「ピッタ」と「unピッタ」

「ピッタ」と「unピッタ」私の新造語をご紹介しますこの数年器を作る時に頭に置いて私なりの工夫のつもりでいます
何のことやらですがこの写真が「ピッタ」下の写真が「unピッタ」です
ピッタはピッタンコの省略形unピッタはピッタの否定つまりnotピッタンコ
ではピッタの方からこの皿は上りで24㌢ほどの皿洋食器のカテゴリーでならディナープレートっていうやつでメインの料理が盛られます
こいつがピッタつまりピッタンコ同サイズと云うのはunピッタにすると同じサイズのステーキが小さく見えたり大きく見えたり客人の不評を買うに違いありません当然作った陶工にクレームがつきそうです
レストランのサービスで不公平はいけません帰りの車の中で客人亭主は客人女房に「おれのステーキさチット小さくななかった？」
次回のご来店は2年後かもです
そうした不祥事を避けるには寸分たがわず同寸同姿を実現しステーキの大きさでシェフに迷惑をかけない気遣いが必要なのです


一方この写真は盆栽鉢です教室教材でもあるようです50個ほど作ることになっていますがこれはunピッタでゆこうとしています勿論ここにも不公平の物指は必要ですが食べものとは違って腹減り苛立ちはなさそう
10㌢×10㌢×5㌢のオーダーを10～11㌢と5～6㌢の巾の中で作ってます何故変えるかというと好みの枝ぶりとの関係で気持大ぶりの鉢が似合いそうだとか深さのある方が枝が下げられそうとかちょっとした工夫をしたくなる場合もあって多少は選べる方が楽しそうだと思うからなのです
こうした考え方をするようになったのはご飯茶碗で似たことを感じたからです昨今の食器は昔に比べたら小ぶりが好まれる傾向を感じますしかし小ぶりを押しつけるのも良くありませんそこで微妙な大きさの違いをつけた飯茶碗を作り発表したところ案外喜んでいただけています
手取りの好みに合うこと盛りつける料理が適量に見えそうなこと幾つかの基準で選択できることはmy食器の在り様でもあると思うのです
ピッタとunピッタ他にも工夫したらいいことがあるかも・・です


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