2006年 09月 12日
展覧会(1) 宗像利浩作陶展 |
初めて会津本郷の宗像窯を訪ねたとき 利鉢(としばち)
まだ趣味の陶芸を稽古してたころである
宗像窯の駐車場が混んでいて
車の整理をしていた方が
後にわかってみれば
昨年 宗像窯第8代を襲名した利浩さんだった
飾らぬお人柄は・・そのとき感じたことだ
第16回日本陶芸展で私が初めて入選した折り 瑠璃壷
利浩さんは既に推薦作家だったが
妹の真弓さんが入選して
展示がとなり合わせだった
受賞パーディーでご一緒したことから
お目にかかればご挨拶するようになったり
個展を拝見することが増えた
宗像窯を訪ねると 中央の角鉢が 「にしん鉢」
ギャラリーの真ん中に座って
接客に応じるのは・・いつも
先代亮一夫人である
7代 8代・・それに妹の真弓さんの三人が
轆轤を挽く工房は
この順で背中を見て挽くようになっている
7代夫人の明るくて大きな声が流れて ギャラリー・トークの利浩さん
窯にはあったかな雰囲気が溢れている
今日の個展
利浩夫人が当代夫人として・・
ここにも
もうひとつの襲名があったのだろう
-------------------------------------
宗像窯のHPが案内されてましたので
詳細はこちらで・・宗像窯
by touseigama696
| 2006-09-12 20:48
| ○展覧会
|
Comments(8)
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mayu11405 at 2006-09-13 01:07
こんばんは~。
お出掛けされた個展ですね、早々見せて頂いて嬉しいです。
「利鉢」、宗像さんが準大賞を受賞された作品なんですね。
渋い色合いがいいですね、この釉薬は何を使われているのでしょうか?
伝統を受け継ぎながら、ご自分の作品を作っていくことは大変なんでしょうね~。
今朝はお出掛け前にありがとうございました ♪
お出掛けされた個展ですね、早々見せて頂いて嬉しいです。
「利鉢」、宗像さんが準大賞を受賞された作品なんですね。
渋い色合いがいいですね、この釉薬は何を使われているのでしょうか?
伝統を受け継ぎながら、ご自分の作品を作っていくことは大変なんでしょうね~。
今朝はお出掛け前にありがとうございました ♪
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ehoma at 2006-09-13 02:39
初めまして、サンディエゴで陶芸を楽しんでいるEhomaといいます。
紹介している作品といい、生徒さんのやる気といい、50歳から陶芸のプロになられたなんって、素晴らしいですね。
それに、下の「もうひとつの偶然」を読んで、すごく心を打たれてしまいました。
突然ながら、リンク貼らせて頂きました。これからも、楽しみにしていますね。
紹介している作品といい、生徒さんのやる気といい、50歳から陶芸のプロになられたなんって、素晴らしいですね。
それに、下の「もうひとつの偶然」を読んで、すごく心を打たれてしまいました。
突然ながら、リンク貼らせて頂きました。これからも、楽しみにしていますね。
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touseigama696 at 2006-09-13 06:17
mayuさん
おはようございます
そうです・・受賞した作品ですね
脇にあるのが図録だったと思います
いつだったか宗像窯を訪ねたとき
収蔵してある蔵で
実際に手で持たせていただいたことがありますが
見た目の力強い重厚さに比して
思いがけず軽いのにびっくりしたことを覚えています
釉薬は・・正確ではありませんが
地元でとれる含鉄土石と灰だと思われます
禾ぎ目が入って・・実に素晴らしい風合いですね
伝統を引き継いだ実用陶だけど
その根本的な精神を壊さず
しかし・・時代に対応して
今の生活にマッチさせてゆく工夫は
利浩さんの努力の結果なんでしょうね
一番前の轆轤に7代目の先代が座り
その背中を8代目の息子が・・
更にその8代目の背中を妹さんが見ながら
宗像窯の工房は・・静かだけど・・・迫力があります
おはようございます
そうです・・受賞した作品ですね
脇にあるのが図録だったと思います
いつだったか宗像窯を訪ねたとき
収蔵してある蔵で
実際に手で持たせていただいたことがありますが
見た目の力強い重厚さに比して
思いがけず軽いのにびっくりしたことを覚えています
釉薬は・・正確ではありませんが
地元でとれる含鉄土石と灰だと思われます
禾ぎ目が入って・・実に素晴らしい風合いですね
伝統を引き継いだ実用陶だけど
その根本的な精神を壊さず
しかし・・時代に対応して
今の生活にマッチさせてゆく工夫は
利浩さんの努力の結果なんでしょうね
一番前の轆轤に7代目の先代が座り
その背中を8代目の息子が・・
更にその8代目の背中を妹さんが見ながら
宗像窯の工房は・・静かだけど・・・迫力があります
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touseigama696 at 2006-09-13 06:36
ehomaさん
おはようございます
と言っても・・そちらはお昼過ぎでしょうか・・
一閑さんのブログで存じ上げてましたよ
こちらこそどうぞよろしくです
所謂レイト・ビギナーですから
失うものがあるわけじゃなし
生きてられる間に
どこまで走れるか・・
やれるだけやってみよう・・というスタートでしたが
やっぱり少し息切れしたりするもんですから
怠けこころが・・苦笑
こうして真正面から陶芸に取り組む
みなさんのブログを拝見して
すごく刺激をいただいてます
思いがけない偶然がもたらすもの
それを大事にしたいものです
こちらもリンクいただきました・・サンキュ!
おはようございます
と言っても・・そちらはお昼過ぎでしょうか・・
一閑さんのブログで存じ上げてましたよ
こちらこそどうぞよろしくです
所謂レイト・ビギナーですから
失うものがあるわけじゃなし
生きてられる間に
どこまで走れるか・・
やれるだけやってみよう・・というスタートでしたが
やっぱり少し息切れしたりするもんですから
怠けこころが・・苦笑
こうして真正面から陶芸に取り組む
みなさんのブログを拝見して
すごく刺激をいただいてます
思いがけない偶然がもたらすもの
それを大事にしたいものです
こちらもリンクいただきました・・サンキュ!
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kumikumi50 at 2006-09-13 06:41
宗像さんは伝統窯なんですね。
こちらにも、沈寿官、今15代目ですね。秀吉が朝鮮から連れてきた陶工たちの子孫から始まった窯ですね・・・。悲しい歴史。
美山って言うところにあるんですが・・・。
薩摩焼もいくつかの流れに分かれていますが、私達個人作家には余り関係はありませんね。
そこから、職人の域を超えた伝統工芸正会員もでられたり・・・。
話は飛んで・・・。古い薩摩焼の名品に「火計り」というのがあります。
土も釉薬も陶工も朝鮮から、火だけが日本の物と言う意味です。
「ひばかり」とよみます。
当時かなりな迫害を受けながら器を焼いていたみたいですね。
沈寿官は藩のお抱えで、金襴手とよばれるあの、キラキラした物です。
あれは、「白もん」、一般雑器は「くろもん」と呼ばれる物があります。
薩摩も長い歴史を持った焼き物の里です。
こちらにも、沈寿官、今15代目ですね。秀吉が朝鮮から連れてきた陶工たちの子孫から始まった窯ですね・・・。悲しい歴史。
美山って言うところにあるんですが・・・。
薩摩焼もいくつかの流れに分かれていますが、私達個人作家には余り関係はありませんね。
そこから、職人の域を超えた伝統工芸正会員もでられたり・・・。
話は飛んで・・・。古い薩摩焼の名品に「火計り」というのがあります。
土も釉薬も陶工も朝鮮から、火だけが日本の物と言う意味です。
「ひばかり」とよみます。
当時かなりな迫害を受けながら器を焼いていたみたいですね。
沈寿官は藩のお抱えで、金襴手とよばれるあの、キラキラした物です。
あれは、「白もん」、一般雑器は「くろもん」と呼ばれる物があります。
薩摩も長い歴史を持った焼き物の里です。
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touseigama696 at 2006-09-13 07:05
おはようございます
いつもありがとうございます
そうですね・・西に比べたら
関東以北に伝統窯は多くありません
宗像窯はそのひとつです
陶芸の遥かな道を思うと
その入り口として
伝統を引き継ぐ境遇は身近かでしょうけど
出口として自分の陶芸を作り出す苦労は
途方もないことのように思いますね
先代が偉大であることの重荷・・
きっと大変でしょうね
司馬さんの「故郷忘じがたく候」
読んでます
日本の陶芸の揺籃期・・・ですね
御前黒の釉探しの件りなど・・
今の陶芸は・・楽だなぁ・・かもですね・・笑
いつもありがとうございます
そうですね・・西に比べたら
関東以北に伝統窯は多くありません
宗像窯はそのひとつです
陶芸の遥かな道を思うと
その入り口として
伝統を引き継ぐ境遇は身近かでしょうけど
出口として自分の陶芸を作り出す苦労は
途方もないことのように思いますね
先代が偉大であることの重荷・・
きっと大変でしょうね
司馬さんの「故郷忘じがたく候」
読んでます
日本の陶芸の揺籃期・・・ですね
御前黒の釉探しの件りなど・・
今の陶芸は・・楽だなぁ・・かもですね・・笑
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rabuhei
at 2008-09-02 00:15
x
「土」 「焼き」 「細工」
焼物の重要な要素。
で、宗像利浩先生の焼物には、作り手の「人格」が加わると思うのです。
かつて、先生に尋ねました。
「窯だしのとき、満足できない作品は割りますか?」
即答されました。
「出来が悪いといって、生まれた子を殺す親がいますか? 大切な子供です。だれも買ってくれないなら、自分がずっと大切に使い続けます」
「どんな焼物も、見つめ続けていると、どんどん長所が見つかってくるものです」
このあたりの精神性、人格が、焼物に出る。
先生の作品を見るにつけ、人としての「格」の大切さを痛切に感じます。
焼物の重要な要素。
で、宗像利浩先生の焼物には、作り手の「人格」が加わると思うのです。
かつて、先生に尋ねました。
「窯だしのとき、満足できない作品は割りますか?」
即答されました。
「出来が悪いといって、生まれた子を殺す親がいますか? 大切な子供です。だれも買ってくれないなら、自分がずっと大切に使い続けます」
「どんな焼物も、見つめ続けていると、どんどん長所が見つかってくるものです」
このあたりの精神性、人格が、焼物に出る。
先生の作品を見るにつけ、人としての「格」の大切さを痛切に感じます。
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touseigama696 at 2008-09-02 20:56
rabuhei さん
びっくりしました・・これちょうど2年前の展覧会ですが
今日日本橋の三越で
今年の展覧会を見てきたところでした
利浩さんもおられまして
久し振りにお話できました
少しも変わらず・・あたたかな方です
偶然・・二年前のこの記事にコメントがあって
びっくりするやら嬉しいやら・・でした
びっくりしました・・これちょうど2年前の展覧会ですが
今日日本橋の三越で
今年の展覧会を見てきたところでした
利浩さんもおられまして
久し振りにお話できました
少しも変わらず・・あたたかな方です
偶然・・二年前のこの記事にコメントがあって
びっくりするやら嬉しいやら・・でした