おもかげ

shu夫妻にとって旅立った愛犬タローの面影が消える日はないだからずっとタローを描き続け面影ととも生きるそれが穏やかな日々に違いない



毎年贈ってくれるタローのメモリアル・カレンダー私のベッドサイドに掛けてある



在りし日のタローとの睦まじい様子がこのカレンダーの全て
いつもタローを連れて旅に出てタローと一緒を許すホテルにしか泊まらずそれが無理なら車で寝るを通したタローへの愛
日本中にタローの足あとのない場所はないとふたりで欧州の旅に出てそれでも面影はいつも一緒だった



昨日の朝二人がやってきたタローの面影を残すもう一つのメモリアルで私が挽いた皿に彼がタローを描いた



彼の頭の中にはいつでも太郎がいるだから何も見ずに描く


シッポナちゃんの胸の中には更にアップデイトな太郎が息づき「・・少し鼻が低いよ・・」修正が入ってタローの今が再現される



水彩画家でもあるshuちゃんの2時間画紙とは勝手が違うだろうにそれでもタローは蘇った
焼いて思わしくなければ私にも彼らが気に入るまで作り直す気概はある彼と彼女に世話になっている私の電脳生活こんな献身的な友情は極めて稀なことどんなに感謝してもしきれないのだ
彼らの本業は受験塾の先生ここを巣立って望みの進学を果たした子供たちにもタローを知る者が多い教室に飾られるタローが励みになれば密かにそうも願うのである
この春に聞いた「・・今年は全員第一志望実現でしたよ！」きっとタローのおかげだったに違いない

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