代官山の庵主さん

今年の夏運転免許証を返納して58年間の車生活に終わりを告げたのは80歳の誕生日でした
それを期に「東京にでも出る時は私も暇ができたから言ってくれれば運転しますよ」

それが今年73歳になった永〇ｸﾝ兄弟のいない私には末の弟みたいなもん地元で50年ものつきあいを重ねてきた友情のお陰だと思っています
「都心の煩雑を奥さんに運転させてじゃ気の毒だもんね」旧知の家内のことも承知での好意そんなわけで代官山のギャラリーに納品する際は彼のベンツに器を積んでのドライブとしゃれてます暇でなかったころの彼はそのベンツの腕ききディーラー
クルマ好きを活かした半生でもあったのです


7月の納品以来三ヶ月ぶり代官山の駅から蔦屋書店に向かう道すがらのGallery-Musお洒落な街のお洒落なギャラリーです


彼女がギャラリーの庵主さん池田さんと言いますがふだんはＱさん！と呼んでますそう云えば語源は未だ知らずです
才色兼備のオーナーさんで実に見事な眼力の持主
「これは売れます　でもこれは・・多分ここでは無理です」こうした判断の早さと正確さはさすが目の肥えた代官山が背景かも
作家としてもとても理解しやすく打ち合わせはあっという間に終わります


常設で扱っていただいているのでこうした理解は何より大事意向に添う努力のしやすい庵主さんなのです
価格設定を含め次回作の希望などを伺って30分足らずで打ち合わせ完了なのでした

3年前にお申し出を頂いて始まったおつきあいプロサイズのボリュームの個展で云えば多分年2回の個展を3年続けているそんな風に思えますがその緊張を和らげる大らかなお人柄に惹かれベストを尽くすつもりの日々なのです



今日は打ち合わせ後Ｑさんの奢りでランチをご馳走になりました　陶芸を離れ庵主さんと永〇ｸﾝの間に一寸したビジネスチャンスが芽生え話しが弾みました
うまくいったらそのときはご披露しますね
帰路の車中はまた懐かしい昔話に花が咲きました明日からはロクロ前で過ごす日々が再開です
まだ痛みのとれない二の腕も使って治すしかない古傷なだめながら頑張ることにします


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