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老いゆく日々に・・

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「父は高齢になってから鬱状態だったと 
今振り返れば思います
もっと心のケアにも気を配るべきだったと 
今更ながら申し訳なく思っています」

このブログでも長いこと親しくおつきあいしている
ニュージーランドでファームを営むBBpinealleyさんが
内視鏡検査に触れて書いた昨日の記事に
こうコメントしてくださった

ご自分の御尊父のことだから書けても
一般論としては言いにくいことかもしれない
しかし
老人の晩節に目を配れば 最も大事な視点のように思う

ついこの間までの元気だった自分が
日々に衰えゆく現実を知らされるのは
老いと知りつつもやはり憂鬱なことだ

体に起こる疾病としての「死に至る病」は
可能性として受け入れるしかないことを
充分に理解もし こころの深いところで
それなりの覚悟は作れるが
どうしても腑に落ちなくて悩み苦しむのは
極めて具体的に昨日までできたことが
今日できない劣化を思い知る
あのひたひたとせまる失望感
それこそキルケゴールの言う「死に至る病」
つまり「絶望」で それが憂鬱の根源なのだ

余談だがキルケゴールのこの本 読了してはいない
高校時代挑戦して余りの難解に
それこそ絶望して投げ出した覚えがある

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閑話休題
老人が長生きする世の中は医学的には
報われた社会だと感謝もするが
しかし
長生きが必ずしも幸せとシンクロできないとしたら
そしてそれが憂鬱がもたらす絶望の仕業かもとすれば
贅沢と言われそうだが
身体の長生きと同時に心の長生きをもたらす処方を
生命科学は更に一考二考してほしいものだ 

俗に云えばフィジカルには強くなったスポーツ選手に
それに相応しいメンタルを作ろうとするあの進歩が
これからの老人の長命を支える大事な処方だからだ

BBpinealleyさんによれば 
例えば昨今の抗鬱剤はピンポイントで進歩しているとか
個体に応じて幸福度を探ってくれる処方が
失うものを補って 「これだけあればなんとかなるさ」
そんな思いで暮らせる社会になってほしいと切望するのである


今日からこのブログに新しいカテゴリー
「老いゆく日々に」を新設した
時に応じて
77歳になる老人が押し寄せる晩節のあり様を書く
一番差し障りのないところじゃなかろうか

真っただ中のひと
やがて来るひと
遥かに遠いひと

色々ご意見があったらコメントでどうぞ!


BBpinealleyさんのブログはこちらから



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ろう抜きと同じ技法の皿 自作





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Commented by BBpinevalley at 2019-04-26 10:49
こんにちは。
余計なお世話と疎まれるかと、あとから気になりましたから、そうでなくて嬉しいです♡
日本は、医療の色んな分野で進んでいて、私が患っている眼の病気の治療などは世界一です。
日本でお医者に通えたら、と思うことも度々で…
でも、精神科だけは遅れていますネ。
昔の『精神科イコール気狂い病院』的な発想からなのでしょうか?
色々と落ち目のアメリカですが、精神医学に関しては俄然進んでいて、軍事にまで広範に駆使されています。
キルケゴールじゃありませんが、人間、やはり精神のものなのです(笑)
戦争も精神科ノウハウで勝てる(!?)
人生のどんな段階でも、健康診断の一環として、メンタルヘルスもチェックしたいもの。
ここ、ニュージーランドにはアメリカほど良い精神科医が居ないのですが、たまに2時間くらい、じっくりセラピーを受けてみたい気分になります。
Commented by touseigama696 at 2019-04-27 08:50
BBpinevalleyさん
ありがとうございます
個人のサロンのような洒落た部屋の
座り心地のよさそうなソファーで
カウンセリングを受ける様子は
映画でもお馴染みで
日本の精神科外来とは随分違うなと
思ったものです
スポーツを通してメンタリティーの
重要性も感じています
そちらのファームのあの広々した
牧草の上で海を見ながら
あなたのセラピーを受ければ
大抵のことは治っちゃいそうですね
Commented by jyon-non at 2019-05-01 14:16
今日は。わたしにとってのtousei様は、尊敬できる人生の師です。      
いつ存じ上げてこちらに伺うようになったかは、自分でもわかりません。 
私は、もっと意識的にしっかり大人らしくすごし生きていかねばと時々は思うのですが、胸のなかでは、楽しい子供でいたいという願望もあり、勢い、愛してやまない動物達と常に活きてると老いや漠然とした不安感が、憂鬱や哀しみを遠ざけてくれてるような気がします。何故、そこに救いを求めているかと自分に問えば、心の頼りにしていた父母を20年以上前に失って、心のよりどころがなくなってしまっていたからにほかなりません。

そんななか、偶然目にしたtousei様のお話や、お気持ちは私の胸に落ち着きと,安心感を運んで来て下さいました。今もです。                 
一度もお目にかかったこともありませんが、こうして慰めて元気を下さっているという事実。やはり人は誰かに助けられ、助けている・・・字体のとおりです。作品とお話の一言一言に、深呼吸している人間がいることをお伝えさせてください。     
Commented by touseigama696 at 2019-05-02 21:29
jyon-nonさん
沢山のコメントありがとうございます
少し前の横浜の記事で氷川丸に再会しました
子どもの頃 あの船がまだ現役だったので
横浜から乗船した父の客を見送って
30分くらい船の中を見学したのでした
懐かしい亡父の思い出です

古希を過ぎてもいますから
両親が他界も不思議ではありませんが
あなたがご両親を懐かしむ気持ちは
無理からぬこと でもこころの寄り所なら
きっと今でもそのままなんでしょう
大事にしてください
このブログを通して助けあえる日々を
楽しみにします どうぞよろしくです


Commented by jyon-non at 2019-05-06 22:03
ほんとにありがとうございます。
Commented by touseigama696 at 2019-05-07 10:32
jyon-nonさん
こちらこそ ありがとうございます
これからも楽しいおつきあいが出来ますよう
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by touseigama696 | 2019-04-26 08:28 | 〇老いゆく日々に | Comments(6)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696