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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

<   2018年 10月 ( 14 )   > この月の画像一覧

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昨日・・最初の1本を貼った時
また厄介なこと始めてしまった・・そう思った
いつものことだが・・でも始めた
始めさえすれば必ず終わる
面倒でも・・それを楽しむのも悪くない

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45㌢径ほどの鉢を
48分割して・・5本の糸で埋める
合計すれば・・288本の糸を
表から裏に回して貼ればいい
余計なことを考えず
淡々と々仕種を繰り返せば・・いつか必ず終わるものだ

フリーハンドで可能な限り直線で貼る
急げば不要に曲がって・・貼り直しだ
経験で憶えてもいるから・・決して慌てない


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大鉢でもあるから指で掴むにはそこそこ重い・・だが
貼り終えた部位に触れるのは・・そっと優しくだ
微弱な接着力・・乱暴にすればすぐに剝れるからだ

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一本貼るごとに・・皿を立てて裏返す
288本貼るためには・・288回裏返すことになる
肩の痛みとだるさに悩まされるのは・・そんなとき

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不安定な状態で鉢を支え
右手だけで口縁部から高台まで糸を引く
引っ張れば直ぐに切れてしまうから
当たり線の上に糸を置いてゆく・・そんな感じかな

面倒な作業には違いないが
大抵の作家さんたちは・・内容は違っても
みんな気が遠くなるような工程を繰り返している

我慢なしに綺麗なものはできないかもな
教室などで
「これもっと簡単にできる方法ないかな?」
そんな独り言が聞こえると・・こう答えたものだった

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裏面はほぼ垂直に立て・・右手一本で貼るが
作業台と接触する口縁部を壊さないように
椅子置きのマットなどを利用して養生している

ちょっとした油断で傷つけてしまうことも多いから
最初から最後まで・・緊張を維持する必要があるが
工程が半ばを過ぎて完成形が見えてくると
それが励みになって・・頑張れるものである


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夕方までには・・どうやら貼り終えた
楽で簡単な作業では叶わない達成感
大物の作品作りの醍醐味は・・きっとそこら辺だ

この後・・那須紺の顔料を吹いて糸を剥がすが
そこでも別のデリカシーが要求される
無事に作品になるのかどうか・・緊張はまだ続くのである
しかし・・始めたものには必ず終わりがくる
励みにしよう

「大きな失敗は仕方ないが
小さな失敗はしたくない」
案外
作家心理ってこんなものじゃなかろうか

そのこころは?
大きな失敗は・・やり直す価値があるが
小さな失敗は・・不注意なだけだから




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by touseigama696 | 2018-10-30 08:40 | ●工房便り | Comments(2)
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私の教室で最も古いふたりが・・最後の釉掛けを済ませて帰り
いつもと同じように教室を閉めた
残されたのは・・数日中に最後の窯を焚くことだけだ
良くも悪くもフェードイン・・フェードアウトの20年
霧が晴れて・・ぼんやりと景色が見え始め
また霧がたちこめ・・その景色が消えてゆく
私は・・フェードイン・フェードアウトが好きだ

独りで仕事してた工房に・・何とはなしに人が集まり
殆どカリキュラムもなしに・・ロクロに座り
大して教えられたでもないだろうに
いつのまにか・・少しもっともらしいものが出来て
あとは好きなことを好きなように追いかける
そんな毎日の教室20年が・・昨日で終わった

20年前・・病院を退職した日も
やはり別離はフェードアウトがいいなと
夜が更けてからそっと退室したのを思い出す
迷惑だったろうに・・計画していた行事を辞退したら

「ならば記念品だけにしますけど・・何にしましょうか?」
「じゃ・・これから一番使いそうなチノパンがいいな!」

こんなに?・・一枚ならず沢山のチノパンをいただいた
事情は判らぬが・・用意した予算を全てチノパンにしたのだろうか
でもこの先工房で汚すことの多い仕事だから・・何よりだった
フェードアウトにつきものの・・少しもの悲しい寂寥感
その分・・創業期を共にした職員たちの情が嬉しくて
大量のチノパンを抱えて車に乗ったのを思い出す

さて・・来週には
馴染の大工さんが入って・・設えを一寸直す
独りきりの工房に戻すためだ
不要になるロクロの処分も決めて・・手配した

病院を退職して始めたあの最初の頃の工房も
地元の後輩たちに助けられて
ぼんやりだが姿を表し・・嬉しかったっけ
あれもフェードインだった

フェードイン・フェードアウト
できれば・・人生もこれがいい

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来月には・・所属する陶葉会の展覧会が
県立の美術館で予定されてる
急げ!・・こっちはカットインでないと





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by touseigama696 | 2018-10-28 08:17 | ○陶芸教室 | Comments(4)
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袋詰めのままの古い写真を整理してたら
これが・・ポロリと出てきました

覚えてはいるのですが・・何時?何処で?
暫く考え込んでしまったけど
右下のロゴをみると
どうもディズニーランドと読めます
それで・・思い出しました

1968年(昭和43年)の9月
アメリカの西海岸に取材に出かけ
取材の合間に・・息抜きに遊んだ
ロスのディズニーランドです
丁度半世紀50年前の今頃
園内で描いてもらった・・私の似顔絵です

私をご存知の方は・・きっと笑うでしょうが
似ています・・若い頃の私のままです
26歳の年ということになりますが
少し老け顔ですね

今の住まいから・・電車で30分も乗れば
東京ディズニーランドに行けますが
自慢じゃないけど・・まだ
一度も行ったことがありません

我が子を連れて遊ぶ頃には・・まだできてなく
東京ディズニーランドは1983年(昭和58年)開園なんですね
孫たちが行きたがる頃だと・・ちと老い過ぎてるかも
言うまでもなく・・自分で遊ぶなら程遠い興味と関心

「生涯たった一度のディズニーワールドは
50年前の本場のディズニーランドだったよ!」
孫たちには・・格好つけてそう言おうかな?





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by touseigama696 | 2018-10-27 01:12 | ●お気に入り | Comments(0)
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この月末で・・教室は終わる
20年の日常の日々に・・ひとつのピリオドだ
始めたころを思い出すと・・感慨深いものがある

52歳で始めた晩学陶芸だったから
毎日が・・知らないこと判らないことだらけ
なのに・・通りすがりの人たちが集まって
いつの間にか自然発生的に生まれた教室だった

教室というよりアジト・・溜まり場の方が当たってる
だから・・やがて人の流れが減り
自然消滅的に消えて終わる・・それがいい
看板掛けてない分外す必要もない・・それもいい

残された時間を・・自分のために生きる
我がままが許される歳になったと・・思いたいのだ


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子供のころから・・片づけ下手だった
今でも決して得意ではない
でも・・だからといって何やら症候群というほど
病的な混沌に埋もれてるわけじゃない

気取って言えば・・安住のカオス
余りに整頓が行き届くと・・安住が失われる
それが・・ずぼら者の美学とでも

微妙に散らばっていて・・でもどこに何がある
それが把握できてる程度の乱雑が・・私は好きだ
つまり安住できるってことなのである

思い出すことがある
まだテレビの番組を作っていたころの話
それは住まいをテーマにした番組だった
ある高名な建築家が設計したお洒落な家を取り上げた

モノトーンをコンセプトにして
資材も調度も・・白と黒の調和を満たすように
厳しく選別されて建てられていた
どこから撮っても絵になる家だったが・・撮り終えて
女性の施主さんが言った言葉は忘れない

「素敵でしょ!・・でもとても住みにくいの
置けるもの使えるものが限られてしまって
落ち着いて暮らせないのね・・まるでホテル住まいみたい」

安住のカオス・・心地よい混沌
真剣に原稿書きに集中してると
段々に秩序は乱れ・・カオスが顔をだす
程よい狭さと混沌が・・私のコックピットなのである


掲載の皿は・・モノトーンがコンセプト
カオス(混沌)ならぬコスモス(秩序)の世界かな?
料理に嫌われるかも・・?



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by touseigama696 | 2018-10-25 09:02 | ●エッセイ | Comments(2)
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少し仕事もした昨日でした


夜明けに目が覚めると・・大抵テレビがつけっぱなし
前夜寝ながら見ていて・・そのままダウンだったからだ

すると・・まだ夜も明けてないのに
ワイドショーの早朝ニュースらしいが
安っぽいお笑い番組を思わせるはしゃぎ様
時間とも・・中身とも似合っていない

何で4~5人もの女子アナが並んで
合槌打ちながら伝えなきゃならないんだろ
たまにコメントしても・・およそ誰でも言いそうな決まり文句
ともかくアナウンサーとしての練度は・・情けないほど低い
もっとも・・大半はディレクターやプロデューサーの責任でもあるけど

仮にまだ新人アナレベルの訓練中と言いたいとしても
その訓練にもなっていないほどデタラメだ
未熟でも・・プロとしての自覚くらいは持てよ

「言葉のプロ」・・アナウンサーの必須自覚でしょ
くだけた報道番組にしたいから・・?
だからといって・・やばい!でっかい!はない
噛んだりかぶったり・・ため口を混ぜての談論風発
酒が抜けてない夜明けみたいな違和感を感じてならないのだ

ついこの間のことだけど・・フリップを読みながら
「一所懸命って・・一生懸命の間違いですね
失礼しました!」・・と謝った

もうひとつ
「これはもう犯罪を承知してやったとしか思えない事件
確信犯ですよね」

どちらも微妙な言葉で
一所懸命は間違いどころか・・本来こちらが正しい書き方
使われ方としては・・一所懸命の方が遥かに稀で
珍しいな!と思っていたら・・この訂正
但し言葉は生きもの・・実情に従うも良しで
今は一生懸命もあり・・間違えではないことになっている

一所懸命の語源は・・武士が命懸けで所領を守る意味で
一所を懸命にと書いた
一生を命がけってのは・・容易なこっちゃないけど
分かり易いのはこっちかもしれない

確信犯も今はこの理解もありだが・・語源は
「正しいことをしてるという自覚で
実は間違ったことをした」・・が確信犯だった
ある意味では・・本来の方が理解し難い
「落ちてるもん拾って・・何が悪い?」
それが本来の確信犯・・だから
「わかっとるわい!」と言いながら
財布を拾って持ち去る奴を・・確信犯にしたのだ

どちらもアナウンサーがひどい間違えをしたわけじゃないが
でもさ・・言葉の歴史にも気を使って勉強してほしいのだ
国民の間で・・日本語がどうつながってゆくか
アナウンサーが持ってる影響力は決して小さくない
例え報道的娯楽番組だとしても
言葉のプロが・・プロらしく話す
大事なことじゃなかろうか
美人なら誰でもじゃ・・ちと淋しいってものである

そうした意味で感じるのは
アナウンサーの私的な語彙が少なすぎることだ
もっと本を読め!・・である
少しキャリアを重ねれば・・と思わぬではないが
国営放送の同輩たちに比べても・・やや劣勢は免れまい

大昔・・大沢嘉子さんという
お天気ママさんの番組で有名だった
女子アナ草創期のベテランと
時々仕事でスタジオをご一緒したが
ナレーション原稿をお渡しすると
すぐさまバックからイントネーション辞書を取り出し
分かっていても・・チェックをいれてレハ読みしていた
その辞書がボロボロでいかにも日常の必携なのが分かった
正しい言葉を正しい発音で話す
時代に洗われても・・それを理解して使う
プロらしいアナウンサーだった

浮かれていないで・・言葉のプロ
しっかりと自覚してほしいと願ってやまないのだ






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by touseigama696 | 2018-10-22 07:49 | ●世相あれこれ | Comments(2)
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夕方・・ふらりと旧友がやってきた
あの二千坪家庭菜園の主である
「ぎんなん・・食べるかい~!」
菜園の傍ら・・庭で色づく銀杏の下で拾えるのだ

ぎんなんって・・命の塊みたいである
ちょっと食べただけで生き返りそうな気がするし
不用意に食べ過ぎればバチが当たって腹が壊れる
なかなかに知性と克己心の必要な食材である

ぎんなんは・・これにするまでが厄介らしい
臭いとの戦いを潜り抜けねばならないからだ
手袋もマスクもなかった時代に
これを人類最初に食べた誰かさん・・大したもんである
まぁナマコやシャコだって食べちゃう人類
そうやって美味いもん見つけてきたに違いない


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最近見かけないが・・しばらく前までは
上野の都美術館の近辺で
ホームレスのおっちゃんたちが
このぎんなん・・封筒に詰めて売っていた
下処理嫌がらなけりゃ・・あの辺りは収穫に困らぬ場所
展覧会の帰り道・・買い求めて帰ったものだった

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諸説色々あって正確かどうかは(?)だが
一説によれば・・ぎんなんは
記憶力・脳機能障害・認知症の改善に貢献するとか
そうなら・・ちと気になる食材である
一日3粒くらいで・・食べてゆけば
これ食べ終わるころには・・頭脳明晰になれるだろうか

もしそうだとでもいうなら
旧友が来てくれるのを待ったりせずに
押しかけて日がなぎんなん拾いに明け暮れもしよう

採り過ぎたら・・ネットで売ったろう!かな?
その場合・・地権者と小作人の売上配分比率は
どんなもんにしたらいいんだろ?・・考えとかなきゃ!





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by touseigama696 | 2018-10-19 09:28 | ●エッセイ | Comments(2)
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               秋ですね・・


還暦でも過ぎれば・・どなたも似たようなもんでしょうが
まして古希も半ばを越えると
記憶力の減退著しく・・日々悩ましい苦闘が続くものです

遠い昔のことを忘れたり・・思い出せないなら
それなりの時間経過もあるから・・さして不安にはならないだろうに
昨日のことが思い出せないショックは・・決して容易なもんじゃありません
大脳皮質よりも・・海馬の方が心配になるものです

数年前のいつだったか・・親しい神経内科のDr.に
「わたしの海馬・・まだ仕事してるんでしょうか?」と
相談して検査してもらったことがあるんですが
「歳相応に仕事してます・・シンパイすることはありませんよ」
あれから何年?・・それだって正確に覚えているわけじゃないのも心配だが
海馬クンの衰弱は・・果たしてどんなもんだろ?


つい先日・・夜歩きながら
いつものように・・色々思い出そうと頭を動かしていたら
「やなへかむろせあえめたいしょう」・・って
謎解きみたいな暗号が浮かんできました

思い出しました・・小学校の頃に作った時代順時代名です
大和 奈良 平安 鎌倉 室町 戦国 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和
この頭一字をつなげると・・呪文になるのです
これ覚えてるからって・・滅多に役立つわけじゃありませんが
60数年前の記憶はまだ健在・・さすがに大脳皮質は丈夫なもんです

人間の記憶は大雑把には
直近の記憶は海馬で・・古い記憶は大脳皮質が貯蔵庫
海馬に暫らく滞在しながら・・こりゃ資産化しとくべきかとなると
大脳皮質に移管されて・・そこからは忘れる機会は大分減る
これが・・どうやら相場のようです

してみますと
大脳皮質の資産が多いか少ないかは・・若い時に海馬が一杯仕事して
資産化を図った記憶の量に比例するってことになります

ですから・・高校生クイズチャンピオンみたいな番組で
そんなことまで覚えているの?ヒェ~ッ!・・って生徒の晩年は
大脳皮質にタップリ溜まってる知識が動き出して
ものを考える手助けをしてくれることになるから
痴呆症からの脱出に結構貢献してくれることになりそうです
仮に知識に無駄はあっても・・記憶に無駄はなさそうです

つまり・・今更に悔やむことは
あの少年時代にもっと勉強しときゃよかった!・・です
百科事典一冊暗記も・・努力次第だったわけで
ことと次第じゃ・・海馬はタツノオトシゴどころのサイズじゃなくて
カバみたいなやつが・・10人乗りの熱気球みたいな大脳皮質に
爆発的に詰め込んだ記憶で・・深々と楽しめる晩年だったかもしれません
惜しいことしたもんだと・・痛感する昨今です

昨晩歩いていましたら
「じんむすいぜいあんねいとくこうしょうこうあんこうれいこうげん
かいかすじんすいにんけいこうせいむちゅうあんおうじんにんとくりちゅう
はんぜいいんぎょうあんこうゆうりゃくせいねいけんぞうにんけん
ぶれつけいたいあんかんせんかきんめいびだつちょうめいすしゅんすいこ
じょめいこうぎょくこうとくさいめいてんち・・」

またおまじないを思い出しました
これ中学時代の数学の先生の冬休みの宿題で・・歴代天皇の名前です
当時は昭和までの124代全部暗記したのですが
今では・・38代の天智天皇までしか思い出せませんでした


少年よ!・・何でもいいから覚えておけよ
覚えておいて役に立たないものはないし
海馬と大脳皮質に
大事な職場を用意することにもなるんだよ




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by touseigama696 | 2018-10-17 09:33 | ●エッセイ | Comments(2)
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まだ日本で野球してた頃の話だから・・大分古いが
イチロー選手の動体視力を計ったリポートを
テレビで見たことがある
何でそんな古い話を覚えているかというと
彼の動体視力の凄さが尋常じゃなかったからだ

色々テストしたような気がするが
覚えているのは・・その中のひとつだ

イチロー選手は新幹線に乗って走ってる
猛烈な速度で・・通過駅のプラットフォームを走り抜けるが
そのプラットフォームに・・少し大きめではあるが
何かが書いてあるボード版を持って・・スタッフが立っている

新幹線が通り過ぎてから・・車内にいたイチロー選手に
「書いてあった文字・・何だか判った?」・・って質問したら
彼は・・ちゃんとそれが読めていたのだ

駅を通過する時間だって・・多分数秒で
ボード版の前は・・テレビで見てる限り百分の何秒の世界で
私には・・前を通過したのさえ判らなかった
とんでもない動体視力なのが分かった

これくらいの動体視力があれば
ピッチャーの投げた160㌔だって
きっと目の前で止まって見えても不思議じゃない
遠くのものがはっきり見える視力は・・良くて当たり前
動いているものを素早く見極めて
それに体を反応させるには・・動体視力なしには無理なのだ

この実験をしたころだって・・イチロー選手は名手だったが
後にアメリカに渡っても・・突出した記録を作ったのは
この動体視力と・・それに対応できる素早い筋力があってのことと
充分納得できることなのだった

こんなこと書いたのは
先日・・乗ってる電車が走り始めて
まだヨチヨチ程度のスピードの間に
次の駅名がどこか探したが
何と見つかっても読めなかった
そのとき・・イチロー選手のエピソードを思い出し
当たり前ではあるが・・やはり情けない思いにかられたのだ

車の運転をいつ返上するか?
遠からずのことと心づもりする根拠は
やはりこの動体視力にかかっている
走っていて視野が狭くなり・・見えないものが増えたら
並行して軟化する脳がパニックを起こして
アクセルとブレーキの区別ができなくなるのも
 分からなくもないのだ

掲載の写真は
簡単な動体視力のトレーニング・ボードだとか
上のマークから下のアルファベットまで
一本づつ目で追う練習をすると
少しは動体視力が向上するらしい
早くなくてもいいからちゃんと目で追え・・とある

遅ればせの付け焼刃だとしても
やらぬよりまし・・かな?




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by touseigama696 | 2018-10-15 08:16 | ●エッセイ | Comments(2)
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到底勝てそうにないと・・やや悲観的な前評判の中で
いきなり15:25の大差で・・最初のセットを取られたとき
やっぱりかぁ~と・・思ったが
逆な目線で見ると・・既に2次ラウンドの通過が決まってるセルビア
「これなら楽勝!」って・・緩んでくれそうな気がしないでもなかった
日本は負けたら・・かなり前進が難しい
背水の陣を勝ちにつなげるには・・必死しかないから
もしかしたら緩んだセルビアの隙をつけるかもと考えた

結果的には・・的中したようだ
勝負の神様が日本ベンチに動いた・・だから
2セット目を取って・・更に3セットもとった
それまで負けなし7連勝のセルビアは・・俄然狼狽えた筈だ
同時に・・今度は日本に緩みがきてもおかしくない
つまり・・「勝てそうだ!」って思えばそうならぬとも限らない
この日・・日本が偉かったのはそう思わずに
目前の1点に集中し・・連続3セットを僅差で勝ち抜いたことだ
もし1セットでも譲っていたら・・勝てたかどうか
あとは翌日のブラジル戦次第となった・・一昨日のことだった

さて・・次は昨日のブラジル戦
ブラジルは・・本来屈指の強豪だが
この大会は予想外に・・まだ予選通過になっていない
最初のセット・・それでもさすがブラジルと思わせるほどに
日本に点差をつけたが・・何とそれを逆転して日本がとった

この試合には勝ち負けと関係なく
日本がブラジルに1セットでもとれば
3次ラウンドへの昇格が決まる
試合に負けても1セットとればいい
妙な戦い方を強いられたのだ
最初のセットをとった瞬間・・予選通過という
一番大事な勝利は手にしたことになったわけだ
言い換えれば・・ブラジルは
まだ試合には負けていないが・・大会からの脱落は決まった

この立場での両者は・・結構微妙な気分だろう
日本は1セット取ったから予選通過は確保の・・安心
ブラジルは1セット取られて予選脱落が決まった・・落胆
どちらもモチベーションは下がってしまう

さりながら・・3次ラウンドを考えたら
日本は・・緩んでいいわけはない
旺盛なモチベーションを維持するには・・勝たねばならぬ
実際・・日本は続けて2セット目もとり
ますますブラジルに戦意喪失を促していた・・そして
勝利を確定する3セット目で・・マッチポイントを握った時
次の一球に向かう日本に・・私は僅かな不満を感じた
つまり・・一発で決めるという強い意志が感じられなかったのだ
だからブラジルはきっと目を覚ます・・直感でそう思った
勝負の神様が・・また動いてブラジルのベンチに座ったのだ

ブラジルはマッチポイントを跳ねのけて・・勝ちを拾い
その先は怒涛の如く・・3連続でセットを奪い
試合に勝利したのだった
勝っても予選は通過できないが・・そこは
世界屈指のプライドが・・頭をもたげ
あという間に日本を席捲してしまった

負けた日本に・・おめでとうというアナウンスは
やはりトーナメント戦の試合の様子とは違うが
勝敗ではなく勝率で順位の決まるリーグ戦ならではのことなのだ

さて・・こうしてみると
この2試合を通して・・勝負の神様の動き方に
なるほどと・・思うセオリーを感じたのである

美空ひばりさんが歌った「柔」という演歌の一節
「♪勝つと思うな・・思えば負けよ♪」である
2試合を通して双方のターニングポイントは・・正にこれだった

勝てそう!・・と感じた一瞬に神様は席を動いたのだ
「勝てそう」は「勝った」ではない
勝てそうは「勝負」で・・勝ったは「勝利」なのだ

勝てそうなときは・・勝利を考えるのではなく
眼前の一球に集中して・・勝負することを求められているのだ
勝ってもいないのに・・勝ったと考えるのは
集中が切れて油断が働くことだと・・私は思う
勝ち切るは・・その油断を絶つことでしか叶わない
敵陣にボールが沈んで初めて・・勝ちなのである

大事な試合に勝つか負けるかは
基本的には練習による技術力ではあろうが
それは頭とこころ抜きには・・手にできないものだ
手に汗握る好試合は
そうしたこころの動きに想像を寄せて
今・・勝負の神様がどこに居るのか
考え考え見るのも・・スポーツの醍醐味だと思うのだ

こじつるけるつもりはないが
こうしたことはスポーツに限ったことではなさそうだ






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by touseigama696 | 2018-10-12 09:04 | ●エッセイ | Comments(0)


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試合が始まると
いきなり15:25で・・簡単に最初のセットを取られた
昨晩の日本 vs セルビアのバレーボール戦でのこと
それまでの予選7試合で
日本は15点以下でセットを取られたことはなかった
負けたオランダ戦にしても・・ジュースまで持ち込んでいる
苦労しながら接戦で這い上がって来た予選だった

だから・・優勝候補のセルビアが
そのまま自信に満ちた試合をして
日本を圧倒するのではないか・・
嫌な予感がする始りだった

セルビアは・・190㌢超えの長身選手が主力で
大半がオリンピックのメダル経験者たち
彼女たちも・・今夜の一戦もらった!
きっとそう感じたに違いない

私もやや悲観的な気分になりはしたが
スポーツ観戦・・最近のクセだろうか
分析好きが始まって
「でも・・もしここから勝ちにゆくとしたら
どうすればいいんだろ?」
我が敬愛する中田久美監督に代わってチェックをいれてみた
以下がその分析である

初戦からの7試合×3セット=21セット
それを全部取った上で
警戒してる日本相手に・・いきなり25:15
セルビアの選手には・・多分勝利の予感があったはずだ

でも考えようでは
最初のセットのこの大差は・・グッドラックかもだ
もしこれが僅差だったら・・セルビアは警戒するからだ
望んだわけでないにしても
油断を呼ぶには絶好の大差だった

日本は次のセットが勝負・・同じ1セットでも
取るとらないの意味は・・1セット分ではない
もし日本が取れば・・セルビアの慌て方は尋常ではないはず
長身も強打もサーブもブロックも・・どれもが崩れる可能性がある
少なくとも2セット分の価値があって
0:1のセットカウントは・・1:1でなく2:1の意味を持つはずだ
逆に日本が取られたら・・セルビアの楽勝が見えてしまう

そんな予測で見ていたら・・何と日本がとった
このセットでの日本のレシーブは素晴らしかった
長身のアタッカーのスパイクに
通り道は与えるが・・その先でレシーブする緻密な計算
途中から「何でぇ?」みたいな気分がセルビアを襲い
自信に揺らぎがみえてきた
エース・アタッカーがベンチにさがる
今までにないことだったはずだ

1:1にはできても
だからといって・・勝ちを握ったわけじゃないが
3セット目を連取したとき・・勝ちは見えた
予選で1セットも取られたことのないセルビアは
無傷だったことが裏目にでた
もっと接戦で勝ち抜いてきたのなら
立て直しもできたろうに
負け知らずは・・強さの象徴である一方
もろさの予兆ともなりうるのだ

常に1点を先行する作戦も上手くいって
セルビアは強打できない
しくじれば2点差になってしまうからだ
いわゆる潮目が変わった・・それが
2セット目の勝ちの価値だったのだ


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終わってみれば・・見事な勝利だった
この一戦のためだけでなく
決勝リーグに残るためにも
あるいは・・そこで勝ち抜くにも
極めて大きなターニングポイントになる試合だった

セルビアは既に予選通過が決まってるが
昨晩負けたことで
決勝ラウンドでは緊張を強いられるはずだ
その意味でも昨夜は天王山・・この勝ちに勢いをつけて
今夜のブラジル戦でも頑張ってほしいものだ

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中田久美さんは大昔(シツレイ!)・・名選手だった
しかし・・
激しく選手を揺さぶり戦術を告げる役目を・・コーチに委ね
傍らでじっと選手を見つめる目は・・動かぬ体のど真ん中
猛然とした強い意志を感じさせていた

セッターとして縦横無尽にトスをあげていた現役時代を思い出す
監督としてのパフォーマンスにも
確固とした個性があって・・名将の域に届いたに違いない





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by touseigama696 | 2018-10-11 08:10 | ●エッセイ | Comments(0)