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カテゴリ:●エッセイ( 491 )

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今日の画像は全てお借りしたものです
お許しください


日本人に最も馴染みの深い世界地図はこのアングルだろう
北極が上で北 南極が下で南となる

ある時
「世界地図はこれだけじゃないよ
逆さまに見る地図だってあって
それで見ると
世界はまた違った面が見えるかもね」


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例えば
日本列島と大陸の関係を普段はこう見てる
日本は背中に日本海を背負い
太平洋を正面に顔を向けて暮らしてると言えそうだ

背中の日本海は
西は対馬海峡で東は間宮海峡で口を閉じ
一寸見には湖のようでさえある

しかも上の広い地図で見ればわかるように
日本列島は小さな島国でしかないが
大陸の目の前で寝ころべば
結構長い海岸線で視野を妨げそうだ

地図の天地を逆さまにすればという仮説は
ここでなるほどと思わせるが
それが次の写真である

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日本列島ひとつで
背後のロシア・中国・韓国・北朝鮮の
四つの国の海岸線に向き合っている
大陸側の海岸に立てば
左右の殆どで日本列島が長々と続いて見える筈

ロシアはもっと東に 中国はもっと西に
太平洋に繋がってはいるが
ロシアはアメリカ 中国は東南アジア諸国と隣接して
太平洋の出入りは決して広くない

今日の素人地政学的考察の仮説でいえば
「いささか日本列島は目障りだろうな」これが直感である

ここでもう一つ気になることがある
これこそお借りしないと使えない写真だが
次の一枚がそれだ


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通信衛星で撮った写真だろうか
上の地図が写真になっている しかも夜だ
見ればわかるように
日本列島は東側つまり太平洋側で明々と明るい

一方大陸側は
韓国を除けばロ・中・朝ともとても暗い
韓国は日本より狭いから国土の殆どが明るいが
他の三国は気候上のことをあってだろうがやはり暗い
同じく日本列島も日本海側は決して明るくはない

でももし日本列島がなくて太平洋が開いていたら
多分歴史的には別の展開になった筈である

巨大湖を共有する歴史的生成を経ながら
しかし共生しているようには見えないのは
単に自然の脅威だけではなさそうだ

遥か東方のアメリカに正面を見据え
太平洋への出入りの広さを十分に生かして
太平洋側に国の基幹都市を並べて発展を遂げてきた日本
「どっち向いてるの?」「勿論あっち!」って
そんなこと言いそうな構えに見えたりもする

これから先100年の計を考えるなら
日本海側をもっと明るくして
極東アジアを
この湖を互いに渡り合って仲良く交流しませんか!
が大事になるのではないだろうか

単一領土で全方位を海に囲まれた日本列島
どことでも友好的になれる地勢を持っている
生かさぬ手はないと思うのだ

太平洋側がこれだけ明るくなったのはアメリカのお陰でもいい
なら極東アジアと仲良くして日本海側も明るくする
それもあっていいではないか

「目ざわり」ではなく「優れたリーダー」として
或いは信じられる仲間として極東に繁栄を生み出すために
日本にできることを考えねばならぬと思う

昨今の極東5国の不穏な気配は
眼前のとげを抜く抜かないの問題ではない

大きな傘の下からではなく
お天道さまに顔を晒して誠実に
信頼を作ろうではないかと呼び掛けてほしいものである
日本海湖はそうした意味でなら
5国にとっては貴重な共有資産であり
共生の舞台であるべきなのだ

日本には北前船の歴史がある
呼び戻して日本海湖を帆走させ
新しい歴史が生まれることを願うのだが


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北前船が復活したら
是非積んでってくださいますよう!





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by touseigama696 | 2019-08-16 09:55 | ●エッセイ | Comments(3)

ベターハーフ

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昨日このおふたりが
いきなり首相官邸のロビーに現れたとき
結婚は予想できなかった
瞬間はオリンピックだったが
直ぐにそれも不自然だなと思えたころ
コメントが結婚という言葉を使って
事の次第が判ったのだった

更に直感で感じたことは
彼が政治家として総理の座までは
しっかりと視野にもありプランにもあると
確信したことだった

望んだ通りに伴侶を選べるわけではないにしても
自分の願う人生に最も自然に適応してもらえそうな
パートナーに出会うチャンスを待つ
彼にはそうした冷静さも備わっていたようだ

満を持すという備えは
大成する人間には不可欠な資質だと思う

昨今およそ愚かな振る舞いで前途を失う若者の多い一方で
見事なまでに制御された自己規制を果たす若者もまた多く
およそ中の中で生きられたひと昔前の安易さは姿を消しつつある

この時代に何を身につけねば遅れをとるか
細分化されたスキルとその選択は
目的なしの人生設計では叶わぬほどに熾烈である

電脳と言葉 アナログな言い方だが
キーボードを叩けず 英語も話せず
それでこの国際化された現実に対応してゆくことは難しい
どちらもルーチンでこなし
それらが手段のままにターゲットに到達するポテンシャルを
持たねば大成できない時代なのだ

大学3年の夏
これからの時代タイプライターくらい叩けないと
メディアでは不自由かもしれないと
夏休みを費やしてタイプ学校に通ったのは
文字通りタイプライターのためで
後のPCの出現を予期してではなかったが
それでもこうしてブラインドで打てるのはタイプのお陰だった

英会話も必要かもとアテネフランセの夜間講座に通ったが
ネイティブを狙うほどに本気とは言えなかった
多少は考えたつもりだったが
昨今の現実は数段も上のスキルをもとめている

今老いていてよかったと思うのは
50年前だったらついてゆけたろうかと
思い惑うことが多いからである

たった半世紀前
あれほどに広かった世界が
今は指呼の間ほどの距離に縮んだ
毎日のように
世界中から日本の若者の活躍が伝わって
羨ましいほどに希望に満ちた未来が見える

小泉夫妻がこの国の総理大臣に座る日があるとして
それを見られる自分を想像することは難しいが
自分を補完してふたりでひとつの人格形成に務めてくれる伴侶
少し古い言葉だが Better half
望ましい夫婦の在りようのひとつとして
この言葉を思い出すのだった




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by touseigama696 | 2019-08-08 09:39 | ●エッセイ | Comments(2)

ウィンブルドンの純白

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今年もウィンブルドンでテニスが始まった
そして
いきなりびっくりさせられた
大坂なおみ選手が初戦敗退だったのだ

言うまでもなく
この大会で優勝することは
とてつもないプレッシャーをはね退けることである
全米や全豪で勝ててもここでは勝てない
それは
すこしも不思議ではないのだ


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錦織選手もそうだが
こうしてダブルスの試合でも
両陣の選手4人とも純白のウェアを着用してる
これもワインブルドンに固有の決まりであって
選手は逆らうことができない

嫌なら出場するな!で終わりだし
それでも出たくないという選手もいそうにない
この大会が持つ歴史・伝統は
大会が守ろうとする幾つもの掟に対して
守り抜く明確な意志を伝えているからだ

もしそれを一言でいうなら「大会の権威」とでも
「勝てばいいんだよ」では通り抜けられない圧力
それをはねのけての勝利だけが持つ権威に
選手の名誉は守られるのだと思う

過去のレジェンドたちも通った道
今私はそこを歩いている
それが伝統の凄さではないかな

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例えば種目は違うが
似たような伝統をもつゴルフのマスターズ選手権
ここにも鉄塊のごとく強い掟がある

例え強運の幸運で
たった一回でも優勝できたとすれば
そのゴルファーは
オーガスタナショナルクラブの名誉会員の資格を得て
グリーンのジャケットを着用し
大会への生涯出場権を手にするのである

例え準優勝を10回していても
この権利は遥かに遠い夢でしかない
「勝ったも同然」と「勝った」はまるで別物
その勝負の厳しさは
守ろうとする伝統の不変の中で育まれる


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今まで知らなかったが
ウィンブルドンが白を着用するようになったのは
貴婦人に相応しくない汗滲みが
目立たぬためだったとか
およそ伝統とは程遠いエピソードである

しかし
それをテニスの品性に置き換えて
選手に要望するこの大会のコンセプトは
外に何を手段に品性の表現を促すか
結構難しそうで
案外大人の発想のようで面白くもある



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これで品性表現できてるだろうか? 自作




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by touseigama696 | 2019-07-04 10:24 | ●エッセイ | Comments(4)

「便利」の功罪


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今となれば古い話だが
ある時京都駅からレンタカーで信楽に向かったことがある
ナビがついていたので設定して走ったが
途中から山中に入り
ナビの指定する道路だけが画面を南北に貫き
周囲には案内の表示が何もなくなってしまった
砂漠の真っただ中をまっしぐら
そんな感じで不安に襲われた

あのとき
もしナビなしで走っていたら
途中で引き返したに違いない
行き詰まりになりそうに細い山道だったからだ
画面を南北に道があってナビが感知してる
それだけが頼りだったが
それでもナビのあるなしは大きな違いだと感じた

今では知らない土地を走るなら
ナビなしは考えられない
印刷地図を片手に見当つけて走るには
頭も目も劣化の一途だからである

音声ガイドを頼りに
言われるがままに走ってるとともかく
当たらずと言えども遠からずに着くのは
何より有難いことである

しかし一方で
人間が潜在的に持ってる本能的な能力の幾つかは
どんどん衰退してそうである
「今どこにいて何処に向かってる?」
空を見上げて光の差す方角で東西南北を知り
地番や看板の住所で目的地との関係を推測し
たまには止まって印刷地図と見比べる
手間はかかるが全ては記憶に残り
それなりに勘が養われもする

ナビの言いなりは実に便利だが
頭にとっては不都合も色々である
似たことは携帯の電話リストでも同じだ
覚える必要がない
名前だけでつないでくれるからだ

50人やそこらなら
記憶してダイヤルできたのは嘘みたいな話である
更にネットで申し込めば
旅行でも食事でも物でも出かける手間なしに手に入る
便利の追及には今だって鵜の目鷹の目である

便利がどういうことかは誰でも知ってる
不便を解消してくれるものは全て便利だからだ
しかし何が目的の便利か?となると
さてどうだろうか

時間を節約する便利を大歓迎しておきながら
その便利が浮かしてくれた時間を何に使うかとなると
明解な答えを言える人は決して多くはなさそうだ
便利のお陰で出来た時間の全てを注ぎ込んで惜しくない「何か」
それなしの便利は怠惰を生むだけに終わることだってある

人間なら誰もが持ってるはずの幾つかの潜在能力を
簡単に手放しても惜しくない便利とは
一体何なんだろうか?

便利は売れる それは確実にそうだ
だから何を生もうが企業は便利の商品化には熱心である
ならばその誘惑に負けずに
不便を見直して自分の潜在能力に拍車をかけるセンス
近未来の知的ゲームにはそれもありそうだ
残り少ない人生の時間に
そんなことを思う近頃である

おまけに告白すれば
キーボードでものを書いて30有余年
悪筆にはこれも便利だが
確実に忘れた漢字は増えた
肉筆の手紙が必要な時は
活字で下書きしてから手で写す
これって便利?それとも不便?
云わずもがなに違いない


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飴釉櫛紋皿 旧作



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by touseigama696 | 2019-06-29 09:14 | ●エッセイ | Comments(4)

懐かしき『神威岬』

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数日前
私のデスクトップの表紙が突然これに変わった
びっくりしたが嬉しかった
いつまでもこれではないが
これが続く間は
あの忘れがたい「神威岬」の思い出を懐かしむ
2010年の今頃の旅だった
この狭い垣の間を歩いて遠くに見えるあの小さな灯台まで
歩いたのは昨日のことみたいだ


               画面をクリックしてみてね!

その話はここでも書いている
リンクしてみたのでご一読くださればである


               画面をクリックしてみてね!


屈託もない明るさが売りの太平洋に比べて
どこか哲学的な深い碧をした日本海
思わずもの想うひとときでもあった
私をここに案内してくださった摩耶さんは
今も元気に土と向かい合っておいでだ
おおきな目標があっての粘土と戦う日々
事あるごとに何度となく訪れる神威岬
ここは彼女にとって神聖な場所にちがいない


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糸抜き波状紋大皿 自作


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by touseigama696 | 2019-05-17 10:09 | ●エッセイ | Comments(4)

向日葵

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先日 「そら」家のみんながお出でになった時
頂いたのが向日葵の花
夏の前ぶれ 青春の息吹き
遥さん夫妻のままの花だ


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たっぷりと大きな花が
周囲の光を力いっぱい引き寄せ
深々と息をして生命を謳歌している

そして 向日葵は強い意志を持った花だ
言葉は話せなくてもしっかりした意志のあった
「そら」と「桃」
ならば 話せないだけでなく動けない向日葵は
更に強い意志があっても不思議じゃない
不自由は確固とした意志の礎とさえ思えるからだ

誰かが名前を変えようとしても
絶対に承服しないだろう
「わたしは私 いつでも向日葵よ」
そう言ってるようだ


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この花の一番暗示的なのは・・その名前
朝に東に日を追い 夕に西を向く
少し老いて必要が遠のくと
向日葵は姿勢を変えて吸収するのを止める

育つことと学ぶことを知っているのだ
青春・・青い春とはそういう意味じゃなかろうか



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私の「ひまわり鉢」 旧作
頑固風かな?





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by touseigama696 | 2019-05-04 08:14 | ●エッセイ | Comments(4)

憩室

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「憩室」
3年前の今頃 こんな言葉は知らなかった
けいしつと読むが勿論「休憩室」ではなく
ましてや麻雀屋さんの看板でもない

難しいこと書けば
内腔性の食道とか胃・腸などの臓器の壁面にできる
祠みたいな突出物で 基本的には無害だけど
時折り原因不明で出血して
患者をおどかしたりするのだそうだ
「大腸がん」ここら辺が悪役で登場する可能性もあるからだ

一昨日の朝 突然便器が赤く染まって
「今のところ放っておいても問題ないでしょう」
3年前のあの日にはそう言ってもらえた下血も
今回も同じものだと勝手に判断するわけにもゆかず
年初に入院して別の疾患で治療してもらった近所の
大きな病院で外来診察を受けたのが一昨日

「CTの所見なら多分前回と同様の結果だと思うけど
念のため内視鏡の検査しておきましょうか
幸い明後日に空きがあるから来ますか?」
そういうわけで
慌ただしくもでも早いに越したことはない検査が今日だった


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検査前日の昨日から食事が制限され
指定の三食でいささか足らずの不満も我慢した

そして今朝の8時には
昨晩作りおいた2ℓの下剤を2時間で飲みながら
トイレ通いして腸の清掃をしたのだった

考えて見れば
大腸の内視鏡検査は今回で三度目
最初は胆のう切除の手術が目的での内視鏡だったから
入院ベッドからトイレ通い 二度目が外来ロビーで
3人ほどの患者さんと同じことをした

そして今回は何と
過去2回は病院でしたことを自宅でやるように指示された
まぁ自分専用のトイレもあり
誰かと取りっこになることもないから
これはこれで結構なことなのだが
最後にトイレを済ませて病院に駆けつける際
残りの下剤にいたずらされないかを心配する羽目になったが
幸いなことに何事もなくて済んだ
妻の運転する車で10分足らず
こういう時は近いことが一番有難い

2ℓの水分を2時間で飲むのは苦痛だが
やれば何とかなるものだ


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3時半から30分ほど
腹の中の四角いベースみたいな腸を
スケート靴が滑るようにカメラが走った
若いドクターだったが
きっとゲームでも名手じゃなかろうかと思うほど
腸内の景色は高速で移動していった
自分でも眺めることができ 前回を思い出しながら
一緒にモニターを見ていたが
「見つかれば取りますね!」と言われていた
ポリープを見つけたわけでもなさそうで
何事もなく終わり 案の定

「前回同様問題になる所見はありませんでした
きれいだから多分2~3年は大丈夫そうですね」
ご託宣があって幸いなことに難を逃れたのだった

加齢による原因を特定し難い症状は色々あって
そうした劣化とつきあいながらの余生
良いことも悪いことも
何が起きても不思議ではないことが日常だとして
生かされてる時間を精一杯生きるしかないのだ

3年前のこの検査のときは
本気で最悪のシナリオを思い描き
それなりの覚悟を作ったことを思い出す

令和の招来を間近にして
同年輩の昭和が日に日に消えてゆく
それぞれにみんな立派に生きて立派に死んでゆく
成ろうことなら倣うべしである


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木の葉紋の色絵鉢 自作




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by touseigama696 | 2019-04-25 00:42 | ●エッセイ | Comments(20)

上皇陛下と京都

 
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            お借りした写真です


退位された上皇は
京都にある仙洞御所内に造営して
ここにお住まいになさっては如何?

歴史的には仙洞御所は上皇の居所だったが
幕末に焼失して以来再建されずにきたようだ
この際仙洞御所内に現代建築の粋を集め
歴史をつなぐ新御所を建て上皇がお住まいになれば
京都が生きる歴史を取り戻すことにもつながるのではないか
大きな意味がありそうだ

東京の皇居は今上天皇が 京都の仙洞御所は上皇がと
おふたりが新旧の都に住み分けることで
携わる皇室行事にも分かり易さがもたらせよう

上皇の手を煩わせることなく国事行為が行われ
その上で
世界各国の賓客が上皇との会見を望まれたり
またその必要があるときは
新幹線のぞみ常設便に特別車両を接続して運用すれば
日本の新幹線の絶好なパブリシティーにもなるし
京都が日本の古都であることと同時に
国際都市としての機能も併せもつことになる

訪れる各国賓客は京都市民の歓迎を受けながら
京都御所で上皇ご夫妻と会見し
国宝の桂離宮で茶を喫し 修学院離宮を散策する
まさに日本文化の粋をご覧いただく機会になる

日本の優れた良さは東京の現代性だけではなく
京都に代表される古い文化の継承にもある

退位による上皇の規定は
この先にも生かされて
今上天皇に過剰な負担を強いずに
先端科学技術の国でありながら
世界に無二の古い文化を大事にする国としての
象徴となっていただけるように思うのだ

調べたらこうした意見も既にあるらしい
時間をかけて考えてみたらどうだろうか?


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鉄釉四方鉢 旧作





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by touseigama696 | 2019-04-21 09:16 | ●エッセイ | Comments(0)

繋がらなかった絆

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新元号「令和」のニュースでもちきりだった昨日
それにもいささか飽き
いつものように何気なくyou tubeを見ていて驚いた
2016年のできごと 3年も経っているが
「式場壮吉氏 死去」とあった 享年77歳の由

令和の喧騒の最中
また昭和のヒーローがひとり遠くへ旅立っていた

それにしても
人生には不思議なつながりがある
つながらないままに終わってしまったという「つながり」である

 転居する前 彼の自宅と私のそれは近隣のうちだった
互いに通った学校は別だったが
通学の道筋やバスの中では 
数えきれないほどすれ違っていたし

その上彼のご母堂は私の母と同じ薬学で大学が一緒 
一つ二つどちらかが上だったが
親しい友達だったから 普段のおつきあいもあった

なのに
その息子同士は とうとう生涯をかけて
一度も言葉を交わすこともなく終わってしまった
何も邪魔するものはなかったが それでいて
きっかけになりそうなことも起こらなかった

彼は子供のころから
すらっとしたスリムでハンサムで
淡い印象として残るのは寡黙で静かな少年だった

彼の家は大きな病院で
あの山下清画伯を育てた式場隆三郎氏が院長で叔父
広大な敷地に自宅があり テニスコートもあって
俗な言い方で恐縮だが所謂名家の御曹司
とても品の好い少年で
下町育ちのガラッパチの私とは育ちが大違い
こちらからは近寄りにくかったかもしれない
それが式場壮吉氏だった

やがて彼は持てる才能を十分に発揮して
黎明期の日本のカーレースのヒーローになった
第一回の鈴鹿グランプリをトヨタコロナで優勝し
翌年東京オリンピックの年には日本で初めて
欧州の名車ポルシェGTSを導入して優勝している
スター性もカリスマも持ち合わせ一躍ヒーローだった

ポルシェを買うだけなら富豪には大したことなくても
それを乗りこなして優勝するスキルはやはり非凡
あの華奢な美青年のどこに?とも思えたが
時代に先駆けた才能を発揮し
更には欧陽菲菲さんを妻にしての華麗な人生
つながらないままに終わったつながりも
分らぬではない気もするのだ

定かな記憶ではないが ご自宅のテニスコートで独り
壁テニスに興じていた彼の姿が目に浮かぶ
何事につけ
ひとりでじっくり研鑽するタイプのようであり
また別の意味では
物静かな孤高の人であったのかもしれない
もしかしたらレーサーには必須の資質だったろうか

決して行きずりではないのに
「つながらないままに終わってしまったつながり」
今もこころに残っている


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余談だが
壮吉氏の実家 式場病院には広大なバラ園があった
病院の患者さんが作業療法に使っていたバラ園
毎年季節には広く一般に解放され
近在の人々が鑑賞に訪れたものだった

これも遥かなる遠い日
かつて一世を風靡したフランスのアイドル
ダニエル・ビダルが来日した折り
彼女の歌を収録する仕事を受けたことがある

ふと思いついて
壮吉さんの母堂に相談し許可をとって
このバラ園で収録したのだったが
雑誌メディアの記者たちが押しかけ
グラビアの撮影も重なってしまった

「そのお嬢さん 撮影にお借りできませんか?」
黄色のドレスの幼子がそうだが
「そんなことなら もっときれいな洋服にしたのに」
そう言ったのは私の妻

ダニエル・ビダルさんが日本食がダメで
急遽サンドウィッチを届けに
ひとりで留守番させるわけにもゆかず
慌てて乳母車に乗せて連れてきた1歳の頃の娘だった

今になれば
「つながるはずもないのにつながってしまったつながり」とでも





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by touseigama696 | 2019-04-02 09:17 | ●エッセイ | Comments(4)
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40年ぶりに書いた月山で芥川賞を受賞した作家
森敦さんに番組でインタビューしたことがある
遠い昔のこと あれからだって40年
既に異郷のひとになられた

事前にスタジオで
話しの内容を打合せしていた時のこと
かなり内容の核心に触れたあたりで
森さんはそれに蓋をするかのように

「もう打合せはお終いにしよう そうでないと
本番で喋るときに気持ちが乗らなくなってしまうんだよ
新鮮な話にしたいからね」 そう言った

森さんは
インタビューでもまるで作品を話して聞かせるように
言葉を選んで淀みなく思いのこもった口調で話されるから
仰るように本番に賭け その通りに収録できたのを覚えている

リハーサルは大事な準備ではあっても
やり過ぎれば予定原稿の朗読みたいで
新鮮味に欠けることもあるから
森さんはそれを嫌った
さすが熟達の語り部だと思ったものだった

こんなことを思い出したのは
久しぶりに同じ台詞を聞いたからだ
大関昇進を手にした貴景勝関の口上の話の折
「口上で話すことは練習したんですか?」と聞かれ

「言いたいことは決まっていたから
余り練習しない方がいいと思って
一応口の中で何度か言って終わりにしました」

この意見は 森さんと同じ意味で
口上に限らず非常にプロらしいものの考え方だと思う
プロはやればいくらでも練習するのが当たり前だが
しかしそれでいて
気持の中の新鮮さを失っては試合に負ける
プロを目指す練習と
プロを続けるための練習は違うのだ
試合直前になると練習を軽めにするのは
身体のこともあるが むしろ
闘争心に新鮮さを維持したいからのように思う

その若さでこう言えるのは
既に会得しているかと思わせた貴景勝
インタビューの答えを聞いていると
とても賢い青年である
自分なりの根拠があっての言い分
それを借り物ではなく自分の言葉で語っているのがいい

小よく大を制す
立派な大関 横綱を目指してほしいものである


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天目鉢 旧作




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by touseigama696 | 2019-04-01 02:18 | ●エッセイ | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696