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異郷の室伏英治クンを偲んで

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寸暇を惜しんで努力を惜しまず
ひとに優れて才能に恵まれた男が
疾風のように駆け抜け異郷に旅立った
丁度二ヶ月前の昨日
還暦の誕生日を目前にしての訃報だった



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練り込みという陶芸技法は以前からあって
様々なカテゴリーで熟達の名工も多い
室伏英治クンもそのひとりだ
磁器土を使って薄作りし
光を通して万華鏡のように周囲に光を放つ
紋様の緻密さが多彩を生むのだ


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彼の工房はその魔法を実現するための実験場
経験や勘ではなく
きちんとした理屈が光と同調しての効果である



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この技法
極めて厄介な弱点も抱えていて
公募展に耐える大物を完成させることが難しい
そう言いつつ命を削って成功への道をつけた
無理は承知でも無理しなければ到達できない道だったかも



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もう自分では何もできなくなった
その無念を思うと
命の力の凄さをひしひしと感じる
命あっての「技」であり「美」なのだ



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昨晩 銀座のホテルに
4~50人の仲間たちが集った

何もできなくなった彼のキャリアを
それぞれに伝承して繋いでゆこうとする集いでもある
制作のプロセスにも
また彼の指導方法の丁寧さ優しさからも
殊更に女性たちの活躍なしには叶わない

未亡人は言うまでもなく
何人かのお弟子さんからの誓いもあって
命が力になって繋がってゆくことを願うばかりである


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余分なことを書かず
この一行が
集った人々の思いそのものだろう
紛れもなく「お別れ」
生きものには避けられない必然でもあれば
彼との一期一会を深く胸に刻みながら
だが
今朝からはそれぞれの人生なのだ





室伏クンのブログからリンクして


何度かこのブログでも
畏友交友のカテゴリーで彼を書いた
その中の一篇である



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by touseigama696 | 2019-06-13 11:37 | ●畏友交遊 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696