どうせ歩くなら

まだ我が家の愛犬柴の桃次郎が健在で朝晩妻と手分けして散歩に連れ歩いていた頃の話写真のデータを見ると2008年とあるからもう１０年以上になる
ある日の朝散歩していたらこの表札が目に入った特段に珍しい名前ではないが西郷さんの薩摩を思い浮かべたでもそれまでのことでまた歩き始めたがふと道路を挟んで右手の家を見たら何と

細川さんの表札がでている目の前に薩摩と肥後幕末の雄藩が向かい合わせだそんな偶然を感じながら更に歩き慣れた道を歩いていたら

正面にこの表札が現れた距離にして数百ﾒｰﾄﾙもない長州もご近所さん　不思議な巡り合わせだ

さらに驚いたのはこの土方さんさんの登場捜し歩いたわけではないだけに維新の志士の出現は驚きである
ここでひとつ思い出すことがあって驚きは一段と加速するというのはこの先に

沖田さんという家があるのを知っていたのだ我が家と程遠からずの沖田さん思いがけない維新を訪ねての散歩その日はそこで終わったが
翌日から少し道を変え表札めぐりの旅を続けてみることにしたその結果

桃次郎を連れて歩ける範囲で次々と維新のスターたちと出会うことになった

芹沢鴨　新選組の初代局長

お馴染み土佐の海援隊　坂本龍馬

薩摩の維新三傑　大久保利通
もっと歩けばきっと西郷さんも　木戸さんも見つかるに違いない
どうせ歩くなら歩かないと見つからない宝さがしをしながらがいいと数日は続けたが途中でやめた
どうしてかというと表札の前で写真を撮ってると幾ら犬を連れていてもその家の家人さんには不審に見える筈きっと迷惑に違いない
そんな気になるからついこちらもオドオドとして猶更不審である
やるならカメラクルーを引き連れてタモリの「ぶらり」風でないとそんなことでこの企画　お蔵入りにしたのだった

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