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カテゴリ:●てつ56( 21 )

恋ごころ

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かつて恋心は予兆(きざし)だった
やがて
長い歳月を経て余韻(なごり)となる

なごりは
ためらいやときめきが印す一筋の道
忘却の彼方に向かう一条の轍

忘れてこその人生の
思い出せない兆しと
忘れられない名残りを行きつ戻りつ
いつか夜は更けてゆく

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灰釉一輪挿し 旧作



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by touseigama696 | 2019-03-23 22:59 | ●てつ56 | Comments(0)

いのち

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「いのちを大切に!」
というときの命はきっと長さのこと
ギネスに記録を残すならそれもありだが
長さが質を保証するとは限らないから
      ときに ひとは本気に殉じる      
本気は いのちの質を表すものだ
  

「いのちを燃やせたか?」
この命は多分質を意味してる
指間を流れ落つ一握の砂のような人生の時間を
早かろうが遅かろうがいずれ
ひとはそれが本気だったかを問われる
長さならもう十分だ
だが質となると さて思いあぐねる




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by touseigama696 | 2019-02-22 05:23 | ●てつ56 | Comments(2)

一隅を照らす

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「一隅を照らす」

地味だけど隅に居て
人知れず他人のために力を貸す人のことで
「これすなわち国宝なり」
伝教大師最澄はそう言ったとか

テレビにも四隅はあるが
見せたいものはいつでもど真ん中
だから
       一隅を照らす者は映っていない   てつ56 

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清潔な暖かい部屋にいて
テレビを通してだけで世の中を見ていると
四隅は分らないかもしれないな

外に出て祭りなどに参加してみれば
黙々と掃除してくれているひとに気づく
テレビに映らない一隅にね





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by touseigama696 | 2019-02-21 04:25 | ●てつ56 | Comments(6)

基本って?

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ろくろに乗せた土塊に芯が出ていない限り
同心円で静止するシンメトリーの器は挽けない
大きくても小さくても これも大事な基本である

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『 技術には
上手くゆかないからと言って
他の方法でやってはならないことがある
上手くなるまで繰り返しやるしかないそれを
        基本という』     てつ56


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これに反して
我流というのは大抵の場合
上手く出来るようになるのを待てず
もっと楽な方法で今だけ潜り抜けようとする流儀のこと
基本と違って殆ど応用が利かない
だから必ず行き詰まる

ひとつの例をあげよう
ろくろで挽いた丸い器を
ろくろの上で削る場合

上手く挽けた丸いものなら目でも芯は見つかる
しかし
変形の面白さを狙ったいびつの茶碗は
目では乗らない

いくら時間がかかっても
遠心力と求心力のバランスを
回転するろくろと叩く力加減で調和させ
器が芯にちょこんと乗るのを
手で覚えるしかない

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これは湿台の上で芯をだした盆栽鉢
直なロクロ盤の上より更に少し厄介である


根気よく繰り返せば誰にでもできることだが
我慢ができない人だけはろくろに嫌われるようだ



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by touseigama696 | 2019-02-20 05:53 | ●てつ56 | Comments(2)

一流と二流


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普段あまりご披露しない大皿の裏面の加飾



一流って 素質や才能だけの問題じゃない
一流は二流の倍の努力をする
大事なことはきっとそこだ
          ただし・・  てつ56

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 ただし・・
一日だけなら倍の努力はたいしたことじゃない
一流のする倍は
それを限りなく毎日続けることだ
一流と二流にはそれくらいの差がある




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by touseigama696 | 2019-02-19 04:42 | ●てつ56 | Comments(6)

敗着は無精にあり

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「敗着は無精にあり」
伝聞だが孫子の兵法にそうあるらしい

そう言えば
展覧会への出品のとき
いつもそれを思い知らされる

前回と同じようなものを作れば
それはもう重大な無精なのだ

だから
昨日と同じように生きる
       それだってやっぱり・・ てつ56

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力尽きてならあるのかもしれないが
無精して地に落ちた鳥の話を聞いたことがない
日に千㌔飛んでも無精を知らない鳥の生き方
飛びたくない日はどうしているんだろ?

思いがけない入院騒動で
いささか乏しい体力を更に失くしてしまったみたいだ
色々な予定も伸ばしたが
どこかで罪悪感なしに無精を許している
そんな気がしないでもない

10数年前
同じ意味のことを別のサイトで書いたことがある
今思えば
あの頃から老いを感じ始めていたようだ




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by touseigama696 | 2019-02-18 08:12 | ●てつ56 | Comments(2)

風は見えない

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この天空を 風は確かに吹いている
だから風を知らない者はいない
なのに 風を見た者はいない
たったいま吹いていても その風を見た者はいない
 風に吹かれて動いた物を見ただけなのだ

それって何かと似ていない?

「権力」 これも風みたいである
権力を見た者もいない
権力者が誰かを知っていたとしても
それでも 権力を見た者はいない

見たことがあるのは
権力が作ったものと 権力が壊したもの
それがみんなを喜ばせ 感謝されるなら
きっと権力は みんなの見えるところに現れるが
みんなを困らせ 不安にし不幸を作るとなると
決して人前にはでてこない

怖いのは風もあるが 権力もである
いま作っているものと いま壊されているものを
しっかりと凝視することでしか
権力を見ることはできない
それを「政治」という

目を凝らして見つめておくべきものが
幾つも目の前を通り過ぎてゆく
これでいいんだろうか?




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by touseigama696 | 2018-12-13 05:50 | ●てつ56 | Comments(2)

勝ったり負けたり

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『・・茶碗のこと、ことごとく揃いたるものは稀なり
ひとところ良きとこあらば用ふべし・・
伝来にこういう教えがあるらしい
何もかもが揃ったものなどありはしないし
あったとしてもそれがいいものとは言えない
何もかもが揃ってるって、何もないのと同じだからだ』

こう言ったのは 昭和の名工加藤唐九郎
ついでに、人も同じとつけ加えてあった

2008年の夏
当時書いていたもう一つのブログに
これを書いた

負けず嫌いは沢山いるが
負け知らずは・・一人もいない
そして
勝ち続けた者もいなければ
負け続けた者も・・いない

この当たり前のことこそ
ひとところ良きとこあらば用ふべし
茶碗の極意だし・・人もまた同じなのだ

工房での日々は
この当たり前のこととの葛藤でもある




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by touseigama696 | 2018-12-10 23:38 | ●てつ56 | Comments(0)

自在

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商家だった親の代からの実家を処分し
この小さな隠居所に転居した際・・思いっ切り物を捨てた
20室のぼろ家から7室の新居
思いっ切り捨てなきゃ・・入らない

若い頃に作ってもらった桧のテーブル以外の・・家具全て
壁全面を埋めていた5千冊の書籍
滅多に着ないスーツやジャケット類50着ほどを含め
目先必要な一握り以外の全ての衣類
どんな思い出があろうが家族写真以外の・・諸々の日記や記録類
ともかく・・あらゆるものを自分の手で捨てまくり
市の処理場の窓口の方と顔見知りになるほど通った
本気で考えて・・これは捨ててはいけないって思えるものだけ
それだけで引っ越したのだった
計量的に言えば・・90%は捨てた筈だ

転居して4年・・一つのことに気づいている
あれだけ捨てながら・・しまった!は一件もない
つまり物はいうまでもなく・・こだわりさえ9割捨てて悔いはない
決心すればその程度のことなのだと悟った


10年前に書いた『自在』・・改めて実感している
人生の思い出は・・記憶にあればそれでいい
それさえも歳と共に・・次第に消えてゆくが
それもそれでいい

老いてなお僅かでも綺麗なものが残せるとしたら
こだわりを捨てた自在な背中がいい
自分の目では見えないということも・・実にいい




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by touseigama696 | 2018-12-02 08:33 | ●てつ56 | Comments(4)

在りし日のおとなたち

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                                 在りし日の桃次郎


『今夜の餌を明日のために残す犬はいない
明日に備えて早目に寝る猫もいない
餌が残ってたのは・・満腹だったからで
早目に寝たのは・・眠かったから

明日を想像できるのは・・人間だけ
明日を予定できるのも・・人間だけ
目標・計画・希望・理想・・そして夢
これがあるから・・人間なのさ』 てつ56


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                   在りし日のバナナ

人間って・・
けっこう面倒なこと考えながら生きてるんだな
言いようだけど
犬や猫の方が・・おとななのかもしれないね




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by touseigama696 | 2018-10-08 17:02 | ●てつ56 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696