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その後「錦織クン」に起きていること

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一週間前 2019全豪オープンテニスでの
錦織クンについて書いた

大会初戦で錦織クンが対戦したのは
世界ランキング176位
本選でのエントリーが叶わず
予選を3勝して本選入りした選手である
決して弱い選手ではないが
だからといって
大会1回戦で世界ランク8位の錦織クンが
第8シードでいながら簡単には負けるわけにはゆかない

挑む方の176位は怖いもの知らずでぶつかる
だから格上選手が守りに入ろうでもすれば
思いがけない結果になることもないわけじゃない
この日 錦織クンはその憂き目にあい
崖っぷちに立たされた

2セットダウンした錦織クンは
残り3セットを連取せねば負けである
怖いもの知らずの力と勢いは明らかに
錦織クンに勝っていた

3セット目が始まって一寸の間
私は見るに忍びなくてトイレに立った
だからこの間の数分に何があったのか分からない
戻ったら・・異変が起きていた

怖いもの知らずクンの手足に痙攣が起きていたのだ
転倒したりとかぶつかったりとかの様子はなかったが
明らかに彼の手足は動かなくなっていた

結果的には
2セットはプレイしたが殆ど得点にはできず
ファイナルセットの途中で棄権敗退することになった

これも勝ちである
怪我に乗じて勝ったなんてと悪しざまに言う向きもいるが
それは大間違いだ
打球と打球の格闘はカロリーとカロリーの戦いだし
神経と神経の壮絶な戦いである

5セットマッチで3セット先取だけが「掟」
何点取ろうが3セット取れなきゃ負けである

3セット目の初め私が席を外してる間に
錦織クンが打った一打はギリギリのレベルで
怖いもの知らずクンの神経に壊滅的なダメージを与えたことになる

「次に戦うときは3セット分のスタミナを用意して挑みます」
怖いもの知らずクンの感想はけだし至言である
起きたことを過不足なく告げている

最初の2セットで負けていながら
錦織クンは負けを承知で戦っていたのではない
ポイントで負けていても勝負ではまだだ
つまり
1ポイントはあげるが最後のセットはあげないよ
きっと2セットの終わりのベンチで
地獄の底を見ながら誓ったに違いない
それも今までになく強く・・と敢えて言いたい
おそらく彼にとってここでの敗戦は
許しがたい屈辱のはずだ
誤解してはいけないが相手からの屈辱ではない
自分が自分に許した甘さを忌む屈辱なのだ
だから
勝つまで決して諦めないから
もし勝ったらこれ以上の何があっても
それも全部勝つ!
彼の頭の中にあったのはこれじゃないだろか


ここからが本題かもしれないが
何故ならその後の3試合
勿論勝ったのだがその勝ち方がまた神がかりである

3試合を通してマッチポイントでの0-40
この得点の意味は
次の1ポイントを取られたら錦織クンの負け
勝つなら15-15 30-30 40-40 adv. keep
つまり5ポイント連取が条件である
勝ってるときならいざ知らず タダでさえ押されてる試合
だから苦しいのにこの条件
見てる方はどうしたって気弱にもなるが
この危機が2回あって錦織クンは凌いで取った 

次はノータッチで60本の超高速サーブをぶち込まれ
それだけでも負けそうなのに
勝手にしろと云わんばかりに打たせておいて
結局フルセットの末錦織クンが勝った試合
鉄砲と大砲とどっちが強い?
不思議な答えに砲手は頭を抱えていた

更に昨日の試合
今度は3セット分のスタミナどころか
衰え知らぬ力感に溢れおまけに
信じがたいほどの守備範囲の広さとその正確さ
全くもって錦織クンに遜色のない若者が
怒涛の如く押し寄せ2セット連取の上
同点のタイブレイクを2度挑んだ
1度でも落とせば負けだが
最終セットの10ポイントタイブレイクで
5-8で負けていた錦織クン
従来の7ポイント制なら負けていたが
ここで連続5ポイント獲得して奇跡的な逆転勝利になった

敗者の陣営は何が起きたのか
ポカンとした空気が漂うほど
現実離れした勝敗に決着がついたのだが
その直前
ジャッジの判定を巡って相手選手は烈火のごとく怒り
これが災いするだろなと思った瞬間に決まった
テニスに関わりテニスに影響を及ぼすものの
如何に多いことかメンタルなスポーツと言われる所以でもある
全米で大坂なおみに敗れたS・ウィリアムスの轍と同じだ

4試合に勝って次には宿敵ジョコヴィッチと戦う

「もしこの大会で錦織クンが優勝したり
或いは今年中にグランドスラムで優勝するなら
おそらくその最大のモチベーションは
この大会第一戦での屈辱からの復活に違いないと
私は書いた

大会直前のブリスベンの大会で優勝したことを縁起に
錦織有利などと書いたメディアは沢山いるが
グランドスラムレベルでの優勝は
縁起などで勝てるものじゃない

もし勝てるほどのカロリーを持つモチベーションがあるとすれば
それは試合中の
屈辱と恐怖と絶望から脱出した奇跡と歓喜を
身体とこころの全てで受け入れ表現することだ
どんなボールにも追いつけるだろうし
どんなボールもコート内に入るに違いない
俗に云う「ゾーンに入る」がこれだ
もしもそのゾーンに入れたら
錦織クンほどの多才な選手は少ない
どんな試合をするんだろうか見てみたいものだ

大怪我から一年見事に復活した錦織選手
一回戦でリタイアしたポーランドのカミル・マイフシャク選手
あのリタイアが錦織クンの再出発点であってほしい

それにしてもいつになく
何かが起ころうとしている気がしてならない
ジョコヴィッチに勝て!奇跡はそれからだ






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Commented by BBpinevalley at 2019-01-27 13:25
試合を全部観戦したような気持ちになりました。
大変よく分かりました。
スポーツは、人生の凝縮みたいなところがあって、面白いですね。
実際、それまでの人生経験や練習態度が、短い試合の中に反映されるのでしょうね。
大阪ナオミさんも勝ったとか。
優勝でしたっけ。
Commented by touseigama696 at 2019-01-28 17:02
BBpinevalleyさん
ありがとうございます
今日の午前中に退院できました
痛みから解放されてほんとホッとしました
コックピットに戻って
やっと時間がスルスルと過ぎてゆきます
テニスは大坂なおみクンがやりました
錦織クンは残念でしたが
男子の世界水準はもうひとつ厳しいから
仕方ないのかもしれませんね
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by touseigama696 | 2019-01-22 10:20 | 〇スポーツ | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696