的な問題だったりもするから
報道を見て承知しているべきものが多いが

例えば遠い他府県での民家の火事一件を
犠牲者のあるなしを含めて
全国向けで詳細に報道する必要があるだろうか
特報チャイムが鳴ってテロップが出て
近隣の住人が撮ったと思しき動画が映し出されたりすれば
やはりドキッとし暗い気分に襲われる
勿論気を引き締める警鐘にはなるが
やや地域や個人に傾いた事件は
放映を然るべき近隣エリアに留めてもよさそうに思える

悲喜こもごもが当然のニュースであれば
扱い方で世間を明るくすることも暗くすることもある
一日の始りの時間帯であればこそ
務めて明るい話題も探してほしいものだ

先日も立て続けに児童虐待のニュースがあったが
それだけ見てると事件増加を想像させ憂鬱になるが
実際の発生件数は年々減少してるとするデータもあると聞く
明るい扱い方ができないものかと思うが
言い古された「他人の不幸は蜜の味」が邪魔するんだろか

メディアの関心が視聴率がらみで動くと
現実とは乖離した悲観ムードを醸してしまうこともある
テレビが作る世論に傾斜せずに
すこしでも明るい世の中に生きる希望を忘れたくないものだ

山中伸弥博士のiPs細胞の研究で臨床上
実用化の可能性がどんどん増えているなどの話題を聞くと
やはり嬉しくもなるのである


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那須紺糸抜き流線紋花器 自作




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by touseigama696 | 2019-03-23 00:32 | ●世相あれこれ | Comments(2)

取材に教えられること

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夕方までかかって取材の撮影は終わった
一応編集子さんの意向に添って準備しておいたから
想定外に慌てることはなくて済んだようだ

自分の持ち技を紹介してほしいといった取材なら
普段のままをご覧に入れればいいが
「こんな風の作品をこんな風な手法で作品にできないか?」
そうした取材側の提案から「やってみるか!」となれば
丁寧に準備しないと不測に出会って慌てたりする
それを避けるにはと色々考えることで
普段見逃しそうな段取の必要に気づくことも多い

手慣れに染まらぬためには
こうした刺激は作家としては得難い経験でもある
しかし部分的ではあっても未知が含まれているから
不安を感じながら そっと内緒で祈ったりもするもんだ


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とりあえず加飾を終えて
釉薬を掛けるとその被膜の下に全ては隠れる
やがて窯の火を潜って改めて目論見が見えることになるが
それはいつでもスリリングな瞬間である

予想が想定内で上がるとしたら
そりゃ結構大したことだといえるこの世界で
未知との遭遇はやはりいい勉強である

技術よりその勇気を讃えるとでも

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取材とは無関係だが 旧作の「鉄絵湯呑み」
この手のさりげなさ 今でも好きだ




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by touseigama696 | 2019-03-21 00:39 | ●工房便り | Comments(0)

それも時代

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子どもの頃 親父から譲り受けて使った古いカメラ
小学校の卒業旅行の時はこれで写真撮った
それでも子どもには贅沢な玩具だった
幸いなことに親父の医局には暗室があって
そっと現像してもらったり それも時代だった

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いつだったか
若い女性カメラマンへのインタビューを見た
ファッションのポートレイトが主戦場のカメラマン
インタビューの中でこんな話をしていた

「今のデジタルカメラは相当に高速で連続撮影ができます
あるモデルさんのあるワンカットが欲しければ
ポーズしながら動いてゆく流れを連写します
そして撮影後ビューアーで一枚一枚丁寧に見て
一番いい瞬間を決めます」

これは彼女に限ったことではなく
報道のカメラだって連写して選ぶのはルーチンかもしれない
それが時代なのだ

一方 私が映像の世界に入ったころ
まだ戦前に大きな新聞社で修行したカメラマンさんが健在だった
もうお名前も覚えていないが
そんなひとりのカメラマンに聞いた話
これも時代だったと思ったものだ


「新米のころは
朝出勤すると手入れの済んだ35のカメラに精々10枚
千切って作ったフィルム1ロールを詰める
社を出たら一日掛かりで歩き回り
これなら使えるって写真を撮って帰るのが日課の稽古
幾ら撮ったって使えなきゃ つまり
新聞に載らなきゃ肩身が狭いってもんだ
じゃどういうのが使えるかっていうと
構図やピントじゃないのさ
シャッターチャンスってやつがズバリなら
写真が勝手にものを言ってくれる
見出しの要らない写真・・って奴だな
一瞬で何を見せたかったかを撮らなきゃだめってこと
それがドンピシャなら構図が悪いとか
ピンがきてないとかは大したことじゃない
35㎜位のレンズだとビビってたら
被写体は画面の真ん中に大豆一粒みたいなもん
人でも物でも思いっ切り接近して撮る
度胸がないと務まらない商売だったね」

「ファインダーから見てる分には
崖っぷちも怖くないのに
カメラから目を離したらビビるよ」

カメラ持ってない時はとっても大人しいのに
一度カメラを持たせると猪突猛進
私の周囲にもいたっけ

記録が主軸だった写真 表現を求められる写真
どっちも時代 どっちもきっと正しい訓練法だ

写真はいつでも時代と深く関わってきたから・・
私にはそう思える


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糸抜き線紋皿 自作



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by touseigama696 | 2019-03-20 06:15 | ●エッセイ | Comments(0)

料理番組のごとく

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近々に雑誌の取材が入ることになった
たっぷりと時間をかけてってのは滅多にない
如何に素早く取材撮影するか
編集子さんの腕の見せ所ということになる

先日打合せも済んで だから
時間短縮を狙った準備を進めるために
今日の午後はロクロに向かった


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どうやって時間短縮を図るかというと
そこは料理番組の作り方と似てる
完成させる皿が二枚だとしても
二枚の皿を準備すればいいわけではない

朝の生番組などで調理を紹介するときに
ご覧になったことがあるだろうが
オーブンやレンジに入れて10分加熱すると説明しながら
「ハイ! こちらが丁度10分経ったところですよ・・」
生放送で10分は待てないから 予めスペアを用意するわけだ
こうした手段を幾つか挟むことで
撮影の時間が短縮され放送枠の中に納まる計算になる


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かつて新米制作者だったころ
たまたま料理の特別番組でご一緒した
NHKで活躍された往年の料理研究家 関操子さんから
教えて頂いたのがそうした現場の知恵だった

あのほうれん草は
撮影するときはほうれん草でなく〇〇菜の方が都合がいい
見た目はとても似てるが
加熱しても色の鮮やかさが失われないのだそうだ
食べる分は勿論ほうれん草でも
画面で調理を見せる時はそれなりに工夫がこらされていた

やきものの制作過程にも
そうしたテクニックを生かせば
時間が短縮できる
編集子さんの希望を聞きながら
何をどう準備するかの段取りを考えて
制作順序をテレコに挟む算段をするわけで
僅かにプロデューサー気分を味わうことになる


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結婚してまだ日も浅かった私は
関操子さんから著者署名入りでご本をいただいた
昭和46年6月12日とあり妻の名も記されている
我が家の新婚時代の教科書だったらしい


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8枚の皿を挽いた
勿論8枚全部使うわけではないが
何が起こるか分からない
余分に用意しておけば慌てることもない

スムーズな現場は段取り次第なのだ
慌てなければ何事もなく出庫できるはずの
コンビニのパーキングで
店内に突っ込んで自爆する事故が多発するが
原因は慌てたからが圧倒的だ
予定通りに進めばそうした自爆は起こらない
段取りと手順
いつもそこに集中することが大切だと
思い続けてきたことである

明日もまだ準備に手がかかりそうだが
53回目のアニバーサリーでもある
夕食は一緒に外でということだそうだ



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by touseigama696 | 2019-03-18 20:45 | 〇制作あれこれ | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696