502分の16≒31(ほぼ月一回）

去年の年初から始まったコロナ禍騒動窮屈な自粛が必要となって1年半になる正確に書くと昨日で502日である備忘録の手帳によれば
この間に車か電車で都内に出向いたのはなんとたった16回である　
そのうち10回は浅草の主治医の健診で代官山のGallery-musさんが6回仕事と健康だけの16回502分の16＝月一回である
1年半の間月1回の外出　まるで入院生活みたいだ寄り道もせず極めて真面目な市民生活
その他の会合は全て欠席だった勿論三密会食の類は皆無である
それ以外の日々をどう過ごしたかといえばこうなって朝から晩まで工房暮らしだった
これが苦でなかったのは不思議だが多分仕事があったからにちがいないしかもやたら手のかかる作業気がついたらこんな時間？退屈しなかったのがよかったのだ


昨日もいつものように工房で明け暮れたじっと座ったままの仕事流石に足に来た劣化に立ち向かい今は毎朝夜明けに歩きそれから工房に入ることにしている
このカップ4個に筆差しで彩色するだけでも一個に1時間はかかる糸外し　バリ補正内視鏡手術みたいな細かさが続くいつものことながら根気のいる仕事である
でもご同業はみんな同じようなもの苦労せずには通れない道を自分で勝手に歩いてる自己責任の清しさだけが慰めてくれるのだ失敗したら全部自分が悪く巧く行ったら全部自分がエライ分かり易い世界ではある


目に悪い作業は明るいうち糸を貼る方は少々楽ができる根気さえ続けばどこまでも・・であるただどう貼るかはその場の気合い原案を作画してるわけじゃないからリピート依頼があるとちと困るなので作品は全て写真に撮りナンバリングして備えるようにはしたが大脳劣化との戦いの中で苦戦してるのも事実である


これも昨日のうちに茄子紺の筆差しを済ませた先日触れたがやり過ぎか？と不安に怯えるのはこれだ
顔料の水分が飛んで濃くなったり筆運びにリズム感がなくてべったり感に迷ったり丁寧にと思いながら真逆な結果になってはいないかと思い惑うことも多い自分の手つきに不安が生まれるのはあらゆる意味で失敗の糸口を暗示してるのだ


右の皿は焼成後なのだがその不安に負けた一枚濃すぎたと思いブラッシングしたのが悪かった左の一枚が昨日の作業リズム感を取り戻すために思い切って軽く筆を走らせたつもりきれいな仕事はあっさりと出来る昨日も書いたことだがそれをテストするつもりなのだ
早朝5時に入って22時に終えた工房502日目も無事に自粛できたこれから工房に入って昨日の続きに向かうことになる503日目も外出予定なしである


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