さよならマロンそして桃次郎も : 桃青窯696

2020年 04月 30日

さよならマロンそして桃次郎も

14年前我が家の桃次郎（左）はシュウちゃんちのマロン（右）と結婚した新婚の朝のふたりである

このお二人がシュウちゃんとドレミさん夫妻マロンは彼らのお母さんに育てられたそしてシュウちゃんはこのブログでは欠かせない私のＰＣ家庭教師のシュウちゃんでもある

こちらがお母さんとマロン実は話の発端はお母さんと私が古いブログ仲間だったことから始まった

お母さんに熱愛されて育った少女時代のマロン

お年頃にもなって結婚相手を探していたがご縁があって我が家の桃次郎とお見合をしたのだふたりは暫く好きにさせておいたドッグランですっかり意気投合できた

幼い日の桃次郎まるで豆狸みたいである

少年時代ともなると孫の護衛を任されちょっぴり凛々しくなっていった

ある朝散歩の途中でおまえお嫁さんもらう？奥手な桃次郎は怪訝そうな顔をしていたが満更でもなさそうだった

その晩ふたりはガレージに設えた新居で過ごして朝一緒に散歩にでた左が桃次郎右がマロン夫唱婦随らしく一歩前に出てそして二人で同じ行く手を見つめ愛を誓ったようだ「オレについてこい！」くらいなこと言えたんだろうか

やがて二人の間に4匹の子犬が産まれた

夏が近かったから信州の原村にある一家の別荘でマロンと子供たちは快適な夏を過ごしていた

丁度この夏の頃桃次郎を連れて信州に出向く予定にしてたが何故だったか桃次郎は行けず私たち夫婦だけでお邪魔したマロンは産後の慌ただしさで少し疲れていたが懸命に育てる心意気に涙ぐましいものがあった

疲労困憊の様子ながらマロンは子どもを嫌がることはない甘えを許しながら自分も寛ぐ仲々の知恵者である

母性の滲み出る表情の健気さは生きとし生きるものみな同じである

撮っているのは私

無垢が縫いぐるみを着ているかの姿長じて凛とする落差に驚いたものだった

一所懸命に育てるマロンの姿には気高いものさえ伝わってきた

里親さんに連れられて別れの日のマロン寂しげではあってもほっとした別れだったかも子はまた自分で生きてゆくべきなのだ

あれから14年シュウちゃんからの連絡で　数日前マロンは虹の橋に向って旅立ったと知らされた

4年前一足先に桃次郎も旅立っていたその朝の桃次郎　生前最後の一枚になった
あの新婚の日以来再会する機会はないままに終わった四人の子供たちにも会うこともなかったふたりに可哀そうなことをしたと深い悔いが残っている

在りし日のシュウ一家左がシュウちゃん夫妻の愛犬タローこのブログでも書いたが彼は私が作った骨壺の中で眠っているそしてマロンと末娘のモモ
この三匹も虹の橋のたもとにいるひとの命の長さをしみじみと思う犬たちは人間に向ってその短い生を通して様々に思いの深い情を残して旅立つ
儚いけれど忘れがたい愛である虹の橋のたもとにみんなが集まる日その日がきたら桃次郎もきっとお邪魔すると思う

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by touseigama696 | 2020-04-30 07:55 | ●愛しきものよ・・ | Comments(12)

Commented by mahoroba-diary

at 2020-04-30 08:59

桃青窯さん、おはようございます。

記事を拝読して、ただただ涙しかありません。
想いを同じくしております。
まさに・・・愛しきものたちよ・・・ですね・・

Commented by PochiPochi-2-s

at 2020-04-30 09:14

胸にこみあげてくるものがあります。

>犬たちは
>人間に向ってその短い生を通して
>様々に思いの深い情を残して旅立つ

まったくその通りです。
私も今朝の記事にたまたまかつてのポチの記事を貼りつけました。
桃次郎くんの写真、思わずポチを思い出してしまいました。
ポチへの想いはつきません。

touseigamaさんの気持ちもきっと同じなのだろう。
そう思っています。

Commented by saheizi-inokori

at 2020-04-30 09:45

このところ、犬との別れを書いたブログに接することが多いです。
切ないですね。
我がサンチも、と思うと毎日のひとつひとつの動作が天の贈り物のように感じられます。

Commented by marrone-marrone

at 2020-04-30 20:27

こんばんは。
涙ながらに、しかし心穏やかに拝読しました。
犬は喋らないとは言いますが、それ以上の仕草や目の動きでこちらの心を汲む特別な生き物と思っています。

限りある時間を無言の愛情で満たしてやりたいと改めて思いました。
（我が家の１１歳もマロンといいます）

Commented by hanaakari108

at 2020-04-30 23:29

こんばんは。
子犬も成犬もそして老犬になっても愛しいものですね。
うちではこの2月で18才になったM・ダックスの老犬介護の日々です。
たくさんの優しさと楽しい時間を私たち家族に与えてくれた愛犬です。
虹の橋のたもとへ行くまでの日々穏やかに過ごせるように
そして悔いのないように愛情を込めて世話をしているところです。