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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●エッセイ( 426 )

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一週置いてこの水木金・・入院しました
勿論・・前回と同じ病院です
前回に続き・・今回は右目の白内障です
昨日無事に手術も終わり
金曜日の今日の午後帰宅しました

昨日の朝9時頃に始り
10時には全て終わって・・ベッドで1時間の安静
そのあとは・・片目ですが院内は自由
出も何もすることはありません
結局ベッドでぼんやりしながら
持参のCDで時間潰しでしたが
何となくうつらうつらで夕方
そこまでは良かったのですが
そのあとは・・悲惨
夜の9時から翌朝の6時までの
何と長いことかです

贅沢は言えませんが
手術よりも・・こちの方が苦痛でした

さて・・手術を終えて目に映るもの
これから手術をお考えの方には
もしかしたら興味津々かもですね

白内障にもレベルがあるでしょうから
どこまでも私に固有の私感ですが
両目を終えて・・眼帯がとれた一瞬
もっとも新鮮な感受性がうけた印象は
こうでした

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これは大分昔ですが
転居前の旧宅から歩いて7~8分の
崖の上から撮った東京の遠景
晩秋の木枯らしが吹いて
砂塵が舞う寒い夕方でした

勿論すこし大げさですが
術前の右眼に残っていた印象は・・こんな感じ
何となく黄色っぽい濁り
それしか見えなければ・・そんなもんかですが
術後の左眼と比較すると
黄砂の淡いベールは・・すっかり消えてるのでした

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これも古い写真
三浦半島の春・・東京湾の出入り口です
片眼でも・・術後の左眼は
黄砂が吹き飛ばされて・・こんな景色に見えます
すっきりとしたスカイブルーの眩しさが一杯です
まして両眼を終えると
そのクリアー度は一段と冴え
抜けるような眩しさに感銘しました

眼帯をはずしたばかりで・・こんな感じ
これから暫く・・術後の手入と検査を受けて
視力に応じた眼鏡ができれば
更にすっきり見えそうな気がします

娘のクラスメートがオペをして下さったのですが
あの幼かった子どもたちが
こうして紙一重の眼球に機械を挿入し
あっという間に角膜の中の濁ったレンズを取り換える
正味20分ほどの手術で
見違える世界を戻してくれました
老いては子に従え
ほんとにそうだと思いながら
電車の車窓からのスカイブルーをたっぷり眺め
迎えの妻に伴われて帰宅したのでした




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by touseigama696 | 2018-05-25 20:17 | ●エッセイ | Comments(0)
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独眼竜正宗とは程遠い風貌
昨日のオペ1時間後のわたしです

一昨日入院・・昨日手術・・今日退院
日帰りでさえ行われてるとかの・・白内障手術
大学病院の周到な準備の中で・・左眼が終りました

今朝7時半に看護師さんがきて
眼帯が外れました・・その瞬間の印象は
術後の左眼に映る景色は・・青白い
そして
術前の右眼で見る景色は・・黄色いでした
もう少し正確に言えば
左眼は・・クリアで透明感のあるスカイブルー
もしかしたら・・マッキンレーの春
右眼は・・弱い黄砂のベールを被った昼下がりの太陽
まだ半ばにして・・既に
予期以上に綺麗な視野が手に出来そうな予感がします

近々に右眼も手術し
更に眼鏡による補正も行われば
周囲の友人たちが・・口を揃えて
「適応の状態なら・・やるべきだよ!」
と言ってるのが・・充分理解できます

「じゃぁ・・始めますよ」
執刀のドクターの声が聞こえて
強烈な閃光が左眼を貫き
視界は何とも言えない原色の坩堝
まるでビッグバーンってこんな感じ?
但し・・コメントで頂いた「痛み」は
まるでありませんでした
全ての色彩が・・中心で強烈な白に収斂すること数度

「ハイ無事終了・・お疲れさまでした!」
軽やかなドクターの声で20分足らずでしょうか
黄砂の砂嵐は・・半分マッキンレーの春に変ったのでした

両眼が済めば・・もっと変化を感じるにちがいありません
これから受診を考えている方に
少しでも参考になればと
またご報告することにします





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by touseigama696 | 2018-05-11 17:25 | ●エッセイ | Comments(4)
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「皿鉢」料理と書いて・・「さわち」と読む
高知県(土佐)の代表的な郷土料理
大皿や大鉢に新鮮な魚などを盛ってだす
豪快な料理である

最近は滅多にやらなくなってしまったが
教室で何か行事食をというと
私の大皿を持ち出して・・皿鉢風を楽しむ

近くの馴染みの回転すし屋さんに
予め大皿を持ち込んで
適当に盛ってもらうとこうなる
雰囲気の問題だろうが
大皿を使うと・・結構豪勢に見えるもんだ

場所ふさぎの大皿も・・出番を喜び
役に立ってくれるのである

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これに味を占めて
公募展用に焼いた大皿でも
使わなかったものを
かつて私が在籍した病院の厨房に
何枚か寄贈したことがある

職員食堂で
時々一緒盛りの料理を出すのを聞いてたからだ
顔見知りの管理栄養士さんから喜ばれた
毎週金曜日は・・皿鉢料理風にしてるので
大いに活用してるというのだ

工房に置いておけば邪魔な皿の
行く末にも活路が開けて
きっと皿も喜んでる筈だ

精々使ってもらって
やがて運命に従って壊れて消える
器は・・それでいいのだと思う




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by touseigama696 | 2018-05-05 08:58 | ●エッセイ | Comments(0)
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「自分遺産」というブログの主宰者
g-san1101さんの紹介文を拝読して
早速アマゾンに注文し・・今しがた読み終えた

ピアノの調律師が主人公の物語だが
私の記憶の中の・・遠い日のあるエピソードが
長いこと秘かに居座っていて
g-san1101さんの読後感との対比で
妙なコントラストを描くことになってしまった

そのエピソードとは・・こうだ
40年以上昔のこと
ある日・・調律師がやってきて
私のピアノを調律することになった

子どもころから
職人さんが仕事するのを見るのが好きだった私は
許しを得て・・調律の様子を眺めていた

「かなりひどいねぇ・・こりゃ大変だ」
そもそも・・ここら辺が始まりだった
私が若かったこともあり
ましてプロのピアニストでもなく・・第一
大したブランド品でもないアップライトのピアノ
その言い方がいかにもぞんざいで
馬鹿にされた気分だったが

そこから先
チューニングハンマーを握りながら
殆ど喋りっぱなしで調律するのだ
おまけにその話ってのが・・自慢話ばかり
どこぞのホールは私しか調律させないとか
誰それさんは(有名なピアニスト)
いつでも私を指名するとか

仕事してる人に話しかける失礼は承知してるが
話しかけるどころか
口を挟む隙間もないほどに・・自慢話は続いた
いい加減辟易して
「黙って仕事しろよ!」って思っていたら
ハンマーを置いて・・終ったと言った
まるで話すこともなくなって・・終えたみたいだった

あまりいい気分ではなかったが
それでも何事もなければ・・我慢したのだが
ひとつだけ気に入らないことがあった
ご本人も少し苦労してたが
高音部のある音の音程が・・微妙に決まっていない
古いピアノだし・・仕方ないとこもあるが
何しろ自慢たらたらのマエストロ

「お願いがあるんですけれど
この音少し違ってるような気がするから
直していただけませんか?」

当然の如く・・機関銃のように言い返してきた
「私はプロだよ・・素人には言われたくないね」
多分そんな意味のことだった

でも私は引かなかった
「あなたは・・今日片づけて帰れば
このピアノのことなど・・思い出しもしないでしょう
でもね・・私はこれから先暫くの間
この音を弾く度に・・違和感を持つわけですよ
それは勘弁してもらいたから
私の気に入った音に直してください」
生意気だが・・それが正直な気分だった

「なら・・自分でおやりなさい!」
どうせできっこない・・と踏んでか
マエストロはハンマーを私に寄越した

どこをどうすれば音が変わるか
理屈を全く知らぬでなし
今日だってずっと見てたから
ハンマーを問題の弦のピンにあて・・少し絞りながら
オクターブにして鍵盤を叩き
振幅の揺れに・・耳を澄ませた
勿論・・一言も喋らずにである

まさかと思ったんだろうが
一応はもっともらしくいじった後
私なりの納得で手を止め・・「こんなもんかな」
マエストロは何も言わず・・憮然として帰って行った

ピアノという楽器は
どんなメーカーの名器であっても
調律師が精魂込めて調整しないと
本領の発揮できない楽器である
そんな楽器は・・ピアノだけだろう

その上
平均律と純正律の狭間に
微妙に揺れる音の落ち着き場所があって
それをどう生かすか
つまり・・誰の好きな音を作るか
調律師の真価は
この小説のタイトルでもある
「羊」に象徴されるハンマーのフェルトが
文字通り「鋼」の弦をどう叩くかによるから
研ぎ澄まされた耳が大事な仕事
冗舌と同居できる作業ではない

平均律というのは・・純正律の規則性から
少し外れたところにある・・最も美しくて善い音を
探して作ってほしいという・・調律師への信託なのだ
誰のために?・・言うまでもなく弾く者のためである

冒頭のエピソードに戻れば
マエストロがすべきことは
私が望んでいる音程で・・私の好きな音
それを探すためにフェルトにピンを差し
鋼の弦を締めたり解放したり
計器が測定しない平均律の
不安定な揺らぎを一点で止めて
どうぞ!・・と私に差し出すことだったのだ

小説の末尾に・・著者は
「善」も「美」も・・羊からできた言葉
どちらもピアノの中にあって
調律師が引き出すもの

そしてg-san1101さんが
「伝える穏やかさ」を感じる小説だと
記されているのは・・言い得て妙である
羊が鋼を叩くとき・・ピアノは森の中で穏やかに
誰かに何かを伝えようとするのだ

あの不快なエピソードの時に
この本を読んでいたら
もしかしたら・・陶芸ではなく
調律への道を歩きたいと思ったりしたかもである

この小説の主人公のひたむきが
実在であればな・・と願うのだった





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by touseigama696 | 2018-05-03 08:22 | ●エッセイ | Comments(2)
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今から45年も前のこと
一ヵ月ほどの長い入院を終えて
帰宅してきた亡母の・・第一声を覚えている

「ウチって・・こんな汚かった!?」
確かに築後50年を越えて
陋屋ではあったが
嫁の立場の妻は・・いささか憮然だった筈だ

二言目は・・こうだ
「小学校以来かしら・・こんなによく見えるのは」
当時としてはまだ一般的ではなかった白内障の手術
今よりは不安材料のあった手術だったが
しなければ失明の恐れもあったようだ

50代半ばで受けた母親だったが
90歳まで生きたことを思えば
この手術の恩恵は・・大きかったに違いない

近々・・75歳の私も
この手術を受けることに決めた
昨日は・・その準備検査を受けた

近頃は近所の眼科医院で
日帰りでも受けられるほどに
容易な医療のひとつらしい
片目一ヵ月の母親の時代は・・既に遠い
なけなしの両目のことでもあれば
この進歩は・・とても有難いことだ

この病院で受けることにして
片道2時間ほどの電車旅行となった
近所に眼科医がないわけじゃないが
ここにしたのは・・施術してくださるDr.が
娘の同級生という理由が一番である
つまりは
この病院は娘の母校の病院のひとつなのだ
彼女の薦めもあり・・そのクラスメイトの手で
白内障退治に挑むのは・・一番自然だと思う

毎日食事に気をつけ
日課で4㌔歩行を続けてきたのも
糖尿病が専門の娘の助言だし

「老いては子に従え」
今も生きてる格言に違いない

小学校6年生以来のメガネ生活だったが
この先どんな視界が待っているのか
密かに心待ちしているのである

新築の隠居所に転居して・・まだ4年
「ウチってこんな汚かったっけ!?」
まさか・・口が裂けても言えない
鬼嫁の怒声が聞こえてきそうだ




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by touseigama696 | 2018-04-25 10:01 | ●エッセイ | Comments(2)
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私には・・兄弟がいないので
子どもの頃から
独り遊びには慣れているし
決して嫌いではない
その上で・・遊ぶとしたら
友だちしかいないわけで・・だから
友だちを大事にしてきた気がする

一方で
古希も半ばを過ぎた老人になったが
ふり返ってみると・・人生を通して
独り暮らしをしたことがない
学生時代の下宿も
単身赴任の転勤もしたことがない
 
自宅通学での学生時代を終えて
真っ先に飛び込んだテレビの仕事も
転勤のない会社を選んだ
それにも理由があった

大学の卒業式の一週間前・・私は結婚していた
妻は私の母親が経営する店の片腕だった
妻を連れて転勤したら・・母親はきっと困ったろう
何となく忖度して
転勤のない会社を選んだのは
そうした理由だったかもしれない

メディアの世界は・・当時も昨今に勝って
およそ出鱈目な不規則勤務だったが
実家には両親を含め元気な祖母も同居
寮住まいの従業員さんもいて
私の深夜帰宅は
妻には好都合だったかもしれない
仕事にせよ子育てにせよ
我が家に手不足はなかったからだ

そういうわけで
独り遊びには慣れていても
独り暮らしには不慣れな人生
今頃になって・・しみじみと
普通じゃないな・・である

先週の土曜日に
孫のところにでかけた妻は
予定なら今日戻ってくる
丸々一週間の孫との日々は
妻には何よりなのかもしれない

無事に小学校に入学した長男の晴れ姿を
写真と土産話で帰ってくるのだろう
男子3名の孫・・見てるだけで賑やかだ
独り遊びとは無縁なのは・・今もそう
きっと独り暮らしをせずに
実家に居続けるのも難しかろう

親元から巣立って
独立心の旺盛な若者に育ってほしい
どちらもしなかった祖父の期待である

かまだ食堂・・かまだクリーニング店
のれんをぶら下げて・・一週間の独り暮らし
出来なかないよ・・でも
慣れてないから・・やはりどこか
居心地の悪いもんだと・・思うのである





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by touseigama696 | 2018-04-14 08:06 | ●エッセイ | Comments(2)
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52歳で始めた・・私の陶芸
24年目の春・・晩学だが
それでもどうやら歩き続けてきた


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私の陶芸に・・師匠も教科書もない
手ほどきを受けた初心の3年が過ぎた頃
訳あって・・そこからは独学である

何人かの私淑する陶芸家の知己を得て
色々と助言を頂いてきたが
それでも日常の殆どは・・手探りで探した

しいて言えば
私の師匠は・・この「やきもの探訪」
NHKの番組である
そして・・これが私の教科書でもある

いつの頃だったろう
放映される都度・・録画して保存した
後に劣化をさけるため
VTRをCDにダビングして安堵もしたし
収納も楽になった
このファイル2冊に・・100編以上の
名工の日々が録画されているのだ

四半世紀の工房暮らしの中で
何度となく繰り返して・・見続けた
以前にも書いたが
見る度に・・新しい発見がある
それが学びだったが
同時に自分の進歩の証でもあった

「問題意識のないところに・・発見はない」
この教科書の・・第一の教えはこれだ
1回の放映で見たものは
画像に残された秘技のほんの一コマ
5回10回と見るうちに・・やっと
発見は二つ三つに増える
録画で見てこその教科書なのである
根気よく録画しておいたのは・・正解だった


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志野焼きの人間国宝「鈴木蔵」先生
美濃を代表する名工である


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薪窯でしか焼けなかった桃山志野を
ガス窯で現代志野に再興させた変革者である


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最初の頃は・・漫然と見ていたが
やがて二の腕の筋肉を拝見すると
その微妙な動きで・・力加減が読み取れる
そうしたことに目が行くのは
柔らかな線で形を成すには?・・への
問題意識が生まれてのことなのだ

下手は力に頼り過ぎる・・
二の腕の筋肉が・・教えてくれた

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はじめは・・手と器に目がゆくが
二、三度目には・・卓上のヘラに気づく
自作のものを・・どんな形で?
個性は道具の助けあってのこと
とても勉強になる

アカマツの柾目をナタで割いて
小刀で削って真似したこともある
「アカマツのヘラは脂があって
土が纏わりつかないから具合がいいよ」
どなたか別の作家さんの教えだった


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「ゆっくり焼いてゆっくり冷ます‥志野ってそれだけだよ」
先生は・・あっさりとそう仰る
しかし・・そのために6基の窯を築き
例えてみれば・・巨大な倉庫に大型の貨物車を1台埋め
その荷台に作ったワンボックスほどの小部屋で
さやに入れた志野が・・やっと姿になる
途轍もなく厚いレンガの壁がなけりゃ
ゆっくりとは焼けず
ゆっくりは冷めないのだ

もぐさ土と長石しか使わずに
それでいて1万片のテストピースがある
そのどれで発色を狙うか
先生の言葉の穏やかさの陰で
ゆっくり・・は決してのんびりではない


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丁度10年前の初夏
個展のあとだったろうか
張りつめていた緊張を解放したくて
ワンボックスの後ろにベッドを作り
シュラフを積んで
ぶらり当てなしの独り旅にでたことがある
多治見 瑞浪 可児 土岐 瀬戸 猿投 常滑
5日かけて古窯を訪ね歩いた
ホテルがみつかれば泊まるし・・なけりゃシュラフ
気ままな旅だったが・・その最初の多治見で
荒川豊蔵ゆかりの牟田洞古窯跡を訪ねた後

鈴木蔵先生の自宅工房に伺った
当てなしの旅でもあるから
先生とのアポがあってのことではない
だから
外から窯場の様子を拝見するつもりだったが
たまたま先生は
ご自分で玄関まえの庭の手入れしておいでだった

思わずご挨拶をしたが
日本工芸会の会員になれていたことが
幸いしてたのだろうか
思いがけずご自宅に通された

30分ほど色々話をお聞かせいただいた中に
ゆっくり焼いてゆっくり冷ます・・があったのだ

その後更に伝統工芸展の会合で
お目にかかる機会も増えたが
あの日の午後のことは
忘れがたい思い出になっている
ご自愛を願うばかりである

「やきもの探訪」の中には
無念だが・・幽明異境の作家もおられる
なおのこと
手許のライブラリーは・・私の宝なのである

そういえば
この回のゲスト・・俳優の神山繁さんも
既に亡い・・合掌である





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by touseigama696 | 2018-04-11 20:47 | ●エッセイ | Comments(0)

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昨日から・・妻は
孫三人に会うために飛んでゆきました
長男が・・小学校入学の春
晴れ姿を見るためのようです

離れて暮らしていますから
三人の孫は・・どんどん育ってゆきます
留守番をしながら
久しぶりに「かまだ食堂」の開店
今朝は定番の洋食朝飯です
目玉焼きの取り扱い・・失敗(笑)


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リビングのバルコニーから
工房の屋根越しに・・広々とした春の空
右端の白い平屋が・・駅舎です
我が家の目の前の信号を渡って
歩いて1分・・傘なくても何とかなる距離です

高層マンションの脇を行った先が・・スーパーマーケット
これも歩いて5分ほど・・買い物は徒歩で済みます



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その左手は・・大きな工場跡でしたが
移築して・・駅前開発が計画されました

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我が家が転居してきてからのことで
このバルコニーからつぶさに眺めてきたのです

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100円ショップとレストランと歯科医院が
共通のパーキングを使っての営業を
一昨日から一部開店しました
早速車で賑わったようです


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一方・・我が家の裏手の方向は
手前の地下プラットホーム越しに
住宅展示場みたいに・・どんどん新築が進みます

この景色は
転居してきた時点では・・


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こうでした
当時元気だった桃次郎を連れて散歩すると
一日中槌音が絶えず
昨日までの更地が・・今日は新築
そのスピードが速くて
散歩道の景色の変化にびっくりしたものです


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我が家が越してきてから丁度4年
ですが
もしかしたら・・この界隈では
最古参の一軒かもしれません
気のせいか
そろそろ外壁に手入しないと・・?
えらいこっちゃ!・・です

隠居所・・一番大事な必須アイテムは
免許返上で車を捨てた後を考えると
「駅」と「スーパー」ついでに
「郵便局」と「役所の支所」
これが妻の言い分でしたが
陶芸の工房と同居となれば
そんな都合よく・・とはいかないものですが
実はこの四つ・・全て半径500米以内に揃ってます

それを見つけちゃったのが・・わたし
不動産屋さんがシャッポを脱いだ快挙なのでした
こうして日に日に賑やかになってくると
もうひとつの必須・・「静けさ」が遠のきますが

考えてみれば
隠居暮らしそれ自体が・・静かなもので
殊更それにこだわらず
駅前の賑わいを楽しんじゃえ!・・なのです





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by touseigama696 | 2018-04-08 23:18 | ●エッセイ | Comments(2)
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国会の証人席で・・自ら信じる真実を述べると
訴追を受ける恐れのある疑義なので・・証言を拒否する
この行為自体は・・許されてはいることだから
いかんともしがたいのだろうが

しかし・・いずれ仮に訴追を受けたら
そこでも真実を述べることを要求されることになる
今訴追の怖れを回避する証言が
訴追の心配がなければ話せるけど・・だとしたら
証言できないのは・・限りなく訴追の対象になる
平たく言えば・・限りなく有罪発言と想像されるからで
そうだとすると
今話せない真実は・・裁判に持っていっても
やはり有罪を担保してしまう確率が高い

証人喚問も裁判も
宣誓によって・・偽証は罪になる
どっちで何を話しても
真実以外で決着はつかないのだから
証言を拒否しても・・訴追されなくて済む
というわけにはゆかない筈だ

もっと原則的なことに触れれば
国家公務員・・それもキャリアと呼ばれる官僚は
国益に代表される公益を守るために働いている
正当に仕事してる限り訴追されることはない
にもかかわらず・・訴追を予期するのは
正当ではない疑義に直面しているからで
公益を外れて私益に組したのでは・・と疑われているのだ

とすれば・・証言の拒否は
業務の本旨を捨て・・責任の回避を図ることになり
いわゆる道義性に従えば・・昔から言われているように
「ノブレス・オブリージ」
地位ある者に伴う崇高なる特別な責任
これを捨てたことになる

国益の主体は?・・正確な定義を知らないが
私見なら・・「国民」だと思う
良かれと思う信念に従ったにせよ
国民の不信を買うことには忸怩たるものがある筈で
そこはもう
ノブレス・オブリージの世界だと思うのだ

真実に準ずる・・いつの時代にも
権力者たちに悩ましく立ちはだかる魔物かもしれない





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by touseigama696 | 2018-03-28 06:20 | ●エッセイ | Comments(2)
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『毎日・・同じ場所に座って似たようなことをしてる
そう思っているが・・実際そうだろうか?

多分・・日々目の前に
数えきれないほどの偶然が・・千変万化で起きているのに
それに気づいていないだけだ・・だけど
やがて・・追い求めているものがはっきりしてくると
ふと小さな火花に気づいて・・ハッとする

その火花が私にとっての偶然・・新しい発見になる
仕事の質を変えてゆくのは・・いつでもこの火花
偶然は起きるものではない・・起きてるものの中で
発見できたものだけが・・偶然なのだ

滅多に発見できないから・・日々は単調に見えるが
単調なのは・・日々ではなく私の感性で
発見できなかった偶然は
物原のごとく周囲に積もっているにちがいない

たった一つでいい・・たったひとつの偶然にも
個性を表すには充分なだけのちからがある
数が力となる世界ではあるが・・ここだけは違う
技は数が培い・・個性は偶然が導く

思いがけない方向へ引っ張られるのを感じるとき
それが偶然の所産なのを・・深く実感することになるのだ』

数年前・・こんなことを書いた
思いは今も変わってはいない
同じ場所に座って・・似たようなことをしながら
同じことを考えている

しかし
偶然の火花が散る瞬間は・・日々に遠のく

万座の星の数ほどを繰り返す・・忍耐と
満天に星のひとつを見つける・・集中を
願っても叶わぬ「時」が忍び寄ってくる
決して争そうつもりのない老いが
ついそこまできていることを
いやでも思い知らされるのだ






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by touseigama696 | 2018-03-26 18:29 | ●エッセイ | Comments(2)