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カテゴリ:〇老いゆく日々に( 12 )

趣味なら本気で!

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少し古いキャノンのCM
「趣味なら、本気で。」
放映は2010年のことらしい

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趣味なら本気で 
もしかしたら
77年の人生で最も強い影響を受けた逆説がこれだ

趣味なら遊びでいいのに
趣味だから癒しでいい筈なのに
なのに趣味なら本気でと
逆説でアピールする一面の真理に啓発されたあの頃
このひと言 今でも座右にある


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本気になると 案外地味を選ぶみたいだ




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by touseigama696 | 2019-09-05 07:57 | 〇老いゆく日々に | Comments(0)

何事もなく一日が・・

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人間の血管の総延長距離は10万キロとか
約5ℓの血液が心臓から送り出されて
その10万キロの果てまで酸素を送り
老廃物をぶら下げて戻ってくる
それが生きてる間中年中無休となれば
この血液が持っている体内情報は夥しいものになる

血液検査だけで全ての異常を発見出来るわけでないとしても
経年で集められたデーターを
しっかり読める医師にかかれば
何某かの発信から病いの予感を得ることは可能になる

幸運なことに
私は二人の専門家がチェックしてくれていて
一年に一度と三ヶ月に一度
その予見を聞くことができる

昨日は1/三ヶ月のレポートを頂いた
その一部が上の写真である
青が三つに赤が二つ
矢印がついて標準値を外れていると教えている

長年かかりつけ医でいてくれるDr.加藤曰く
「上に外れている103にしても101を2外れているだけ
下に外れた31.0も31.8に対してということで
5項目全て許容誤差内というわけで病的なものではありません」
患者の私もそう思う

「ただこの5項目は全て血液に関する項目で
病的ではないがやや貧血を示唆してるとみて
他の項目を読んだけれど
何処にも病的な予見はみつからなかったってことです」

今どき余りやってくれない胸部聴診を丁寧にしてくれた後
「胸の音もきれいだし未だ死ねませんよ」だと



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この数カ月 浅草の主治医を受診した帰路
浅草寺のひさしの下で
これを食べることにしている

「サーロインステーキ200gミディアムレア」
目下こればかりだが
自分で肉を選んでそれを何グラムと
注文できるとか 来月には試してみよう

放っておくと殊更にステーキを食べたがるわけでもなく
サラダにフルーツとパンと珈琲でも満足な昨今
意識してステーキを食べるイベントにしようってわけである



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ステーキランチを済ませて帰宅した午後
18㌢の皿をロクロ挽き ソーサーのつもりである

この数日 灼熱の戸外であれば
工房の軒下に晒すだけで
アッという間に乾いてくれる
挽いては削るで数が捗るが

外出を挟んで少々お疲れ
発泡スチロールの箱で待機してもらうことにした

無茶苦茶暑い一日だったが
それでも何事もなく一日が過ぎていった
熱中症で倒れた老人が多いと聞けば
何事もない一日を有難いことだと思う

しかし
運よく長生きできたとしても
長生きしてよかったと思える社会にするには
何やら問題も多そうである



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近作の飯茶碗 茄子紺麦藁手





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by touseigama696 | 2019-08-06 06:15 | 〇老いゆく日々に | Comments(2)

どくだみの花


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旧居時代のこの季節には
我が家の裏庭はどくだみの花で一杯
可憐に似あわぬ匂いと共に
存在感のある花である

一方で
その周囲から光りを奪ってしまう花のようでもあって
大きな葉に包まれて
深海を漂うがごとき風情に溢れている



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幼かった頃
亡母は私をつれて里山の森や林を歩くのが好きだった
そして薬草を見つけては説明するのだが
難しくて分からない

薬剤師だった母は
まるで学生に戻ったみたいに楽しそうだった
肩から下げた薬草箱に小さなハサミを入れて
嬉しそうに歩く姿を思い出す



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「このドクダミもお薬だけど
ゲンノショウコって花もあってお腹のくすり
漢字だとね「現の証拠」って書くの
よく効きそうでしょ!」
入学前の幼子には難しすぎた

生きていれば今年百歳になる亡母も
あの頃は30歳になるやならずだった筈である



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麦藁手の小鉢 自作




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by touseigama696 | 2019-07-13 08:46 | 〇老いゆく日々に | Comments(4)
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少し歳とって大事なことは
俗に云う不便を厭わず便利に組しない頑なだと思う
便利を求めてあくせくすると結局
致命的な不便に押しつぶされることになりそうだ

先週のことだったろうか朝のテレビが
しきりとコンビニのカード決済の便利を説いていた
聞いていてさっぱり分からない
やたらに「簡単」「便利」の言葉が飛び交い
それでいて妙に不安な話の成り行きなのだ
性善説を軸にしない限り成立しそうにない
直感はそんなことだった

それから数日後
案の定膨大な損失をだしながら
システムの未熟をさらけ出しおまけに
謝罪する責任者の呑気さ加減に更に不安が募った

僅かな買い物の見返りにもらうポイントは
それでは担保できない重大な個人情報を垂れ流した
その方面ではほとんど無知の私でも
割に合わない話である

究めて基本的な認識としては
「電脳の世界の悪人は電脳世界の善人より頭がいい」
負けて迷惑するのはいつでも利用者である

電脳の悪知恵者といえども
どうしても壊せないものがあるとすれば
それが「ニコニコ現金払い」である
システムじゃないからだ

そして買い物にいそしまない節約主義
財布の中身を確かめながら
ちっと多めの日には寿司を食い
減ってる日はラーメンでいい
釣銭の一円玉を面倒がらず
それも認知症対策だと思って数えることだ

日本銀行券には不思議な力がある
財布から出して手にすると 不要なら控えようとか
髙くてもそれだけの意味と価値があると教えてもくれる
 
万が一落としても落としただけが被害で
銀行にストックした分までは落とさない
ガードの甘いガードマンに
我が家の玄関の見張りを頼むなんて真っ平である

こんなこと書けば「暇な年寄りだもんね!」って言われそう
確かにそうである
だから自説を若者に押しつける気はない
君らは生き馬の目を抜く娑婆の過酷に耐えて
一段と賢い電脳生活を送るしかない
それが世情だからだ

だが少々老いたる同胞諸氏には
なるべくなら不急の外出は減らし
財布の中の日本銀行券と相談しながらプランを決め
大事なとこでは惜しみなく使い
残された晩節を恙なく過ごすべきだと言いたい

財布に沢山のカードを入れて歩いたところで
覚えきれずに困惑するのが関の山
叶うなら一枚の一万円札を
朝から少しづつなし崩しに減らして
無事に一日を終わる
コストと成果が一目一覧の日々
損せずに得とって
穏やかに眠れる日々が何よりだと思うのである


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私には 朝から晩まで
こんなことしてる日がもしかしたら
一番穏やかな暮らしかもしれない



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by touseigama696 | 2019-07-06 09:37 | 〇老いゆく日々に | Comments(5)

13歳からの10年単位

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昨日で77歳 喜寿の誕生日でした
77回ともなると珍しくもなく
特段に変わったことしませんでしたが
夕方 妻を連れ立って外食

だからといって
着替えて東京に出るわけでもなく
近所の流行りのステーキハウスで
サーロイン200gミディアムレアを食べて終わり
三人の孫たちからのお祝いのメッセージが
唯一誕生日らしい雰囲気なのでした
しかし こんなもんでいいのです
なにしろ77回目
飽きるほど繰り返した誕生日ですからね

自室のコクピットに戻って
来し方振り返り
10年単位で人生を輪切りにしたらどうなる?
妙なことを考え始めてメモに刻んでみたら
13歳を頭の10年単位が面白そうです
共通するキーワードは「直後」です


「13歳」
入ってからいやというほど
勉強嫌いを思い知らされた名門中学高校
入学直後が13歳でした
勉強は嫌いなまま卒業しましたが
母校のことは大好きです
優れた友だちに恵まれたことは特筆です


「23歳」
妻に見送られて大学の卒業式に出かけた
結婚直後の23歳
同時にテレビの世界に踏み込んだ23歳でもあります
今なら労基法違反間違いなしの過剰労働
4月1日入社の新米が初めて丸一日の
休みを貰えたのはGWが終わった5月半ばのこと
日曜日でさえ休めなかったのでした
それも新婚さんですよ
ひと使いの荒い世界でした
3年前それでも結婚50年の金婚式を
子どもたちの世話で開いてもらいました
無事に過せた50年が何よりです


「33歳」
取材旅行の機中で心臓発作を起こし
そのままアラスカで入院したのが27歳
すぐに復帰したものの
心臓神経症という病気に取りつかれ
精神的なストレスに苛まれました

その後遺症でやむなく仕事をリタイアし
家業に就いた直後が33歳でした
36歳までは不遇の時代
体調を取り戻すのに必死でした


「43歳」
36歳の頃にようやく心臓神経症から脱出
改めて社会復帰を目指し
オファーを頂いた新設病院事務長に就任した直後の43歳
失った時間を取り戻すために
建設から関わった病院作りに全力投球の毎日でした
ふたりの子どもたちが大学に通う年ごろで
そのサポートでも大わらわでした


「53歳」
病院は一度開院したらあとは年中無休
事務長の仕事は切りなくあります
住み込み事務長
自嘲気味にそう自負したこともありました
それでも軌道に乗ったのを感じて
少しは趣味でも楽しもうかと52歳で
陶芸を習い始めた直後の53歳
陶芸の面白さに取りつかれた年です
60歳以降の晩年を支えるために
真剣にプロを目指そうかと思案したころです
56歳の年 病院をリタイアし
本気で独学の陶芸を歩きはじめました


「63歳」
日本陶芸展に初出品初入選できて
プロを標榜して作ったり教えたりしようと
本格的な工房作りを始めた直後の63歳
65歳を最初に68歳までの4年で
日本伝統工芸展4回入選を果たし
晴れて日本工芸会正会員に認証され
本懐を遂げた感慨を忘れることはありません


「73歳」
先々代から実家として住んだ旧居を処分し
現在地に転居した72歳の直後の73歳
言ってみれば相続を分かり易くするのは私の責任
約2年かかって整理しましたが
年齢的にも体力的にも73歳が限界でした

子どもたちにも分かり易く整理できて
こころからほっとした73歳でした
同時に77歳の今年を思えば
全ての意味で
人生をリタイアする準備ができつつあります

なるべくなら穏やかで静かに生きてゆければと
密かに願う日々なのです


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目下制作中の深鉢です


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by touseigama696 | 2019-06-25 08:25 | 〇老いゆく日々に | Comments(4)

高齢者講習修了証明書

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5月10日に
後期高齢者認知機能検査の悪戦苦闘を書いた
あれから一か月
昨日は免許証更新のための
高齢者講習を受講した

色々通過旗門が増えたが
多発する高齢者事故を見るにつけ
必然だと思わざるを得ず納得の旗門ではある

視野 夜間視力 動体視力などの検査の後
教官ひとりに三名の受講者が乗車して
指示通り教習所内のコースを走行するが
普段の市内走行を考えれば大して難しい課題ではない

終って感じたこと
誰がというつもりはないが
高齢者の運転はやはりどこか不自然が多い
所内コースなのにそんなにスピードだすか?
それに気づいて急ブレーキもつんのめる
根拠もなしに勘だけで車庫入れするか?
縁石乗りあげが出来ないと
コンビニ突入の引き金になりそう etcである

意識してかもしれないが
教官は不意打ちをかけてくる

「次の3番で右折してください」と言いながら
「あっ!車がいますね じゃそのまま直進
次の5番で右折にしましょう」
3番と5番は直近で急いで変更しなきゃならない
慌てた時にどうする? そこが狙い目

実際私も重大過失を犯した
5番には一時停止の表示があったが
右折までの距離が短くて見逃したのだ

今回の法改正によれば
後期高齢者は重大過失を犯すと
再検査が要求されて免許継続が危ぶまれることもあるとか
一時停止は重大過失である

慌てさせておいてどう運転するか?
最近の事故の原因は殆どそれに尽きるようだから
意識していたはずだがミスってしまった

それでも全員パスして無事に終わった
証明書が交付され
あとは運転免許センターに行けば
簡単な手続きで更新されるようだ

もしかしたらこれが最後の更新
無事に80歳返納が叶うよう
一点に絞って「安全運転の掟」を作った

『迷わずに予定通りに走ること
急な変更をしたり
慌てそうな無理は絶対しないこと
そのためには
ゆっくり走ることが一番である』

明後日喜寿の誕生日がくる 77歳
命長らえるなら傘寿までの3年を
無事に過すことが何より肝心である



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四方鉢 旧作



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by touseigama696 | 2019-06-22 08:59 | 〇老いゆく日々に | Comments(0)

蘇る日々

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探し物をしてたクローゼットの中から
目的とは違う発見があって
捨てた筈の往時の取材メモがでてきた
捨てきれなかったんだろうなと思う

メディアにいたせいもあって
比較的記録メモはマメだったから
日記など結構書いていたが
殆どは転居で処分したと思っていた

「捨てきれない思い・・」
それこそ老いの実感かもしれない

1頁読めばその日一日を
一冊読めばあの時代の数年を軽々と思い出せるのは
書いたからだ
書いたものは一行で蘇る

三島由紀夫さんが死んだ日のことも
1970年11月25日にパリにいて
驚愕の思いで書いている
異国にいての情報の少なさが
かえって深い印象につながっている
まして肉筆の記録は
その日の気分まで読み取れるものだ

書くことが減って打つことが増え
思い出せる時間の長さは減ったかもしれない
打つだけでも書かぬよりまし
そんな言い訳をしつつ それでも
人生最後の日には全てを消去して終わりにしたい
そんな思いにとらわれもするのだ

これは縁起の問題ではない
美学の問題のような気がするからである



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自作の夏茶碗 最近作



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by touseigama696 | 2019-06-15 09:01 | 〇老いゆく日々に | Comments(4)

いじめっ子の深情け

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数日前
採血検査をするクラス会の話を書いた
その折り自分の番がきて近況を述べよだったから
更に遡ること数週間前の
後期高齢者運転免許認知症テストのことを話した
どちらもここでご披露したが
その後日談をひとつ

クラス会で
「確実に合格するには出題範囲の64コマを
全部覚えてしまえば安心と 必死で一夜漬けして受けたら
どうにか85点とかで問題なしの合格」だったと話した
外野席からは「よくやった!たいしたもんだ」と褒められた
ところが私の後でスピーチした永久級長の秀才〇岡クンが
(彼が採血して検査してくれてるのだが)
こう言ったのだ

「わたしもその試験受けたよ ヤッパリ85点で合格だった」
秀才の誉れ高い〇岡クンと同点ヨシヨシと思った瞬間
話は続いた
「ただ三崎と違う点がひとつあった それはね
私は一夜漬けの予習をしてなかったってことだ」

秀才の秀才たる所以はいつでもそうだが「残忍」である
この一言には
「俺の海馬はまだ健全に動いていて
その程度のことならお茶の子さいさい
エピソード記憶に変換しなくても意味記憶のままで85点さ」
腹立つが仰る通りではある

彼の海馬は
13歳で付き合い始めたあのころから
フルスロットルで動いている
記憶仕入れ担当としては極めて優秀な海馬
当然の帰結で大脳皮質の記憶管理室には
唸るほど在庫があって
何をするにも応用は広い

書くとまた長くなるから端折るとして

「海馬が新鮮なうちに つまり少年期には
ともかく覚えられるものはどんどん覚えろ!
少し老いて使える知恵や知識は
幼い頃に仕入れたものが圧倒的だからだ
全く同じ意味のことを 先日黒柳徹子さんが
テレビで話しておいでだった

我が身を振り返っても
今使えてる記憶は若い頃のものがほとんど
痛感する昨今なのである
大脳皮質の在庫棚を溢れんばかりにしておいて
損することはなかったのだ

「少年老い易く学成り難し」はそういうこと
それにしても意地悪な秀才ではあるが
永久級長の〇岡クンのいつもの手紙
例えばこんな感じ 

45項目の検査結果を経年でチェックし
数値の変化を許容内と見るか否かを書いてくれた後

「薬の飲み方については主治医と相談して
くれぐれも過剰服薬にならないよう留意されたし
よく歩いているのが効果的に反映しています
体内環境は良好なので今の生活習慣を維持されますよう」

肉筆で数ページ 50人分となると大変だろうが
根っこでは温かな友情が60数年続いている
「いじめっ子の深情け」ともいえるが
それでも私にも我々にも 大事な幼な馴染みなのである



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糸抜き線紋丸壺 旧作



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by touseigama696 | 2019-05-29 09:36 | 〇老いゆく日々に | Comments(6)

重厚にして絢爛たる老人



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毎年この日 
かつての質実剛健バンカラが売りだった少年たちが
それでも何とか人生をつき合ってもらった糟糠の妻たちと共に
母校に近い日暮里のホテルに集まる
総勢50名ほどだろうか
幽明異境の十数名に黙とうを捧げ
その未亡人たちも招きながら会食する
1961年昭和36年に高等学校を卒業した76歳の
一期一会はこうして多分30年を越えての絆になっている

一方でこのクラス会
ただ旧交を温めるだけではない
ここが賢かったと思うが
永久級長を任じられた秀才の〇岡クンの
かなり個人的な努力に支えられて続いてきた伝統
「採血して検査する」が含まれている

〇岡クンは
現役時代築地のガンセンターで
ガン殲滅研究の先頭に立ってきた専門家
我々クラスメイトの血液を研究材料にしながら
一方で老後に備えた経年の健康状態を記録してくれていた
それがどれほどに有難いことか
クラスメイトたちはみな知っていて
だからこそ最愛の妻同伴で採血してゆく

〇岡クンの発見のお陰で
早期がんのうちに脱出できた級友が
何人もいるからなのだ



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今年は採血の写真を撮りそびれた
これは数年まえのものだが
クラスメイトの中に8人もいる医師の誰かが
それぞれ関係する医療機関の看護婦さんに依頼し
専門のラボ業者さんと一緒に実施してくれている

検査項目の全てを網羅しフルマークでチェックした後
一か月もすると〇岡クンから肉筆の手紙が届く
積み重ねた経年の変化を読みながら
現状と今後の指針を教えてくれるから
これほどに信頼の持てる検査はない

さて昨日は集まったポン友たちの近況を聞きながら
笑いかつ食べかつ程ほどにしか呑めない酒を楽しんだ
冒頭に福島の原発問題の核心にふれて解説したのは
まさにその部門で仕事してきた〇岸クン
近頃すぐ図に乗る政治家と違って
実に丁寧に言葉を選びながら
言えること言えないことを明言しつつ
原子力の行く末を語ってくれたが
書いていいこと書けないことを配慮しつつ
原子力の先々には色々と難題がありそうである

さて以下にリンクしたのは
一人の医師へのインタビュー記事である
たまたま昨日の宴席で隣り合わせた
その近藤達也クンも同じクラスメイトのひとり
採血に手が足りない時は
彼もまたYシャツの腕をまくって乗り出してくれる
もっともできれば美しい看護婦さんにお願いしたいという
無言の圧力に負けそうだと云う

この近藤達也クンはクラスメイトとはいえ
心底敬服する医師の一人である
患者を診て病気を見るのが医師のルーチンとはいえ
それだけで医療が抱える諸問題を解決することはできない
医療行政にまで視野を広げて関与を求められれば
それ相当のポテンシャルが必要である
リンクしたインタビューを読んでいただければ
まさに彼のそうしたポテンシャルが
国家的なレベルでの人事と組織運営を
想定外に進捗させたと専らの評価なのである

臨床医として
国立国際医療センター病院長を歴任するだけでも大変だったろうに
それを終えて後
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)という
全体を理解することさえ厄介そうな組織の理事長として
最近までの11年間努力を惜しまなかった医師なのだ
医療行政マン以外の医師では初めての人事
その苦労は並大抵ではなかったはずだが
PMDAこれをパンダと読んで
そのゆったりとした物腰
同じようにゆっりと話す口調から
彼をパンダになぞらえて
スタッフを懐に飛び込ませた大らかさは
古いつきあいの中で十分に理解できることである

私の工房にいる〇原さんは
さる製薬会社の幹部社員だが
彼の業界でも近藤クンは当然要マークの人物
「凄い人です」その一言でよく判るのだった

その近藤クンがかつてこのクラス会で話してくれたこと
その中の一言は今も忘れていない
彼のビッグバーン的な無限大の境界線をほのめかす話
その一言はこうだった

「・・日本人は案外そうした事実を知る機会が少ないが
いま国際的なテロの恐怖に晒された世界の中で
日本は厳しくターゲットにされている感じが少ない
そんな気がしない?
もしそうだとしてそれは単に幸運なことばかりではないんだ

日本はテロに晒された途上国などに向かって
劣悪な医療環境の整備や補填
あるいは医療技術者の教育育成
国境なき医師団を含め日本の若い医療従事者が
現地に出向いたり 日本に招いて
勉強の機会を用意し 色々支援努力してるのさ
国際医療の世界ではみんな命がけなんだよ
日本人のそうした努力は
日本では報道される機会が少ないが
現地のひとたちはよく知ってる
だから
テロ集団のメンバーに近い人々も
日本についてはあまり乱暴はしてほしくない
そうしたメッセージが届いてる可能性もあるんだよ
メディアがもっとこうしたことを報道してくれると
日本人スタッフの励みにもなるし
更に支援体制が組めれば現地のひとたちも喜ぶはずさ」

だからここでも僅かな協力でしかないが
近藤クンの叫びを届けたいと思う

以下のインタビュー記事
昨日見つけて読んだのだが
彼のことを知る良い機会になりそうで
リンクしてご紹介することにしたのである

それにしても
見えないだけのことかもしれないが
泰然として悠々とビッグバーンを拡大してゆく
彼の重厚にして且つ絢爛な人生を
ともかく心底尊敬してやまずなのである

「絢爛」? 最後に一つ
昨日宴席で彼の近況を聞いて初めて知ったが
昨年 高円宮絢子殿下が結婚された折り
新郎側の使者として高円宮邸に赴いたのは
何と新郎の多分叔父にあたる近藤クンだったのだ
you tubeにも堂々のアップ
系図もまた実に絢爛なのである


  
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天目鉄赤鉢 旧作



                   
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by touseigama696 | 2019-05-26 12:43 | 〇老いゆく日々に | Comments(0)
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昭和39年 1964年
東京オリンピックのあった年だ
55年前のあの日 私は初めて運転免許証を手にした
大学2年のころのことだった

あれから数えきれないほどの回数を更新してきたが
今度の手続きばかりは かなり深刻な思いで迎えた
「後期高齢者認知機能検査」が義務づけられたからだ
私には初めての経験だが
ニュースで見る老人の交通事故を考えれば
どこで返上するかは決して他人事ではない

「もう止めといたほういいですよ!」
そう言われるかもしれない今回の更新
もしそうなら潔く返上するが
しかし
私の頭がどの程度なのかこの試験で試してもらい
近い将来を占うことに決めた

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その検査日の今日まで
初めて認知機能テストを勉強することにした
だからといってどうすればいいのか
分らないなりに警察庁の資料をプリントアウトし
言ってみれば予行演習をしてみたのだ
you tubeにも模擬試験はある
勿論それも試してみた

そこでとんでもないことに気づいた
これは決して舐めてかかれるものじゃない
日頃の私の海馬の怠け具合で言えば
落ちて当たり前のレベルだと思った

かねて聞いてはいたが
16コマの画像を短時間スクロールさせて
そこに描かれているものを記憶しろというのだ
4コマならまだしも16コマとなると
私の海馬メに訊いてみたら
「最近やったことねぇ数の多さ 無理かもナ」
そんな気がした


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これがそうだが この4コマを続けて4枚 
つまり16コマ覚えろである 多分3分以内だ
やってみたら
鍋を覚えようとしてる頃 蝉はもういない
次の4コマの頭を繰り返して呟くと
前のページの鍋もいないのだ

良く落ちる洗剤みたいなもんで
肝腎な記憶は繊維の隙間から
どんどん浮き上がって消えてゆくのだ
16コマで記憶に残るのは頭と尻だけ
16分の2 こりゃあかんである

年とれば記憶を試される機会は殆どない
試験もなけりゃ面接もない
16コマ覚える必要は殆どない
こうなるとそれが裏目である


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愕然としつつ立ち止まるわけにはゆかないから
チューブから絞り出して
ミネラルだとかビタミンだの海馬の野郎に送り込み(?)
どうすれば覚えられるか研究し始めた
といっても精々1週間ほど前のことである
少々焦った

you tubeで何度も試したが
闇雲にやってもザルですくってザルで流すだけ
根拠を作らねば網の中に魚を閉じ込めることはできない


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合い間に色々リサーチいれると
警察庁のHPにあるサンプル4モデルは
確実ではなくても
出題される可能性が強いらしいと聞いた
この際は何で練習するかなら
これを使うべきは言うまでもない
もし出なくても覚え方の練習にはなる

昨日の朝
4コマ×4枚×4列
自室コックピットの引き戸に貼った
縦1列がモデル1.2.3.4である


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次にしたことは
例えば右上の4コマ
「蝉」「牛」「トウモロコシ」「鍋」
この4カットを眺めて作文することだった
「蝉は牛のためにトウモロコシを鍋で茹でた」である

子どもの頃やった記憶法 少し思い出したのだ
その左下なら

「万年筆で飛行機描きながら
レモンが酸っぱくて寒気がしたからコート着た」

こんな具合で4コマ×4枚=16コマと
それを1モデルとして4モデル分を作り 
そこから先は一瀉千里にそれを口にして覚えることだ

昨日の昼から寝るまで 今朝起きぬけから出かけるまで
ひとり紙芝居をしゃべり続けたのである
徹夜はしない もう耐える頭じゃない
むしろ早く寝て早く起きた

「海馬メ! ミネラル・ビタミン効いたか?」
「返事はないが 結果が少し上向いて
「奴も奴なりにプライドに目覚めたかな?」だった

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朝の10時 妻に送ってもらって
旧居の近くの自動車教習場に出かける直前
最後の一戦で 壁を背に4コマ4枚4列
計64コマをブラインドで解答用紙に書き込んだ
それがこの写真である

壁を見てチェックしたら64コマ全部正解だった 
縁起を担いでそこで終わりにし会場に向かった
その結果?

模擬は100点だったが
本番はさすがにそうはゆかない
試験官の声にせかされて
どうしたってブラックアウトに陥る
それが練習と試合の違い
その怖さも知ってたつもりだった

思い出せないのも少しはあったが
区分上 最上位の問題なしの点数だったから
どうやら無事に通過したのだった

もし舐めてかかったら結果には自分でも自信はない
練習が幸いしたのは言うまでもない
帰宅してネットで改めて資料を読み返したら
こんなコメントに出会った

「・・一番良い方法は4モデルの64コマを
文句言わずに全部覚えちゃうことです
そすりゃ問題なく通りますよ 
第一ね もし64コマ全部覚えられたら
それだけでも認知症じゃないこと
証明してるみたいなもんだよね・・」

これが一番嬉しかった
ポン友の海馬メ!
やりゃ出来るじゃん!
ありがとね!!

3年後は80歳
まだ決めたわけじゃないがきっとこれが最後の更新
そんな気がするのだ

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この二日間
工房とブログにそっぽ向いた
必死だったのだ お許しを!



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by touseigama696 | 2019-05-10 21:28 | 〇老いゆく日々に | Comments(4)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696