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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

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快晴の日曜日
新しいビジネスモデルの提案を頂いて
その打ち合わせに
先方のアトリエをお訪ねしましたが
それが世田谷の用賀でした

かつて
首都高速道路がまだ不十分だったころ
渋谷で首都高を降りて
246号で用賀まで走り・・そこからしか
東名に乗れない時代がありました
毎週のように御殿場のセカンドに向かう時
嫌でも用賀の地名に触れずには通れません
なのに・・用賀の町に入ったことはなかったのです

昨日は・・電車で出かけましたが
少し早めに着いて・・用賀の町を散策しました
名にし負う世田谷の一角
随所にお洒落な雰囲気が垣間見えます

頃合いをみて・・独りランチ
選んでアウトドアのデッキ・サービス
私の大好きなシチュエーションでした
パスタとノンアル・ビール
このセッティングもまた大好きなのです

新しいビジネスモデルのことは
いずれプラン化してきたら書くとして
再会のお約束をしたのち
独りになって・・歩き始めました
一駅か二駅歩いてから電車
そんなつもりでしたが
何しろ五月晴れ・・かくあらんの好天気
予定は大幅に変わりました

駅前の交番で
「隣りの桜新町の駅は・・どっち方向?」
そう訊ねたら・・目の前の道路を指さして
「それそれその玉電通りを真っすぐ行きゃ新町だよ」
かなり年配のお巡りさんがそう言った
「玉電通りって・・あの玉電?」
「そだよ・・あの玉電」
「うっひょ~!あの玉電通りがこの道?」
「そだな・・我々位になってないと判らないだろな」
お巡りさんも一緒になって懐かしがった
この話ちゃんと書いたら・・長すぎる
50年も前に廃線になった懐メロ路線なのだ

まぁそれは後日の話として
教えてもらった線路なき玉電通りを歩きだした


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隣りの桜新町くらいじゃ歩いた内に入らない
そのまま先に進みました

子どもだった頃・・この桜新町には
従兄たちがいて
だから・・玉電に乗って結構遊びに来ていたのです


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やがて駒沢大学駅を過ぎましたが
246号線をひた歩きました

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三軒茶屋で三つ目の駅です
歩くだけなら・・結構自信があって
ここまで来たんなら・・あと二駅で渋谷
まだ日暮れまでにはたっぷりあるしと
渋谷駅完歩に変更です
足も膝も腰もどこも痛みません
歩くだけなら・・ほんと丈夫にできてます


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次の池尻大橋の駅は見逃してしまったが
いつの間にか渋谷の雑踏にいて
テレビでしょっちゅう見る交差点のようです
歩行計では2万歩を越えて
無事・・用賀~渋谷完歩完遂でした

用賀~桜新町~駒澤大学~
三軒茶屋~池尻大橋~渋谷

用賀を出てから5区間4駅スルーしたことになります
まぁ結構歩いたものよの2時間でした

思えば
健脚だった筈の少年時代でさえ・・あの玉電に乗り
歩くことを考えなかった・・この道
古希半ばの今頃になって歩いてる
ちらっと妙な気分だけど
歩くことの意味と必要が分かってきたからなんだろう

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帰宅してから
左端の用賀から・・右上の渋谷まで
計測してみたら・・8㌔でした
もっと歩いたような気がするけど
見慣れない景色だと・・遠く感じるのは
経験で分かっているから
そんなもんよ・・です

午前中の用賀町中散歩も入れると
10㌔相当のウォーキング
毎日は4㌔定番のところを・・時々8~10㌔の
長距離を混ぜると
距離に対する自信がつくのがわかります
車を捨てる日のための準備でもあるのです

6時半に帰宅して・・美味しく夕食を食べ
早寝とすることに決定したのでした





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by touseigama696 | 2018-04-30 06:04 | ●独立独歩 | Comments(2)
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ご注文の順に作っていますから
糸貼りまでは一気に進めまして
大分溜まってきました


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そこで今度は
茄子紺の顔料を塗ることに集中です
霧吹きを使うことが多いのですが
器が小さいときは
筆差しの方が効率的のようです
空中に逃す顔料も・・勿体ないし


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筆ムラを作らないよう
スタートさせる位置に赤いマークをして
ここから始めて・・ここで終わる
3周して終わりと決めてます


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塗り終えたら・・糸を剥がします
無理するとバリがでるので
できるだけ丁寧にです
殆どピンセットの仕事です


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口縁部で高台側に折り返します
ここら辺は指も使います
裏表剥がしたら
柔らかい筆で・・余った顔料を払い
素焼き素地に顔料が付着してないか
目を凝らして探します

淡いブルーに見える顔料も
焼けば茄子紺なので
チラッとでもこぼれてたらアウトです


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数日中に最終チェックをして
釉を薄く吹きつけて・・窯詰めします

次に頂いてる注文の器を
ロクロで挽きながら
窯番というのが良さそうです

手のかかる作業ではありますが
始めれば・・終るもんです
ただ
思い通りの結果で終われるか
そこはいつでも・・大きな課題です




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by touseigama696 | 2018-04-28 18:13 | ●工房便り | Comments(0)
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以下は
2004年にエッセイで書いたものの再掲
15年ほどの時が流れて
でもあの頃に感じた深い不安は・・今も同じだ
しかし・・それでいて
この地球に・・まだ終末が見えてるわけじゃない

杞憂であればいいのだが
そう思える間に
人間が・・あるいは人類が
しなければならないことが幾つかある
そのひとつは・・傲慢に目覚めることだ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            折々の折り 2004/02

詳しいことは知らないが
鳥インフルエンザの恐怖が巷間騒がれている
最悪のシナリオが書かれると
地球上で5億10億の人間の死を
招きかねない恐怖なのだそうだ

去年はSARSだった
その前を遡れば・・エイズがありエボラ熱もある
聞くところによれば
人間が・・今まで人跡未踏だったジャングルの
奥深くに踏み込むことでおびき出してしまった
自然の人間への反逆の可能性もあるらしい

考えてみれば・・人間は
大自然の未知の前では・・ひ弱な存在でしかない
住み分けを犯して傍若無人に振る舞えば
しっぺ返しに遭っても不思議じゃない

この数十年の科学の進歩が・・限りなく
マクロもミクロも人間の視野に映像化してはきたが
その科学とて
大自然の厚みの全てを解明したわけじゃない

人間が人間らしく生きるというのは
樹木が樹木らしく生きるのと・・同じこと
どの道・・人間とて環境の一部でしかないのだ

そこに一本の木があって・・そこに人間が一人いる
地を伝う水を吸い上げて木の芽が吹くように
身近なものを食して・・寿命を全うすればいいのだ

まるで温室栽培かブロイラーのごとく
露地の地味を忘れた生き方をして
それで何年生きるかを計ってみたところで
何の長生きなんだろう

以前にも書いたことがあるが
長生きは手段でこそあれ・・人生の目的ではない

「あぁ~あの長生きした〇〇さんね」
これは・・果たして〇〇さんへの賛辞だろうか
死ぬまで・・したいことがあって
そのためになら命も惜しまず
それでもなお思いを残して死んでゆく
何歳であれ・・それこそが寿命なのだと思う

眠ることを忘れるのは・・忘れるほどの興奮があるからだし
食べる暇を惜しむほどのモチベーションは
それだけで人間を死なせはしない
生きてることの充実感は・・長さではない輝くことだ

科学は・・体に良いことは教えてくれる
しかし
生きることの素晴らしさは・・その埒外に違いない
一人の人間の傲慢は
たかだか周囲の数人で矯正することもできるが

人間の・・人類の傲慢を制するのは
人知の及ばざる自然の脅威だけだろう

生きていてこその妙味は
この大自然の中にしかない
自然との共存は
住み分けに対して謙虚になることでしか叶わない
様々な未知のウィルスは・・人間への人類への警鐘
そう思うべきなのだ





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by touseigama696 | 2018-04-27 00:00 | ○折々の折り | Comments(0)
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今から45年も前のこと
一ヵ月ほどの長い入院を終えて
帰宅してきた亡母の・・第一声を覚えている

「ウチって・・こんな汚かった!?」
確かに築後50年を越えて
陋屋ではあったが
嫁の立場の妻は・・いささか憮然だった筈だ

二言目は・・こうだ
「小学校以来かしら・・こんなによく見えるのは」
当時としてはまだ一般的ではなかった白内障の手術
今よりは不安材料のあった手術だったが
しなければ失明の恐れもあったようだ

50代半ばで受けた母親だったが
90歳まで生きたことを思えば
この手術の恩恵は・・大きかったに違いない

近々・・75歳の私も
この手術を受けることに決めた
昨日は・・その準備検査を受けた

近頃は近所の眼科医院で
日帰りでも受けられるほどに
容易な医療のひとつらしい
片目一ヵ月の母親の時代は・・既に遠い
なけなしの両目のことでもあれば
この進歩は・・とても有難いことだ

この病院で受けることにして
片道2時間ほどの電車旅行となった
近所に眼科医がないわけじゃないが
ここにしたのは・・施術してくださるDr.が
娘の同級生という理由が一番である
つまりは
この病院は娘の母校の病院のひとつなのだ
彼女の薦めもあり・・そのクラスメイトの手で
白内障退治に挑むのは・・一番自然だと思う

毎日食事に気をつけ
日課で4㌔歩行を続けてきたのも
糖尿病が専門の娘の助言だし

「老いては子に従え」
今も生きてる格言に違いない

小学校6年生以来のメガネ生活だったが
この先どんな視界が待っているのか
密かに心待ちしているのである

新築の隠居所に転居して・・まだ4年
「ウチってこんな汚かったっけ!?」
まさか・・口が裂けても言えない
鬼嫁の怒声が聞こえてきそうだ




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by touseigama696 | 2018-04-25 10:01 | ●エッセイ | Comments(2)
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陶芸家に・・トロフィーもメダルもありません
定評のある公募展の図録表紙・・とか
陶芸専門誌の表紙
そこに自分の作品が掲載されることが
名誉あるトロフィーやメダルみたいなものです

色々取材を受けたことはありますが
初めて表紙デビューすることになりました
編集子さんから連絡を頂いてた訳でなく
今朝届いた雑誌の表紙を見て・・びっくりです


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このところ
「陶遊」の誌面の露出度は大きく
他の作家さんたちに・・いささか恐縮です
前165号の「蓋のあるうつわ」に続き
今166号では「色化粧土技法」で紹介されてます

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これも・・糸抜きを使いながらの制作
茄子紺の麦藁手作品などと一連で
幾つかのカテゴリーのひとつです


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個展の折りなどに・・主として展示する作品は
こうしたカテゴリーの中から選び
全体としての作風に一貫性をもたせます

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編集子さんの注意深い取材のおかげで
12頁も割いて・・丁寧な技法紹介
似たようなことをなさりたい方に
参考になれば・・と願っています

特殊な道具を使うわけでなく
100均で見かけるものが・・絶好の道具
上手く使えると・・それも楽しいものです


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別項で・・連載中の「窯だ!行進曲」
第4回は「趣味なら本気で!」
私の最もベイシックな持論です
ご一読いただければ・・です





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by touseigama696 | 2018-04-23 09:02 | ●窯だ行進曲 | Comments(0)
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幾つか仕事が重なって
唯々ひたすらに手を動かし続けて
糸貼りに向き合っています

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素焼きの器には
僅かにですが・・削り粉が付着していて
水洗いをしたりはしますが
0.5㍉の糸テープでは
決して粘着が良いわけじゃありません

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貼り始めを内・外のどちらからにするか
器の凹凸を理解しておく必要があります
どんな場合でも
凸面より凹面が貼りにくいのですが
それは糸が浮きやすいからです


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そういうわけで
外側の凸面の高台脇から始め
口で折り返し・・見込みの底で終わらせます
糸が浮かないよう丁寧に抑えるのがコツです

細かいこと書くと
反対に見込み側から貼り始めると
凹面で糸を手前に引っ張るので
浮きやすくなるからです
凹面の下端で終わらせれば
口縁部から下へ垂らすように貼れるので
浮かせないで済みます

いつだったか
お問い合わせがあり
剥がれて仕方ないということでしたので
貼り順を逆にしたらと
お知らせしたことがあります
ご参考になれば・・です

そういうわけで
糸を真っすぐのびのびと貼るには
工夫と慣れが必要で
貼るたびに・・改良の手段を探しています


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焼きあがれば・・こんな感じになる予定です




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by touseigama696 | 2018-04-22 10:57 | ●工房便り | Comments(2)
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いっとき・・この黑天目とも格闘した
黒釉と書けばプレッシャーはないが
天目を標榜すれば・・嫌でも伝来の由緒に照らし
「これは天目の黒じゃない」・・厳しい目が光っている
にもかかわらず・・よせばいいのに
「黑天目組鉢」と書いて・・応募してしまった
2001年・・第16回日本陶芸展だった
しかし・・これが初出品・初入選
プロ転向のきっかけになった

径25㌢ 高さ8.5㌢のこの組鉢で
高さは誤差0㍉・・径は誤差2㍉以内
自分で決めた基準だったが
6客組むのに・・30個は作って選んだ
同寸同姿への執着は・・ここが始まりだった


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黑天目釉は・・オリジナルで調整した
白土を使ったので・・土に含まれる鉄分は計算外
それなりに工夫が必要だった
これは還元で焼いている
黒の深みも口縁部の褐色も・・気に入ってる

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同じものを・・酸化で焼くと
ワインレッドの口になり
器体も少し明るくなる
冷ましの加減だったろうか
僅かに結晶も見えている
窯の火の不思議を感じたものだった


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それに別の鉄釉を重ね掛けして
酸化で焼いたのが・・このドラ鉢だ
鮮やかな赤で華やぐ


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その重ね掛けを還元で焼くと・・こうだ
結晶がくぐもって鈍くメタリック化する
これも好きで・・随分と作った

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掛け方焼き方で・・色々楽しめる
漆に近づけたい気分で・・これを焼いた
黒自体・・品性を問われる色ではあるが
赤を加えればなおのこと
難しさを一杯感じながらのこだわりだった


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この水指は
天目で焼いたものの中で
最も気に入った作品のひとつ
地元での個展の折に
ごく親しい友人が購入して
同じ地元の茶人に寄贈したやに聞いた

撮影が難しくて
腰の辺りに反射の影が入ったが
漆黒の器肌に・・秋の山並みが連なっている
懐かしい作品である


冒頭にも書いたが
天目は由緒ある伝統釉のひとつ
大きな公募展で競うには
私の力量では無理だと思った

日本陶芸展での第一部伝統部門
そして日本伝統工芸展を目指して
糸抜き技法に取り組みだしたのは
そこに自分らしさを求めたのだと思う

2003年の‣・第17回日本陶芸展
2007年の・・第54回日本伝統工芸展
ここから・・今につながる
糸抜き波状紋への挑戦が始まったのだった

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今でも・・黑は好きだ
だから糸抜き技法を使いだしても
作風を変えて・・挑んでいる


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この二作は
去年の柿傳での個展のために作ったもの
手許にはないが
定番にして・・勉強は続けている





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by touseigama696 | 2018-04-20 10:21 | ○ギャラリー | Comments(0)
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これらのぐい吞みは・・今はもう手元にはない
写真だけが残っているアマ時代の自作である

やきものに手を染めて
最初に好きになったのが・・粉引きだった

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これを・・粉引きと呼ぶのが似つかわしいか
もともと赤い土で白いやきものを・・が
狙いだった粉引きだから
白くなきゃ・・粉引きじゃないって言われそうだ

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でも私は・・土の鉄分を反応させて
紅斑をひく粉引きが好きだった
いわゆる御本手というやつである

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旧房時代・・ガス窯を使いやや還元で焼成した
あと10度も温度を上げたら
この紅斑は・・消えてしまう
程よく御本を引かせるのは・・案外難しい
これなんかは・・結構紅い
嫌うひともいるが・・それも一理である


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この手のぐい吞みの場合
器胎は指まかせのロクロがいい
ロクロ目・・歪みも生かせる

土と白化粧泥の工夫を重ね
白さの中に好みを求めて
随分と楽しませてもらった


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しかし・・やがて公募展に応募するようになり
個性が要求されて・・こうしたやきものから
段々・・遠のいていった

52歳からの晩学の陶芸では
独自な粉引きで個性を確立するなんて
到底及びもしないことである

先日書いた志野の鈴木蔵先生が
桃山志野を現代に再現させて手にされた個性が
どれほど凄いことか・・理解できる



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殆ど糸抜きによる制作に明け暮れた・・10数年
糸による線紋を描こうとして
ロクロの挽き方は・・随分変わった
ロクロ目や歪みは邪魔になって
糸のための造形が軸になった

その良し悪しは・・定かではない
今でも
エイヤッ!で止めるロクロは嫌いじゃない

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でもこだわってきたアイデンティティーが
思いがけない方向に私を引っ張るのを感じて
それが私の作風になるのかもしれないと
ひたすら従ってきたような気がする

作風の今昔
古い写真を眺めながら・・そんなことを思い
また別の作風にも・・思いが蘇るのだった




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by touseigama696 | 2018-04-19 05:15 | ○ギャラリー | Comments(0)
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もし・・ロクロが下手だったら
丸い壺を挽いても丸くはならない
水平に輪切りにしてみれば・・すぐ判る
真円ならどこでも一致するはずの切り口が
輪切りにした時と同じ位置でしか合致しないはずだ

下手だったらと書いたが・・実はどんなに上手くても
全点で合致する真円を挽けるひとは・・滅多にいない
輪切りにした壺は・・一点でしか合致しない
それが普通なのだ

さて・・とても興味深い言葉に出会った
先日お邪魔した柿傳で
ご店主の安田さんからいただいた・・機関紙「茶の湯」
去年亡くなられた林屋晴三さんの追悼号で
その中に

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これも先日触れた現代志野の第一人者
鈴木蔵さんが・・こう書いておられる

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        写真は「名碗を観る 林屋晴三著」世界文化社刊より 


志野の国宝「卯の花墻」を評して
林屋さんが述べられた所感のようだが

「・・この造形を輪切りにした時に
重なるところは一カ所しかないこと・・」
と賛美しておられる

この言葉の真意や如何に?である
ほっとけば真円に至らず
どの道一点でしか重ならない造形が
この茶碗では正にそうできているでは
賛美に値しそうにない・・とすれば
一点での重なりが美であるには
目指したものが真円であり
限りなく丸く作ろうとして
なお至りがたく僅かにずれた歪みこそが
人間味といえば人間味であり
「見る場所によって表情が変って
いろんな風景を連想させる」・・に帰結する
そうした文脈のように思えるのだ
そう思って見るせいか・・この茶碗
他に見る志野に比べて・・端整な作りに映る

「染めでできる僅かなムラを・・狙ってはいけない
機械のように正確に染めたくて
でも・・どうしても叶わず
僅かに残るムラだけが
かろうじて味として許される限界
最初からひとのすることだ・・仕方ない
それはダレた仕事でしかない」

遠い昔
江戸小紋の職人さんが
そう言っていたのを思い出し
同根ではなかろうかと・・暫らく考え込んだ

もしこの推論が外れてないとしても
丸いものは・・どこまでも丸く
真っすぐなものは・・限りなく真っすぐに
できればそうしたいと願ってきたが
僅かなゆるぎ・ひずみに美が宿る
まだ到底そう思える域にはいない
たっぷりと日暮れて
しかし全く当てのない道は
どこまでも遠いのである





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by touseigama696 | 2018-04-17 09:16 | ○陶芸雑感 | Comments(0)
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ご注文の作品は勿論
トップギアで貼っていますが
更にもう一段ギアをあげました
(トップギアの上ってあったっけ?)

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具体的にはこれからだけど
今まで経験していない商談を頂いたりして
先ずは
少し作品を作りためる必要がでてきたのです

これ20㌢の多面鉢
多分使い勝手の良い大きさだと思います
そこで・・「手ごろ鉢」って
名づけることにしました(笑)

その「手ごろ鉢」を
「値ごろ鉢」でお売りできれば・・?
大事なコンセプトです


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幸い・・春も爛漫
挽いても・・削っても貼っても
寒くないのは・・有難いことです

キッチン・スポンジで挟み
ゴロゴロしないよう防御して
正面から貼ってゆきます


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ぐい吞みです
伝統的な「麦藁手」を
モダンな感じで・・が狙いです

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糸貼りは・・繰り返し仕事ですから
適当な音があったほうが
肩が張らずにすみます
📻や📺を・・BGM代わりにしますが
聞こえてくるニュースに
明るいものが少ないのは心配です

そんな中で・・
スポーツの世界は・・明るいですね
若者たちの爆発力に感動しています
自分の頭と体を使って
アナログで挑む戦い
じっと座ったままキーボードってわけじゃないのが
スポーツの良さでしょうね

今朝も早朝から
ゴルフの小平智選手が
アメリカ・ツアーで優勝したと報じています

古閑美保プロとのハネムーンの最中に
アメリカで優勝なんて
そんな思い出が作れる時代なんですね
ドデカイ人生・・頑張れ!です




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by touseigama696 | 2018-04-16 07:35 | ●工房便り | Comments(2)