リモージュに始まったもの

光が足らず発色の悪い写真でごめんなさいこれフランスのリモージュ焼きの土産品です入手経路はバラバラで覚えていません



これと似たものがセーブルにもありますからフランスの焼き物としてはポピュラーです茄子紺とゴールドはロワイヤルブルーで似合いのせいかもしれません


このカフリンクも手に入れてから半世紀ずっと使い続けて失くすこともなかったアクセワリーです紺かグレーのスーツしか着なかったのでどちらでも使いやすかったのでしょう



もしかするとこの三枚のプチプレートこれはパリで買い求めたものかもしれませんそうだとすれば1965年の秋で57年前ということになりそう学生時代の貧乏旅行だったし今の時代に輪をかけた円安の頂点1㌦360円の貧乏時代でした
リモージュにまつわる思い出はどこだったのかもさっぱりですがパリの中のどこかで王立リモージュ制陶所に行き合って見学した覚えがあるのです
しかし今になると私の好きな茄子紺の焼きもの原点はここから始まったようなものです
酸化コバルトを原料にしたロワイヤルブルーの僅かに赤に傾いた気品のある発色はとても魅力的で惹かれたのを思い出します




日本では同じ酸化コバルトが原料の彩色は呉須染めといいだみ筆を使って素焼きに濃い目もあれば薄くむら塗りしてぼかす手法もあり有田などが得意とする伝統技法です
これは遠い昔の自作いかにも下手筆で味などといって通り過ぎる作品ではなさそうですが肩こらずに使える湯呑みそれなりに一所懸命でしたけど・・



むら塗りせずに精緻を心がけコバルトの発色の平坦に美を求めて遥かな旅先で出会った「茄子紺」やはり旅は色々と思いがけない出逢いを仕組んでくれたみたいです
しかしやがての日老いて入退院を繰り返しながらひとは旅から遠のいてゆきます
昨日は久しぶりに主治医の健診を受けるために独りでバスに乗って通院しましたが予想外に早く終わったので駅の近所をブラブラ歩きながら本屋の開店を待っていたのですが途中で諦めました
うっかりしたら熱中症で倒れるかもしれない初めて不安を感じました急いでタクシーで帰宅し2時間ほどぐっすり眠りました
毎日新たな老いとの遭遇コロナ禍以前にはなかったことです
外出を減らし工房に潜んで日がなじっと仕事するたったそれだけのことでしたがどうやらそのじっとがいけなかったみたいです
なら参議院に立候補してこの炎暑下に歩き回って演説でもしたら・・？
老いも若きも政治家さんのスタミナ畏れ入りました・・です

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