妻熱発す

5日ほどかけて整頓した工房にどうやら静けさが戻っていつものように仕事に集中し始めた一昨日
妻の熱発が判ってコロナを疑うハメになった体のあちこちが痛いといいだして昔私が仕事していた整形外科病院で診てもらうことにしていた今朝やむなく予定を変更して発熱外来を受診する羽目になった


妻が自分で連絡した限りで判ったことは定刻から受けつける電話に電話して
予約をとってほしい　多分電話は混む・・だからグッド・ラ～ック！だと
スピードには慣れていないスマホ電話それでも何と数回のリターンでつながった滅多にない幸運だ
「PCRを受けるには指定の時刻に来院してほしくそれは午後1時15分とします」
妻はそれを1時30分と聞き間違えた時々ある不運である
日頃の臆病な運転を引っ込めやや走らせただからといって事故していいわけはないかろうじて定刻に間に合った「やればまだできるじゃん！」でもそれも運　頼みにはしたくない
病院は患者に色々せかせもするが妙なところではやたら放っておかれる検査が終ったら医師や看護師は消え去り縦列駐車から抜けることもできず30分以上わけもわからず待った
遠いウクライナでは待つのもこんなもんじゃない命がけの逃避行に比べれば贅沢な不満だ
そもそもは万が一妻が陽性だとしたら私は濃厚接触者どうせなら一緒に検査した方が迷惑かけまいだがそうは問屋が卸さない熱発もしていないあなたは後回し奥さんの陰陽次第です・・だそうだ
分からなくはないが
早めに手を打つなら今でもいいが定石だと思うが結局5台しか止まっていない検査場に6台目は来ない小一時間の説明なき放っとかれのなか私でもよかったんじゃない？不遜にもちょっぴり不満を感じた

はるか昔　病院事務長時代のエピソード
待合ロビーに置く椅子を売りに来たセールスさん彼が私にこう言った
「この椅子は長時間座っても苦痛でなくとりわけ整形外科の患者さんには評判です」
私はこう言ったのを思い出す「確かに座り心地の良さそうな椅子だねでもさここは苦痛になるまで座って待たせはしないよ大事なのは座り心地ではなく待たせないことじゃない？」
高価な椅子は買わなかったがいち早く電脳のシステムを張り巡らしたのはそんな思いからだった
夕方検査の結果が電話で届いた妻は幸い「陰性」だった勿論予断はゆるされないが当面は安堵である
「検査適用の基準からならあと数日様子見てからなんですけれど基礎病もあることだから今日検査することにしますね」
その温情　素直に感謝である
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