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カテゴリ:〇作風変遷( 2 )

粉ひき

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粉ひき平鉢

「粉ひき」は「粉引」とも書いて「こひき」と読みます
李朝のころの朝鮮半島で好んで焼かれたやきもののひとつ
一般的には器全体が白いやきものです

この平鉢は白化粧泥を柄杓で流し掛けしたので
白化粧が掛からなかった部位がありますが
その偶然を火間(ひま)と言って
景色に見立てて楽しみます



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刷毛目粉ひき茶碗

 
白い土で白いやきものを作る磁器とは違い
鉄分の多い茶褐色の土を使い
白い器面に焼き上げるのが粉ひきです
そのために胎土とは別の白い土を泥漿にして
掛けたり塗ったりして白い器に変貌させるのです

この茶碗は
土に含まれた鉄分が浮き上がるように白化粧し
刷毛を回して濃淡をつけまだらな器面にしています
赤い色は胎土の鉄分が焼成で変化したものです


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粉ひき茶碗


これが総掛けの一番普通の粉ひきです
基本的には酸化焼成することで
胎土の上の白化粧が白く焼けて白い器になるのですが
白化粧の掛け方の変化や窯温の高低 あるいは還元焼成で
窯変が起こり表面の色合いが影響を受けます


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粉ひき御本手ぐい吞み


これは還元焼成することで紅味が差した粉ひきで
これを御本手と言ったりします

私は好んで御本手を焼きましたが
これも1200度を超えた頂点のころの窯温を
5度か10度越えたりすると消えてしまうことがあります
1200度を越えての10度 焼成は微妙です


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粉ひきの器には避けがたい弱点があります
胎土の上に白化粧を掛けているので
胎土と白化粧土の収縮率が合わないと
表面が剥離することがあるし
上手く避けたと思っても
口縁部の角で剥離が起こることもあるのです

勿論収縮率を合わせる調整はしますが
単味の土一種の強さにはかないません
作り手も工夫しますが
使い手の優しい扱いをお願いする器でもあります

この小鉢は
黒釉との合わせ掛けがしてあって
口縁部の薄味を黑釉がカバーしています


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刷毛目粉ひき汲みだし茶碗


これは白化粧を打つ際
少し硬いわら刷毛を使って白化粧を巻いています
粉ひきで使うひとつの装飾法です

刷毛面の白化粧を大胆に塗る気合いが
器に味わいを残してくれるようです


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粉ひき御本手酒器

粉ひきは白くなければと言われもします
ただ作り手の好みもあって
私は紅味が差した御本手が好きです
真っ白より健康的に見えませんか?

粉ひきの場合
口が弱いところがあると書きましたが
もう一つ
胎土と化粧土の間にできる気泡や貫入から
水分が沁み込み滲みができることがあります
これを雨漏りと言ってお茶の世界では
景色として大事にすることもありますが
食器ではあまり喜ばれないので
水に漬けてから使い 洗いを丁寧にするのも
一工夫です


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粉ひき肩身代わり平鉢

陶芸を始めたばかりのころ
好んで作ったのが粉ひきでした
これだけでも一生かかるほど
様々な工夫が要求されるやきものですが
独創を目指しての道を選んだこととか
転居に伴ってガス窯を電気窯に変えた辺りから
少し遠のいてしまいました

もう一度やれるのかいささか迷います
やれば面白いやきものです




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by touseigama696 | 2019-03-02 05:44 | 〇作風変遷 | Comments(0)

線彫り釉象嵌大皿

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まだ糸抜き技法と出会う前のアマチュア時代
それでも細かい線模様を模索して
色々試していた頃の作品

50㌢強の大皿に矢羽紋を下絵にして
電動ルーターで線彫りしたもの
ルーターによる加飾は今もまだ捨てたわけじゃない
糸よりも自由が利くような気もするからだ


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20年近く昔のこととはいえ
細かい仕事に興味は持っていながら
こなすだけの技術と集中力は十分ではなかった


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今見ればモチーフも拙い
ルーターを操作することの方が先で
モチーフまでは手が回らなかったようでもある
ヒエログラフなどもデザイン化して使ったが
ファラオの呪文が掛ってしまいそうでおっかなびっくり(笑)

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交差する縄目紋あたりからは
糸抜きを予見するような興味が湧いてきたのかもしれない
しかし模様がうるさいな

線彫り釉象嵌を灰釉で焼いたもの

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30㌢ほどの皿にして
ルーターを離れ櫛で描いた流線紋の皿
実用として何枚か作った覚えがある

作風の変遷を見ていると
何とはなしに何に興味があったか
おぼろげに見えるのも面白いもんだ




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by touseigama696 | 2019-03-01 04:17 | 〇作風変遷 | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696