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カテゴリ:〇わたしの流儀( 17 )

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実に爽やかな夏日の午前中
新国立で友人の公募展入選作の油彩を鑑賞した
120号の大キャンバス 迫力がある
一緒にランチして別れ
久しぶりにこの交差点に立った

六本木アマンド
私がテレビに首を突っ込んだ青年期
もうここにはアマンドがあった
人気のデートスポットだった
「アマンド」が「甘人」だとは知らなかった

画面左端から右に折れる坂道
麻布十番は地味で細かい商店街だった
すっかり様変わりしてお洒落な街並みを
真っすぐ一の橋の方に向かって歩き始めた

そのつもりでバックパックにスニーカー
食べたら歩け!
6年前の掟は今も守っている

新橋くらいまで歩く気になっていた
しかし 確かに少し早すぎる夏日に油断は禁物
いつもなら突っ走る距離だが途中で一回休憩を入れた 

それも殆ど思いつきだったが
丁度来合わせた都バスに乗ったのだ
ベンチに座るより涼しいし
進行方向に距離を稼いでくれるのもいい
直前に水を一本買っておいたから
座席に座って水分補給である
多分そうだろうと思ったが
少し渋滞気味 好都合である
15分たっても三つ分のバス停くらいしか進まない
降りてまた歩きはじめ 結局日本橋まで歩いた


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高島屋の前の銀座通りである
思いがけず今話題のゴーカート集団に出会った
全員外人さんだったが
まるで遊園地みたいで違和感は免れない
信号待ちにスマホはナビなのかな?
事故も多いらしいから
流行るほど問題が出てきそうである

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「食べたら歩け!」は 言い換えれば
「歩いてから食べろ!」それが私の流儀である

このブログで交流のできた
まほろば日記のmahoroba-diaryさんが
3/26にアップされた「山本山ふじヱ茶房」の
抹茶アッフォガートを賞味するには絶好の機会
日本橋高島屋の中の店に入った

これがそれである
アッフォガートというのは
溺れるという意味のイタリア語
アイスクリームを何かに溺れさせる
それがここでは点てた熱い抹茶というわけだ 

抹茶のアイスクリームとあずき
それに生クリームの上に
別器で添えた抹茶をかけて溺れたのがこの写真
つまりは これってコーヒーフロート風?
しかし
冷たい抹茶のアイスクリームの上に
熱い抹茶をかけてアッフォガート
クリームとあずきが柔らかく溶け合って
実に絶妙な食感なのであった
mahoroba-diaryさんはとても洗練された方だから
お奨めはむべなるかななのであった


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帰宅して携帯でみたら
本日の実績はかくのごとしとある
10km 14,000歩 そんなもんかである
通算5,560km 6年が経ったことになる


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糸抜き茄子紺盆栽鉢 自作

明け方 盆栽作家の岸本さんから
この写真が届いた
その時刻 彼女は水やりの最中である
私はブログを書き終えようとしていた
「この写真載せるねぇ~」で電話を切った
水も滴る盆栽であるが
彼女もまた・・・


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by touseigama696 | 2019-05-25 06:28 | 〇わたしの流儀 | Comments(4)

アクセルとブレーキ

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例えば高速道路で車を運転してるとしよう
見通しの良い直線道路で
大分前方に渋滞の最後尾が見えてきて
アクセルから足を離したとする すると
エンジンブレーキが作動してゆっくりと減速されるが
この時右足はどこで次の加速のために待機するんだろう

三カ所あると思う
一つ目は 今まで踏んでいたアクセルの上
↑の写真なら右のペダルの上だ
二つ目はブレーキの上 左のぺダルの上である
そして三つ目はふたつのペダルの前の床の上
オートマチックの車ならこんなところだが
床の上は走行中ともなれば咄嗟の反応が心配で
避ける人が多いに違いない

その上で
アクセルの上でそのまま待機するか あるいは
ブレーキの上に移って まさかの急ブレーキに備えるか
このどちらかになるような気がする

私の場合 若い頃から習慣としてブレーキの上にしている
どんなに短い距離のエンジンブレーキでも
右足はブレーキの上に移動する
この位置にいるのは 例えば無謀な割込みがあったとしても
瞬間に踏めばブレーキが利く
もしアクセルの上で待機してるとなれば
右足を左のブレーキに移動して踏まねばならぬ
僅かでも時間はかかるし 移動という行動が必要になるわけだ

先日のニュースで
ブレーキとアクセルの踏み間違いで事故を起こした運転手さんが
「ブレーキのつもりで踏んだのに車が止まらず
何でブレーキが利かないのかと更に踏み込んだらぶつかった」
と供述したとあって やっぱりかと思ったのだ

アクセルの上で待機していた右足で
ブレーキを踏むために左に移動したつもりでも
咄嗟の行動では距離が足らず アクセルの上のまま
ブレーキのつもりで踏み続けたのじゃなかろうか

「咄嗟に踏む」と「咄嗟に移動して踏む」では
当然ながら時間も判断も複雑になってくる
若い頃なら可能な瞬時の判断力 行動力も
老いれば決して容易ではない

「こんなに強くブレーキ踏んでるのに何で利かないんだぁ~!」
そこで起きてる錯覚と焦りの深さが他人事ならず胸に響く

非常時に備えて如何に合理的に
短い時間と単純な手順で事態に立ち向かえるか
できるなら若いうちから望ましい習慣を身に着けておくべきなのだ

だから私は絶対に事故を起こさないと
断言するほど己惚れるつもりはないが
もうひとつ習慣にしようと心がけてきたことがある

車を動かすときは
前進だろうが後退だろうが
アクセルは二度踏みで踏み込むことにしている
つまり
最初の一回でほんの軽く踏んでみると
車体が予定してた方向に軽く偏るのが判る
それが予定通りの前進なら
二度目でしっかり踏んでも間違いは起こらない

一度目の試しなしにいきなり踏み込んで
予定外に後退でもしようものなら
パニックはブレーキの話と同様である
「ナンデ後ろなんだよ!!」
気づく前に車は何かにぶつかる羽目になるのだ

数日前 こんなことを書いた
「どんなときにもあわてずに運転しましょう」
「あわてず」の根拠は「予定外のことをしない」ということだ
そして
全ての行動に こうすれば「予定内」という
道筋をつけて走ることだ
可能な限りそうすべきなのだ

踏み間違い事故で晩節を汚してしまう老人が増えてきた
決して他人ごとではない
どんなに注意深くしても不慮に遭わぬ保証はない

電車の運転手さんが
「信号 アオ~っ! 進めぇ~!」
みたいに復唱しながら走るあの様子を
出来れば真似たいものである



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小鉢 自作





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by touseigama696 | 2019-04-22 17:47 | 〇わたしの流儀 | Comments(4)

正常値と基準値

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昨日は浅草のかかりつけ医の主治医のもとへ
今年初めての血液検査の結果がでてました
1月の末に腹直筋血種などという珍しい病名で入院
その予後の時期でもあったから
体調如何と思ったけれど意外に平常でした

全部で26の検査項目のうち
赤血球がらみの5項目が基準値を割っているのですが
主治医曰く
「基準値の分岐に接触した近似値で病的な所見なし」
なのだそうです

この「基準値」は以前は「正常値」と言ったのですが
そうなると枠からはみでたら「異常値」となって
如何にも病気みたいな雰囲気になってしまうので
あくまでも基準値のお隣さん程度の評価のほうが
現実的だということになったのだそうです

そもそも基準値の基準は
健康なひとの95%がこの範囲という枠で
5%のひとは健康なのに基準外の評価になってしまうのです
そうしてみると5%以内と思しき私は
全項目で病的異常はなしということになりました
5項目の基準外が教えてくれている情報は
やや貧血傾向の許容誤差のうちだそうです

誰もが気にする心臓 肝臓 腎臓 膵臓 
コレステロール 血糖値 中性脂肪 前立腺がんマーカーetc
全てが基準内ということで
血液検査上はno problem というわけです

言うまでもなく
血液検査が健康管理の全てではありません
血液で分からない発病も色々ありますが
でも大きな判断材料のひとつには違いありません
リアルタイムで血液に含まれる物質如何が
病気を予見させることは充分あり得て
主治医はその微変に(?)を感知してくれるわけです
数十年にわたって保管された私のカルテを
読み続けていてくれてこその信頼を
何より有難いことだと思っているのです

つい先週畏友の室伏クンを失って
命の儚さをしみじみ思います
有限であればいずれ誰もが通る道ですから
徒に忌み嫌っても仕方ないことで
良く生きるは好く死ぬこと
日々僅かな掟を守りながら 生きてる間は
自由に動ける体を維持してゆきたいものです


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冷やし中華をドラマチックに盛りつけたと
marrone-marroneさんに仰っていただいた
昨日の鉢はこのタイプ
30㌢近い径がありますが
見込みは少し深めで小さく切ってあり
料理がこじんまりに見える寸法
でもそこそこボリュームがあって
お腹いっぱいは保証できます(笑)




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by touseigama696 | 2019-04-17 08:51 | 〇わたしの流儀 | Comments(6)

足し算と引き算


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若い頃 人間は足し算で生きる
育つとか築くとかはみな足し算である
学校で学び仕事で築き 家庭を持って家族が増え
職場で立場ができる それも足し算なのだ

足し算時代の人生って力強いが決して美しくはない
力は美を創れても美そのものではない
ヘレニズム彫刻の筋肉が美しいのは
力ではない研ぎ澄まされているからだ

研ぎ澄まされるは足し算ではない
不要や無駄を省くのは引き算である
そうしてみると
美とは最初から美なのではなく
混沌とした力から何を省くかにかかっている
引き算の仕方を誤れば美は遠のく

当然だが
力が大きいほど省けるものも多い
一方で捨象されて残る美も大きいかもしれない

だから若い時代にどん欲に足し算に生きることは
大いに意味がある
「学べ」「遊べ」「考えろ」「楽しめ」「苦しめ」
どれもみな足し算 将来の引き算の原資である


近頃 人生を引き算で考えるようになってきた
言うまでもなく老いてきたのだ
育つために 築くために必要だったものには
老いるに不要なものが幾つもある
そうしたものをどう捨てるか 今では卑近な課題である

有終の美は死を間近に考えることではない
まだ多少時間も力も残っていそうな間に
研ぎ澄まさねばならない仕事だと思う


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必要なものは備わっているか
不要なものが残ってはいないか


美しいやきものは
実は引き算で作る陶芸ではなかろうかと
しみじみ実感するのも同じ美学かもしれない
工房にいてそんなことを思う日々である


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糸抜き天衣紋四方皿 自作





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by touseigama696 | 2019-03-09 08:00 | 〇わたしの流儀 | Comments(4)
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旧房時代 工房特設スタジオと言ったのがこれだった
デジタルカメラでマクロレンズ多用のセット
三脚も使えないような接近戦で撮っていた

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上の設定で撮るとこうした雫が撮れる
背景はカラフルな雑誌が面白い
全てボケるが雰囲気はファンタスティックだ
バックの写り込みが雫を宝石化してもくれる


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ボーリング番組の撮影で
構図を確かめるためにカメラマン席に座った若き日の私


私がテレビの番組制作に携わっていた頃
撮影に関わる全ての機材はアナログで
当初はモノクロだけだし
途中から開発されたカラーフィルムとて
まだ満足のゆく色彩化が満たされたわけじゃなかった

この時代にこうした雫のカラー写真を撮ろうとしたら
多分無理だったと思うが 仮にできたにせよ
ケミカル或いはオプチカルで処理するには
とんでもない高額な処理費用が掛かった筈だ

デジカメと特殊レンズとPCソフトがあれば
素人にもこんなことが出来る時代になったと
びっくりしたのを覚えている

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10数年前交換レンズ2本を含めて
新たに購入したのがNIKOND200だった
目的は自作の陶芸作品を綺麗に撮りたかったからだ

練習も兼ねて長焦点レンズや
マクロレンズも色々勉強してみたが
カメラもその気になれば面白い

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ホリゾントと照明を備えたいが
未だそこまではしていない
工房の整理ができたら
また特設スタジオを作ろう


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作品の見栄えを考えると
写真は案外大事な技術である
勉強しておいて損はない


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花を撮るのもいい勉強だった

きれいに撮ったら喜んでくれそうなのは
やきものだってきっと同じ


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ソフトを駆使しての変化球も楽しい
だが大分時間が経ってしまい
どうやったらこうなったのか?
さてと頭をひねる昨今
やはり歳はとりたくないものだ


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こうした風景なら
シャッター押しさえすれば何とかなるが
ここでも私の信条は 『趣味なら本気で!』
自信はないけど暇はありそうだ


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去年の秋に買い直したNIKON D7000
35 ㍉の単眼とズーム1本を
何とか使いこなしてみたいが
さて・・?である





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by touseigama696 | 2019-01-06 12:55 | 〇わたしの流儀 | Comments(0)
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このハンドメイドのパイプ作りも
若い頃に夢中になったひとつ

手前が自作のパイプで 奥がその原木である
ブライアーといい 木の幹ではなく根っこ
巷間 薔薇の根と言われたりするがそれは間違い
ツツジ科の低木でヒースというのが正解だ

地中海沿岸などの岩場に根付くので
岩に挟まれ育ちにくく実に硬い
そのお陰で煙草は燃えてもパイプは燃えない
当然だが細工をするにも硬くて難儀する
背後の原木を削って手前のパイプに造形するが
使う道具は殆どがヤスリである


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これも自作のハンドメイド
陶芸を始めてからは四半世紀だが
それまでに色々楽しんだ趣味の中で
陶芸に一番貢献した技術は多分この木工
手指だけを頼りに卵型のボウルを対称に削る
そのシルエットの作り方は
ロクロで卵型を挽くときのデリカシーに役立った
「目で挽くな! 手で挽け!」
誰に教えられたわけじゃないが 自分でそう感じた

このパイプは殆どシンメトリーだが
計測機器類は使っていない
今なら3Dコピーが有効だろうが
当時はそんなものもなかった
指で撫でまわしながら僅かなコブをヤスリで消し
手の後を目で追い
左右対称に近づいていったのだった


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これは非対称だが シルエットのラインに
僅かの破たんを許さずに曲線を描こうとした
ごつい鉄やすりから始まって紙ヤスリの1500番まで
シルエットを傷つけないように丁寧に削った
ニスの類の光沢塗料は一切使っていない
ヤスリだけで同じヤスリの傷を消して光沢を得る
最後の布バフをかけると自然な光沢に輝くわけだ

このパイプは名工のコピーである


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デンマークの名手ミッケの作品がこれ
年間10本しか作らず 1本100万円時代の
彼の作品を写真で見て写すというのは 
やはり大きな勉強だった


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今では世界的に禁煙 絶煙の時代
パイプの愛好人口は減った
ミッケ イヴァルソン ユリイ ノルト
などの名品も今はどうなっているか?である


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手許に残っている自作は僅かしかない
一本一本に懐かしさがあって
桃青窯ベースに持ち込んで再現してみたいが
多分無理だろう
自分が使うことのないものを作るとしたら
これほど張り合いのないこともない筈だ

煙草を止めて随分長い時間が過ぎた
ボウルの中で燃え尽きかけたパイプ煙草の美味さは
今でも記憶の中にある しかしだからといって
もう一度火を点ける気にはなりそうにない


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しかし造ることに目を注ぐなら
かつて木工パイプで自得した幾つかの秘訣は
陶芸でも共通したものだ

「目は邪魔 指の腹で見て挽け!」
「道具は自分で探し 自分で作れ!」
「仕種を揃えて リズムをつくれ!」
「迷ったら足すな!」

そんなことを大事にするために
パイプも工房に置いておきたい
「一芸は十芸に通じる」 今もそう思う 





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by touseigama696 | 2019-01-05 01:09 | 〇わたしの流儀 | Comments(2)
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陶芸の粘土が重くて もし手に負えなくなったら
これを描くのが一番身体に負担がない
おまけにもの凄く時間がかかるから
じっくり取り組めそうだ

工房のベース化構想で
一番取り戻そうとしてるのがこの点描画
夢中で描いていたのは30数年前のことだった


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ミラノの大聖堂
手元にないのでお借りした写真だけど
こうしたシャープに撮れた写真が一枚あれば
ここからは極細のサインペンがあればいい


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始りは長電話の聞き役で その手持無沙汰に思わず
手許のメモ用紙にサインペンでいたずら描きしたのが
こんな感じだった(これは再現ですが)

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暫くして ちょっと手をかけてみたのがこれ
まだ下手だが もしかしたら絵になるかも? 
そんな気がしないでもなかった


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やがて下絵に当たり線を入れて
写真を見ながら丁寧に陰を作っていった
手応えがあった
この2枚は 当時のままに残してあったもの
失敗作を含めて何枚か画紙に綴じて残っていた


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使うのはこのサインペン一本だけ
点描画法があるのは知っていたが
特段にルールがあるとは思わなかったから
自分でそれらしき決まりを作って描いてみた
つまり
0.1㍉ほどのサインペンを使って
画紙の上に線は用いず
コツコツ叩いて点描で描くこと
それだけのことだった


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打点の数が濃淡による表現につながるので
写真を見ながら1平方㌢当たり
数十回から数百を打ち込んで陰を作っていった

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1992年8月 最後の一枚がこのミラノのドゥオーモ
当時まだ病院の事務長職にいたので
これ以上夢中になるのは自粛したのかもしれない

全て描き終えてサインをしたのち
色止めのスプレーをかけて
褪色と汚れ防止を図ったが
それ以前に額の汗一滴でも落ちれば
油性ペンとはいえ滲んでしまうので
結構緊張して描いたのを思い出す


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いつか少し暇ができたら続きを描いてみたいと
石造の城や教会の写真を集めたりしていたが
それらの資料は転居にまぎれて散逸してしまった

もしかしたらまた描けるかもしれない
決して自信があるわけじゃないが
粘土の合間にサインペンを手に
工房での時間が繋がってくれればいい


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これが完成画である
仕事の合間のこと 毎日描けたわけでなく
ほぼ1年近い時間がかかっていたと思う


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これらの城も 既に一度は描いたことがある
しかし桃青窯ベースができたら
もう一度描いてみたいと思う

工房で過す時間が
幾つかの愉しみや悦びでつながって
疲れもせず退屈もせず
程よい居心地の良さを醸してくれたら
それこそ私の大好きなコックピットになる

まだほかにも幾つか
私の人生につきあってくれた楽しみがある
どうやってコックピットの住人にするか
考えてみたいと思っている




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by touseigama696 | 2019-01-02 21:46 | 〇わたしの流儀 | Comments(4)
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今年の年初から春にかけて
しきりと描いていたのがこれ
何と云うカテゴリーにすればいいのか
はっきりしないままキャンバス・アートと名づけて
陶芸でやってることのサブカルチャーにした

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油彩のキャンバスに糸を貼り
水彩絵の具を
筆やローラーやエアーブラッシュで彩色する
下地色を置いたり色を重ねたりして
全体の色調を作ってゆくのが面白い

やきものに色を使うようになって
色彩の勉強のひとつかと色々やってみてる

肩腱板断裂の痛みと共存するために
こうした筋力の要らない作業で
右腕の温存を図る意味もある

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養生をして糸を貼る
平面のキャンバスだし布目だから
糸はとても楽に貼れる

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これの場合は
エアブラッシュを使って下地から
薄く溶いた絵具を重ねてゆく
濡れたまま重ねるのと
乾かしてから重ねるのではあがりも変わる
狙った色合いにするには経験が物言いそうだ

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あがればこんなものになる

来年からは
桃青窯ベースのカテゴリーに入れて
色々楽しんでみたいと思ってる

少しライブラリーでご覧ください

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こんなところから始まった
ローラーでの彩色


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もし糸を辿れば元に戻る
頭の中にあるモチーフは「輪廻転生」かな

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2019年元旦に
こんな太陽が昇ってくれるのを
こころから祈りながら・・




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by touseigama696 | 2018-12-31 06:04 | 〇わたしの流儀 | Comments(2)
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前回は糸抜きを始めるまでの作品群でした
伝統を学ぶ中での個性の模索
これは結構苦しいことです

ここでは
糸抜き技法を始めて以降の作品群を
拾い集めてみました

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貼りだした糸に合わせてロクロも変わってきます
痕跡を残さないロクロ
磁器の挽き方に似てきたような気がしました

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結論めくほど試してはいないけど
磁器土だと糸の食いつきがよくありません
上手く貼れるようなら磁器土の方が面白いかもしれません

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伝来の伝統釉から離れて
加飾に個性を求めて歩いていますが
言うまでもなく群雄割拠の世界
自分を見つけ続けることの大変さを痛感したものです

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仕事をしている間は
やはり追い続けなければなりません
モチベーションを高く維持すること
自分の環境を整備するのもそのためと言えます

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今日は何と38枚の写真を連ねました
このブログ開闢以来のことです

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全ては糸の絡んだ仕事です
解説するほどのものでなく
スルーッとご笑覧ください
こんなことしてんだぁ~!
それで結構なのです

2018年の最後の数日
来年のために
工房をどう変えてゆこうか
その試行錯誤なのです

では胸元を少し広く開けて
多少セクシー狙いの丸壺からどうぞ!

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ご笑覧 ありがとうございました!




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by touseigama696 | 2018-12-28 22:34 | 〇わたしの流儀 | Comments(2)
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前回ご紹介した黒土に白化粧で
波状紋を配した大皿が始まりだった糸抜き技法
更に変化して白土に那須紺で染めた麦藁手など
糸抜きによる作品が殆どで過ごしてきた15年
小品もこの手で作り続けてきました


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公募展で目に触れる機会が増えて
それはそれで私のアイデンティティー

ただ最初からずっと糸抜きしかしていない
そう言うわけではないので
ここでは作風の変遷をご紹介してみようと思います

必ずしも時系列ではないが
こんなことをしていた時代もある
そういう意味でご覧いただければです


==『糸抜き技法』以前==

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そもそも2001年の日本陶芸展で
初出品初入選した作品がこの黑天目組鉢
だから世に出た最初の天目は
自分でも大事にしてきました

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天目に別の鉄釉を合わせたのがこれ
メタリックな鉄釉の変化が好きです


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これも天目の鉄釉合わせ
どちらも還元で焼いたもの


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同じ天目と鉄釉でも酸化で焼いた鉢
還元焼成による僅かに青味のかかった漆黒にくらべ
深いワインレッドを思わせる温かな黑
やや漆っぽい雰囲気も気に入ってます


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鉄絵梨灰釉ドラ鉢 搔き落としの葉紋
黄瀬戸の灰に梨灰を使ったとでも

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黄瀬戸に織部を合わせた茶碗
自作の釉薬ですが
黄瀬戸は以前のものと大分違います
調合が同じにならなくなってしまったのです


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これも黄瀬戸に織部の酒注

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御本手の粉ひき湯呑み
白くなくちゃ粉ひきじゃない
そういう意見もあるけど
紅斑を引く白も私は好きです

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これもそうですが
本焼きであと10度ほど温度を上げれば
この紅味消えてしまいます
1,200度超の世界での10度の差
窯は不思議な世界です

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白化粧を柄杓掛けにすることで
火間のようなムラがでた粉ひき
これは白が強いです


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土灰釉の皿
変哲もないがそこら辺が好きです


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飴釉の皿
後の糸抜きみたいな紋様ですが
これは櫛によるもの

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呉須の染付けによる湯呑み
後の糸抜き麦藁手湯呑みの前身かな
手描きのラフ紋様だけど
こんな感じが嫌いじゃありません


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鉄絵の御本手片口鉢
下手な絵だが だめかなぁ?


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確か白萩を掛けたと思う
鉄分の多い釉を下地にして重ねた筈です
釉も厚くて流れているが計算のうちでした

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黒土に白萩
青い器も結構好きです


旧房時代に使っていたガス窯を
電気窯に替えてしまったので
当時のままに再現できるか不安ですが
酸化で焼く今の仕事だけでなく
旧作を生かす還元焼成の復活
力仕事ではないけどもう一度窯焚き復習です





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by touseigama696 | 2018-12-28 07:37 | 〇わたしの流儀 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696