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どっこい!神田の生まれよ!

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笠間の巨匠山路和夫さんは
今年古希を迎えられるとは思えぬ若さ
その理由が判った
知らなかったが何と神田の生まれ
それもとび職の三男坊とか
そりゃ活きが好いのは当たり前なのだ

18歳でアメリカのヒッピーに興味を抱いたのは
反戦運動への関心であり挙句に
単身カナダのモントリオールに渡って
時代をみつめつつそれでいて陶芸に手を染めたとある

思いがけない意表をつく青春だが
そこがまた神田の生まれ江戸っ子なのだ
動きの良さが活きの良さである

少し私の方が年かさではあるから
同じ時代既に社会人になって
サンフランシスコに大きな輪を作ったあの
ヘイトアッシュベリーのヒッピーたちに混じって
彼らの結婚式を取材した思い出が重なってくる

「三崎さんはフットワークがいいね!」
10前 そう言って下さったが
私も四谷三丁目の生まれ満更ではないはず
テレビの喧騒で培ったフットワークだったかもしれない



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数年まえの個展でいただいた花器
「剪紙文様花器 舞」

剪紙を用いる伝統的な技法だが
山路さんのこのシリーズが極めて高い評価を受けるのは
伝統を生かしながら 
しかし極めて現代性の高い都会感が横溢してるからだと言われる
江戸っ子の本質でもあるかもしれない

2001年に初めて私の糸抜きによる波状紋大皿が
日本陶芸展で入選したその展示会場で
初対面の挨拶を交わしてから18年

折に触れ幾つもの貴重な助言を戴き
それが今日につながっていることをよくよく理解した上で
その間の18年の中身を忘れることは絶対にない
私淑とは文字通りこうしたことなのだと思う
これも一期一会
あの広い展示会場で偶然のように出会う機会が
作ってくれた恩恵なのである



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同じチャンスが彼らにも恵まれますようにと
私の工房の助手さん二人を伴って
昨日の午後山路工房にお邪魔した

遠からず自分の道を歩いて作陶しようとする二人に
厳しさと優しさの権化の一言が
新しい出発の引き金になってほしいのである

予め予定を入れて頂いたので
歓迎していただいた上に
想像通り優しさの傘の上に
雨嵐とばかり厳しさが降り募ったが
それこそ忘れがたい扉が開いたに違いない

山路さんはご夫妻で陶芸家
「理屈は断然女房の方が上 美大で専門教育受けてるもんな」

一方 「でもね カナダにいたから英語は喋れるけど
彼の恰好がいいのは ちょっとだけでも
フランス語も喋れるのよ モントリオールだったからね」

夫人がそう仰る それも
神田の江戸っ子ならではなのかもしれない
「カッコいい!」
山路作品を眺める時の大事なキーワードである


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持参した〇原作品をテーブルに乗せ
かなり長い時間ご夫妻で丁寧に助言してくださった
前述のとおり辛口だったのは言うまでもないが
褒めて育つカテゴリーの成果を10とすれば
諫言がもたらす効果は多分10倍にも等しかろう
屈辱や挫折は神の恩寵
ただ受け手が自らの心に甘えを作らなければである


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年に何度か中国に渡って
大学で教鞭もとっておいでの日々

「英語で講義してるよ その方が早いもんね」
やっぱりカッコいいではないか

江戸っ子の英語って
「てやんでぇい!べらぼうめい!」
と喋って
「お言葉を返すようですが!」
って通訳すればいいらしい



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by touseigama696 | 2019-06-02 09:31 | ●畏友交遊 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696