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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:○陶芸教室( 115 )

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私の教室で最も古いふたりが・・最後の釉掛けを済ませて帰り
いつもと同じように教室を閉めた
残されたのは・・数日中に最後の窯を焚くことだけだ
良くも悪くもフェードイン・・フェードアウトの20年
霧が晴れて・・ぼんやりと景色が見え始め
また霧がたちこめ・・その景色が消えてゆく
私は・・フェードイン・フェードアウトが好きだ

独りで仕事してた工房に・・何とはなしに人が集まり
殆どカリキュラムもなしに・・ロクロに座り
大して教えられたでもないだろうに
いつのまにか・・少しもっともらしいものが出来て
あとは好きなことを好きなように追いかける
そんな毎日の教室20年が・・昨日で終わった

20年前・・病院を退職した日も
やはり別離はフェードアウトがいいなと
夜が更けてからそっと退室したのを思い出す
迷惑だったろうに・・計画していた行事を辞退したら

「ならば記念品だけにしますけど・・何にしましょうか?」
「じゃ・・これから一番使いそうなチノパンがいいな!」

こんなに?・・一枚ならず沢山のチノパンをいただいた
事情は判らぬが・・用意した予算を全てチノパンにしたのだろうか
でもこの先工房で汚すことの多い仕事だから・・何よりだった
フェードアウトにつきものの・・少しもの悲しい寂寥感
その分・・創業期を共にした職員たちの情が嬉しくて
大量のチノパンを抱えて車に乗ったのを思い出す

さて・・来週には
馴染の大工さんが入って・・設えを一寸直す
独りきりの工房に戻すためだ
不要になるロクロの処分も決めて・・手配した

病院を退職して始めたあの最初の頃の工房も
地元の後輩たちに助けられて
ぼんやりだが姿を表し・・嬉しかったっけ
あれもフェードインだった

フェードイン・フェードアウト
できれば・・人生もこれがいい

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来月には・・所属する陶葉会の展覧会が
県立の美術館で予定されてる
急げ!・・こっちはカットインでないと





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by touseigama696 | 2018-10-28 08:17 | ○陶芸教室 | Comments(4)
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仕事をすれば・・ロクロ回りは汚れる
当たり前のことで・・そして
更に当たり前に・・掃除してきれいにする
長いこと・・それも当たり前の日々だった

やがて・・当たり前が当たり前でなくなれば
遠からず・・「その日」が来そうな予感をもった
きっかけは・・右肩である

私の右肩は・・腱板が大断裂してる
5年前・・転居の準備の際に
階段で転倒して・・右肩を強打した
それはただ事ではない激痛だったから
勿論専門医に診てもらった

その経緯はともかく・・結論は
年齢的には・・手術よりも
多少痛みとの戦いはあるけど
なだめながら今のまま仕事を続けるほうが
現実的かもだった・・更に年齢を重ねれば
それなりに劣化して弱くなるけど
その時はそれが潮時・・そう思うことにしたのだ

どうやら「その日」が来たようだ
右肩は使えば必ず痛い・・痛いだけでなくだるくて
右上腕を肩と水平にして・・曲げた前腕で仕事する
これってしょっちゅう繰り返す姿勢なのに
これが簡単ではなくなってしまった
痛くてだるくて・・姿勢を維持できなくなった
最大の弊害は・・集中を失うことで
リズムも消えてしまう

仕事のことだけでなく
冒頭に書いた片づけ掃除にも影響して
忸怩たる思いを重ねている昨今
他に幾つかの理由もあって
ついに・・「その日」を決心したのだった

来月の10月末日で・・教室を閉じることにした
平成10年から丁度20年
56歳から76歳までの20年
一般的にいえば・・定年後の20年
褒めるほどのことじゃなくても
まぁ・・こんなもんかと納得している

先日
生徒さんたちに手紙でお知らせしたが
封をしながら・・感慨深いものがあった
しかし・・この歳にもなれば
いつかは来る日・・従容として受け入れ
静かに幕を引きたいものだ

教室は閉じるが・・今直ちに工房を閉じるわけではない
衰えてゆくものは・・仕方ないとして
それでもできることを
少しづつ丁寧にそして・・楽しく続けてゆこうと思う
いつまでできるのか・・定かではないが
近々・・工房に少し手を入れ
ここも隠居所に変貌しそうである

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昨日・・重い腰を上げて少し掃除した
この一週間ほど・・肩の痛みがひどくて憂鬱だったが
不意に痛みが和らぎ・・振り回された

そこで・・これ幸いと
急いでロクロ回りを掃除したというわけである





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by touseigama696 | 2018-09-30 10:52 | ○陶芸教室 | Comments(12)
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このカップ&ソーサーは
教室の〇原さんの作品
最近・・自宅に素焼きを持ち帰って
密かに糸を貼ってたらしい
何しろ手間がかかるから
教室時間だけじゃ・・無理と言えば無理

どこかで見たことあるなぁ~!
そそ・・これある種の模写である
流石に・・長いこと在籍してるから
初めてでも・・大事なポイントは押さえてる
丁寧に作業を進めてきたのが判る

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これが原作・・私の作品である
この模写・・勿論一つの勉強方法だ
同じ加飾を再現させるため
色々試行錯誤することで
技法の要点を掴むことだってできるからだ


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これは〇川さんの作品
このところ下絵の藍染め
筆使いが・・格段に上手くなって
作品の完成度があがってる

極細の筆を・・時間を惜しまず
息を詰めた運びで極細線をものにしてる
紋様の構成に・・もう一工夫ほしいが
でも・・目を引く魅力がでてきて
「あっぱれ!」である

実は・・〇川さん
いつも同じ曜日の稽古で
ロクロを隣り合わせる〇宮さんから
とても大きな刺激を受けている
筆使いの進歩は・・きっとその影響である
作品の模写ではないが・・技術の模写かもしれない


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これはお馴染みの・・〇宮さんの猫マグ
美猫を描く作家さんは沢山いるが・・真猫
つまり猫の感情と仕種を描ける作家さんは多くない
〇宮さんの猫は・・いつも何か喋ってる
何かを訴えてる・・だから生きてる猫なんだと思う

少し明かせば
もともと著名な女流漫画家の〇宮さん
もりたじゅん・・と言えば
ご存じの方も多かろう
筆を持たせればプロだから
その筆さばきを隣りで見ていれば
〇川さんが学んで得るものは多い筈
ご利益が現れてきたにちがいない




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by touseigama696 | 2018-06-16 23:22 | ○陶芸教室 | Comments(2)
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このところ・・じっと静かに
作業台の前に座って
一心不乱に筆を動かしていた・・〇川さん

これって何を掛けたんだか・・私にも判らずだけど
案外素朴で面白い作品が焼けました
使い込むと鈍い輝きが浮かんできそう
その様子が見てみたいものです


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熱心に極細の面相筆で描いた下絵
線の細さを崩さずに
丁寧に細紋を描いて行くには
息を詰め・・体の脇で腕を支えて
力を抜いて素早く筆を走らせる
練習しないと手にできない技術ですが
数をこなして・・上手くなりました

こうなれば自信がついて
更に・・進歩してゆくに違いありません
この先は
模様の個性化を考えながら
自分らしい器を作ってほしいものです


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昨日はリベンジ作品に
彩色・釉掛けをしましたが
同じ過ちをしないように心掛け
どうやら無事に終わりました
ここから先は・・火の神様の領域
天命を待つことにします



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by touseigama696 | 2018-02-10 06:44 | ○陶芸教室 | Comments(0)


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これは・・素焼きを終えた大皿
教室で掻き落としを研究中の〇原さんの作品
無事に素焼き通過です

この作品は
半磁土で・・40㌢ほどの皿をロクロ挽きし
半乾きの間に・・コバルトベースの青化粧を吹き
充分乾燥させて・・アラベスク紋を掻き落とし
素焼きしたものです
本焼きすれば・・鮮やかな茄子紺の皿の予定

生まの間に紋様を打つわけですから
ひとつは
うっかり口などを壊してしまう危険
更に紋様を搔き落とせても
素焼きの窯で切れたり・・歪む危険
そうしたリスクを承知で
これだけの細かい作業に取り掛かるには
それなりの実力と覚悟と勇気がいります

終了間際に事故って破損したり
素焼窯で切れたりしたら
やはり・・失望は隠せませんからね
それだけに・・素焼きと言えども
私も昇温推移に・・慎重になります


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最初の頃は
代表的なアラベスク紋様を写したりでしたが
自作のデザインを・・と助言してる間に
段々オリジナル化してきています

アマチュアレベルでは
相当な域にいて・・公募展での実績もあります
大きな会社の幹部社員でいながら
多忙の中でも・・この研究には10年近く
緩まず続けてきたし
何よりも・・単身地方転勤時代にも
週末帰宅の際は・・工房にきて
中断せずに続けてきた努力の成果でしょう

全面に糸を貼る私の仕事も面倒ではありますが
○原さんの掻き落としは・・それ以上の手間
教室作品ですが
一目も二目も置いて見ています

この後・・釉薬を掛けて本焼きしますが
贈り先の決まっている作品のようで
更に慎重に本焼きしてあげねばと
私も・・本気なのです



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by touseigama696 | 2017-09-26 08:31 | ○陶芸教室 | Comments(2)
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昨日の土曜日が・・今年最後の稽古日でした
恒例で・・この教室古株の
シェフ○原の料理と小○BQ奉行夫人差し入れ
手作りシフォンケーキで・・ランチonパーティーでした

陶芸教室での会食に紙皿はタブー
食器は私の提供です(食べられませんが)


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クリスマスも兼ね・・チキンもあったりして
そのあとで・・年越し蕎麦でしたが
何と・・肝心な蕎麦を撮り忘れました
シェフ○原の得意な手打ち蕎麦なのに
ひたすら陳謝なのです

殆ど10割蕎麦を・・こんなに細く切れるの?
そんな質問がでるほど繊細な蕎麦で
山葵の代わりに・・青み大根のおろし
実に美味しゅうございました

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ここに写ってる生徒さんは
みんな旧房時代からのベテラン
10年選手ばかりです
開講以来20年近くになり
みんな親戚みたいなもんですから
教室というよりアジトなわけです


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毎年夫人がケーキを作ってくれる小○さんも
窯から出た作品に不満で
稽古納めは・・そのリベンジだそうです
朝から挽いて削って・・そして食べて
今年を終わりました・・新年は7日から

それまでの2週間
独居房で懸命の制作にかかる予定ですが
孫来訪攻勢には勝てませんから
忙しい新年になりそうです




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by touseigama696 | 2016-12-25 07:17 | ○陶芸教室 | Comments(2)
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雪が降るかも・・と言われた昨日
エアコン2台で暖房して待ったのですが
予想外の寒さも・・前日の地震騒ぎにもめげず
満員御礼の満席ロクロなのでした
人の熱気は・・一番自然な暖房です

快晴の暖かな日に・・閑古鳥が鳴いて
その分が・・天気の悪い日に代替になったり
教室工房は・・いろいろです

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今在籍の生徒さんたちは
旧房時代からのベテランばかり
教室というより・・同好のアジト
思い思い・・自分の好きなことをしています


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昨日は・・釉掛けが多かったようです
スペースの必要な作業ですが
それにしても狭い工房
すいませんね!・・の一日なのでした

講師の趣味を押しつけてはいけませんが
私は
システマチックな教室は好きではありません

予定に従ってプログラム通りに進むより
立ち止まって思いあぐねたり
開眼して夢中の時間に埋もれたり
それぞれの時間を・・それぞれに体験し
時々・・講師の助言が有効だったり
あるいは・・うるさかったり
そんなアジトが・・私は好きなのです


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生徒さんと同じ時間を共有しながら
私も・・指定席でこんなことを・・

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予定を少しでも前に進めることが
一日のこころの平穏の礎
無為に立ち止まると
時間の激流に押し流されます

そこら辺が・・若いころと大いに違い
時折り狼狽えることなのです

時間を追いかける時代
時間に追われる時代
入れ替わったのが・・いつだったか
覚えはないのですが・・きっと・・
その日が老いの始まりだったのでしょう




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by touseigama696 | 2016-11-24 04:45 | ○陶芸教室 | Comments(2)
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この写真を見つけたので
我が陶芸教室・・伝説の「千本ノック」のお話しを・・

も~う4~5年になるでしょうか
今は仕事が忙しくて・・陶芸から少し離れている○村さん
教室に通いながら・・自宅工房でも三昧だった頃のことです

ある日・・連絡があって彼の工房を訪ねました
そして・・撮ったのがこの写真
「千本ノック・・やったよ!」

確かに・・このコンテナの中には
ロクロ挽きの済んだ湯呑みが1,000個入ってました

勿論・・一日や二日でできるものではありませんから
下の方が・・カビが生えてたりしましたが
それがまた・・千個のリアリティーってもんです

長いこと・・教室の生徒さんには
「途中までやったひとはいても
達成したひとはいないが
湯呑みを千個挽けば・・大きな自信になるよ」
そう話してきましたが
今なお・・成就したのは○村さんひとりです

まぁ・・自宅にロクロ場があって
窯まで備えた彼のことですから
意気込みも違っていたんでしょうが

こうして積んでみれば
千個の意味は・・深々と体に染みるはずです

ひとたび身についた自信は・・簡単には消えません
また仕事に余裕ができてきたら
再開してほしいものです




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by touseigama696 | 2016-08-17 07:57 | ○陶芸教室 | Comments(0)
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木曜日だけ・・夜の教室があります
仕事帰りの二人が稽古します

教室に着くころが・・お腹の減りごろ
だから・・簡単な食事を作って
三人で食べたりします

ふたりは「食」の専門家
途中で買い込んだ材料で
簡単にできるメニューで作ってくれます
昨日は・・冷やし中華でした
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器は・・私の作品ですが
美味しそうでしょ?・・美味しかったです!
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トマトたっぷりのサラダを添えて
あっという間に出来上がり
さすがプロです

「ほら急いで・・稽古しろよ!」
片付けと洗い物は・・私が当番
しばらくは・・ロクロの音だけが響いて
真剣に取り組んでいました
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私も・・自分のロクロ作品を仕上げました
さすがに夜の教室は・・どことなく静かです



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by touseigama696 | 2016-05-28 01:17 | ○陶芸教室 | Comments(0)
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教室で繰り返す・・色々な作業で
いちばん頻度の少ないのが・・釉掛け
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間が空くから・・忘れもする
「あれ・・これどうすりゃ良かったっけ?」
「ホラッ!・・あの白っぽい灰色に焼ける釉何だっけ?」
忘れたことを思い出しながら・・また新たに忘れる
滅多にやらなきゃ・・それも無理はないが
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「メモしとけば!」・・と言っても
それも面倒だし・・何処に書いたかを忘れる
・・のだそうだ

困ったら・・センセイに聞きゃいい
疾走しなくなった海馬に・・心を痛めるセンセイには
無情な欲求なのである
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この2週間ほど・・釉掛け週間である
所せましと・・作品が並び
収拾がつかなくなる

新工房は・・少々狭すぎるのだ
旧房にあった・・あの無駄な隙間がない
一寸の間・・置いておく便宜がないのだ
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みんなが帰った後
すかさず窯に詰めて・・場所を補う
センセイも・・楽じゃない
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足もとが覚束なくて
躓いたりしようものなら・・エライことである
生徒さんの折角の労作を壊さぬよう
かなり神経を使う

なのに・・
ちゃんと立ってるのが不思議なほど
ひっくり返りそうな花入れを作って
「どお・・このほうがお洒落だよね」・・とか
(ここにはご披露しないでおくけど・・ボソッ)
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広々とした工房がほしい
いつもそう思うが
広けりゃ広いで・・暑いの寒いの
掃除が大変とか・・それなりの苦労も増える
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ブウブウ言いながら・・
何とはなしに過ぎてゆく時間
そして
いつの間にか・・こうして
もっともらしい作品が増えてゆく
始めたころには・・考えられなかった上達
時間とは凄いものだと・・しみじみ思う
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病院をリタイアして・・陶芸に転向し
作陶の傍ら・・教室を開いて18年
その頃からの方も・・何人かいる

家族みたいな気分も生まれ
暗黙の野放図が幅を利かす・・アジト
およそシステマティックな教室とは言えないが

それでもいい・・と言ってくれるなら
これでゆくっきゃしゃんめい!・・である

所せましと並んだ・・作品
てんてこ舞いの・・一日は終わった



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by touseigama696 | 2016-04-22 05:22 | ○陶芸教室 | Comments(2)