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真似ぶ



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隣り町のArt-Gallery-Cafeで開催されている
二人展に出かけた
まるで自分の個展を見る思いだ

今日で四日目
初めての個展だったから
ふたりとも一所懸命作って
いっしょけんめい案内をしたに違いない
あと一週間の会期は
並んでいるだけで全てとか
しかしそれも幸運な初個展ではないか


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コロナ禍に巻き込まれる直前まで
ふたりは私の工房で
私の助手を務めてくれていた

元をただせば
教室の生徒が始まり
1999年入会が金井美紀さんで
2001年が小原健司さんだ
教室が育てたふたりのプロ
私にとっても大事なふたりである



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数年まえ自分の工房を作って
独立することにした小原さんと
住まいが目と鼻の先と好都合で
彼の工房で切磋琢磨することにした金井さん
陶美展に通ったのも
こうして初個展を迎えたのも自前の工房でのこと
順風満帆といえよう


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搔き落としや三島手に手を染めていたはずが
いつの間にか糸抜きでも作っていたようだ
正に「真似ぶ」だが それが「学ぶ」でもある
それも単に表面的な表現のコピーではなく
技法の要点に直結する精神的な「真似び」は
仮初めにも師匠を名乗れば
やはり嬉しいことでもある
「引き算の陶芸」
私が教えたかったのはここだからだった


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考えて貼ってる
丁寧に貼ってる
必要なだけ貼ってる

随所にそれを感じる それがいい


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ふたりとも20年のキャリアの間
淡々と技術を積み上げてきた
一度も中断することなく
忙しい企業勤務の間を縫って通ってきた
 

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すこし広々とした余白を表現できるのは
省いても本質を壊さない自信が生まれたから
そこが私の主張でもあった


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彼女の作品からこれを

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そして彼の作品からこれを
今日の記念に頂くことにした

「うん? この貼り方悪くないな!」

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つい数日前小原さんからのメールで
大皿が炉内で爆発破壊したと写真つきで書いてきた
窯が無事で何よりだったが
この手の難題はこの先も起こり得る

丁寧は作りのためだけではない
観察もまた丁寧に事故を防がねばならぬ
1200度の窯
プロ陶芸の最初の一歩は灼熱への畏れに始まる
忘るるなかれである

糸抜き作品が脇に押しやられ
改めて個性を求める作品が展示される日々を
こころから期待しながら
会場を後にしたのだった


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Commented by aisuc at 2021-11-09 19:23
こんばんは。
素敵な「二人展」ですね。
師匠の作品を20年余り目にし、「真似ぶ」、「学ぶ」された凄いお二人、
そしてお幸せなお二人ですね。
素人で詳しくはわかりませんが、拡大された画像での施釉の違いなど
師匠の作品と自己の個性を合わせられた作品に感じます。
20年間の修行…凄いです。
ありがとうございました。
Commented by touseigama696 at 2021-11-11 09:28
aisucさん
ありがとうございます
独立したふたりのスタートでした
初心のころの自分を思い出し
懐かしい気分に浸りました
初個展 きっと忘れることは
ないでしょうね
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by touseigama696 | 2021-11-08 00:53 | ●窯だ行進曲 | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696