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京都星のやの一隅に


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京都に「星のや」ができたのは10年くらい前のこと
衰退した老舗旅館を買い取ってリメイクし
運営に特化した経営を軸に所有を分離するというコンセプトで
次々に再生を成功させた手腕が世間の評判を得た



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嵐山の渡月橋のあたりから
舟で渡るエントランスが話題にもなって
星野グループは拡大の一途をたどってきた


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今朝 コールサインで届いた
ラインのメッセージの書き始めはこうだった

「京都の星のやに来ています
チェックアウトしてふと見上げたら・・」

かつて私の教室で陶芸をしていた〇津さんは
生徒でもあったが 一方で
専門誌の取材編集にも関わっていて
私の記事を書いてくれたりもしていた

元々多才でおしゃれな女性だから不思議ではないが
友人との旅が星のや さすがにそれもリッチだ

「ふと見上げたら先生の作品が・・」とあり
画面左上の黒地に白の皿を
写真に撮って添付してくれていた


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「センセイの作品とこんなところで会えて
感激して友だちにも自慢しました!
今から嵐山ドライブウェイを走ります」で終わっていた


2008年の年初
東京青山のギャラリーで個展をした折り
何やら相談しながら手に取る
二人の女性を見かけてご挨拶をした

「仕事で今新しいリゾート旅館のインテリアを担当しています
ロビーに置きたい工芸作品を探してるところなんです」

それが後に教えてくださったことだが
開店間際の「京都星のや」のことだった


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あれから10年
その個展の際の一枚だが これと類似の作品だった

作家にとって
過去の個展で人手に渡った作品は懐かしい一方
とても恥ずかしく
機会があれば最近作と交換してほしいと
密かに冷や汗をかくものである

仕方ないことだが「下手だったなぁ~!」なのだ
だから
いつか京都星のやを訪ねる機会があったら
気づかれぬようにそっと最新作と
差し替えておきたい気分なのである

この気分 どうやら私だけではないようだ
人間国宝にまで昇り詰めたある作家さんが
何かの随筆に同じことを書いておいでだった

その作家さんの場合 ほんとにそう申し出たら
「いやいや先生自認の不作を持ってるってのは
首根っこを押さえているみたいで痛快
だから交換はお断りです」だったとか

そう言われるほどの作家になるのは
優品作るより難しいに違いない


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2008年の2月 その個展の初日の朝の写真である

10年とは
やはりそれなりに恐ろしい長さの時間である


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糸抜き波状紋皿 旧作

せめて今ならこれくらいには貼れるのに・・



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Commented by ryuboku2 at 2019-06-07 16:30
素晴らしいご報告を拝見し、大喜びしております。
と、申しますのも一度は体験してみたい、と狙って(?)いるのが星のや丸の内なのです。
余りの人気ぶりで予約さえ難しいこの宿泊施設のおもてなしの秘密を探りたいのですが、高過ぎるハードルは越えられません。

桃青窯さまの作品を選ぶ審美眼を持っている、とは!
益々憧れが募ります。

それにしても、作家さんのお気持ちはあくなき探究心で止まることは無いのですね!
Commented by marrone-marrone at 2019-06-07 20:33
嵐山星野やは我が家からそう遠くなく、
しかし敷居は高く、まして近くに住みながら宿泊することもない。。。
そんな憧れの中に憧れる作品が有るということに感嘆しています。
Commented by シュウ at 2019-06-08 09:14 x
モダンなインテリアにぴったりフィットしています。
作品ももちろん素晴らしいけれど選んで置いた人のセンスですねえ。
10年,確かに長いですね。
青山の個展会場,懐かしい佇まい。
Commented by touseigama696 at 2019-06-08 11:00
ryubokuさん
ありがとうございます
そういえばそんなことがあったと
思い出しながら
でもこうして残してくださってる
多謝あるのみです

アップしながら
やっぱりまだ下手だたんだと
今更ながら恥ずかしいです(苦笑)
Commented by touseigama696 at 2019-06-08 11:10
marrone-marroneさん
ありがとうございます
学生の頃天龍寺にはしばしば行き
茶室でのんびりできた好い時代でした
今では繩のこちら側だけでしょうね
京都にも作品を置いてくださるところが
あるってほんと嬉しい限りです
Commented by touseigama696 at 2019-06-08 11:11
シュウさん
ありがとうございます
懐かしいね あの個展
10年過ぎたとは思えないんだけど
まさに光陰は矢の如しです
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by touseigama696 | 2019-06-07 04:04 | ○未分類 | Comments(6)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696