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どくだみの花


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旧居時代のこの季節には
我が家の裏庭はどくだみの花で一杯
可憐に似あわぬ匂いと共に
存在感のある花である

一方で
その周囲から光りを奪ってしまう花のようでもあって
大きな葉に包まれて
深海を漂うがごとき風情に溢れている



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幼かった頃
亡母は私をつれて里山の森や林を歩くのが好きだった
そして薬草を見つけては説明するのだが
難しくて分からない

薬剤師だった母は
まるで学生に戻ったみたいに楽しそうだった
肩から下げた薬草箱に小さなハサミを入れて
嬉しそうに歩く姿を思い出す



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「このドクダミもお薬だけど
ゲンノショウコって花もあってお腹のくすり
漢字だとね「現の証拠」って書くの
よく効きそうでしょ!」
入学前の幼子には難しすぎた

生きていれば今年百歳になる亡母も
あの頃は30歳になるやならずだった筈である



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麦藁手の小鉢 自作




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Commented by unburro at 2019-07-13 10:40
「周囲から光を奪ってしまう花」

だから、この花の周りの闇は深いのですね。
だからこそ、この白い十文字の花が、浮き上がって見える。
深く頷いております。

流石に、美しさの奥を見る眼をお持ちです。
お祖母様、お母様と一緒に、野の花を見る少年の、直向きな眼を
今もそのままに持っていらっしゃるのですね。
Commented by touseigama696 at 2019-07-15 08:46
unburroさん
ありがとうございます
名前のせいにしなければ
どくだみの花はとても可憐で
綺麗な花だと思うし
その佇まいにも惹かれるものがあります
この花最初に「すみれ」と名づけられたら
随分と違った生き方になったでしょうね(笑)
Commented by marrone-marrone at 2019-07-15 17:27
こんにちは

私もこの花には母の思い出が宿っています。
たくさん摘んでは干して煎じてお茶にして飲まされました。
独特の香りとその名前が恐ろしく。。。
母曰く「べっぴんさんになるお薬のお茶」でした。


私の中では遠い昔の花でしたが、
昨年突如庭に二つ花が咲き、
今年は増えに増えて一面咲いています。
べっぴんさんには遅いですがお茶にしてみようかと思っているところです。
Commented by touseigama696 at 2019-07-17 08:07
marrone-marroneさん
ありがとうございます
茶として美味だったかどうか
覚えていませんが
良薬口に何とか・・と云います
ご母堂様を懐かしんでお飲みください
もし美味しかったら教えてくださいませんか?(笑)
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by touseigama696 | 2019-07-13 08:46 | 〇老いゆく日々に | Comments(4)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696