空気の読めない男

「空気の読めない男」と書いてグーグルの翻訳アプリにかけたら「A man who can't read the air」 と出た正にマンマの英語である
ところで英語圏で「空気の読めない男」の日本語的真意はこのマンマ英語で伝わるんだろうか？伝わりそうにないな
私のブログでも長いこと親しく交流してきた「アメリカからニュージーランドへ」のBBpinevalleyさんにお訊ねしてみたい彼女は翻訳家なのできっと教えて頂けるだろう英語ではどう言うのだろう？
と云うのは数日前のことだが菅総理大臣がアメリカのバイデン大統領と首脳会談の後の会見でこんなことを話したのを聞いたことからだった
「・・大統領とは親しく話しができて出されたハンバーガーに手もつけず互いの人生のことなども話し込んでしまった・・」そうした意味のことだったが聞きながら？と首を傾げた
出されたハンバーガーに手をつけず・・は例え事実だとしても口にすべきことではなく調理したホワイトハウスの料理長やスタッフに何と心無い言葉なんだろうかと訝しく思ったのだ
事前のホワイトハウスでは幾らアメリカを代表するランチメニューだとしても一国の最高首脳に供するのは失礼ではの意見もあったと聞くなおのことそうした風評を脇に置き

「頂いたのがアメリカ名物のハンバーガーだからか実にリラックスできて思わず大統領と長話になりましたが互いの人生をも語り合い胸襟を開けたことは実に嬉しいことでした」とでも答えれば
ハンバーガーを提供したこともそのメニューで更なる批判も招かぬよう気配りしたはずのスタッフにも謝意を述べたことになり関係者への思いやりを秘めた総理大臣としてささやかなリスペクトに繋がったかもしれない
なお云えばその数日前アメリカのオーガスタナショナルで開かれたマスターズゴルフで松山英樹選手が優勝した際にそのキャディ-を務めた早藤将太さんがカップにピンを戻しながら礼をしたことが日本人の礼節と称賛されていた
それだけにホワイトハウスのスタッフへの配慮に欠けた総理大臣の振る舞いは実に礼を失していたと思われても仕方あるまい
外交とは互いの好意をどう視覚化するかそのためのリスペクトを培う心情を大事にしてこその成果の筈である勿体ない機会を逸したことになる
A man who can't read the airこの総理にはいつもこの雰囲気が漂う
「ハンバーガーに手もつけず話し込んだ」
これに違和感を持たない総理大臣国際関係の微妙な時期に些か不安である

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