私の万華鏡③

今朝の万華鏡は・・「湯呑み」あれこれです
糸を使いだしてからの幾つかを載せてみます
糸抜きを使って彩色滲ませたりぼかしたりです


赤の洋絵具を使ってます無理のない卵形も好きです
造形的には屹立ちか卵形が多いです糸による紋様が比較的きれいに乗りやすいそこら辺に技術的な進歩を意識しました



下地に化粧泥を吹き彩色のボケ滲み効果を増やしています化粧泥を乗せることでマチエールに布目風な雰囲気がでるのも狙いです

最近の定番茄子紺の木賊紋ギャラリーさんでも割合好評なのはこのタイプのようです



ロクロも殆ど単純な屹立ち限りなく真っすぐに・・
私には正確なものだけが美しく見える　　　　　　　　　　　　　　　　　井上靖
遠い昔色紙に頂戴したことのある井上靖さんの言葉長いこと頭の中にあって叶うものならと密かに願ってることです



陶芸家がその一生で一番沢山挽くのは多分湯呑みか茶碗だと思います修行時代から通算すれば万に届く人も多いかもしれません
ですから実力も個性もそれなりに現れていて初めて個展にお邪魔した際は記念と勉強のつもりで頂くのは大抵湯呑みでした
さて自分の作品をこうして万華鏡にしてみるとどんなものでしょうか
ある意味で写真は怖いと・・ずっと思っています実物が隠してしまうものもえぐりだすからですミスを見つける機会は写真の方が多いような気がします



応援してくださる方・・クリックしてね！