born彩

盆栽作家岸本さんのスタジオで教材として使われる小鉢



依頼を頂いてから大分時間も経つので少々焦りながらこの数日彩色に明け暮れている



盆栽が床の間を離れ窓辺や食卓でも潤いを放つようになって新しい鉢の様相も生まれてきたようだ


場所を問わず　世代を問わず日常生活の中の個性的な植栽がミニ盆栽として定着してきたのは用途の壁を越えてコラボレーションを愉しむライフスタイルの変化がもたらしたものだろうかきっとこれも多様化なのだ



岸本さんはまるでカップをデザインするかのようにこの小鉢の姿かたちをサラッとデッサンし
「こんな感じでお願いしま～す！」その軽やかさが嬉しい

糸を貼って色を乗せ珈琲カップにだってなりそうな小鉢が並ぶ
切り花の花活けとはまた異なり育てる愉しさが加わりもしかするとこれも可愛いペットと言えよう

そんな意味で私はこの鉢づくりを「Born彩」と名づけることにした愛樹苔玉の住まいづくりとでも


細かく割り振って色を差すのも結構手間がかかるが不思議なことに色を差す作業は疲れないきっと色には力があるのだそんな気がする



一昨日から日中は座りっぱなしはみ出しやバリを手直ししながら一日が暮れてゆくお陰でコロナ感染の不安は少ないが足腰は弱る早起きの日課ウォーキングは続けているがあちこち弱っているのも現実老いは決して忖度してはくれないらしい



明日この8個に色を差せば窯詰め準備に入れる50個+one無事に約束が果たせますようにである


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