納品まぎわ : 桃青窯696

2022年 10月 16日

納品まぎわ

窯だしして研摩をかけ点検を済ませた作品たち7月の搬入から3ヵ月久しぶりに納品の日程が決まりました

今年の夏は暑さもさることながら我が身を襲った体調不良による検査漬けに閉口した半年でした
おまけに二度の検査はパスしたものの入院中に転倒しかけ慌てて両腕で身を守ろうとして思い切り古傷の肩腱板に衝撃を与え爾来寝ても激痛に苛まれる半年でした
今でも両腕を肩から上に挙げるのは殆ど思いのままにはなりません痛みと筋力低下で一冊の本を書架の最上段に納めるには息を詰めて本気にならないと上がらないのです

今回の搬入は50個ほど宅急便で送ることも出来なくはないけど数が多いとリスクも大きくなります私はまだ一度も使ったことはありません
車に積んで届けるのが主体でしたが免許を返納してからは地元の親友に車を出してもらっています有難い支援なのです車中の行き返りは昔話に花が咲きます

陶芸はやはり力仕事の領域には違いありません歯を食いしばって息を詰める極く当り前の仕種です
一袋20～40㎏材料を動かすのも老いれば容易ではありませんこの頃は電気窯の蓋の開け閉めとて腰を据えての上げ下げですついコロナ前までなら左程苦でなかった作業も焼成後のまだ余熱のある開閉は結構緊張します
そんな時不遜にも「ピアノの先生なら重いものないなぁそれに汚れないし」と無いものねだりの愚痴がでようものです
それでも52歳からの30年近く楽しませてもらった陶芸泣きごと言わずに有終の美を飾らねばです
代官山のギャラリーさんの好意に報いるためにもやれる間は一所懸命頑張ることに決めています