プロの領域

一日の殆どはここに座って過ごすおよそ代り映えのしない日々である
陶芸に限ったことではなくどんな仕事でもプロを定義しようとしたら外せない一項がある「プロの領域は決して広くはない」である
何でもできるのがプロなのではなくひとつを追いかけ独自の表現に到達する完成度がプロの標榜であり矜持でもある
広くて浅いアマ時代にやりたいことが何かを発見しやがて狭いが深い独自の分野を見つけるそれがプロへの道だと思ってきた


私の場合初心の頃色々な技法を模索し後に糸状テープを使って線紋で加飾する糸抜き技法を主力に自作の方向を定着させプロとしての道を歩き続けた四半世紀である


来年で80歳行く末が見え始めた昨今今出来ることを大事にしながらしかし不要なものは整理してすっきりとした工房に戻したいと思い始めた79歳である


これがないと始まらないがこれさえあれば何かは始まるこれだけで300本ほどのリールがあるが使いだしたらあっという間に減る
今朝も電話で発注したがリールを外して送ってもらうため発送までに1週間はかかるだからといってあまりに大量に保管すれば劣化もするので始終気にかけてチェックする


最近はこのアメリカ産陶芸絵具も多用するので同じように在庫の管理に手間がかかるだから今となっては使わなくなったものが目につきその整理に手をつけることが劣化夥しい脳力の節約に欠かせぬことだと思う
年中足元でけつまづきながら転ばぬ先の杖の準備を急げである


応援してくださる方・・クリックしてね！