桃青窯696:●工房便り
2023-11-12T18:18:52+09:00
touseigama696
50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・
Excite Blog
慣れてるはずの独りでも・・
http://touseigama.exblog.jp/29742800/
2023-11-11T23:36:00+09:00
2023-11-12T18:18:52+09:00
2023-11-11T23:36:03+09:00
touseigama696
●工房便り
誰もいない工房で独りで取り組む65個やっと彩色が済んで本焼きまぎわです慣れてはいますが結構厳しい日が続きました
糸を貼ってデザインし絵の具の塗り位置を決め細い面相筆で四色を使い分け筆先の着地をはずさぬために一点を見つめ
僅かな手指の震えを抑え続けると流石に目が痛くなりました目の筋肉が疲れたみたい初めての経験かもしれません
65個・・何とか終わりましたここまでは無事でしたがこの先エアブラッシュで釉薬を吹き付けた後本焼きの窯に入れます
1240度の灼熱に無事に耐えて窯出しが終わるまでもう少し無事に焼けますよう・・それが正直な気分です
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偶々のお気に入り
http://touseigama.exblog.jp/29706073/
2023-10-01T07:51:00+09:00
2023-10-01T07:52:38+09:00
2023-10-01T07:51:52+09:00
touseigama696
●工房便り
この切立ちのカップ先日挽いた10個の中の一個妙に気に入ってます素焼き後に顔料を筆差しし更に施釉後の本焼き待機中です
比べるものがないから分かりにくいけど径6.0㌢ 高さ10.0㌢ほんの僅かに下ぶくれ標準的なサイズのカップとはいえませんがこれ一個を10分以上ロクロで削りまくってこうなりました全く同じにもう一個と言われても簡単には出来そうにありませんどこをどうしてというわけもなく
削り終えてとても気に入ったのです
挽き終えた作品をどう削るかそれもひとつの技です造形というのは形を作る意味なのは同感としても形に何を求めるかとなるとなかなかに言い切れるものではありませんたぶん個々に押し寄せる特別な情緒とか・・
そして
口にせずとも共感を得る何かそんなものが醸せば作家にとっては大きな歓びだと思います
このカップ細くて背が高いけれどこれひとつで茶も珈琲もそれにビールもいけそうだからハンドルをつけずに仕上げます
いつでもあなたと一緒です!(笑)
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必死・・です!
http://touseigama.exblog.jp/29702188/
2023-09-26T05:55:00+09:00
2023-09-28T07:42:15+09:00
2023-09-26T05:55:25+09:00
touseigama696
●工房便り
ご覧の通り乱雑戦場です下手すると一日掛かりで一二枚の作業が続きます慣れてるはずの工程も裏表の紋様のデザイン次第で養生の段取りが変わり思いがけない手直しに迫られます
9月に入ったころに主軸を造形から加飾に変え糸抜きを始めましたが紋様を考えることは養生を考えること思いがけない反撃に遭遇し
夜明けはあっという間に日暮れを押しつけてくるのです
今日の写真は定番の茄子紺に染めて焼く糸抜きの皿たちの一部です焼けばこの色調になってほしい皿です
10月の初旬には搬入の予定をしていながら「時間との勝負!」いつものゾーンで頭を痛めています
やり慣れた作業と思いながら以前には左程考えなかった手順の手数の増大少しでも進化をと願い当然のごとく押し寄せる技の必要性に藤井聡汰さんの将棋に倣えば「長考」を迫られ瞬く間に持ち時間が減ります
ついこの間まで紙定規を当てがってマス割りしていたこの手の皿今回は4㌢四方の紙マスを切り抜いて並べてあたり線を入れました曲面に引きずられて僅かに正方形から遠のく形の不正確を避けたのですがやや「長考」でした
これも同じく定規でなく紙マスで描いた紋様紙マスと皿の四方争いが見えます
光学系の定規を使えば簡単なのかもですが新しい技術への足りない時間をこうして長考で凌ぐのも老人の処世なのかもしれません
易しいものが難しかった初心のころやがて巧くなっても難しい中級で鍛えられそして難しくなってからの更の難しさに挑む上級そうした時間の重なりの中で
技術は確かなものに育ってゆくはずです
初心に帰るそれができれば封じ手にもう少し挑戦的な差し手が書けようもの切歯扼腕の思いにかられます
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久しぶりに「絵の具」
http://touseigama.exblog.jp/29695943/
2023-09-18T07:47:00+09:00
2023-09-18T07:55:43+09:00
2023-09-18T07:47:12+09:00
touseigama696
●工房便り
午前中に宅急便で絵の具が届いたのでいいタイミングでテストに入れました糸貼りが済んだばかりだったのです
アメリカでの価格上昇があったらしくコロナ前とは大分プライスラインが違いますテストが多い仕事なのでこうした消耗品の価格上昇はあまり嬉しくないですね
早速新品の絵の具でテストですこれを多用しての依頼があってどういう使い方をするかもテストかな?
色の種類も多いいしそれを混色させることもできて使えば絵画的な効果も得られますただし才能がばれるところであり躊躇いの難所なのです
線の乱れは糸がガードしてくれるのでダミの擁壁ような気分です
すっきりとした境界が紋様を際立たせてくれます
下地に使った化粧土と混色して僅かに引っ張られるのを期待しながら濃さを決めてテストにかける予定にしています
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無事に「素焼き」クリア
http://touseigama.exblog.jp/29689251/
2023-09-09T06:28:00+09:00
2023-09-09T06:28:20+09:00
2023-09-09T06:28:20+09:00
touseigama696
●工房便り
少し軽めの窯でしたが昨日の明け方から日中を使って素焼きしました今日の夕方までゆっくりと冷まし事故もなく無事終了です以前と比べれば随分と丁寧なのはやっぱり少し歳をとったからでしょうか急く気持ちが薄れやはり無事これ名馬ですもう一窯予定していますが素焼きがないと糸が張れませんここからが手のかかる作業なので素焼きの無事は必須です
秋を偲ばせる皿・・どんな風がいいだろう傍らでロクロ挽きを重ねながら座りっぱなしの糸はりが平行しますいつものことですが時間との勝負体にはきついけれど座りっぱなし次第です
今日も作業を交差させて窯冷ましを待ちながらろくろで削り仕事つなぎの時間を巧く使うのがコツですが集中次第で能率の良し悪しが変わります
やや乱雑なロクロ回りの様子は決して褒められませんが掃除片付けが一番体力を使うのも事実ゴミさえ重い陶芸のことひとりっきりの工房では自分でやるっきゃありません(苦笑)
これも窯にいれてありました教材用の盆栽小鉢です
上から見ると目立ちませんが径ほどではないけど高さに少し違いがあります
まぁ下手だからと言われればそれまでだけど生徒さんが選ぶにはこの方が良くない?枝ぶりに応じての応用
好みを選ぶのも稽古になりはしないかと思っての提案なのでした
もうひとつこの盆栽鉢はビアカップみたいな屹立ちの筒状ですが重心をやや下に下げていますそのせいで手で持つと少し重めのはず転倒防止になればと願ってのつもりです
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書きません!泣きません!
http://touseigama.exblog.jp/29674422/
2023-08-22T07:07:00+09:00
2023-08-22T07:11:28+09:00
2023-08-22T07:07:47+09:00
touseigama696
●工房便り
書けば泣きごとみたいなものだから書きませんが(カイテル!)痛いとこだらけのこの体昨日また油断して不都合が増えました4月に虐められた腕の神経麻痺の再来でもこれ以上泣きはやめて意地です
4月の神経麻痺のころ工房にみえて書いた岸本さんのオファーがこれ見開きで5頁ほど色々書いてあります分かり易くて助かります
K5k6あたりの一個今日ろくろを挽きました左手は案外言うことを聞いてくれました
これがそれいわゆる8寸のどら鉢紋様にも希望が指示されてるのでそのとおりにする予定です
「痛いとこ無理しないでゆっくりでいいですよ!」優しいお方です
もうひとりの優しい庵主さん代官山あても必死で追いかけていますこの皿今日削って1ダースもう1ダース挽くつもりです
腕の麻痺がとれたら頑張れるよう夕方早めにロクロまわりをきれいにしました明日の朝手が回復してるのを祈るばかりです
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ダルマさんの恐怖
http://touseigama.exblog.jp/29652615/
2023-07-28T08:50:00+09:00
2023-07-30T08:26:41+09:00
2023-07-28T08:50:28+09:00
touseigama696
●工房便り
このところ一日に半ダースほどの屹立ちの盆栽鉢をロクロ挽きしている暑さと乾燥で数を欲張ると削りのタイミングが狂う猛暑と仲良くいきたいもんだ
8.0㌢×14.0㌢ビアカップほどの大きさ削りで屹立ちに仕上げるつもりパイプに巻いてタタラで作ろうかとも思ったがロクロで僅かに緩むほうが自然かなとロクロにした
盆栽作家の岸本さんは少し背丈があって枝が垂れるのを期待してこれがほしいとおしゃる教室で教材に使う予定のようだこの感じかな
ご覧の通り枝がたっぷりと首をかしげ地を這うがごとき様相この枝ぶりを支える背高の屹立ちは重心の在り様に気を遣う食器の手取りとは違う挽きと削りで加減を考えねばなのだ
削ればこうなる可能な限り屹立ちを狙うが
タタラの正確さとはまた違うそれもありかと思うのだ
先月ふらっと工房においでになった作家は私のデスクに備えつけのオーダーメモに30分ほどかけてほしいものをメモしてた
「急がなくても大丈夫ですからゆっくりね!」お優しいことだでも数えたら相当な数になるもしかしたら命がけだ(笑)
ロクロよりも糸抜きにかかる時間が長いじっと座りっぱなしで息を詰め やがて身動きならぬダルマさんになるんだろか
四つ足欠落?大丈夫かな?
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粘土の粘性
http://touseigama.exblog.jp/29648835/
2023-07-23T08:36:00+09:00
2023-07-23T08:36:33+09:00
2023-07-23T08:36:33+09:00
touseigama696
●工房便り
私が日常使う粘土のそのほとんどは半磁土か黒泥に限られている作品の在り様を探っているうちにこれ以外の土で試す時間は減る一方晩年に新しい試みはやれそうでなかなか思いきれない
かてて加えて愛用の半磁土が工房に届くころには乾燥が進んでえらく硬くなって難儀なのが不安でもある
肩腱板が断裂したままの古傷が痛み菊練りの都度筋力の劣化を痛感する昨今処分してしまった大型の土練機が恋しい
やむなく自力で粘性を取り戻すことにしてその段取りを決めた同じような苦痛を訴えるコメントを頂いたのでそのやり方を書いてみることにした1個の菊球の大きさを決めてかかることにし私の腕力に過度なストレスを避けるためそれを2㌔としたこれがその2㌔球であるその2㌔をタタラで延ばすそしてたっぷりと水に触れさせて粘性を取り戻そうというわけだ
厚み1㌢のタタラでローラーをかけた1㌢が適当か否かはしながら検討を加えるが今のところほぼ適当のようだ
厚みが整ったら大き目のフォークを使って土の表面に深めの溝を掘る
陶芸用の櫛でもいいいし自分で適当な道具を作るもいいがステーキ用のフォークは案外頃合である硬い土でも負けて曲がることはない
裏表に溝を入れることからも土の厚みが1㌢は具合がよさそうだローラーで延ばした板の形に都合はないが
スプーンで掘る溝の深さはやや深めがいい
結構多めの水分でないと翌朝までに粘性を取り戻すのが難しいからだ
表面に溝をいれたらひっくり返して裏も同様水が溝に溜まる量が大事である
部分的には表裏貫通することもあるが構わないどのみち粘性が戻ってきたら菊練りが必要だからだ
大き目なスポンジに洗面器の水をたっぷり吸わせゆっくりと溝の上を這わせる表面が光って見えるほどにがいい
十分に水を吸わせたら丸く丸めてずぶ濡れのタオルで巻く
手に取ればしたたり落ちるほどの水翌朝には菊練りが楽になるのが嬉しい
タタラを使うこの方法は陶芸を学ぶ者なら身近な手段であるそれだけに如何に工夫を加えて成果の安定を図るかが大事
タタラの厚み 櫛の目の密度と巾の広さたっぷりの水を櫛の目に流し込む加減タオルの厚み 含ませる水の量あれこれ試すのも定番作りには必要な工夫こんなことも陶芸なのだ
数日前に細工した10㌔ほどの半磁土道具はたったこれだけだったがまぁまぁの成果既にロクロで挽いて削りに回った
馴染みの鮮魚店で頼めば譲ってくれる発砲スチロール便利に使っている「室ムロ」なしで陶芸ができるのもこうした道具のお陰 多謝である
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新作
http://touseigama.exblog.jp/29617020/
2023-06-30T11:08:00+09:00
2023-06-30T23:36:03+09:00
2023-06-30T11:08:30+09:00
touseigama696
●工房便り
先日ご披露した窯入れ直前の新作皿の一枚がこれでしたこの後薄くマット釉を掛けて本焼き
1240度酸化で焼いたのがこれです表現的には白肌の少し汚れたまだらが見えます
これは狙いでしたから白化粧を施す際にスポンジのタッピングを重ねて下地の黒色がやや浮き上がることを企図しました
そのため前回掲示の折に彩色は避けるかも・・と書いたのはこのまだらと混じってどうなるかを考えたすえのことでした迷ったら引き算・・にしました
ただし汚れ風のまだらとなるともう少し工夫が要るようですやり過ぎれば汚いからです使いながら段々に雰囲気が出るとすればその範囲の汚れまだらはどの程度?
ほどほどに立体感が生まれまだら模様がイキイキする程度色々試してみる価値はありそうです
窯を焚きながらグシャグシャの作業テーブルを掃除してそんなことを考えていました
作業テーブルのグシャグシャはそれも一片の生命力かも・・?応援してくださる方・クリックしてね!
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今日の一枚
http://touseigama.exblog.jp/29607655/
2023-06-21T21:17:00+09:00
2023-06-26T01:57:30+09:00
2023-06-21T21:17:05+09:00
touseigama696
●工房便り
この二枚の皿で結構時間を使いましたやってることはそんなに細かくもないし複雑ではないのだけど手順を間違えるとひどいので決して慌てず確かめながらの進行記憶力の退化は大いなる障害です
土は黒泥で彩色は白と黒こう書いただけで間違えそうな接近戦です更に養生をする順序と剥がす手順がちと面倒筆差しを守るマスキングはエアブラッシュから守るそれより遥かに狭いどっちから先に剥がす?面倒いな
これ一応完了した一枚見た目は単純でしょ!なのに手順は何度確かめたことかなのです
糸貼って紋様つくるまではこんな感じけっして厄介ではありませんできるだけシンプルにしかし僅かに華やぎをとも思い最後に花に色を差すか未だ思案中多分このまま薄く釉を吹いて窯かな?迷ったら引き算きっとそうなるような気が・・
こんなことしてるとあっという間に一日は通り過ぎてゆきます
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糸抜き
http://touseigama.exblog.jp/29601999/
2023-06-18T07:56:00+09:00
2023-06-18T07:56:55+09:00
2023-06-18T07:56:55+09:00
touseigama696
●工房便り
夏向きのあっさりとした皿をと前回納品分から作り始めた作品ですしつこくならない程度に規則性を無視して気分重視の皿です
近日中に本焼きすべく糸抜きと彩色に時間を使っていますが昨日は工房のブザーが鳴って宅急便で糸が届きました
0.5㍉と1.0㍉で60本湿度の管理を考えるとあまり大量も困りますが適度に気兼ねせずとも済むそこら辺の適量を案配します
左側の化粧箱一個に右側リール10本分が入っていますリールを外して納品してもらっているからですこれだけあれば当面不安なしで済みます
不思議なもので在庫が少ないとどこか作品が淋しくなるのでこの弾薬庫はできるだけ満タンにします
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失礼ですが・・あなた様は?
http://touseigama.exblog.jp/29599042/
2023-06-14T17:43:00+09:00
2023-06-16T08:27:06+09:00
2023-06-14T17:43:50+09:00
touseigama696
●工房便り
ただでさえ劣化夥しい頭を抱えて何とか晩年を無事に乗り切りたいものと大真面目な昨日今日をご披露します
これは黒泥で素焼き後の皿に黒色のテープで線紋と花を入れたとこ白っぽく見えますが素地は黑です
その状態に白化粧をスプレー掛けし更に色を差してから釉掛けして本焼きするとこの皿になります
技法の原理から言えば粉引きといっしょ
黒土で白器を作ったことになります
さて二枚目の皿です見た目は似ていますがこの皿は一枚目とは全く別もの
白土で挽いた皿に黑糸で紋様をを描きこれからの作業ですが自作の顔料茄子紺を塗り込んで糸を外してから釉を掛けて本焼きします
焼けばこうなります
この紋様を筆で描きこめば藍染めとなり
線が藍で地が白になりますが糸抜きにしたので白地は蒼く染まり
線模様が白で表現されます藍染めのリバーシブルと云うわけです
同じような作業経緯を辿りながら作品は真反対の結果を表現するのでアレっ!どっちだっけ?時々ふり返って確かめないと錯覚が混乱して「あんた方どこさ?」行方不明というわけです
更に今の私は黒地に黑模様と白皿に白模様もするので混乱はいつでもついてまとい緩んだ頭を悩ませながらの毎日です
色々の皿を目の前にして「さてさて 失礼ですがあなた様は?」
老いは悩ましいものです
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久しぶりの糸貼り
http://touseigama.exblog.jp/29593731/
2023-06-08T00:19:00+09:00
2023-06-08T21:03:42+09:00
2023-06-08T00:19:12+09:00
touseigama696
●工房便り
4月から5月の一ヶ月は体調を壊し惨憺たる日々だった神経性橈骨マヒに始まって数年まえの白内障の追加手術おまけに神経性の腸炎が再発して些かの不安に怯えたのだった
6月の声が聞こえ俗に云う尻に火が点いていた緊張感が蘇り少し体が動き出した
ひと窯分の素焼きは済ませおいたので俄然フルスロットルで糸貼りを始めたろくろに比べれば息を詰める必要もないので腕の痛みに耐えるかと思ったが簡単ではないなだめつつの悪戦苦闘が続いている
動かすと痛い痛みとじっと固定するのが痛い痛みが同居して何をしてもしなくても痛い痛みと同居の羽目であるそれでも少しづづ作品が出来てゆくのが慰め頑張る気持ちが芽生えてきたきっとそれも慣れに違いない命取りの病気ではないと言い聞かせながらこうして作品に囲まれつつある
陶芸の制作過程で一番手のかかるのが加飾だと思う教室時代生徒さんたちがろくろで形ができれば8割は終ったと言わんばかりの嬉しそうな顔が懐かしい
コンテナに箱詰めされた素焼きが糸化粧を済ませてペースに乗るまで痛みに気をとられない集中はやはり慣れるしかないようだ
この状態から5~70個ほど今月中には仕上げたい別のオファーも頂いている焦っても仕方ないが時間とのせめぎ合い夕食後に少し残業も加えた
傘寿は大きな変革期のようだ古希に感じたあの「老い」とは全く別の違和感に襲われ戸惑うことの多い日々なのである
このブログを綴りながら書こうとしていた話題を思いだすのに苦労して苦笑いして明日に延期してたらあっという間の一週間だったお許しを・・・である
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素焼き準備
http://touseigama.exblog.jp/29586331/
2023-05-30T09:11:00+09:00
2023-05-30T09:11:51+09:00
2023-05-30T09:11:51+09:00
touseigama696
●工房便り
気忙しい5月が終ろうとしています他にはどこにも出かけてないのにお医者さんに通うだけで月の半分を要しました致命的な病気はないようですがあちこちの痛みひきもきらず情けない初夏と相なりました
5月に入ってのんびりも出来ず体をなだめながら一所懸命仕事に励みました昨日ストックのコンテナをチェックしどうにかひと窯分の素焼きに手をつけられそうです
6月中には完成させたいとなると糸貼りには必須の集中が必要です先月白内障の追加手術を受けたのが効果を表して来ています
幸いなことに痛みはウロウロしていても神経性のストレスからは少し自信を回復出来てきたのは嬉しいことです
ただ仕事のスピード感はなかなか思い通りにはなりません
早さが全てではないのですがしかし早さが欠けると快適なリズム感を失います雑にならないよう気をつけて上がりの質を落とさない注意です
調子の出ない時は古くから手がけて安定感のある作品を挽くのも良薬ですこのリム鉢もそうですピシッとサイズが出てくれればホッとします
白と黒の性質の違う粘土を使いながら出来上がるころには似た水準になるよう粘土にご機嫌伺う日々です
独りっきりの工房もう少しこぎれいに使いたいものですが掃除の面倒さがら逃れがたく「明日朝一番ですっからね!」口癖みたいです
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釉掛け&窯詰め
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2023-04-03T09:29:00+09:00
2023-04-08T21:53:59+09:00
2023-04-03T09:29:44+09:00
touseigama696
●工房便り
窯場の一角に釉掛け場があります10年以上殆ど糸抜きの仕事なので「ずぶ掛け」「流し掛け」「すっぽん掛け」などの手練の必要な釉掛けとはご無沙汰ですこのコンプレッサーが主役の釉掛けが殆どなのです
昨日も最後の写真にある赤土のぐい吞みを天目のすっぽん掛けでと構えたのですが小さすぎて勢い余り大失敗見込に掛け外しが出来てしまいましたまぁこの掛け外し火間も手練のひとつです意識的にできるようになると嬉しいものでした
コンプレッサーを使ってスプレーガンで吹きつけるのは案外難しいものでなるべく薄く掛けたいという願いのためには結構気を使います
「つや消し透明釉」という矛盾した薬名のせいでかいつも確信の持てない釉掛けを繰り返しています要するにマット系ということで出来るだけ光沢を残さない釉掛けが狙いなのです
ずぶ掛けならどんなにか気楽なのに長いこと悩ましい課題です
これで釉薬は掛け終えています紋様が透けて見えますがずぶ掛けなら真っ白のはずです
ひと窯ぶんにしては決して大量ではないのですこしゆったり目の窯詰めですがこれには良し悪しがあります
窯が軽い重いという言いかたで詰めてある作品の数の良し悪しが問題になります
窯が軽いというのはスカスカして空気ばかりが高温化しあっという間に熱して冷めることになり作品は芯から焼けたことにならないのです
この窯を飯茶碗一個で1240度まで焼いたら?どうなるんでしょう??
どなたか試して頂けませんか
制作にかかると窯詰めのことも考えながらになります程よい量で窯を埋める大事なことなのです
釉薬が飛んで周囲を汚したりしないよう最上段には天井板を置きますが画面下の余白には炉内温度の推移に貢献するよう既に焼き終えた失敗作などを置いて
温度管理の一助にします
今朝から既に火を入れている本焼き明後日の朝に開けることになります
優品に焼けてほしいのは言うまでもありませんが先ずは無事に事故なく終わることが一番今日は終日窯番なのです
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