コラボの楽しさ

初対面から遠からずのころ「センセイは焼きものの見込みに穴を開けるのはお嫌ですか？」と訊ねられた「盆栽鉢の場合　どうしてもこの穴が必要で
最初にお聞きしておかないと・・」
この質問の意味は分かっていた陶芸家は例え用途のためとはいえ作品に穴を開けたり傷をつけるのを嫌がる作家さんがおられると聞いてもいる
盆栽の水切りも同じということだ

「いや別段気にしないよ用途のためなら間違ったことじゃないもんね」彼女はニコッと笑ってそこから盆栽作家岸本千絵さんとのコラボは始まった




最初のころ打ち合わせにみえるたび小鉢に活けたプチ盆栽を頂いた幸いなことに陽あたりの良い窓辺に置くと青々と育つ食事のときにテーブルに乗せるもいい黙っておとなしくすくすくと育つ
何と可愛いやつではないか



用途変更したぐい呑みとソーサーこれをテーブルに乗せれば「見るサラダ」になってくれる「盆栽」転じて「born菜」と名づけてみるか



盆栽には長い歴史があるそれはそれで由緒ある文化だただこの文化をライフスタイルのカテゴリーとライフステージのそれで感性を変えてみたら？それがコラボの遠因のような気がする
樹齢数百年を偲ばせる名木庭と床の間あっての盆栽は人生の終章に相応しい重厚なライフステージのよう子育ての真っ最中に骨董の食器は使いにくいライフステージが違うからだ
しかし日用の食器でも趣向を凝らせば食卓に新しいライフスタイルが作れるそれもありでいいではないかborn菜の発想はそこにある
小さな樹花を小鉢に活け食卓に置いて育て愛でる一週間たらずで傷む切り花とは違う息の長さはそれもひとつのライフスタイルと言えよう





岸本さんのワークショップには大勢の生徒さんがいるその生徒さんたちが喜びそうな盆栽鉢を作ってほしいそれが始まりのコラボでもある大勢いれば千差万別　これも難題だがどうせこの先100年生きるわけじゃない朝飯にborn菜食べながら楽しくやってみたいものである




これは岸本さんのパフォーマンス教室の鉢を使っての一枚
6/20に「万華鏡⑤ミニ盆栽」7/7に「コックピットは穏やかだけど」
日ならずしてミニ盆栽を話題にしたらとても励みになるコメントが届き私もだが岸本さんも大いに勇気づけられた
BBpinevalley さんunburro さんpochipochiさんhanaakariさんjyon-nonさんありがとうございました

これからも好いコラボを続けて愉しんでいただけるようにしたいものです

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