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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●エッセイ( 445 )

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この時期・・真東から昇って真西に沈む太陽
此岸から彼岸への道しるべだが
今朝の早朝・・その気配はなく
今にも降りだしそうな雲行きを眺めながら
妻と帰省中の娘同道で・・墓参りに出かけた
幸いなことに・・車で10分足らず
老いた墓守りには有難い近さである

暫くは雑草の除去など手入れをしたが
三人がかりのお陰で・・手を休めた時間
近隣のお墓を眺めて歩いた
いつもの癖なのだが
墓誌を読ませていただくことが多い

ご一族のどなたかの
俗名・戒名・行年などが記されている
拝見していると・・いつの間にか
見知らぬとはいえ色々な人生の物語りが浮かぶ

戒名○○・・俗名▽▽・・昭和20年3月10日没・・行年当歳
こう彫られていたりすると・・あの日は東京大空襲のあった日
生まれたばかりの命を奪われたんだろうか

同じように
昭和20年〇月〇日没21歳・・□□△雄
この年にこの歳だと・・特攻隊?
彫られた文字が・・想像を掻きたてる

やがて・・気づいたことがある
行年が戦前や終戦直後の10年だと
多分寿命を全うされたんだろうが
行年は50~60代が多く

昭和後半になると・・60~70代が目立つ
そして
平成になって書き加えられた墓誌の
故人の行年は圧倒的に・・80~90代になるのだ

これを見ているだけでも
長寿の時代になっているのが分かるが
さて・・そこでひとつ別の思いが湧いてくる

長生きはできているが・・その分幸せが増えて
長寿を楽しめているんだろうか

蓄えてきたお金や年金で
安心できる晩年を過せているんだろうか
健康保険の自己負担が・・驚くほど多額で
行ってみたい温泉や・・見てみたい芝居を我慢して
密かに節約の限りを尽くしていはしないだろうか

老人が・・つましくても安心して穏やかに暮らせない国で
次代を背負う若者が・・どうして大きな希望を持てようか?
行年が後ろに伸びるということは
その分楽しませてもらってありがとう!でなくちゃ
それなしでは
単にギネスの記録を更新するに過ぎないのだ

総理大臣の寿命が延びた昨日今日
その延命を有効に使って
「長生きさせてもらってありがとう!
いい人生でした」

年寄りにそう言わせる名宰相になってもらいたいものである





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by touseigama696 | 2018-09-24 13:26 | ●エッセイ | Comments(1)
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自作の皿が碁盤に見えて・・ふと考えた

自陣を広げる一手も・・敵陣を減らす一手も見当たらず
双方生かすも殺すも叶わぬことが見えて・・終局
互いに軽く会釈して・・手にならぬ隙間の交点に石を置く
囲碁ではこれを・・ダメ詰めという

全てのダメを詰めると
自陣と敵陣の広さの違いが明瞭になり
やがて数えて少ない方が・・負けを認めることになる
囲碁を始めて・・少し上達すればわかることだが
高段者の囲碁は・・ダメ詰めの石が多く
ヘボ碁だと・・ダメ詰めがまるでない

何を表しているかというと
高段者は・・庭に点々と置く隙間だらけの踏み石で
ヘボは・・数珠つなぎに並べた石の違い
間が離れていても・・破られることがないと分かっていて
ダメで埋めてつなげるのが・・高段者

一方で・・終局してからやればいいことを
勝負の真っ最中にダメを打ち・・無駄な手と時間を使う
ヘボの所以だが・・為にダメ石がないわけだ

先手後手が相互に一手ずつダメを詰めるが
その数が多くなればなるほど
無駄な手を打っていなかった証拠
ちったぁ・・上手くなったみたいだと
喜ばしい気分になる


さて人生にも似たようなことがありそうだ
人生の終局・・嫌でも避けることのできない宿命
誰にでも来るわけだから・・決して悲しいことではない
終局間近を承知して・・ダメ詰めの準備をする頃合いである
長寿の時代とはいえ・・古希も半ば過ぎれば
自陣の広さを数え・・「こんなもんか」
密かに独り言ちる・・そんな歳なのだ

ダメ詰めは
どんな人生を送ってきたかを・・プレイバックするようなもの
大きな事業に緊張を強いられ・・一手間違えれば社運を傾けるのも人生
無駄を打てる暇がなければ・・ダメ石は沢山持っていよう

逆に・・そうした緊張を嫌って
戦わず安寧を求めて・・仕事と私事を振り分けたのなら
そこそこダメ石も手に使っての人生
納得してりゃ・・それも悪い人生じゃない

ダメ詰めをしながら・・我が人生を振り返る
ダメ石の数が教える人生
それを承知してか・・あるいは不承不承か
自惚れやひがみでは決めかねる人生の俯瞰図

無駄を嫌った人生
無駄を活かした人生
無駄に終始した人生

さてどうだったんだろう?
老いとは・・その俯瞰図と対峙する時のこと
そんな風に思えるのだ

4年前・・転居に際して
びっくりするような断捨離を実行したが
断捨離をどう考えて受け入れるか
それも人生のダメ詰めの一環だと
痛感したのを・・思い出す




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by touseigama696 | 2018-09-22 08:43 | ●エッセイ | Comments(0)
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大坂なおみ選手が脚光を浴びたのは
グランドスラム・テニスで初優勝した快挙だけでない

選手とコーチの関係が
如何に選手のポテンシャルを引きだせるか
大坂選手に起こったドラマチックな成果が
一方で世間を騒がしてきた・・スポーツ・パワハラ問題との関係で
実にタイムリーな対比をみせた

「汽車」と「馬車」・・私には
このふたつがキーワードのように思える
汽車が学校スポーツで・・馬車がクラブスポーツである

長い歳月・・日本のスポーツの基盤は学校にあった
部活と称して・・沢山の生徒を同じ車両に乗せ
定められた軌道の上を・・座学や実技を交え
卒業・入学を乗り継ぎ・・数少ない指導者で
落ちこぼれのないように目的地まで運ぶには
汽車にしくなし・・である
スポーツ界がアマチュアリズムを尊重していた時代
これはこれで正論だった
指導者が・・コーチではなく教師だったからである

一方で今しきりに口の端にのぼる・・コーチ
語源は「馬車」である・・このことは今年の年初
連載を開始したばかりの雑誌陶遊164号で書いたが
大阪選手とサーシャ・バインコーチの関係が
話題になる前のことだった

『コーチに要求される資質は
教えることより・・選手がそれぞれに期待するレベルまで
引っ張っていってあげる指導力である
そもそもコーチの語源は馬車
連れて行ったり・・運んだりが本質で
馬が合って一緒に歩けることが大事なのだ』‥と書いた
馬車の特質は・・走る道を選べるってこと
選手に添うとは・・その道を一緒に選んで歩くことに尽きる

サーシャ・バインコーチの功績は
大谷選手に何を授けたかではなく
如何にその気にさせたか・・である
かつての名選手といえども・・自分の実績を押しつけるだけで
誰もが名手になれるはずはない

同じことを話しても・・モチベーションにならない選手もいる
押しなべてその気にさせようと・・気合だの根性などをなじって
あべこべにパワハラと思われりゃ・・選手がその気になるはずもない
大阪選手とバインコーチの関係は
これからの日本のスポーツに・・大きく影響すべきことなのだ


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陶芸教室を主宰して20年
いつも頭から離れなかったのは・・このことだった

私は・・陶芸の教育者ではない
座学もしないし・・陶芸全般を教えられるわけでもない
私にできることは
上手くなりたいと願うひとを・・そうなるまで
色々な接しかたで連れて行ってあげること
つまりは・・コーチでありたい
そう思ってきた歳月だった

実際それが実現したのかどうか
自分だけで決められる答えではない
そうだったらいいな!
いつでも・・そう思いながらの20年である





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by touseigama696 | 2018-09-18 08:43 | ●エッセイ | Comments(2)
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いつのノーベル賞だったか・・現地の公式記者会見で
日本の記者が日本人受賞者に・・こう質問した
「手にされた賞金は・・何にお使いになるんですか?」

多分ノーベル委員会の担当者だろうが
司会者が間髪を入れず・・こう言葉を挟んだ
「そうした私的な質問はご遠慮ください!」

自分がしたわけじゃないが
ひどく恥ずかしい思いをした覚えがある
「そんなこと質問するために
あなたはストックホルムまでやってきたのか?」

その程度の質問しかできない不勉強を
恥じる気持ちのない記者が
すぐれたジャーナリストであるはずもない
昨今のジャーナリズムと・・変らざる旧態を
象徴するような不毛を感じたのだった

大坂なおみさんの記者会見もまた・・だった
自社と名前を名乗って質問するが
殆どがテレビのワイドショーのリポーター
やはりかと思わざるを得ない
テニスを知らない記者が
普段からコートに足を運ばず
PCやスマホが現場みたいに
それでいて分かったようなことを言っても
ご本人を前にすれば
殆ど核心にふれることもない

彼らが訊ねたことは
「今したいことは何ですか?」
「一番会いたいひと・・食べたいものは?」
「好きな言葉は?」「子どもたちへのメッセージを!」
たまに理屈を言うなと思ったら
「日本人らしくない日本人が議論されてるが
自分のことをどう思うか?」と・・怒髪天を突く大愚問の大失礼
ここにも司会の賢人が現われ・・もう一問!とねだる愚者を
「結構です」と遮断したのは痛快だった
「I am just me!」・・何処の国のひともこれでいい
彼女の答「私はわたし」・・それがアイデンティティーなのだ

いずれにしても
数日前・・全米オープンのテニスで
初優勝を飾った大坂なおみ選手を前にした
記念すべき記者会見とは・・到底思えない内容
報道らしさの欠片も見えなかった

こう書いてきて
ここからこう書くといやらしい様相に・・躊躇うが
私が大坂なおみ選手に聞いてみたかったのは・・これだ

① スロースターター気味のセリナを相手に
戦う前・・どこでギアをあげて対抗しようと考えていたんだろうか
結果的には・・試合当初をトップギアでプレイし
それが功を奏したように見えたが・・戦略だったんだろうか?

② 一試合を通じて
ここでこのポイントが取れたのが勝因につながった
と思えるショットを・・具体的に幾つかあげてほしい

③ セレナと審判のトラブルの間
集中を維持するのは決して容易ではないと思うが
何を考え・・どうしていたんだろうか?

予めきちんとした戦略をたてて・・臨み
ここだけは何が何でも取らねばを・・取り
仮にフルセットに及ぶ長期戦になっても
集中を維持しようとする・・強い意志
幸運に恵まれたでなく
一本しっかりと筋の通った試合をする
見事な新チャンピオンだと・・思った


日本語がたどたどしいのは・・今覚えようとしてるからで
英語で話してるときの彼女は
相手の聞きたいことを正確に理解しようと
通訳者に確かめつつ
極めて論理的に自分の意見を話している
決して愛くるしいだけの若者ではない
いずれ日本語が上手くなれば
日本語で整然と話すにちがいない

たどたどしい今も・・流暢になるいずれかの日も
彼女は立派な日本人・・期待される日本人なのだ

明日からの
東レパンパシフィックの大会が楽しみである


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昨日一昨日と
この手の花器を少し・・挽いて削った
ちょっとは集中して・・仕事もしているってことに





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by touseigama696 | 2018-09-16 09:53 | ●エッセイ | Comments(2)
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日本時間一昨日の夜明け・・NYは大変だった
まるで逆のように見えるが
左の大坂なおみが・・勝者で
右のセレナ・ウィリアムズは・・敗者である
勝った選手が・・負けた選手を慰める図ではない

時間の流れの中の僅かな一コマだが
ひと試合全部見ていたから・・事情も分かっていて
この微笑ましい様子の前に
セレナ・ウィリアムスが・・大坂なおみに
「あなたには関係のない審判とのトラブルで
不愉快な思いをさせてごめんなさい」・・と
きちんと謝っていれば・・どんなにか救いだったのに
そう思いながら見ていたのだった

あの試合の全てを決めたのは
審判の判断の如何ではない・・と私は思う
セレナの側から見ると・・こうだ

「私がウィナーのつもりで打ち込んだボールが
なおみから打ち返されるとき
それは・・私に対するウィナーで返ってくる
ポイントにするつもりの一打で・・ポイントにされる
それは自分のミスで失う1ポイントとはまるで違う
女子パワーテニスの第一人者のセレナには
あまり経験のない・・屈辱だったはずだ

セレナのボールは深い
なおみのコーナーギリギリに・・高速で打ち込まれるから
普通は・・返ってきてもセレナのコートに浅くしか戻れない
そうなれば・・次の一打がウィナーになる
セレナの狙いはそこなのに・・実際には
俊足のなおみは追いついた上に
セレナのコートなお深くコーナー一杯に
強烈なトップスピンで打ち返すから
追いつけないし・・返せない

最初のセットの途中から
何度かこのシーンを見ていて
なおみはきっと勝つ・・そんな気がしていたとき
あの審判によるコーチング違反の警告があった

多分・・このままでは負ける
女王にとっては受け入れがたい予測だったに違いない
まして春にも負けているが
あれはグランドスラムじゃないし
産後まだ日も浅いで済んだが
この全米で打ち込まれて負けるのは
きっと我慢ができなかったんだろう

警告への不満も重なって
ストレスが爆発して事件になってしまった
最後まで謝罪せずに通り抜けたあたり
やはり女王の矜持には・・計り知れないものがある
わからんではないが・・それでも謝る度量こそ
女王の女王らしさだと・・誰かが助言できなかったのだろうか

優勝者スピーチで
「わたしは幼いころから全米OPで・・大好きなセレナと戦う夢をみてきた
それが叶ってとても嬉しい・・試合をしてくれてありがとう!
そしてスタンドのみなさんがセリーナの優勝を応援してるのは知ってたから
こんな結果になって・・ごめんなさい!」

このコメントが彼女の人柄を伝え
ブーイングをスタンディングオベイションに変えたと
報道されたが・・一方で

「わたしはセレナに憧れているし大好きだけど
いったんコートに立てば・・テニスプレイヤーだから
全てを忘れてテニスをします
それが一番大事なことだからです」

別の機会には・・こうも言ってる
このメンタリティーが素晴らしいと・・私は思う

かつて・・フェデラーとの一戦を前に
「フェデラーは一番尊敬するプレイヤーです」と
コメントした錦織圭は
マイケル・チャンコーチから
尊敬しても言葉にするなと助言された
口にすれば・・試合には負ける
それがチャンコーチの教えだが

言われずとも・・それを自覚していたのがなおみ
憧れを告白しても
コートでは・・きちんとライバルに転じていたのだ
あの200㌔サーブとトップスピンの重量ボール
まるでピューマのような精悍な構えと俊足
シェイプアップした躯体はバネそのものだ

2013年のデビュー年・・その気配を感じて
もしかしたら天下とるのは・・錦織クンより先かも
そう直感したのは当たってしまった
ランキング400位が・・優勝直前で19位

試合ごとに手にするポイントを加算しながら
有効期限の切れたポイントを抹消して
残っているのが現在ポイントでランクが決まる
100位以内は・・グランドスラムと言えども
だれが勝っても不思議じゃない
ついこの間までのトップ10が・・ぞろぞろいる

女王セレナとて産休中・・ポイントが消滅して
500位にまで下がっている
下がるのは簡単だが・・上がるのは大変

グランドスラムで優勝すれば2000ポイント加算
大坂なおみは近々トータル4000点を越えて
ランク7位になるらしい
デビュー以来5年で400位から7位
やはりレジェンドになれる資質がありそうだ




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by touseigama696 | 2018-09-11 09:35 | ●エッセイ | Comments(6)
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この一週間・・早朝深夜
全米オープンのテニスに釘づけです

そして・・えらいことになってきました
たった今の経過で言えば・・女子の大坂なおみ選手が
苦手のキース選手に圧勝し
決勝でヘレナ・ウィリアムと戦うことが決まり

男子は錦織クンが明日・・これまた苦手の
ジョコヴィッチと準決を戦い・・勝てば
二度目のリベンジ・ファイナルとなります
どちらにしても・・日本選手が男女とも
二週目の後半をセンターコートで戦うなんて
そりゃえらいことです

伊達・杉山・松岡の時代から更に一段舞台は
大きくなってゆきます
それはそれで大いに楽しみなことで
昨日の錦織vsチリッチ戦もBSで見ました
解説がいつもの村上さんじゃなくて
彼の有名な松岡修造さん

ひとそれぞれではありますが
私はどうも・・この人の解説が苦手
失礼な言い方かもしれないけど
気が散って・・試合に集中できないのです

そこで以前から知ってはいたのですが
使わずにきた・・音声切り替えのSW
初めて使いました
会場の音は全部拾われていますが
実況アナと解説の音声は入ってきません
淡々と試合が続きますが
ボールの音 選手や審判の声
勿論歓声も聞こえますから
興奮の度合いは・・それなりにしっかり響きます

何で今までそうしなかったんだろ?
これは大正解でした
松岡君が苦手の問題じゃなく
アナウンスや解説がなくても・・試合の経過は十分判るし
自分で想像して推理する楽しさが格段に増えて
大いに楽しめたのです
「静かな賑やかさ」・・これでした
これからはいつもこの手でゆくことにします

残された数試合
錦織クンと大坂さんの・・劇的な勝利を楽しみに
早朝深夜の放送に挑みます





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by touseigama696 | 2018-09-07 21:36 | ●エッセイ | Comments(0)
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ラグビーの試合をテレビ観戦していて
格好いいなぁ!・って思うことがひとつ
監督がフィールドにいなくて
観客席の中に座っていること・・それもスーツで

サッカーでも時々見かけるが
監督がジャージーじゃなくジャケットでもなくて
ダークスーツにネクタイで指揮してる

「試合」と「フィールド」は・・選手のもの
そこに一線を画して
選手への敬意と・・指導者としての自負
どちらも・・大人の恰好良さである

オリンピックを代表に
ナショナルチームを組んで参加する国際大会ともなると
何故か役員まで・・開会式に
選手と同じユニフォームを着用して
フィールドを行進したりする
あれメチャ格好悪いのに
選手より晴ればれと歩く鉄面皮

昨今の各種スポーツ競技団体役員にまつわる
パワハラだのセクハラだの
こうした情けない事件の数々は

背中のナショナルフラッグを外して
自前のスーツで観客席で見る
毅然とした指導者としての矜持を
学び身につけねば
選手からのリスペクトは期待できまい

偉そうにすることと・・偉いことは
似て非なるもの・・そして
偉そうにせずに・・偉くなるのは
多分・・金メダルより大変かもしれないよ

1964年 東京オリンピック
あれから54年になる・・あの年に
死んだ親父とふたりで・・このエンブレムを買って
それぞれの車につけたっけ
記念グッズには殆ど興味のない私だが
さすがにあのオリンピックはメモリアルだった




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by touseigama696 | 2018-09-05 20:29 | ●エッセイ | Comments(0)
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妙に短身痩躯風で・・小顔ならぬ大顔
おまけにとっちゃん坊やの居眠り顔
いいとこなしの写真だけど・・コレわたし
滅多に自画像をアップしたがらないのが
お分かりいただけるかもですが

ここでは・・この風体ではなく
後ろのチンチン電車のUターンが目当てなので
やむなく真実にあらぬ我が身の情けなさを我慢することに・・


実は日々愛読しているBBpinevalleyさんのブログ
『アメリカからニュージーランドへ」で
(ここでもリンクしていますので→でご覧になれます)
ご自宅のあるサンフランシスコの様子が紹介されましたが

その一枚目がチンチン電車の折り返し点の写真
確か私も撮った覚えがあるなと
昨日思いついて探しましたら
意外にあっさり見つかりました・・それがこれなのです

調べたら・・1968年の9月の撮影です
何とジャスト50年前の今頃というわけです
50年前の写真に・・26歳の私
遥かなる懐かしさが漂います

この年
自分が深く関わった番組企画を
自分でプロデュースしろの社命で
ディレクターとカメラマン二名の4人で
1㌦=360円のアメリカに渡ったのでした
言うまでもなく・・超貧乏時代の日本
でもいち早く飛び出した世界は・・面白かった
若いって・・貧乏が苦でなかったのですね


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サンフランシスコの一角・・ヘイトアッシュベリー
当時はヒッピータウンで
長髪にひげ・・バンダナに裸の上半身
まるでジーザス・クライストの集まりみたいな町でしたが
大きな一軒家にみんなでつるんで住まい
霊柩車をワンボックスのように使っていました

テレビ番組「世界の結婚式」・・その初回放映を
社会的背景を含めてヒッピーカップルに求め
ボブ&ポーラと一週間一緒に過ごして撮ったのですが

インターネットもスマホもなく
あるのは黑電話と大きな会社で借りるしかないテレックス
現地に着くまで殆ど情報など手にできない時代でしたから
短い滞在期間の間に
私はあらゆる手段でカップルを探し
取材交渉をして撮影するという・・綱渡り
26歳の新米プロデューサー
今思えば・・よくやったものです

「ミサック~ン!・・大学時代外国語は?」
「英語と第二がドイツ語です」
「そっかぁ!・・じゃ英語は大丈夫ってことか
通訳予算多分無理・・頑張ってな!」

こういう会社に勤めると
ほんと鍛えられるもんです



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運よく・・狙い通りのヒッピーのふたりに巡り合い
ビンボー結婚式だから・・外でしようと
牧師さんに頼んで・・ゴールデンゲートパークでの結婚式
23歳のカップルでしたが・・今どうしてるだろ?

新郎のボブが・・合い間に
私に言った言葉を・・今も覚えています
「キミとおんなじ世代だけど
キミらには戦争がないんだろ?・・羨ましいな」

召集回避がヒッピーを生んだ背景の・・ベトナム戦争
心底結婚の悦びを味わえない苦しさを
乗り越えて今穏やかな老後を過せているだろか?


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1968年 昭和43年11月7日
第一回放映が始まって2年弱99本まで
私が担当して作りましたが・・その先は
私が退職して後も・・更に取材は続き
なんと2002年 平成14年までの
34年にわたる長寿番組となり
ボブとポーラは・・放送期間中に銀婚式を越え
やがて金婚も遠からずだった筈なのです


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Just 50 years agoのサンフランシスコの街角
ここがどこだか・・さっぱり判りませんが
もしかしたらBBpinevalleyさんなら・・お分かりかもです


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最後に・・昨日もうひとつ
思いがけない出来事が起こりました

この写真の右・・録音機を肩に
カメラマンの脇で伏し目がちに写っている男性が
この取材のディレクターのFさんです

彼はフリーランスの演出家で
番組契約のスタッフでしたから
一時期を終えて別れて後
再会することはありませんでした
でもあの時代に一緒に海外で過ごした
濃密なつきあいは・・忘れることなく
どうしてるかなと・・時々懐かしんできました

昨日・・写真を見ながら
何とはなしにヤフーの検索に
彼の名前を打ってみました
苗字も名前も・・どちらも滅多にない文字なので
沢山いるとは思えない名前ですから
反応あるかな?・・と思いましたら
なんとその姓名で一件ヒットしたのです

それはどういう意味でかわからないのですが
ある町の電話帳の1頁で
文字列の中に彼の姓名があって・・住所と電話だけが載っていました
不思議な情報・・まるで私に電話しろ!と囁いているかのようです

それでも同姓同名がもうひとりいないとも限らず
少し躊躇いましたが・・思い切って電話しました
女性の声で・・姓名はその通りと仰るので
かくかくしかじかで
一緒に取材の旅に同行した話をお聞き及びありませんか?
と・・事情を話しましたら

「それは主人のことで・・私も承知しておりました」
正に彼だったのです・・さすがにびっくりしましたが
少しお話を聞いて・・色々分かりました

女性は彼の夫人で・・あのサンフランシスコの取材のときは
既に結婚していて・・渡航したのも覚えておいででした
ただ
私より一歳年長だったFさんは10数年前
66歳の年に他界されたとこのこと
折角たどり着いたものの・・再会はもう叶いません
ここでもやはり50年は長い時間です

ヒットした電話帳のそのページの住所は
同じ県内のほど近い町
電車で何駅かの距離でしかありません
長くお住まいだった様子で
知っていれば何度でも会えた距離
色々な意味で・・運命を感じる時間と距離なのでした
逢いたくて会えないひとが・・増えてゆきます

長文におつきあい頂いて・・多謝です




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by touseigama696 | 2018-08-27 06:32 | ●エッセイ | Comments(2)
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昨日に続き・・手さえあれば頭要らずの加飾作業
点けっ放しのBGMテレビは・・一日中
本日の台風予報と昨日の甲子園野球で終始してた

昨今のテレビは・・手前勝手だなとしみじみ思う
日中のワイドショーを報道番組だとはまるで思わないが
それにしても・・やはりいささか礼に欠ける
視聴率さえ稼げれば・・後は野となれ山となれなのか

事の次第を知らずに見てりゃ
優勝したのは金足農業で
優勝投手が𠮷田クンみたいだった
確かに話題に事欠かない判官びいき材料は揃ってるが
それにしても・・先ずは大坂桐蔭への敬意は必要だ

二回目の春夏連覇
そりゃもう圧倒的に強かった大坂桐蔭
相手次第では・・話題は一気に大坂に傾き
一日中カメラに追い回されたに違いない

私自身は・・昨日
大坂桐蔭の選手たちを追う映像を
一度も見ていなかったが
私が見損なっただけだったろうか
そうだとしても
圧倒的に秋田に傾いた番組作りだった
そんな気がしてならない


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優勝できなくても
限られた条件で頑張った敗者の努力が報われる
それはそれで・・とても大事な青春だが
やはり・・全力を傾けて厳しい練習に耐え
強くても勝てるとは限らない優勝を
勝ち切って手にした結果は・・褒めて褒め過ぎることはない

全国予選参加3,789校が戦った全3,788試合
その最後の1勝を手にした大坂桐蔭・・そして
全3,788敗の対岸で・・唯一不敗だった大坂桐蔭
その栄誉はしっかりと讃えられるべきだと・・思う


余談だが
私が高校生だった時代
法政二高の柴田や徳島商業の板東が活躍した時代だが
全国参加数は2,000校ほどで・・甲子園出場も30校程度
今の半分ほどの規模だったようだ

当然試合数も少ないから夏休中の大会で済んだが
倍ともなれば・・その上年々異常酷暑の真夏
甲子園の暑さはことの外だし・・楽勝の相手もいない
このままで大丈夫なのかな?

甲子園そっくりのまま・・ドーム球場作って
ナイター・エアコンつきで戦う高校野球
ひと昔前だったら
「甘ったれんなぁ~!」だったかもしれないが
この先は・・そうでもないかも





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by touseigama696 | 2018-08-24 05:16 | ●エッセイ | Comments(0)
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映画とは関係なく・・以前に偶然撮ったもの


目が覚めたら点けっぱなしのTVで・・この映画が放映されていた
「P.S. I love you」・・知らない映画だった
「追伸 愛しています」・・邦題ならこうなる
途中からだったが・・何となく見てしまった

夫に先立たれた若い妻の元に
亡くなった夫が生前に書いた手紙が10通
一年がかりで届くが・・それは
病で先立つ夫が・・妻が立ち直ってくれるのを願って
励ましの言葉を連ねたもののようだ

まるで生きているように・・新しい手紙が届くことが
果たして励みになるのか・・(?)にも思えるが
映画を論じることが目的じゃないから
脇に置いておいて

表題の「P.S. I love you」に
ふと感じるものがあって・・そこを書くことにした
10通の手紙の最後に・・必ず
「P.S. I love you」とある・・「追伸 愛しているよ」だ

P.S.は・・post-scriptの略 後書きの意味だ
「追伸」という日本語にして・・私たちだって使う
本文を書き終えたと思いながら・・ふと思い出し
「追伸: そそぅ! 思い出したけど
遠足で食べたあの懐かしいメロンパン
買って食べたら昔を思い出しちゃった」・・
ってな具合だが
この追伸を使うには・・ひとつ礼儀が必要だ
本文より大事な話題を‥追伸にしないことである

世間話どうたらこうたら・・昔話あれやこれやを
書き連ねた本文の後に
追伸:昨日送って頂いたメロン届きました
メチャ美味しかったです・・これはマナー違反だ
先に本文で礼を言え!・・だからだ

さてこの映画での「P.S.アイラブユウ」は・・どっち?
一般的に言えば・・「愛してるよ」は追伸ではない
愛してるからこそ・・願いを込めて本文で励ましているのだ

しかし・・ここで少し考えた
P.S.で愛してるよ・・と書いたのは
大事なのは・・愛されてることでなく
明日からどう生きてほしいかの本文だと言いたいのだ

例えば・・陶芸教室を設定してみれば

「僅かなサイズの違いに無神経になってはいけないよ
どうせ揃えるなら・・ピッタリを狙わねば
人間のすることだ・・一寸したことは仕方ないさ
そのぬるさは・・作品をダレたものにしてしまうよ」

これが本文だ・・そして

「追伸:進化してゆくために費やしている
あなたの集中力はとても素晴らしいものです
持ち続けてくださいね」

先にこっちを書けば
伝えたい厳しさが充分には伝わらないかもしれない
追伸でふとさりげなく褒めて励ます
前段の厳しさを過不足なく汲んでほしいからだ

「P.S. I love you」は
本末転倒してるかにみえて・・考えてみれば
どんな局面でも使える最善の追伸なのかもしれない
どんなに厳しいことを言っても
根っこには君への愛をこめてるよ・・それがP.S.なのかな

親から子へも
妻から夫へも(逆も)
先生から生徒へも
コーチから選手へも
先輩から後輩へも
そして
老人から若者へも・・だ




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by touseigama696 | 2018-08-17 08:59 | ●エッセイ | Comments(0)