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重厚にして絢爛たる老人



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毎年この日 
かつての質実剛健バンカラが売りだった少年たちが
それでも何とか人生をつき合ってもらった糟糠の妻たちと共に
母校に近い日暮里のホテルに集まる
総勢50名ほどだろうか
幽明異境の十数名に黙とうを捧げ
その未亡人たちも招きながら会食する
1961年昭和36年に高等学校を卒業した76歳の
一期一会はこうして多分30年を越えての絆になっている

一方でこのクラス会
ただ旧交を温めるだけではない
ここが賢かったと思うが
永久級長を任じられた秀才の〇岡クンの
かなり個人的な努力に支えられて続いてきた伝統
「採血して検査する」が含まれている

〇岡クンは
現役時代築地のガンセンターで
ガン殲滅研究の先頭に立ってきた専門家
我々クラスメイトの血液を研究材料にしながら
一方で老後に備えた経年の健康状態を記録してくれていた
それがどれほどに有難いことか
クラスメイトたちはみな知っていて
だからこそ最愛の妻同伴で採血してゆく

〇岡クンの発見のお陰で
早期がんのうちに脱出できた級友が
何人もいるからなのだ



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今年は採血の写真を撮りそびれた
これは数年まえのものだが
クラスメイトの中に8人もいる医師の誰かが
それぞれ関係する医療機関の看護婦さんに依頼し
専門のラボ業者さんと一緒に実施してくれている

検査項目の全てを網羅しフルマークでチェックした後
一か月もすると〇岡クンから肉筆の手紙が届く
積み重ねた経年の変化を読みながら
現状と今後の指針を教えてくれるから
これほどに信頼の持てる検査はない

さて昨日は集まったポン友たちの近況を聞きながら
笑いかつ食べかつ程ほどにしか呑めない酒を楽しんだ
冒頭に福島の原発問題の核心にふれて解説したのは
まさにその部門で仕事してきた〇岸クン
近頃すぐ図に乗る政治家と違って
実に丁寧に言葉を選びながら
言えること言えないことを明言しつつ
原子力の行く末を語ってくれたが
書いていいこと書けないことを配慮しつつ
原子力の先々には色々と難題がありそうである

さて以下にリンクしたのは
一人の医師へのインタビュー記事である
たまたま昨日の宴席で隣り合わせた
その近藤達也クンも同じクラスメイトのひとり
採血に手が足りない時は
彼もまたYシャツの腕をまくって乗り出してくれる
もっともできれば美しい看護婦さんにお願いしたいという
無言の圧力に負けそうだと云う

この近藤達也クンはクラスメイトとはいえ
心底敬服する医師の一人である
患者を診て病気を見るのが医師のルーチンとはいえ
それだけで医療が抱える諸問題を解決することはできない
医療行政にまで視野を広げて関与を求められれば
それ相当のポテンシャルが必要である
リンクしたインタビューを読んでいただければ
まさに彼のそうしたポテンシャルが
国家的なレベルでの人事と組織運営を
想定外に進捗させたと専らの評価なのである

臨床医として
国立国際医療センター病院長を歴任するだけでも大変だったろうに
それを終えて後
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)という
全体を理解することさえ厄介そうな組織の理事長として
最近までの11年間努力を惜しまなかった医師なのだ
医療行政マン以外の医師では初めての人事
その苦労は並大抵ではなかったはずだが
PMDAこれをパンダと読んで
そのゆったりとした物腰
同じようにゆっりと話す口調から
彼をパンダになぞらえて
スタッフを懐に飛び込ませた大らかさは
古いつきあいの中で十分に理解できることである

私の工房にいる〇原さんは
さる製薬会社の幹部社員だが
彼の業界でも近藤クンは当然要マークの人物
「凄い人です」その一言でよく判るのだった

その近藤クンがかつてこのクラス会で話してくれたこと
その中の一言は今も忘れていない
彼のビッグバーン的な無限大の境界線をほのめかす話
その一言はこうだった

「・・日本人は案外そうした事実を知る機会が少ないが
いま国際的なテロの恐怖に晒された世界の中で
日本は厳しくターゲットにされている感じが少ない
そんな気がしない?
もしそうだとしてそれは単に幸運なことばかりではないんだ

日本はテロに晒された途上国などに向かって
劣悪な医療環境の整備や補填
あるいは医療技術者の教育育成
国境なき医師団を含め日本の若い医療従事者が
現地に出向いたり 日本に招いて
勉強の機会を用意し 色々支援努力してるのさ
国際医療の世界ではみんな命がけなんだよ
日本人のそうした努力は
日本では報道される機会が少ないが
現地のひとたちはよく知ってる
だから
テロ集団のメンバーに近い人々も
日本についてはあまり乱暴はしてほしくない
そうしたメッセージが届いてる可能性もあるんだよ
メディアがもっとこうしたことを報道してくれると
日本人スタッフの励みにもなるし
更に支援体制が組めれば現地のひとたちも喜ぶはずさ」

だからここでも僅かな協力でしかないが
近藤クンの叫びを届けたいと思う

以下のインタビュー記事
昨日見つけて読んだのだが
彼のことを知る良い機会になりそうで
リンクしてご紹介することにしたのである

それにしても
見えないだけのことかもしれないが
泰然として悠々とビッグバーンを拡大してゆく
彼の重厚にして且つ絢爛な人生を
ともかく心底尊敬してやまずなのである

「絢爛」? 最後に一つ
昨日宴席で彼の近況を聞いて初めて知ったが
昨年 高円宮絢子殿下が結婚された折り
新郎側の使者として高円宮邸に赴いたのは
何と新郎の多分叔父にあたる近藤クンだったのだ
you tubeにも堂々のアップ
系図もまた実に絢爛なのである


  
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天目鉄赤鉢 旧作



                   
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by touseigama696 | 2019-05-26 12:43 | 〇老いゆく日々に | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696