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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●工房便り( 793 )

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去年の今頃は・・夜明けから日没まで
毎日・・こうした作業に夢中でした
個展3ヵ月前・・疾風のように
時間が走って・・一寸でも立ち止まれば
追いつくことができない不安にかられていたのを
昨日のことのように思い出します

素焼きの花器の張り巡らした糸の上に
顔料や化粧泥を吹きつけて
剥がしては紋様を浮かび上がらせる毎日でした


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久しぶりに必要があって・・糸を張り巡らした器
黒土の花器を・・真っ白な化粧泥で埋め

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そこから一本一本剥がし始めると
こうして麦藁手の紋様が浮きぼりになります

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全てを剥がし終えて
余分な化粧泥の粉を払いのけると
こんな感じです

あらかじめ器内は釉薬を掛けてありますから
あとは・・外周に薄く釉掛けして窯詰めです

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ところで
今年こそと気にかけていた・・白内障
昨日も検査を受けて
両眼を手術することに決めました

老いて劣化するものの中で
とりわけゆるがせにできないこの疾病
幸いなことに・・娘の同級生の眼科医師が
母校の病院で診療されているので
そのDR.を紹介されました

読んだり書いたりの必要な書類を沢山いただき
予定に従って・・進めてゆくつもりです
細かいことをする目でもあるので
改善されるとすれば・・願ってもないことです

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キャンバスでの糸抜き波状紋は
やきものと同じ手法で描いたもの
波の紋様を色々試すにも絶好の手段です

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糸を貼ってるときは
気持ちのおもむくままで
何を描こうとするわけではありません
でも後から見ると
何かに見えてくるものです
これの場合・・自転車レーサー
そう見えませんか?

この二枚・・昨日
ご来房でお買いあげがありました
やきものと同じ技法でのコラボレーション
私のサブカルとして・・少しでも
認めていただけたとしたら・・嬉しいことです



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by touseigama696 | 2018-02-20 23:06 | ●工房便り | Comments(0)
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アスリートたちがオリンピックで頑張ってるから
ロートル陶芸家も・・ちと頑張ることにしました

昨日素焼きした壺に
麦藁手の紋様を入れたものです

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切り立ちの壺の外周を
36枡に分割して区割りの糸を貼り
更にその中を7本の糸で割った麦藁手
当たり線を入れたのは36枡までで
後は目見当のフリーハンド

少々細かいので目が疲れますが
やることは慣れていますから
一気に集中して貼りました

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先日写真にすると欠点が目立つと書きましたが
これもそうです
二分割を繰り返して均等を狙ってるのに
ずれてるのも・・チラホラ
目に余ればそこだけ貼りなおします

昼食後に始めて・・夕食前に完了
静かな日曜日の午後
案外心地よい集中でした

明日にでも・・化粧土を吹いて
糸抜きしてから・・釉掛け焼成となります



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by touseigama696 | 2018-02-18 20:01 | ●工房便り | Comments(2)
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嬉しいことに・・このキャンバス・アート
最近少し引き合いが頂けるようになりました

先日も来房されて・・お求めいただきました
今週も‥今度はこちらから出向いて
ご覧に入れる予定が入って
折角なら‥新しい作品をと
昨日から作り始めました

これは未だ糸を貼った状態で
これからエアーブラッシュで彩色します
やきものでも使ってるモチーフなので
これも一つのコラボレーション
私のサブカルとして
それ風に仕上がるよう・・丁寧に吹きます


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少しづつ増えて
工房の壁面に並べていますが
色を勉強するのは・・ともかく面白いです
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既成の組み合わせを避けて
「どうなっちゃうんだろ?」
キーフレーズは・・これ
そこら辺に意識を置いています



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by touseigama696 | 2018-02-14 08:37 | ●工房便り | Comments(0)
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一昨日の失敗を・・三コマでご覧に入れると
こういうことなのでした
右手で板の下を支え・・左手で高台を掴みます

次の一瞬で
右手を上に・・左手を下に返します
50㌢超・8㌔強の皿は結構重いので
少し腰を沈め
板を上に放り投げるようにして
浮力を作って回転させることになります

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撮影用に何度も繰り返すのは危険
説明して一回のシャッターでしたが
よくこの瞬間が撮れたと感心しました
ベテラン生徒のKさん
自分でも大皿挽きますので
撮りたいカットをよく理解して
見事に肝心な場面が撮れました

これはまさに一瞬の通過画像ですが
一昨日手が滑ったのは・・この直後でした

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上から落ちてくるのを
二の腕を体の脇で締めて
重さに耐えて受ける一瞬がこれ
このとき板と皿が滑って
板の下を皿がテーブルに落下したのでした


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昨日の午後
素焼き済みに一気に糸を貼りました
二の矢を使うときって
時間的に・・当然ひっ迫してますから
作業の質を落とさずに急ごうとすれば
集中するしかありません

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夕食までに表面を貼り終え

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夕食後9時近くには裏面も貼り終え
どうやら日帰りで完了できました

10数年前・・手がけた初期には
2泊3日の作業だったことを思うと
慣れの力を感じます

今日中に
色を吹いて糸を剥がし
釉を吹いて窯に入れますが
まだ裏返す必要が二三度あって
危険が待ってます
油断せずに進めなきゃ・・なのです




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by touseigama696 | 2018-02-09 06:21 | ●工房便り | Comments(2)
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表面の糸を剥がし終え・・さて裏もと思い
大皿を返そうとした瞬間・・指が滑りました
彩色済みの皿は
どこでも触れていいわけじゃなく
汚さぬように気を使いますが・・それにしても
今まで何度となく繰り返してきた作業
まさかこんな簡単に滑らせてしまうとは
情けない羽目です・・もう少し
持ちやすい部位を選ぶべきでした

こうなると産業廃棄物
有料で処分するしかありません

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公募展用の作品は
指を滑らさずとも・・色々なリスクを抱えます
狙った一枚が・・いつでも狙い通りとはゆきません
こうした失敗をカバーするために
大抵二の矢三の矢を用意します

滑り落した皿の加飾を始めるとき
念のためにと挽いておいた予備が
出番というわけです
乾燥時間に・・充分な余裕がとれてませんが
何とかなりそうな気配

壊れた皿をほったらかしにして
削りにチェックを入れて
素焼きの窯に火を入れました

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今朝・・窯をチェックしたら
どうやら無事に素焼きできていました

残された時間は・・ほぼ2週間
ギリギリまで粘るのは
今に始まったことじゃありません
大抵の作家はみな経験してること
めげてもめげずに・・do my best!です
でもね・・少しはめげてます(笑)



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by touseigama696 | 2018-02-08 07:35 | ●工房便り | Comments(2)
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今までに何度も経験してることですが
ときに現物よりも写真の方が
明瞭に欠陥を指摘してくれて
気づいてやり直すことも・・しばしばです

この皿もそう
ほぼ上三分の二と下三分の一の波が
まるで性質の違う波に見えます
例えば
上は風が吹いてるが・・下は無風の波のよう
丁寧に見てると違和感があります

どうしてこうなったかに
多少思い当たることがあります

違いの境目辺りから・・急に糸が貼り難くて
僅かでも力を入れると剥がれるのです
やむなく・・そっと貼るようにしたのですが
その分・・糸の流動感がなくなって
おとなしい波になってしまったのです


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その下三分の一を貼りなおしたのがこっちです
どうやら波の性質が似てきました
貼り難さは同じでしたが
それでもリズミカルな波にするには
息を詰めて力を抜き・・何度も失敗しながら
スピード感は確保して
やっと波の性質は同じになりました


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前日貼り終えた糸を剥がすのは
やはりそれなりに無念なのですが
このまま続けて満足できたことはないので
気づけばやり直すことは必至の手段です

ここまで戻そうと決めて
糸を剥がしますが
貼るときあんなに苦労した糸も
剥がすとなると・・案外抵抗感があって
それなら貼るときにもう少し手応えしてよ!
そう言いたくもなるのでした


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貼っては剥がれ・・剥がれてまた貼る
この糸くずは悪戦苦闘の残骸というわけです


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夕方からは
一気に裏面を貼りました
当たり線だけは入れますが
あとはフリーハンドでひた走りです

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裏は波を作りませんし
表面の凹面に比べて凸面は
剥離し難いので捗ります

夕食前には全て完了・・どうやら無事でした
この上は顔料を吹きつけて・・糸を剥がし
施釉して焼成となります

初めの始りに感じる
「えらいこと始めちゃったぁ!」は
それでもまたいつものように
終るべくして終わります

その繰り返しの中で
少しでも自分らしさが醸し出せれば
以て瞑すべし・・なのです



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by touseigama696 | 2018-02-01 08:25 | ●工房便り | Comments(4)
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暖房してるから・・寒さとは無縁の工房
こんなときだけは
小さくて狭い工房で良かった・・って
思わぬではありません

それでもじっと座って糸を貼ってると
やはり足腰が冷えてきます

最初の一本を貼ってから
午前中でこの辺まで
まぁ普通のペースです
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50㌢強の大皿
素焼き済みに糸を貼ります
口縁部が左右とも肘の下にくるので
両腕をやや釣り上げて作業しますので
この姿勢が・・腱板断裂にはつらいというわけです

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この皿では1㍉幅しか使いませんが
在庫してるものは10種類ほど
幅表示のサンプル板を置いて
区別するようにしています

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右手で糸を走らせながら
左手指で接着を補強してゆきます
このリズムが合わないと
貼ってる傍から剥がれてしまいますので
直線貼りよりは・・波状紋貼りは
やや苦労します
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最近何かで読んだのですが
老いたら
ふたつのことを同時進行させる作業が大事
そう書いてありました

同時進行が面倒になったり
出来なくなったら・・それは黄色信号とか
頭の訓練をしておかないと・・
素直に受け入れるべき年齢であることを
改めて思い知らされます

一日に10行の予定を入れても平気だった時代
それを思い出すことさえタブーです
二つを同時進行させてキチンと終えること
新しい掟にしなきゃ・・です

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糸貼りで終えても一日
それだとひとつなので
午後から同時進行で・・大皿を挽きました

糸貼りと違って
こちらは力を使うので寒くないのですが
力不足に悪戦苦闘します

60代までなら
20㌔の粘土で70㌢の皿が挽けたのに
今では肩と二の腕が悲鳴をあげます
従来とは違った工夫を加えて
12㌔で・どうにか55㌢ほどの皿
せめてこの程度を維持できるよう
頑張らねば・・かもしれません




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by touseigama696 | 2018-01-29 06:32 | ●工房便り | Comments(0)
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削り仕事は
湿性が残っている方がやりやすいタイミングと
乾いている方がいい場面がある
道具を変えて・・粗削りは前段でやり
仕上げ削りは・・後の場面でする

やろうとする加飾のイメージで
器面の表情を作ってゆくことになる
造形と加飾の調和は
しばしば大きな評価の差になるので
最初から考えておかねば・・と思うが
独創とか個性とか
また別のカテゴリーで
作為が動くこともあるので・・仲々難しい

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これから加飾を始めようとすれば
先ずはその準備のために
必要な露出面を除いて
養生マスキングをすることになる

この時点で
描こうとする紋様は決まっているから
あとは紋様のボリュームを考え
こんなもんかで見切りを入れる
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準備は終わった
最初の一本を貼ろうとして
明日に譲ることにした

初めの始り
いつもそうだが・・最初の一本を貼ると
また面倒なこと始めちゃった・・と思う

とりわけ肩腱板が切れてからは
右腕を肩の高さで固定して
手にした糸テープを走らせるとき
何ともいえない苦痛が伴う
集中を妨げるが・・我慢するしかない
慣れたといえば慣れてるが
因果なことである

それでも三分の一ほども貼り進めば
紋様がはっきりしてきて
張り合いも生まれてくる

ゲレンデはできた
あとは
出来るだけきれいなシュプールを描きたい
いつものことだが・・そう思う



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by touseigama696 | 2018-01-27 07:45 | ●工房便り | Comments(2)
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毎年2月の声が聞こえると
新しい年の公募展が動き出します

先週紐を巻き始めた切っ立ちの花器
どうやら形らしくなって
粗削りをしました

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天辺に口を切り・・当初は
ここに別の口をつけるつもりでしたが
もしかしたら・・このままの方がと
思わぬではありません

更に丁寧に仕上げ削りをしてゆきますが
今の季節の難しさに耐えて
無事に乾燥してほしいものです

これは黒土ですので
糸を貼って白の化粧で紋様を作ります
線紋がきれいに浮かぶためには
屹立の姿の凛々しさが必要なので
出来るだけ垂直なラインを削りだしたいのです

シンプルが生きるように・・
そこが狙いです

この数日の極寒は・・転居以来初めてのこと
さすがに昨日は・・工房の温湯配管が凍りました
水は出るけど・・湯が出ない
たったこれだけですが
えらく厳しいもので
手を洗う都度・・痺れました

昼過ぎに水道屋さんが来てくれまして
ようよう流れ始めたパイプを
二重に保温材でくるみ・・明日以降に備えました
湯が出てみると・・何より手がホットしました
ホット?・・しゃれじゃありませんよ(笑)

当たり前って・・実はとっても有難いことと
改めて感じ入った午後でした



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by touseigama696 | 2018-01-26 08:39 | ●工房便り | Comments(2)
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私の肩腱板は
とりわけ右肩で・・大断裂してから久しく
情けないほどに力を失いつつあります
今までは
大皿も大壺も一本で挽いてきましたが
力負けを痛感する昨今
紐での成形に慣れる必要がありそうです

今日の午後から
紐を巻いて積み上げ始めました
一本挽きと違って・・土と格闘する必要はなく
丈が高くなっても揺れないように
丁寧に巻いてゆきます

この季節は・・乾燥の難しい時期で
急ぎ過ぎると失敗するので
今日はここまでにして
明日また続きを重ねてゆきます

最終的な形にするのは
高さを確保してからということになります
力は節約できますが
根気は割り増しの仕事・・かな

大分昔になりますが
傘立てを作ったとき以来
これからは多用することになるかもしれません

何かを得るための「繰り返し」を
何かを失わないために「繰り返す」・・
加齢は「守齢」
守れるものを・・守るべきものを
しっかり見つめる必要があるようです
勿論・・陶芸だけの問題じゃなさそうです



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by touseigama696 | 2018-01-20 06:23 | ●工房便り | Comments(0)