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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

2018年 03月 02日 ( 1 )

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「グラスに半分の酒」・・それが事実だ
だけど・・この事実
私には・・幾つかのメッセージが聞こえる
「まだ半分」と「もう半分」だ
下戸の私はまだ半分もある・・で
呑んベイのあなたならもう半分しかない‥に違いない
どちらも・・それぞれに事実がほのめかす真実である
事実はひとつでも・・真実はひとつとは限らない

写真は事実を記録するが・・同時に
写真が物語るものは・・写し手の真実である
内包する幾つもの真実を・・どう物語るか
写真の面白さは・・きっとこれだと思っている

以下の写真は・・10年以上前のもの
過ぎ去った時間が
写真のリアリティーを喪失させてくれるだろうから
撮ったままに・・使わせていただく

当時・・私が感じた真実である


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隅田川の吾妻橋たもとで撮った一枚
務めを終えて帰路の最中のようだった
当時流行だったお洒落なバック
でも・・ペダルに乗せた足が
気ぜわしそうだったのは・・きっと
家で待ってる幼い息子を抱きしめたいから
そんな気がしたのだった

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賑わう浅草寺の近く
経を唱えながら・・功徳を求めて
托鉢する僧のいでたち
雑踏の中の無数の孤独に向かって
他者を愛せよ・・そう言ってるようだった
スーツでは叶わぬ祈りだと思えた

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ひとは殆ど天文学的な確率で
ひととすれ違う偶然の中に生きている
ここを歩いているこの人たちが
また一緒になる日は
絶対にといっていいほどないだろう
でも
その偶然を大したことだと思わずに
ひとは・・今日を歩くのだ

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近くの公園での晩秋・・他者の手を煩わせずに
自分のことはなるべく自分で
寂しげな背中には・・そうした強い意志も見える
老いるには・・その強さが必要なのだ

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原宿での一枚・・石壁の陰に佇んで
路上ミュージシャンの演奏に耳を傾ける女性
憧れの彼なんだろうか
一緒に演奏できる日を夢見てるみたいだった

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近所に學校があるようには見えない
大きな公園の外れの静けさの中で
少女はこわごわとトランペットを吹いていた

この楽器を思う存分に鳴らそうとしたら
ステージの上しかない
早く上手になって思い切り吹いてみたいと
そんな願いが聞き取れる練習だった

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レンズの中の一枚の事実から・・私の感じる真実を
写真を撮るときは・・そんなことを思う





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by touseigama696 | 2018-03-02 10:14 | ●エッセイ | Comments(4)