並ぶ・・並べる

朝食が済んだころピンポ~ン！が鳴ってこの三つの箱が同時に届いた　昨日のことである
山形と長野の林檎とそれにラ・レクチェ果物が届いたのだが　それは旧い友人たちの温かなこころが届いたことでもある
少し老いて果物の有難さがしみじみ分かるこれは決して食材というだけではない体の隅々にできた隙間を果物が埋めてくれる力そのものではないとしても心に滋味となってくれるようだ




我が家の毎朝は山盛りのサラダで始まるこのサラダで足りない部分を蛋白質や炭水化物で補強してるみたい果物を欠かしたことはない
真ん中でタップリと盛られたレタスはこれも旧友のしかも先輩のスペシャルファームから届くもの研究の成果に違いないが口に柔らかくて瑞々しいのが嬉しい
果物を並べることは体を太陽に向けて光を浴びるに似ているかもしれない送ってくださった友人に心から感謝であるそれも毎年のこと有難いことなのだ



並べるのは果物だけではない一昨日保湿に使う古新聞が見当たらなくてエアパックをかぶせてみたがこれが重宝に気づいた夜の間中適度に湿度を保持してくれたみたいだ
陶芸の仕事で厄介なことのひとつが湿度管理窯に入れるまでの間は作業に適した湿度を保持させたいからである


一方で一昨日はこれを並べたろくろで挽いたカップである並べて乾燥させている間に既に乾いた作品を削るなど時間差で作業をつないでゆくが「並べる」はいつでもそのための接着剤みたいだ仕事の流れを上手く作るには必須の段取りである




昨日は茶碗も挽いたがこれはすぐには削れないので並べるよりは箱で保管乾燥を遅らせて時間をつないでゆくことになる
挽くのは一日でも削りには二日　糸貼るとなれば一週間並べ方ひとつで作業の良し悪しに響く
少々鈍くなった頭を抱えて考えながら思いがけず多忙が予想される年末年始をどう過ごすか思案中なのである


那須紺に初めて色を加えてみた　それも暖色でこれは湯呑茶碗のつもりである


応援してくださる方・・クリックしてね！