空と海

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　茨城県　霞ケ浦


「見えるものすべてが・・小さいなぁ水面と空が広いから・・？なら・・人間も・・こころが大きければそこに映るものは・・きっと小さいはずだ怒りも哀しみも・・きっと小さいはずだ・・」てつ　　　　　　　　　　　　　　　　　大分昔のことだが時々広い空や海が見たくて九十九里浜だったり霞ケ浦だったり独りで車を走らせてブラ歩きしたこともある
目に映るものが小さく見えることで迫りくる激しいストレスから逃れられたからそんな年代だったのかもしれない
「物を相対で見る」これもひとつの知恵だと思う小さく見たいものは大きな空間に置いて逆なら狭い場所に置けば大きく見えるこころにはそうした演出が必要な時もあって人知れず歩いたこともあったのだ
きっと誰でも似たようなものだろうが僅かに心弾む日々もあるにせよ
思い通りにならないことだらけのこの人生

広い場所に行きたい方が多いはず哀しみは映るなら小さいほうがいいからだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　千葉県　九十九里浜

こちらは九十九里浜この海を見てひと夏を過した年もあった
水平線の向こうは遥かに北米大陸壮大といえばあまりに壮大な海日々に流す涙も一瞬で乾きそうだ


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