ブログトップ

桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●工房便り( 822 )

d0085887_04304392.jpg

普段定番にしている作品のひとつが・・このシリーズ
「茄子紺麦藁手湯呑み」
仮に表題をつければ・・こんなとこかと思ってきました

麦藁手というのは・・古い伝統的な縦線紋様で
食器などにしばしば使われ
素朴で温かな感じが好きです

PCで画像検索すると
無数に集められた麦藁手を見ることが出来ます
スクロールしてたら
私の作品も幾つかでてきました

d0085887_04311960.jpg

この手描きの筆の揺れが・・素朴を誘いますが
これを少しシャープにしてみたくて
糸で抜く方法を取り入れたのでした

d0085887_04314780.jpg

一方数日前・・画像検索をしていましたら
「十草紋」という・・カテゴリーでも集まっています
これで「とくさもん」と読みます
同じ縦線紋の領域ですが・・色々見てますと
麦藁手よりもやや細めの縦線紋で
私のアレンジは・・こちらのほうが重なるかな
そんな風にも思えてきました

シダの木賊(とくさ)がモチーフの語源のようです
麦藁と似ていますから・・同じようなイメージですが
「麦藁手湯呑み」と「十草紋湯呑み」
どっちがぴったりだろうか





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-07-15 05:06 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_21003959.jpg


「スタート・ユア・エンジ~ン!」
伝統のインディー500は・・この掛け声で始まる
なんてたってエンジンかけなきゃ・・始まらない

d0085887_21005256.jpg


レースの始りだから
いつもとちょっと違った試みでスタートだ
だから予定変更の思いつきに食いついた

似たようなことはこれまでにもしてるが
一手だけ手数を変えている
線紋のへりの乱れが気になるが・・走りながら直そう


d0085887_21010587.jpg


これも盆栽用のつもり
茶碗でも通る作り方で・・盆栽鉢
コラボの面白さは
互いに狙いをつけた意外性のキャッチボール
息が合えば・・段々面白くなる


d0085887_21011752.jpg


 西瓜の頭を水平切りして
その蓋を下に敷いてみた

d0085887_21015893.jpg


関係者3人で・・ラインを使った会議室
よほど苦手な世界だけど
時間と場所の節約なら・・これもありだ
互いに写真と意見を交換しながら
意外性を普遍性に変えてゆけば好い


d0085887_21472005.jpg


盆栽作家 岸本千絵さんから
会議室に届いた・・彼女の作品
ぐい吞みが・・盆栽鉢だ


d0085887_21475386.jpg


これもそう・・生け花じゃない盆栽である
私の知っていた盆栽とは別物
食器で考える器と・・また異なる興奮がある
楽しくなってきた





応援しくださる方・・クリックしてね


[PR]
by touseigama696 | 2018-07-07 21:58 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_08253857.jpg

この紋様
いつもなら茄子紺で染める
でも今日は
パステルカラーで塗ってみた
白い器に・・パープル系のツートンだ

d0085887_08254821.jpg

用途を変えたから・・彩色も変えた
これで・・盆栽はどう映るだろうか

d0085887_08255716.jpg


先週テストでお渡しした幾つかの作品
ラインで設えた写真になって送っていただいた
実に好いのだ

盆栽作家岸本千絵さん
(許可がでたので・・本日より実名で!)
とのコラボが本格的に進みそう
とても楽しみになってきた

d0085887_08262803.jpg


用途は違っても・・仕事は丁寧に!
職人魂も・・大事にしたいものである




応援しくださる方・・クリックしてね


[PR]
by touseigama696 | 2018-07-06 08:59 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_02213159.jpg

飯を食べるために・・茶碗を作り


d0085887_02215148.jpg

料理を盛るために・・深鉢をつくる


d0085887_02220781.jpg

勿論・・茶を点てるための茶碗も作る


d0085887_02221850.jpg

用途がものの形を決めてゆくのは自然だが
それだけが決定的な決まり事ではない

何を何に見立てて何を作る?
用途を動かすことで
見慣れた物の・・見慣れぬ行く末が
とても興味深いものになる

皿の見こみに穴を開け
皿は・・皿ではなくなった
ここに盆栽を設えたら・・どうなる?
盆栽作家さんとのコラボ・・それが楽しい



d0085887_02231327.jpg

どんな形を作っても
底に穴をあけないと盆栽鉢にはならない
穴があっては役に立たない食器が・・そこで遠のく
用途は動くのだ


d0085887_02232182.jpg

ロクロに向かう気分に違いはないけど
新しいカテゴリーに取り組むのは・・やはり楽しい
小さな器に小さな大樹が・・息づくのかも





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-07-03 05:22 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_05270016.jpg

去年の初夏に発売された「炎芸術」に
私の糸抜き茶碗が紹介されましたが
このシリーズをまとめた本が出版されました


d0085887_05284250.jpg

約2年がかりのシリーズで
上記の作家さんが紹介されています

*搔き落とし*イッチン*採泥象嵌*スリップウェア
*布染め*糸抜き*織部*結晶釉*縄文象嵌*金銀彩

それぞれの作家のルーチンが・・詳細に紹介されています

d0085887_05272284.jpg

技法公開・紹介には色々な意見がありますが
公開されてこそ
将来に裾野の広い陶芸が期待されるわけで
ひとりの作家としては
とても喜ばしいことだと思っています
丁寧に書いてくださったことに・・多謝です





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-07-01 05:52 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_00110919.jpg

0.5㎜の糸の上に吹いた白化粧土
糸を外した跡に潜った化粧土を
針で修正しますが・・目には苦しい作業です

幸い‥先月の白内障手術をしてから
裸眼の視野が好く見えるようになったし
明るくなって・・疲れが減りました

まだ日に三度・・点眼での手入れを続けていますが
順調な回復のようです

d0085887_00111763.jpg

この作業は・・ちょうど搔き落としと似てて
狙ったラインを正確になぞる必要があります
しっかりと手を固定し
息を詰めて針を手許に引きつけます

d0085887_00112538.jpg

土に引っ張られて曲がらないよう
適度には指先に力をいれて引きます

結構粒子の細かい土を使っていても
土には・・僅かなバラつきがあるし
クセもあって・・狙ったラインを
追い出されて曲がりやすいのです

貼ったり・・吹いたりよりも
手間のかかる作業がこれで
だから
目が頼りでもあります
大事にしなきゃなのです





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-06-30 00:55 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_08150882.jpg

昨日は・・私の76歳の誕生日でした
還暦を越えて・・二回り目の年月は
まさに矢の如く飛翔する光陰のようです

一昨日の晩・・娘の好意で妻ともども
六本木ヒルズの静かな料理屋さんで
祝ってもらいましたが

昨日は昨日で・・工房で仕事してたら
可愛い友人が・・訪ねてくれました
道路ひとつ隔てたマンションに住んでいる
my little girl friend
小学校2年生だったかな・・大人びて賢いしんらちゃんです

もしかしたら・・あの森羅万象のしんらちゃん
既に幼い体の中に・・万象の芽生えが根づいて
将来に・・大きな森を想像させるおんなの子なのです

お母さんと一緒に
この紫陽花の花で・・祝ってくれました
去年の今頃・・柿傳ギャラリーでの個展の際に
ブログで読んだらご近所なので・・と仰って
お目にかかったのが始まりでした


d0085887_08152455.jpg

花と一緒に・・この手紙が添えてありました
似顔がとてもよく描けていて
なかなか鋭い観察眼です


d0085887_08153960.jpg


バレンタインのお返しにプレゼントした
ごはん茶碗を大事に使ってくれているようです

「でもね・・キミの場合
もし壊れたらいつでも言っておいで
永久保証だからね」
小さな木々が・・大きな森に育つために
おとなにできる協力は・・そんなものかもしれません


d0085887_07571643.jpg


彼女が訪ねてきてくれたとき
この器に彩色しようとしていました
茶碗のように見えますが

これに盆栽を設えたら・・?
盆栽作家さんからの宿題
「らしくないものが・・らしくなる工夫」
そんなつもりで挑んでいます


d0085887_07555487.jpg

しんらちゃんの祝いの紫陽花をイメージして
そんな色合いを目論んでみました
さて・・どうなるんでしょう?





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-06-25 09:14 | ●工房便り | Comments(2)
d0085887_05493886.jpg

頭のなかにあった盆栽のイメージを捨て
食卓の上の一輪挿しのつもりで
盆栽鉢を挽いてみてる

定年後の趣味の第一位が・・盆栽だった時代もあるが
今では既に様変わりしてる

つい先日
出身国は忘れたが・・外国人の若者が
日本の盆栽作家に弟子入りし
立派な一人前になっているのを知って
びっくりしたばかりだった

d0085887_05494501.jpg

更に偶然の驚きだったが
女流の盆栽作家Kさんと
ひとを介してお目にかかる機会ができた

若い人たちに盆栽を教える教室の主宰者でもある
盆栽のための鉢ではなく
この器があって・・盆栽になる
発想は・・ここでも変わりつつある
そんなレクチャーを受けて
目から鱗でもあった

d0085887_05495301.jpg

花壇のようには・・広さを必要とせず
生け花のように・・束の間の短い命でなく
押し花や人工花とも・・別の世界

今どうして盆栽?・・とふと思う時
「手間をかける」「育てる」「長いつきあい」
しかも・・いきものでもあるのだ

刹那と対極にある悠然とした時間の流れ
喉の渇きに応えるものが・・きっとある
そんな風に思えてきた


d0085887_05501404.jpg

色化粧をタップして
布目の表情を求めた・・この茶碗
挽いてる間は茶碗だったが
削るときには・・盆栽鉢
三つ足で穴も開けた
勿論見込みに釉もはずした

d0085887_06370826.jpg
焼けば・・こんな感じ
こんなんでもいいんだろか?
Kさんへの問いかけでもある

d0085887_05503003.jpg

赤土に黑の線紋
ほぼ焼き締めだから
食の器や花活けではやや不都合
水を含んで変わってゆく風合いが
どうなるだろ?


d0085887_05504056.jpg

このまま茶碗でもいいのだが
勿論・・見こみに穴があいてる
黒土に黑の紋様
食卓に置いたらどうだろ

d0085887_06375998.jpg

焼くとこの雰囲気・・かくして
「凡才」は「盆栽」に挑むことになったのである





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-06-13 06:52 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_23251867.jpg

この二枚のリム皿は
同寸同姿に・・似た紋様を打ち
しかし
それぞれにスカイブルーとレモンイェローの
化粧泥を吹きつけました

それを下地にして紋様に色を入れてます
使った絵具は・・同じ色の組合せです
今は同じに見えるこの彩色が・・下地の化粧泥と混色して
焼けば・・僅かに違った色合いになる予定です

異色同根・・狙いはそこです
お二人を結婚に導いた同根の愛から
それぞれに個性を育んで
思い思いの色合いで輝いてほしい

結婚を記念してご注文いただいたお二人に
そんな思いで・・制作しました

d0085887_23262649.jpg

今朝から・・その作業に取り掛かりました
先ずは彩色しない部分を養生して
紋様の糸を貼りました

d0085887_23270364.jpg

下地に吹きつける化粧泥は・・空色と黄色

d0085887_23272717.jpg

裏表にコンプレッサーで吹きつけます

d0085887_23274339.jpg

養生の上に溜まった化粧泥は拭き取り
暫く乾燥させます

d0085887_23281054.jpg

ペインティングナイフを使って
糸の上に積もった化粧泥を剥がします
こうしておくと・・筆差しの絵具が塗りやすいし
バリを防いでもくれるのです

d0085887_23285066.jpg

糸で仕切られてはいますが
はみ出ないように丁寧に絵具を塗ります

d0085887_23293016.jpg

塗り終えて・・糸を外すとこうなります
これは黄色ベースの一枚

d0085887_23301200.jpg

こちらは空色ベースの一枚です
勿論バリも整理し・・隅の補正も済ませました

d0085887_00011827.jpg

極細筆で・・角々を補正します
きちんと詰めないと・・どうしても作品がダレて見えます
作業面積比でいえば
一番時間のかかる作業かもしれません


d0085887_23313500.jpg

朝8時から夕方6時まで
10時間勤務で・・11点完了
あとは釉薬を薄く吹きつけて・・本焼きです

誰と言葉を交わすこともない・・静かな一日でした





応援しくださる方・・クリックしてね

[PR]
by touseigama696 | 2018-06-11 00:17 | ●工房便り | Comments(0)
d0085887_08493904.jpg


昨日も一昨日の続きを続けました

d0085887_08494864.jpg

素焼きを清拭して微粉を払い
当たり線を入れて・・余分をマスキング
そこまでが準備で・・多少時間が必要です


d0085887_08495676.jpg

中心部の円内は・・焼けば白く抜けます
ほぼ一日掛かりで・・三枚の裏表
糸貼りの作業は終わりで
今日・・茄子紺の顔料を塗ります

d0085887_08501902.jpg

個体は違いますが
焼けば・・こんな茄子紺に染まり
マスク分部は・・白く上がるというわけです

糸を貼ってるときのイメージは
糸がたて込んでるところは・・白っぽくて
糸の少ない所は・・当然ながら濃い茄子紺です
焼く前ではこのコントラストは出ませんから
仕上がりは・・想像の中なのです

d0085887_09343904.jpg

茄子紺の顔料を掛けた直後
作業中は・・案外白っぽい作品に見えますが
実は・・焼けば結構濃い色合いなのです


d0085887_08505215.jpg

一方・・同じ技法で
これも定番化していますが
この段階は‥糸をはり終えたところです
この後・・白の化粧泥を吹きつけて焼きますが

d0085887_09255740.jpg

焼き終えると・・こんな感じ
余り大きな変化はありません
糸を貼ってるときの雰囲気は
概ねそのまま焼きあがってきます
想像は不要と言えます


茄子紺の器は・・白土に藍
白化粧泥の器は‥黑土に白

同じような作業をしながら
仕上りは全く違うものになるので
想像力を切り替えないと
コントラストが強すぎたり
或いは逆にボケた表情になりかねません

うっかりしないよう
きちんと区別して集中するようにしてますが
意外と疲れる作業に思えてきました
4個目から先・・「明日にすっかぁ~!」
あながち・・さぼり癖ともいえないようです





応援しくださる方・・クリックしてね


[PR]
by touseigama696 | 2018-06-08 09:37 | ●工房便り | Comments(0)