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桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●エッセイ( 457 )

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アマゾンでこの本を見つけ・・取り寄せました
実は・・魂胆あってのことです

もう30年になると思いますが・・当時
ヨーロッパの城とか寺院を点描するのが趣味でした


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例えば・・こんな風にです
これはファティマの教会(ポルトガル)
初期の頃の作品で・・未だ曖昧な描き方ですが
ここら辺からはまって・・夢中になったものです

材料・道具となると
大き目な画紙と0.1㎜の油性サインペンだけ
あとは丹念にコツコツと叩いて描いてゆきます
点描による陰陽だけで表現するので
色彩は使いません

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これは1989年に描いた・・ローマのコロシアム
1㌢四方あたりの打ち込み数が・・数百回ともなり
かなり緻密に陰陽が表現できるようになったころです


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1992年に描いたミラノのドゥオーモ
ゴシック建築の最高峰とも言われる教会ですが
これを描いたのが最後でした

描き終えれば色止めのスプレーを吹きますが
描いてる最中に汗でも落ちれば滲んで・・アウト!
ですから・・上から下に向かって描きます
描いたところに触れずに続けるためです
写真を見ながらの作業・・全体の陰の濃さを考え
明暗のバランスを壊さないように・・気をつけたものでした

これは病院事務長時代の趣味でしたから
朝から晩まで描いてるわけにゆかず
45㌢×35㌢ほどの大き目な画紙に
完成までに1年近くかかったのを覚えています


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上記の本に出ている・・フランスのシャンボール城
当時既に描いたことがあるのですが
今では手許にありません・・描けばきれいな城なので
もう一度描いてみようかな!・・そう思い始めています

工房を改造して・・独りだけのアトリエに直しましたので
少しスペースが楽になりそうです
陶芸だけで毎日フルタイムで仕事したら
身体が持ちそうにないし・・それだけの需要もない筈

でも工房で一日のんびり過ごすには
趣味の復活も悪くないなと・・それが魂胆です
点描画・・俳句・・キャンバス・アート
時間をつなぐブリッジになってくれればと
密かに準備中というわけです

「所ジョージ式桃青窯秋山ベース」・・づくりとでも





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by touseigama696 | 2018-11-12 09:54 | ●エッセイ | Comments(6)
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工房で見るともなく・・聞くともなく
点けっぱなしのテレビが報じてた悲劇

高齢のご夫婦が・・松茸を取りに山に入った
詳しいことは判らなかったが
何かの理由で遭難してしまったらしい
結果として・・妻は
乗って来た車の近くで遺体となって発見された
そしてその日の午後・・夫も
少し離れた場所でやはり遺体で見つかった
車があったのだから
車中で救助を待てなかったんだろうか?
今となっては・・確かめようもない

この事故の報道を聞きながら・・ふと思い出すことがあった
遠い昔・・テレビの番組作りをしていたころ
一緒に取材して歩いたカメラマンのSさんから聞いた話である


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彼はカメラマンが本職だが
同じくらいのプロレベルでアルピニストでもあった
屈強な身体と極めてタフなメンタルの持主で
重い器材をホイッと肩に乗せ
一直線に被写体に近づく歯切れ良さは
実に頼りがいのあるカメラマンだった

彼の話とは・・こうだ
いつだったか冬山で遭難したカップルがいた
ホワイトアウトに巻き込まれ・・道を見失って斜面を滑落した
下手に動けばますます位置が判らなくなる
ふたりとも冬登山の経験者だったから
まず大きな樹の下に雪洞を穿って身を入れた
体温の確保が大事なのだそうだ

夜明けを待って・・彼は彼女にこう告げた
「君はここでじっとしてろ
おれは沢を登って助けを探してくる」

やがて道を見つけ救援隊とも出会えた・・ところが
案内して雪洞に戻ったら・・不幸なことに雪洞が潰れ
彼女は凍死していたという

この事故が報じられ・・彼は世論に叩かれた
大事な恋人を一人残して助かるなんて・・なんて非情な男なんだ
彼女がどんなに不安だったか・・思いやりってもんがない!
概ねそんな批判だったらしい
カメラマンのSさんは・・こう言った

「もし冬山でカップルが遭難したら
このとき彼がとった行動は正しいんだよ
二人とも助かろうとしたら・・これしかない

お互いがどんなに能力が髙くても
生死を分ける危機の時には
男女の特性を無視して同じことをすれば
二人とも死ぬ

この場合での男女の特性ってのはね
男の瞬発力・・女の持久力
平たく言えば・・筋肉と脂肪でもいい

男が急いで助けを探すのは
筋力のあるうちに瞬発力を活かすためで
女がじっとしてるのは
無駄に筋肉を使って燃料の脂肪を消耗しないためだ

冬山では
男は止まれば死に・・女は動けば死ぬ
それが掟なのかもな

だから・・慌ててふたりで沢を登るのも
心細くさせないために彼が彼女に寄り添うのも
どちらも間違いなんだよ
この場合での平等な行為は
ふたりが助かるために非情を情とする決断なんだ
結果は悲運だったが・・したことは正しい
きっと生き残った彼は・・そう思いつつも
忸怩たる思いに苛まれたにちがいないが
世間には理解してもらえない悲劇だったんだろね」

この話・・聞いたのは40年も昔のこと
今の冬山でも同じなのか・・確信はない

それでいて
松茸採りの老夫婦の事故で
妻は車の傍に倒れ・・夫が少し離れたところで死んだ
この様子を聞いたとき
もしかして・・二人はSさん説で行動したのかな
ふとそんな気がしたのだ

車内でじっとしてろよと言われた妻が
車の外で死んだのは・・夫を心配して佇み
その夫は・・さすがに老いには勝てず
遠くまでは助けを求められなかった無念の死

夫婦の間にあった情愛は
遠いか近いかでもなく
危険か安全かでもない
おれにできること
わたしにできること
それが等量でも等質でなくても
結果で評価されるべきことじゃない

男女平等の喧しい時代だが
男と女には・・応分の違いはある
同じことをすれば・・違いがでるが
違うことをすれば・・互いが生きる
手にする利益が同じなら・・それも平等ではないか

男女それぞれの特質を・・相互に尊重し
敬意を払って共存することが
男女平等の本質のような気がするのだが・・

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あんなに強靭な肉体を持ち
重いムービーカメラを抱えて
平然と山野を駆け巡ったSさん

実はもうこの世にいない
山に敗れたわけじゃない
私よりたった一歳上だけだというのに
難病に取りつかれて逝ってしまった

数年前
未亡人の申し出で・・骨壺を作らせていただいたが
カメラを入れるほどに大きくはない
今頃・・身一つで岩山でも登攀しているんだろか?







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by touseigama696 | 2018-11-09 12:55 | ●エッセイ | Comments(6)
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難読漢字クイズ・・you tubeに色々出ている
試しにやってみたら・・案外読める
20%しか読めないとある難読文字を
全問の90%以上読めた

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これもその一問だが・・(かいり)読める
弁える(わきまえる)・汀(みぎわ)
遮蔽(しゃへい)逢着(ほうちゃく)・・どれも読めた
改めて漢字テストで訓練したわけじゃない
でもこれくらいなら・・若い頃少し本を読んでいれば何とかなるし
何よりも子ども時代の記憶は忘れないのだ


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さて・・同じyou tubeで
この検査を試すことができる
来年にはこれを受けねばならぬ
正直言って・・今から怯えている

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目で見たものをそのまま記憶し
そして・・それを数分後に思い出す
これはもう海馬頼りの作業だから
大脳皮質から引っ張れるものじゃない

私の海馬は・・とっくに年金暮らしらしく
贅沢望まんから・・のんびりさせてくれ!と
いっかな腰をあげてはくれない

「一度・・病院で検査してみてください!
それからにしましょう!」・・それを怯えているのだ
見たままを・・写真の如くに記憶する
羽生さんや藤井クンなら・・屁でもないこと
少年の頃・・もう少し囲碁将棋に興味を持つべきだった

暗記が好きでないから・・受験も好きにはなれなかった
後年・・だからかもしれないが
記憶に何も情報がなくても・・必要な被写体を探し当て
交渉して番組を構築してゆく・・つまり
それがプロデューサーの仕事なのだが
これは案外得意だった・・記憶より想像力への依存
何もない所に道を作る・・受験が苦手の方便はここしかなかった

自分が知らないことは・・誰が知ってるかを探せばいい
それを見つけるには・・頭が一分で足が九分
つまりは人的資源・・友達次第ってことだ
今までの76年は・・それでやってきた

だが高齢者試験は・・自前の海馬でしか勝負できない
あいつが手助けしてくれりゃ!・・ここではそれも叶わない
今でも足は強いが・・頭は弱い
なるほどと・・納得はしていても
免許返上を考えた方が良さそうかな?
悩ましい年ごろである





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by touseigama696 | 2018-11-07 06:07 | ●エッセイ | Comments(2)
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使い慣れた包丁を客の前に晒すのは
料理人の覚悟と自信の証かもしれない
包丁が刀と違うのは・・武器ではないってこと
似て非なる道具である・・美味いもん食わせるには
研ぎ澄まされた刃物の美しさも欠かせない
柵が切り身に変る一瞬・・きっとこれも美食のうちなのだ



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先日ここで会食した話を娘にしたら・・「私も!」で
この日・・妻と三人で訪れた
最近何度かお邪魔してるが・・その都度
季節を写して品書きが変る
重ならないように献立を考えてのことだ



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落ち鮎の季節・・子持ちの鮎が美味かった
おろしを絡ませて
嘴から尻尾まで・・織部の皿には何も残らなかった

でも今朝は・・料理のことでなく
お女将さんとの会話の中で・・面白い話を聞いたので
そっちを書こう


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言うまでもなく着物姿が・・そのお女将さん
並んでおいでが・・ご主人の料理長ってわけ
他に誰もおらず・・ふたりだけで賄う店のようだ
この笑顔をみれば・・自信は確信に変わり
良い店をつくりたい気分が横溢してる
やはり羨ましいほどの若さである

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前回もここで書いたときに・・少し触れたが
店の名の「四四A2」の由来のこと
別の切り口で・・興味深い話しを聞いた
お女将さんによると

「店名をどうしようかと・・ふたりで色々考えたんですが
幾つか思いつくままに書きだしたなかに
「四四A2」があって・・主人の思いつきでした
でも・・自分で言い出しておきながら
よくないかなぁ?って・・
そこで専門家にも入ってもらって検討したら
これだっ!ってことになって決まっちゃいました」

このくだりが面白い
突拍子もない思いつきは・・アマの独壇場
プロは一気にここまで踏み外せないもんだ

でも・・思いついておきながら
確たる自信がないのは・・アマの特性
その道のプロなら・・聞いた瞬間にこれを選ぶ筈だ
他にどんな案があったか聞かなかったが
店名を・・一瞬で強烈に印象づけるなら
「四四A2」は・・出色のアイデアだと思う
これで「よしあつ」・・一度覚えれば決して忘れない
それがネーミングなのだ

このエピソードの面白いところは
依頼主が・・プロまかせにせずに
自分のアイデアを考えたこと
そしてプロは・・それを馬鹿にせず
プロっぽさを押しつけなかったことだ

プロの陥りやすい落とし穴は
プロの矜持ってやつで
アマの発想を潰してしまうことがしばしばあることだ

「メッチャ飛んでるぅ!・・でもオモシロっ!」

これは・・アマがプロに勝ったんじゃなく
プロがアマに発見したことになる

さすがに覚えられても理解できないと困るからと
「日本料理 四四A2」で落ちついたのだそうだ

仕事は違っても・・プロ・アマの関係は似てる
もの怖じしないアマ・・圧し潰さないプロ
そのコラボの中で・・新しい芽が生まれ
時代に添った伝統が育ってゆくような気がするのである





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by touseigama696 | 2018-11-05 09:15 | ●エッセイ | Comments(2)
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この月末で・・教室は終わる
20年の日常の日々に・・ひとつのピリオドだ
始めたころを思い出すと・・感慨深いものがある

52歳で始めた晩学陶芸だったから
毎日が・・知らないこと判らないことだらけ
なのに・・通りすがりの人たちが集まって
いつの間にか自然発生的に生まれた教室だった

教室というよりアジト・・溜まり場の方が当たってる
だから・・やがて人の流れが減り
自然消滅的に消えて終わる・・それがいい
看板掛けてない分外す必要もない・・それもいい

残された時間を・・自分のために生きる
我がままが許される歳になったと・・思いたいのだ


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子供のころから・・片づけ下手だった
今でも決して得意ではない
でも・・だからといって何やら症候群というほど
病的な混沌に埋もれてるわけじゃない

気取って言えば・・安住のカオス
余りに整頓が行き届くと・・安住が失われる
それが・・ずぼら者の美学とでも

微妙に散らばっていて・・でもどこに何がある
それが把握できてる程度の乱雑が・・私は好きだ
つまり安住できるってことなのである

思い出すことがある
まだテレビの番組を作っていたころの話
それは住まいをテーマにした番組だった
ある高名な建築家が設計したお洒落な家を取り上げた

モノトーンをコンセプトにして
資材も調度も・・白と黒の調和を満たすように
厳しく選別されて建てられていた
どこから撮っても絵になる家だったが・・撮り終えて
女性の施主さんが言った言葉は忘れない

「素敵でしょ!・・でもとても住みにくいの
置けるもの使えるものが限られてしまって
落ち着いて暮らせないのね・・まるでホテル住まいみたい」

安住のカオス・・心地よい混沌
真剣に原稿書きに集中してると
段々に秩序は乱れ・・カオスが顔をだす
程よい狭さと混沌が・・私のコックピットなのである


掲載の皿は・・モノトーンがコンセプト
カオス(混沌)ならぬコスモス(秩序)の世界かな?
料理に嫌われるかも・・?



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by touseigama696 | 2018-10-25 09:02 | ●エッセイ | Comments(2)
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夕方・・ふらりと旧友がやってきた
あの二千坪家庭菜園の主である
「ぎんなん・・食べるかい~!」
菜園の傍ら・・庭で色づく銀杏の下で拾えるのだ

ぎんなんって・・命の塊みたいである
ちょっと食べただけで生き返りそうな気がするし
不用意に食べ過ぎればバチが当たって腹が壊れる
なかなかに知性と克己心の必要な食材である

ぎんなんは・・これにするまでが厄介らしい
臭いとの戦いを潜り抜けねばならないからだ
手袋もマスクもなかった時代に
これを人類最初に食べた誰かさん・・大したもんである
まぁナマコやシャコだって食べちゃう人類
そうやって美味いもん見つけてきたに違いない


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最近見かけないが・・しばらく前までは
上野の都美術館の近辺で
ホームレスのおっちゃんたちが
このぎんなん・・封筒に詰めて売っていた
下処理嫌がらなけりゃ・・あの辺りは収穫に困らぬ場所
展覧会の帰り道・・買い求めて帰ったものだった

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諸説色々あって正確かどうかは(?)だが
一説によれば・・ぎんなんは
記憶力・脳機能障害・認知症の改善に貢献するとか
そうなら・・ちと気になる食材である
一日3粒くらいで・・食べてゆけば
これ食べ終わるころには・・頭脳明晰になれるだろうか

もしそうだとでもいうなら
旧友が来てくれるのを待ったりせずに
押しかけて日がなぎんなん拾いに明け暮れもしよう

採り過ぎたら・・ネットで売ったろう!かな?
その場合・・地権者と小作人の売上配分比率は
どんなもんにしたらいいんだろ?・・考えとかなきゃ!





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by touseigama696 | 2018-10-19 09:28 | ●エッセイ | Comments(2)
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               秋ですね・・


還暦でも過ぎれば・・どなたも似たようなもんでしょうが
まして古希も半ばを越えると
記憶力の減退著しく・・日々悩ましい苦闘が続くものです

遠い昔のことを忘れたり・・思い出せないなら
それなりの時間経過もあるから・・さして不安にはならないだろうに
昨日のことが思い出せないショックは・・決して容易なもんじゃありません
大脳皮質よりも・・海馬の方が心配になるものです

数年前のいつだったか・・親しい神経内科のDr.に
「わたしの海馬・・まだ仕事してるんでしょうか?」と
相談して検査してもらったことがあるんですが
「歳相応に仕事してます・・シンパイすることはありませんよ」
あれから何年?・・それだって正確に覚えているわけじゃないのも心配だが
海馬クンの衰弱は・・果たしてどんなもんだろ?


つい先日・・夜歩きながら
いつものように・・色々思い出そうと頭を動かしていたら
「やなへかむろせあえめたいしょう」・・って
謎解きみたいな暗号が浮かんできました

思い出しました・・小学校の頃に作った時代順時代名です
大和 奈良 平安 鎌倉 室町 戦国 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和
この頭一字をつなげると・・呪文になるのです
これ覚えてるからって・・滅多に役立つわけじゃありませんが
60数年前の記憶はまだ健在・・さすがに大脳皮質は丈夫なもんです

人間の記憶は大雑把には
直近の記憶は海馬で・・古い記憶は大脳皮質が貯蔵庫
海馬に暫らく滞在しながら・・こりゃ資産化しとくべきかとなると
大脳皮質に移管されて・・そこからは忘れる機会は大分減る
これが・・どうやら相場のようです

してみますと
大脳皮質の資産が多いか少ないかは・・若い時に海馬が一杯仕事して
資産化を図った記憶の量に比例するってことになります

ですから・・高校生クイズチャンピオンみたいな番組で
そんなことまで覚えているの?ヒェ~ッ!・・って生徒の晩年は
大脳皮質にタップリ溜まってる知識が動き出して
ものを考える手助けをしてくれることになるから
痴呆症からの脱出に結構貢献してくれることになりそうです
仮に知識に無駄はあっても・・記憶に無駄はなさそうです

つまり・・今更に悔やむことは
あの少年時代にもっと勉強しときゃよかった!・・です
百科事典一冊暗記も・・努力次第だったわけで
ことと次第じゃ・・海馬はタツノオトシゴどころのサイズじゃなくて
カバみたいなやつが・・10人乗りの熱気球みたいな大脳皮質に
爆発的に詰め込んだ記憶で・・深々と楽しめる晩年だったかもしれません
惜しいことしたもんだと・・痛感する昨今です

昨晩歩いていましたら
「じんむすいぜいあんねいとくこうしょうこうあんこうれいこうげん
かいかすじんすいにんけいこうせいむちゅうあんおうじんにんとくりちゅう
はんぜいいんぎょうあんこうゆうりゃくせいねいけんぞうにんけん
ぶれつけいたいあんかんせんかきんめいびだつちょうめいすしゅんすいこ
じょめいこうぎょくこうとくさいめいてんち・・」

またおまじないを思い出しました
これ中学時代の数学の先生の冬休みの宿題で・・歴代天皇の名前です
当時は昭和までの124代全部暗記したのですが
今では・・38代の天智天皇までしか思い出せませんでした


少年よ!・・何でもいいから覚えておけよ
覚えておいて役に立たないものはないし
海馬と大脳皮質に
大事な職場を用意することにもなるんだよ




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by touseigama696 | 2018-10-17 09:33 | ●エッセイ | Comments(2)
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まだ日本で野球してた頃の話だから・・大分古いが
イチロー選手の動体視力を計ったリポートを
テレビで見たことがある
何でそんな古い話を覚えているかというと
彼の動体視力の凄さが尋常じゃなかったからだ

色々テストしたような気がするが
覚えているのは・・その中のひとつだ

イチロー選手は新幹線に乗って走ってる
猛烈な速度で・・通過駅のプラットフォームを走り抜けるが
そのプラットフォームに・・少し大きめではあるが
何かが書いてあるボード版を持って・・スタッフが立っている

新幹線が通り過ぎてから・・車内にいたイチロー選手に
「書いてあった文字・・何だか判った?」・・って質問したら
彼は・・ちゃんとそれが読めていたのだ

駅を通過する時間だって・・多分数秒で
ボード版の前は・・テレビで見てる限り百分の何秒の世界で
私には・・前を通過したのさえ判らなかった
とんでもない動体視力なのが分かった

これくらいの動体視力があれば
ピッチャーの投げた160㌔だって
きっと目の前で止まって見えても不思議じゃない
遠くのものがはっきり見える視力は・・良くて当たり前
動いているものを素早く見極めて
それに体を反応させるには・・動体視力なしには無理なのだ

この実験をしたころだって・・イチロー選手は名手だったが
後にアメリカに渡っても・・突出した記録を作ったのは
この動体視力と・・それに対応できる素早い筋力があってのことと
充分納得できることなのだった

こんなこと書いたのは
先日・・乗ってる電車が走り始めて
まだヨチヨチ程度のスピードの間に
次の駅名がどこか探したが
何と見つかっても読めなかった
そのとき・・イチロー選手のエピソードを思い出し
当たり前ではあるが・・やはり情けない思いにかられたのだ

車の運転をいつ返上するか?
遠からずのことと心づもりする根拠は
やはりこの動体視力にかかっている
走っていて視野が狭くなり・・見えないものが増えたら
並行して軟化する脳がパニックを起こして
アクセルとブレーキの区別ができなくなるのも
 分からなくもないのだ

掲載の写真は
簡単な動体視力のトレーニング・ボードだとか
上のマークから下のアルファベットまで
一本づつ目で追う練習をすると
少しは動体視力が向上するらしい
早くなくてもいいからちゃんと目で追え・・とある

遅ればせの付け焼刃だとしても
やらぬよりまし・・かな?




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by touseigama696 | 2018-10-15 08:16 | ●エッセイ | Comments(2)
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到底勝てそうにないと・・やや悲観的な前評判の中で
いきなり15:25の大差で・・最初のセットを取られたとき
やっぱりかぁ~と・・思ったが
逆な目線で見ると・・既に2次ラウンドの通過が決まってるセルビア
「これなら楽勝!」って・・緩んでくれそうな気がしないでもなかった
日本は負けたら・・かなり前進が難しい
背水の陣を勝ちにつなげるには・・必死しかないから
もしかしたら緩んだセルビアの隙をつけるかもと考えた

結果的には・・的中したようだ
勝負の神様が日本ベンチに動いた・・だから
2セット目を取って・・更に3セットもとった
それまで負けなし7連勝のセルビアは・・俄然狼狽えた筈だ
同時に・・今度は日本に緩みがきてもおかしくない
つまり・・「勝てそうだ!」って思えばそうならぬとも限らない
この日・・日本が偉かったのはそう思わずに
目前の1点に集中し・・連続3セットを僅差で勝ち抜いたことだ
もし1セットでも譲っていたら・・勝てたかどうか
あとは翌日のブラジル戦次第となった・・一昨日のことだった

さて・・次は昨日のブラジル戦
ブラジルは・・本来屈指の強豪だが
この大会は予想外に・・まだ予選通過になっていない
最初のセット・・それでもさすがブラジルと思わせるほどに
日本に点差をつけたが・・何とそれを逆転して日本がとった

この試合には勝ち負けと関係なく
日本がブラジルに1セットでもとれば
3次ラウンドへの昇格が決まる
試合に負けても1セットとればいい
妙な戦い方を強いられたのだ
最初のセットをとった瞬間・・予選通過という
一番大事な勝利は手にしたことになったわけだ
言い換えれば・・ブラジルは
まだ試合には負けていないが・・大会からの脱落は決まった

この立場での両者は・・結構微妙な気分だろう
日本は1セット取ったから予選通過は確保の・・安心
ブラジルは1セット取られて予選脱落が決まった・・落胆
どちらもモチベーションは下がってしまう

さりながら・・3次ラウンドを考えたら
日本は・・緩んでいいわけはない
旺盛なモチベーションを維持するには・・勝たねばならぬ
実際・・日本は続けて2セット目もとり
ますますブラジルに戦意喪失を促していた・・そして
勝利を確定する3セット目で・・マッチポイントを握った時
次の一球に向かう日本に・・私は僅かな不満を感じた
つまり・・一発で決めるという強い意志が感じられなかったのだ
だからブラジルはきっと目を覚ます・・直感でそう思った
勝負の神様が・・また動いてブラジルのベンチに座ったのだ

ブラジルはマッチポイントを跳ねのけて・・勝ちを拾い
その先は怒涛の如く・・3連続でセットを奪い
試合に勝利したのだった
勝っても予選は通過できないが・・そこは
世界屈指のプライドが・・頭をもたげ
あという間に日本を席捲してしまった

負けた日本に・・おめでとうというアナウンスは
やはりトーナメント戦の試合の様子とは違うが
勝敗ではなく勝率で順位の決まるリーグ戦ならではのことなのだ

さて・・こうしてみると
この2試合を通して・・勝負の神様の動き方に
なるほどと・・思うセオリーを感じたのである

美空ひばりさんが歌った「柔」という演歌の一節
「♪勝つと思うな・・思えば負けよ♪」である
2試合を通して双方のターニングポイントは・・正にこれだった

勝てそう!・・と感じた一瞬に神様は席を動いたのだ
「勝てそう」は「勝った」ではない
勝てそうは「勝負」で・・勝ったは「勝利」なのだ

勝てそうなときは・・勝利を考えるのではなく
眼前の一球に集中して・・勝負することを求められているのだ
勝ってもいないのに・・勝ったと考えるのは
集中が切れて油断が働くことだと・・私は思う
勝ち切るは・・その油断を絶つことでしか叶わない
敵陣にボールが沈んで初めて・・勝ちなのである

大事な試合に勝つか負けるかは
基本的には練習による技術力ではあろうが
それは頭とこころ抜きには・・手にできないものだ
手に汗握る好試合は
そうしたこころの動きに想像を寄せて
今・・勝負の神様がどこに居るのか
考え考え見るのも・・スポーツの醍醐味だと思うのだ

こじつるけるつもりはないが
こうしたことはスポーツに限ったことではなさそうだ






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by touseigama696 | 2018-10-12 09:04 | ●エッセイ | Comments(0)


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試合が始まると
いきなり15:25で・・簡単に最初のセットを取られた
昨晩の日本 vs セルビアのバレーボール戦でのこと
それまでの予選7試合で
日本は15点以下でセットを取られたことはなかった
負けたオランダ戦にしても・・ジュースまで持ち込んでいる
苦労しながら接戦で這い上がって来た予選だった

だから・・優勝候補のセルビアが
そのまま自信に満ちた試合をして
日本を圧倒するのではないか・・
嫌な予感がする始りだった

セルビアは・・190㌢超えの長身選手が主力で
大半がオリンピックのメダル経験者たち
彼女たちも・・今夜の一戦もらった!
きっとそう感じたに違いない

私もやや悲観的な気分になりはしたが
スポーツ観戦・・最近のクセだろうか
分析好きが始まって
「でも・・もしここから勝ちにゆくとしたら
どうすればいいんだろ?」
我が敬愛する中田久美監督に代わってチェックをいれてみた
以下がその分析である

初戦からの7試合×3セット=21セット
それを全部取った上で
警戒してる日本相手に・・いきなり25:15
セルビアの選手には・・多分勝利の予感があったはずだ

でも考えようでは
最初のセットのこの大差は・・グッドラックかもだ
もしこれが僅差だったら・・セルビアは警戒するからだ
望んだわけでないにしても
油断を呼ぶには絶好の大差だった

日本は次のセットが勝負・・同じ1セットでも
取るとらないの意味は・・1セット分ではない
もし日本が取れば・・セルビアの慌て方は尋常ではないはず
長身も強打もサーブもブロックも・・どれもが崩れる可能性がある
少なくとも2セット分の価値があって
0:1のセットカウントは・・1:1でなく2:1の意味を持つはずだ
逆に日本が取られたら・・セルビアの楽勝が見えてしまう

そんな予測で見ていたら・・何と日本がとった
このセットでの日本のレシーブは素晴らしかった
長身のアタッカーのスパイクに
通り道は与えるが・・その先でレシーブする緻密な計算
途中から「何でぇ?」みたいな気分がセルビアを襲い
自信に揺らぎがみえてきた
エース・アタッカーがベンチにさがる
今までにないことだったはずだ

1:1にはできても
だからといって・・勝ちを握ったわけじゃないが
3セット目を連取したとき・・勝ちは見えた
予選で1セットも取られたことのないセルビアは
無傷だったことが裏目にでた
もっと接戦で勝ち抜いてきたのなら
立て直しもできたろうに
負け知らずは・・強さの象徴である一方
もろさの予兆ともなりうるのだ

常に1点を先行する作戦も上手くいって
セルビアは強打できない
しくじれば2点差になってしまうからだ
いわゆる潮目が変わった・・それが
2セット目の勝ちの価値だったのだ


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終わってみれば・・見事な勝利だった
この一戦のためだけでなく
決勝リーグに残るためにも
あるいは・・そこで勝ち抜くにも
極めて大きなターニングポイントになる試合だった

セルビアは既に予選通過が決まってるが
昨晩負けたことで
決勝ラウンドでは緊張を強いられるはずだ
その意味でも昨夜は天王山・・この勝ちに勢いをつけて
今夜のブラジル戦でも頑張ってほしいものだ

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中田久美さんは大昔(シツレイ!)・・名選手だった
しかし・・
激しく選手を揺さぶり戦術を告げる役目を・・コーチに委ね
傍らでじっと選手を見つめる目は・・動かぬ体のど真ん中
猛然とした強い意志を感じさせていた

セッターとして縦横無尽にトスをあげていた現役時代を思い出す
監督としてのパフォーマンスにも
確固とした個性があって・・名将の域に届いたに違いない





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by touseigama696 | 2018-10-11 08:10 | ●エッセイ | Comments(0)