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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:未分類( 7 )


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黒いホリゾントの上で輪郭を失った黒い器
だからなおのこと柔らかな丸みを感じさせ
写真ならではの表情がある


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スウィートピーが揺れると
風がそよぎ光りが走るようだ
花弁の柔らかさは幼子の頬のよう
目で見るよりずっと優しい
写真だとそれが伝わるにちがいない


いつだったか
古いメル友さんにこう言われたことがある

「やきものはいいよね 写真に写せるから・・」
彼女は香りが仕事だった 香りは写せないから 
きっとそれが言いたかったに違いない

勿論正面切って否定するものではない
だが一面の見方としてなら

香りが写せないのは確かにそうだが
なら詫びとか寂びを撮ることができる?
そう問うてみたい

撮っているのが茶碗だとしても
その茶碗で表したいものが
茶碗の上に見えるかは別のことだ

美術でも工芸でもきっと同じだと思うが
表現芸術というものは
見えるものを通して見えないものを伝える
そこにメッセージがある筈なのだ

逆に言えば
見えてしまうものを見せないことで
伝えたいものだけに捨象することともいえる
これは感性ではあるが技術でもある
伝えたいメッセージが
オブラート一枚の焦点深度に浮きあがるのは
決して偶然ではない 消したものの確かさにあるのだ

素敵な写真が掲載されたブログにお邪魔するたびに
そうした作者は文章力にも卓越していることが多いことに気づく
目に見えないはずの感性が見えてくるのはそうした瞬間である





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by touseigama696 | 2019-02-17 10:08 | Comments(4)
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2001年の5月5日に
大きな志を抱いてなどとは縁遠く
何となく始めたエッセイHP「折々の折り」だが
それは
もの書きになって何かを表現しようではない
本業の陶芸の妨げにならない範囲で
真面目に書き続けることが
少しでも頭の劣化防止に貢献してくれればそれでいい
そんなもんだった

しかし5年経ったとき
思いがけないものが手元に残った
上の写真がそれだ
2005年12月12日で終わりにした時
タイトルは「千夜一夜物語(完)」
5年の間の最後の3年は年中無休で
書き続けた1,001日分の厚み

その全てをプリントアウトしたのが
上のファイルでA4で1,500枚になる
紙にしたらどれくらいのボリュームになるだろう?
阿保みたいに印刷したのは数年前
アナログにして眺めるのは
時々する私の実感法である

電脳なればこそ
こんな面倒をする必要がないのを承知で
しかしこの「折々の折り」は
紙に換算してこその達成感を味あわせてくれた

大学時代にひと夏を房総の海辺に下宿し
ロシア文学だけで12,000ページ
代表的な作品の殆どを読了したときに
あの段ボールの大箱に詰めた
岩波文庫の分量に意味があるのを感じたのに似てる
速読 量読 若い頃のひとつの読書法
これも「わたし流」の所以なのだ


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「折々の折りの」一日分はこんなもん 400字で3~4枚だ
始りは気まぐれだったが
書いてることは案外大真面目のつもりで
小さなメモ帳を持ち歩いて
四六時中今夜書くべき何かをキーワードにして
書き溜めてもいた
どんなに遅くなっても書かずには寝ない
その連続の3年はタフだった


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ご覧の通り目次が連日を表している
ほぼ3年偶然だが長い旅行もしていないからできた

丁度還暦の歳だった
一日にひとつくらいは大真面目に世の中を考え
それを一文に書き下ろすことを
日課と決心したのだった


この「折々の折り」で1,001項
更に折々に続けて始めたこの「桃青窯696」で3,013項
およそ18年よくぞ書いたものだ

前述の如く書くことは仕事ではない
ロクロの前に座るのが本業だが
きちんとした仕事をするには
できるだけ頭の働きを確保しておきたい
少し老いて一番不安なのは身体じゃなく頭である

あの時期はいささか過酷に過ぎる虐めだったかもしれない
流石に今はほどほどになだめながらこれを書いている
「休む理由があれば罪悪感なしに休む」
4㌔ウォーキングでの掟はここでも生きてる

「桃青窯ベース」には
やがてサテライトのノートPCを置いて
あっちでも書き続けてゆこうと思っている

老いの良し悪しをしっかりと見つめ
少し後ろを歩いておいでの団塊さんたちに
いささかでもお役にたてる一文が書ければ
以て瞑すべしなのである

「書くこと」
桃青窯ベースでは大事なカテゴリーに
しておきたいものである




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by touseigama696 | 2019-01-08 20:55 | Comments(2)
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今朝の飛行機で・・
我が家のオーナーシェフが帰ってきます
目の中に入れても痛くない(筈の)笑
大事な孫が・・扁桃腺の手術を受けることになって
その看護を手伝うための一週間でした

無事に終わって
退院の日までの治療が続いていますが
昨日からは娘が交代して
病室に詰めるとかで・・出かけてゆきました

甥っ子の絶大な求愛にはメロメロで
内科医の叔母が添い寝というわけです
親父の私が入院しても
してもらえそうにないサービスです(苦笑)

10日若のやもめ暮らし・・今朝で終わります
昨晩はラストディナー・・外食の手もありましたが
出かけるのも億劫で
「かまだ食堂」の暖簾にお似合いの
肉野菜炒めを・・作ってみることにしました

レシピについては・・ひとあたりネットでチェックを入れ
食材・調味料は殆ど在庫で間に合うのがわかり
ブタばらと味噌汁にいれる茗荷
それにデザート用に西瓜の切り身
近所のスーパーで買い求めました
大いに廉価版のメニューです
粗衣粗食・・歳をとったら贅沢は慎みましょうです

茄子と茗荷の味噌汁を添えて出来上がりにしましたが
写真がボケ・・(笑)
メインディッシュだけが・・かろうじてでした
食べちゃった料理は撮り直し不可
一段と廉価風のたたずまいってわけです

でも・・結構美味くできて
贔屓にしてる隣町の庶民的中華店の
あの肉野菜炒め

「なんでぇ・・てめぇでもできるじゃん!」
かまだ食堂の暖簾を下ろしながら
独り小っちゃい声で自画自賛の一幕でした





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by touseigama696 | 2018-08-16 06:01 | Comments(0)
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除夜の鐘を聞きながら
新年の瞬間の・・私のコックピットから
ご挨拶を送信しようとしたら・・
どういうわけか・・画像がアップできなくなって
そうなると・・
運転はできても整備のできない・・ドライバー
お手上げで・・サービスセンターにメールで
問い合わせたまま・・寝てしまいました

目が覚めたら・・これまた不思議なことに
直っているではありませんか!・・寝る前に
ハードディスクを小突いたわけでもないのにです
でもまぁ・・更新できればそれで良しとします

これから家族7人揃って・・お節です
みなさまに・・良い年でありますように
今年もよろしくお願いいたします

                桃青窯 庵主





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by touseigama696 | 2016-01-01 07:41 | Comments(10)
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これはまた・・フワァ~ッと甘くて
口の中で・・トロリと溶けてゆきます
実に美味いのです・・これがポーポー
幻の果実とか・・初めて口にしました

若い頃・・私の腹に
果実の忍び込む隙はありませんでした
あれば・・そこでは肉だの魚だのが乱舞
「力」だけで生きてたのかもしれません

少し老いて・・果実の滋養に気づきました
長野・福島・大分・熊本・沖縄・・
旧い友人たちのご好意で
居ながらにして・・美味しい果実を頂いてます

今夜も・・食後のデザートはこれ
即ち・・甘くてフレイバーなポーポーに
舌つづみを打って・・楽しみました
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信州に住むSさんとは・・50年のおつきあい
それこそ青春時代から・・老境に至るまで
たおやかな糸でつながってきました
家族ぐるみ・・互いの歴史を充分承知して
長い時間が流れて行ったのでした

今となれば・・それこそ何呉れとなく
互いの口に合いそうな美味を送り合っては
人生の終章を・・恙なくと祈るばかりなのです

信州は果物の宝庫
リンゴは言うまでもなく・・洋梨であったり
こうして幻のポーポーだったり
過分な好意に甘えているのは・・当方ばかり
感謝・多謝の日々なのです




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by touseigama696 | 2015-09-26 22:57 | Comments(0)
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丁度一か月前の7月22日・・
このブログで締切り搬入の朝を書きました
この3年間・・転居の準備と実行のため
応募を諦めてきたのですが
中断前のあの朝に戻って
今朝は・・早朝に朝日新聞販売店に出向き
刷りたての新聞を・・買いました

『第62回日本伝統工芸展』
ちば版に・・県内の入選者リストが掲載されます
幾つになっても・・何度経験しても
その瞬間は・・やはりドキドキするものです

車を止めて・・エイヤッ!とめくりましたが
・・結果は表題通りなのでした
勿論・・嬉しいはずはありませんが

つい数日前も書いたように
「負けても少しも不思議でない相手との戦い」
そう思って・・受け入れるしかないものです
簡単には通れないから・・だから
通ったときは・・飛び上がって喜ぶのです

そうした前提で言えば・・
通った時にだけ・・通った~ぁ!って書くのは
やはり身勝手なこと・・負けたときも
正直に書いて・・その上で切り替えることにします

通ったときに・・この先どう改善すればいいかは
案外・・頭に浮ぶものですが
落ちた時・・次にどうすれば通れるか
実は・・これはとても難題です

今回の場合・・
土を変え・・顔料を変え・・模様も変えました
変えすぎたのかもしれませんが
何は良くて・・何は悪いのか
にわかには答えが見えません

いずれ講評を聴き・・先達の意見を聞いて
修正してゆくつもりですが・・
「日暮れて道遙か」は・・いつもの通りなのです

でも・・こうした過酷に身を晒されると
老いと劣化が・・少し息吹き返す思いでもあり
乗りつぶして刃先が摩耗したハサミを
昨日2本追加購入し・・糸に向かいます

糸抜きの技法・・
もっと進化させてみたい願望は
まだ・・沸々と残っているのです




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by touseigama696 | 2015-08-22 04:33 | Comments(2)
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「独りきりの戦場」・・映画のタイトル風
「戦場のピアニスト」を思い出しますが
「戦場の陶芸家」じゃ・・大げさです

ご覧の通り・・昨日も一日工房は戦場でした
捗らない作業を・・何とか流れに乗せるため
イライラしないように・・じっと我慢します
楽しいばかりじゃ済まないのが・・仕事
結果が全ての世界は・・そんなもんです
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明後日に迫った公募展用の大皿は
どうやら無事に焼けました
写真にできないのは・・未発表作品という
公募展の縛りに従うからです

通る通らぬは・・審査の世界ですが
出せるか出せないか・・は私の領域
自己ベストと言えるか?
それが唯一の物差しで・・決めます
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今・・戦場で戦ってるのは
月末から益子で開かれる陶葉会展用
20点ほどで多くはありませんが

益子という伝統窯業地でのGr展
不出来を持ち込みたくはないし・・一方で
まがい物の益子風も避けねばです
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糸抜きに絞って・・色々作っていますが
ともかく手間がかかります
1日で・・ドカッと仕上げることができないので
焦れずに続けるしかありません
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糸を貼って模様を作り
下地の化粧泥を吹きつけて
その上に彩色して・・糸をはずす

バリを整理して隅を細筆で補正したら
最後に釉掛けで・・終わりますが
目が疲れて肩が凝る仕事なのです
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これも結構手間をかけたのですが
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養生テープを剥がしてる最中
テープの強度に負けて・・口が壊れました
少し乱暴に扱うと・・反逆されます
ここでも・・じっと我慢の世界です
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これを最後に・・一日は終わりました
我慢もしますが・・でも
少し前進して・・それはそれで楽しいもの
我慢は・・決して悪いものじゃありません




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by touseigama696 | 2015-07-21 06:29 | Comments(0)