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職人っぽさ

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見込みのど真ん中に穴を開けた小鉢風
食器でも使う形ですが
ここでは小さな盆栽鉢の予定で作っています

昨日はひとつひとつ必要に応じて
隅々に手を加え仕上げました
数日中に素焼きします

ほぼ80個近くあって
素焼きは7~8時間で済みますが
その後の糸貼りが大変です
7~8時間では10個足らずしか進まないからです


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こうした仕事の場合は
ともかくコツコツと繰り返してゆく以外
近道はありません

毎朝同じ時刻に工房に入って
日がなじっくりと静かに
日が暮れてゆく中で幾つかが積みあがってゆきます

同じことを飽きずに繰り返す
それが職人芸の全てとは言いませんが
職人らしさの一端には違いない筈です


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昨日は
カップに合わせて新しいデザインの
ソーサーを作り始めました
余白はこれから埋める予定です


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この皿は
上の壺と同じような上がりになります

糸を貼るのも面倒ですが
4色ほどの色を筆で差すのも細かい作業になります


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これは定番のカップ&ソーサーです
慣れていればやはり時間は短くて済みます

必要な時間が様々に違って作業が複合する陶芸
乾燥させる 素焼きする 加飾する 釉掛けする
そうした別々の一連を組み合わせて
一日を比較的無駄なく過ごすのは
やはり芸術的なモチベーションなどというより
職人っぽいルーチンと言った方が似合いそうです


今日の分を乾かしながら昨日の分を削り
素焼きの窯を監視しながら加飾に精出したり
結構気を遣う段取りの世界なのです


私は子供のころから
家に出入りする職人さんが仕事するのを
見てるのが好きでした
大工さん 左官屋さん 畳屋さん
手慣れた職人さんが
全体を見渡しながら流れるようにこなしてゆく仕事
そのリズム感が大好きで
合い間に挟む掃除が絶好の休止符になって
一日の終わりが綺麗に収まるのを
子ども心に感心したのを思い出します

さりながらあれから70年
どうやら掃除下手の職人で終わりそうかな
こころせねばと思う朝なのでした



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Commented by BBpinevalley at 2019-08-24 12:17
こんにちは。
遡って拝読致しました。

私も、職人さんの仕事を見るのが大好きでした。
中でも左官屋さんが好きでしたネ。
どうしてだろ、あの泥が平らに塗られていく様子、繰り返される動作がたまらなく魅力的で。
技術の素晴らしさが判っていたとは思えませんが。
小学生の頃、学校の帰り、左官屋さんの後ろに立っていつまでもボケっと見ていました(笑)
人間の手による技術は、コツコツと、一歩づつ、飛躍することなどなく、確実に積み重ねられるものですね。
その確かさに、なにか安心感を覚えます。
桃青窯さんが作業されているのも、そんな時間の淀みの中でしょうか。
仕事のあとの休息の時が、さぞ心満たされることでしょうね。
そんな毎日を経験してみたいです。
Commented by touseigama696 at 2019-08-26 08:50
BBpinevalleyさん
ありがとうございます
引っ越しの真っ最中でしょうか
新しい美術館の開館を楽しみにしますね

左官屋さんのヘラさばきは
今も平はけを使う時には参考にします
そして
きれいに塗りたかったら
良い刷毛を買って使え!
そもれ実感しています(笑)

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by touseigama696 | 2019-08-24 08:35 | ●工房便り | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696