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カテゴリ:●俳句( 22 )

長居せし

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長居せし病ひ去ぬるや鬼やらひ 哲郎
ながいせしやまいいぬるやおにやらい


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129にも929の939はM2Tで  T2O
皮肉にも苦肉の句作はモニターで てつお  

と読みデジタル川柳にならんかな
今夜は
コックピットで寫眞見なが独りICT吟行である


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俳句を舞台にしたブログが沢山あって
それを拝読するだけでも好い勉強になる
まだ本気で仕事にかかれるだけの体力が戻らず
天気で様子見してる毎日だから
そうした俳句ブログで刺激を沢山いただいている

あのプレバトという番組も
鑑定団同様社会的貢献の大きな番組になって来た
俳句に親しむ人たちがきっと増えてる
素晴らしいことだ
夏井先生の指導力も大したものだが
芸人さんたちの秀句に感嘆である

お笑いの芸は
深い所で俳句の可笑しみに通じ
感性の豊かさを示しているに違いない
毎週楽しみに見てる

そろそろ病みあがりにも飽きてきた
週明けの天気が回復してくれるのを
心待ちの一句である


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自作の粉びき湯呑み 旧作




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by touseigama696 | 2019-02-11 06:15 | ●俳句 | Comments(2)

病みあがり


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   病みあがり肺腑も濡るる寒の雨   哲郎
やみあがりはいふもぬるるかんのあめ



「・・外気が乾燥してるし それに
院内もエアコンが除湿しちゃうもんね・・」

仲々おさまらない咳き込みを
巡回の看護婦さんに慰められた

退院して数日 珍しく雨が降った
決して暖かな夜だとは思わなかったが
玄関先で静かに深呼吸してみた
何にもぶつからずに外気が胸を一杯にした
看護婦さんの慰めがよく判った

寒の雨
刺々しい冬の雨のようでいて
その実チョッピリとしたぬくもりがある
傷めつけられていた肺腑は
その温い雨に濡れ濡ち 思い切り膨らんで
穏やかに安堵したのだった

春はそう遠くないな




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by touseigama696 | 2019-02-03 06:01 | ●俳句 | Comments(4)

日めくりに

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日めくりに約束もなし秋桜 哲郎
ひめくりにやくそくもなしあきざくら


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病院を辞めて陶芸に転じたときにも感じたことだが
手帳に空白が続いて・・それが心地よくもあり
また淡い寂寥にもつながっていた

ひとは・・しばしば約束の多寡で人生を占う
約束を失うことは怖いのだ
同時に
過剰な約束で失う別のものに気づかないのも・・怖い
「自由」・・それもひとつである

コスモスを見ていると・・妙にこの言葉が頭に浮ぶ
いつでも風まかせに生きてるように見えるからだろか





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by touseigama696 | 2018-11-25 04:54 | ●俳句 | Comments(4)

桃青と芭蕉

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私の窯は「桃青窯」と言う
この名を揮毫してくれたのは今は亡き親父
最晩年に私の頼みに応えて筆をとり
半日掛かりで数枚を書きあげ自分でこれを選んだ

桃青(とうせい)は
芭蕉が若い頃に使った俳号である


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親父同様すでに異郷のひとになったが
私の母親は俳句が好きで
句会に入ったりして楽しんでいた
芭蕉句を好み座右に置いてあったのがこの本

そんな縁からのことだろうが
私の祖母に本業とは別に茶舗を任せる際に
その店の屋号を「桃青園」としたのは
所縁を形にしたかったに違いない
私が未だ子供だった頃のことである

その桃青園も祖母が逝って閉じた
長いこと敷地内に空き店になっていたから
私が陶芸に転じて工房を作ろうとした時
ここを使うことにして「桃青窯」と名づけた

芭蕉さんには厚かましいが
言葉の字面も響きも好きで
俳聖には感謝しながら使っている

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この本は独特な構成で書かれている
目次もなくいきなり・・筆者の中山義秀氏は
深川の草庵に移って三年目の芭蕉に寄添い
そこから淡々と芭蕉の人なりと俳句を語り
芭蕉句にとどまらず一門の作句も引き合いで
長い旅の道中を書き綴っている
まだ通読していないが
今度は私が座右に置き是非にもと思う


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亡母が残した俳句 幾つかご披露しよう

 *まほろばの大和の晝の月と虫
  *咲き切って既に牡丹の空ろなる
        *時計草針あるごとく咲いてをり      
    *夏深し輕くなりたる洗ひ髪    
 *春雨や細身の傘をえらびけり


陶芸は俳句に学ぶことが沢山ある
「省略の極致」 
その最たるものがこれ
どんな小皿でも
その作りや加飾に無用は不要
言えても出来ぬ日々に悩まされるのだ


このブログでは「俳句」のカテゴリーで
拙句を幾つか記載しているが
ここにもちょっぴりご紹介を


*足指の先より秋の深まれり
 *野分待つ葉に力あり雨の打つ
 *落葉を串ざしにして光り落つ
*深々と息をしてみる寒の雨
  *秋風や振り向く少女の大人びて





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by touseigama696 | 2018-11-14 09:13 | ●俳句 | Comments(4)

去ぬつばめ・・

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去ぬつばめ喪中はがきの名ぞ哀し 哲郎
いぬつばめもちゅうはがきのなぞかなし

数年前の転居の折り
毎年巣を作っていた燕とも別れた
春に夫婦で飛来し・・秋に子連れで帰る
夏の間・・餌をねだる泣き声が賑やかで
だから
空になった巣は・・無性に寂しかった

年々 今の季節このはがきが増える
友人の近親が多いが・・本人の知らせもある

帰ってゆく燕たちが
ひとりひとりを翼に乗せてゆくのだろうか
長年の住所録から名を削る晩秋
感慨深いものがある



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by touseigama696 | 2017-11-30 09:53 | ●俳句 | Comments(0)

野良猫の・・

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野良猫の背を押しやりて秋日落つ 哲郎
のらねこのせをおしやりてあきひおつ

夕食前にいつもの4㌔歩行に出た
歩き始めたとき・・まだ僅かに明るかった
途中で猫が・・私の前を横切って走り去った
背中が・・微かに黄金色に光った
同じ道を折り返した頃・・最早つるべは落ちていた

残照に背を押された猫は・・何処へ帰ったろう
餌にありついて・・ねぐらに戻ったろうか

夏らしい夏ではなかったが
秋らしい秋は来るのかな


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by touseigama696 | 2017-09-24 10:21 | ●俳句 | Comments(0)

独りして・・

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  独りして一碗の茶や夏白し  哲郎
ひとりしていちわんのちゃやなつしろし


久しぶりに夏らしい夏日だった昨日
仕事前に独りで茶を点てた
曇りない白い朝・・自作の白の夏茶碗
気持ちの良い朝だった


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糸抜き麦藁手白茶碗  哲郎作


過日の個展で
黑茶碗の引き立て役を務めた白茶碗
抜けるように晴れ上がった真っ白な夏に
その光りを集めて輝いていた


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糸抜き線紋黑茶碗  哲郎作
                     柿傳展DMより




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by touseigama696 | 2017-09-04 08:25 | ●俳句 | Comments(2)

柿の実を・・

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 柿の実をひとつつまんで墓参り 哲郎
かきのみをひとつつまんではかまいり


我が家の墓所は・・車で10分足らず
旧宅時代より更に近くなった

かつて亡父母が存命の頃
彼岸になれば・・二人で参っていた墓だが
今は・・私と妻の番

車の運転のできなかった母親と違い
自分で気軽に出歩く妻は
必ずしも私の同伴が要るわけじゃない
近頃は・・普段の朝一などで
独り墓掃除に出かけたりしてる

それでも気が引けるから・・彼岸の折には
「一緒に行く?」・・でついて行く
大抵は・・
帰路にファストフードで定番の朝飯を食う

柿の実をひとつつまんで墓詣で
普段着のままで
実に日常のひとこまになってしまった

参る我々と・・中で参られる親族たちの
歳の差が・・ここではどんどん詰まってゆく




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by touseigama696 | 2017-08-31 10:33 | ●俳句 | Comments(0)

梅雨寒や・・

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梅雨寒や老猫褥をさがしおり 哲郎
つゆざむやろうびょうしとねをさがしおり


かつて我が家で生き我が家で死んだ愛猫・・バナナ
しっぽがバナナみたいだったから・・バナナ
柴の桃次郎は・・バナナの後だった

古い句帳に書き込んであった・・この俳句
いつ作ったんだろ?
陽だまりを探してぬっくりしていたバナナの晩年?
もしかしたら・・その辺まで遡る

化粧筆のように柔らかだったバナナの毛並み
まるでデッキブラシみたいに手強かった桃次郎
どちらも・・まだ手に残って懐かしい

最近プレバトでの俳句バトルが面白い
ただ面白いだけでなく
きっと視聴者に俳句の良さが伝わって
大きな啓蒙にもなっているに違いない
お笑いの軽妙に・・俳句の洒脱
見事な企画・・テレビの真骨頂
俳句ファンが増えるのは・・良いことだ

古い句帳を引っぱり出してきたのも
久しぶりにアップしたのも
ちょっぴり刺激されたからに違いない
勉強してみたい思いもあるが
二足の草鞋は・・ヤッパリ無理だろうな

それにしても
お笑いの芸人さんたち・・たいしたもんだ
アホではお笑いはできない・・そう証明してる



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by touseigama696 | 2017-08-27 23:51 | ●俳句 | Comments(2)

轆轤挽く・・

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轆轤挽く指滑らかに春隣り 哲郎
ろくろひくゆびすべらかにはるとなり


春の訪れは・・
ひとそれぞれの兆しがあるもんだ
何に春を思うか
俳句は・・
そうした感性を気づかせてくれる

私の場合
陶芸に転じて以来・・20年
それはいつでも手指だった

木枯らしの晩秋の頃に
ある朝指が割れ・・痛い冬になる
あかぎれ
土に触れれば避けようのない宿敵
ボタンをかけるのさえ痛い日々が続くのだ

筋肉の痛みなら・・続ければ治る
だが
あかぎれは・・ひどくなるばかりだ

そして・・ある朝
それこそ魔法の手にかかったように
傷口が閉じ・・痛みが消える
大抵は・・3月の声を聞く頃である

今年は・・いつもより少し早かった
むきになって仕事しなかったせいもあるが
暖冬のせいが多かろう

轆轤を挽けば・・指は滑らかだ
痛くない指は
痛みを避ける必要もなく
軽やかに自在に動く
大したことじゃないが
それが嬉しくて・・春隣りを感じるのだ



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by touseigama696 | 2016-03-01 05:21 | ●俳句 | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696