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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

2018年 11月 05日 ( 1 )

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使い慣れた包丁を客の前に晒すのは
料理人の覚悟と自信の証かもしれない
包丁が刀と違うのは・・武器ではないってこと
似て非なる道具である・・美味いもん食わせるには
研ぎ澄まされた刃物の美しさも欠かせない
柵が切り身に変る一瞬・・きっとこれも美食のうちなのだ



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先日ここで会食した話を娘にしたら・・「私も!」で
この日・・妻と三人で訪れた
最近何度かお邪魔してるが・・その都度
季節を写して品書きが変る
重ならないように献立を考えてのことだ



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落ち鮎の季節・・子持ちの鮎が美味かった
おろしを絡ませて
嘴から尻尾まで・・織部の皿には何も残らなかった

でも今朝は・・料理のことでなく
お女将さんとの会話の中で・・面白い話を聞いたので
そっちを書こう


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言うまでもなく着物姿が・・そのお女将さん
並んでおいでが・・ご主人の料理長ってわけ
他に誰もおらず・・ふたりだけで賄う店のようだ
この笑顔をみれば・・自信は確信に変わり
良い店をつくりたい気分が横溢してる
やはり羨ましいほどの若さである

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前回もここで書いたときに・・少し触れたが
店の名の「四四A2」の由来のこと
別の切り口で・・興味深い話しを聞いた
お女将さんによると

「店名をどうしようかと・・ふたりで色々考えたんですが
幾つか思いつくままに書きだしたなかに
「四四A2」があって・・主人の思いつきでした
でも・・自分で言い出しておきながら
よくないかなぁ?って・・
そこで専門家にも入ってもらって検討したら
これだっ!ってことになって決まっちゃいました」

このくだりが面白い
突拍子もない思いつきは・・アマの独壇場
プロは一気にここまで踏み外せないもんだ

でも・・思いついておきながら
確たる自信がないのは・・アマの特性
その道のプロなら・・聞いた瞬間にこれを選ぶ筈だ
他にどんな案があったか聞かなかったが
店名を・・一瞬で強烈に印象づけるなら
「四四A2」は・・出色のアイデアだと思う
これで「よしあつ」・・一度覚えれば決して忘れない
それがネーミングなのだ

このエピソードの面白いところは
依頼主が・・プロまかせにせずに
自分のアイデアを考えたこと
そしてプロは・・それを馬鹿にせず
プロっぽさを押しつけなかったことだ

プロの陥りやすい落とし穴は
プロの矜持ってやつで
アマの発想を潰してしまうことがしばしばあることだ

「メッチャ飛んでるぅ!・・でもオモシロっ!」

これは・・アマがプロに勝ったんじゃなく
プロがアマに発見したことになる

さすがに覚えられても理解できないと困るからと
「日本料理 四四A2」で落ちついたのだそうだ

仕事は違っても・・プロ・アマの関係は似てる
もの怖じしないアマ・・圧し潰さないプロ
そのコラボの中で・・新しい芽が生まれ
時代に添った伝統が育ってゆくような気がするのである





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by touseigama696 | 2018-11-05 09:15 | ●エッセイ | Comments(2)