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戸塚文子のママ

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今もあるのかどうか知らぬが
昔JTBが発刊する雑誌に「旅」があった
戸塚文子さんは
この雑誌の編集長を務めた
女性編集者の草分け
旅行家としても盛名をはせた

大分昔の話だが
その戸塚さんがテレビでだったか対談で 
こんな話をされたのを覚えている

「私には弟がいます・・学生の頃からそうでしたけど
女の子の私には門限がなくて・・弟にはあったんです
普通と逆でしょ!・・母が決めたんですけど妙でした
それで・・あるとき母に聞いたんです
「何故?」って・・母の答はこうでした

女の子のあなたに門限がないのは
もしあなたが油断して夜遊びしたとしても
そして何かがあったとしても・・それは被害者でしょ
殆ど自分の責任でもあるわけね
でも息子が夜遊びで失敗するとすれば
なるのは加害者
誰かを被害者にする可能性があるから
自分の責任だけではすまないかもしれない
だから厳しくしたの」

この話
単に戸塚家だけの特異なルールとして
面白いお家ねで済ませていい話題じゃない
極く一般的な常識に従うだけでなく
その常識の逆説にも心にとめるべき真理があるかもしれない
両面で考えないと身勝手な結論になりそうだ
モンスターママの出現は・・後のこと
我が子の利益のみを軸にした過保護に偏らないために
戸塚文子さんの母の躾けは心に留めおきたいものだ

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ここまで書いたのは先週のこと
ふと・・このエピソード間違いなく戸塚さんのこと?
記憶違いがないだろか?
最近の私の大脳皮質もガタがきてそうで心配
アマゾンで調べた「ドライ・ママ 戸塚文子」を
急いで取り寄せたら・・今朝届いてた

亡くなって数年後の1962年に書かれた本書
もしかしたらこのエピソードも載っているかと
速攻で速読・・1時間半後には読了
まだできるんだ!・・この速攻の221頁
でも・・マンマでは載っていない

しかし読後感でいえば・・まず記憶に間違いはない
こうした育て方をされる「ママ」だと確信したのだ

「女の子にも経済力を、男の子にも家事能力を、
口には出さなかったがこれが結果的には
ママの教育方針になっていた」

「好きなところへ就職していいよ、何でも
なりたいものになるさ。(私の)借金とこれとは
別だからね。」

どちらも自己責任と自立・・門限と同根の話だ
間違いなく戸塚さんの母のエピソードだと確信できた

蛇足だが・・私が一番感銘した彼女の逆説は
「私が雑然と片づけておいたものを、
おまえは整然と散らかしたな」・・だった

そんなわけで
状況証拠だけで物証はないが
戸塚文子さんの母のエピソードとして
アップすることにしたのだった

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おまけに・・もう一つ思い出す話
我が家の息子が小学生だったころのこと
父兄と先生の懇話会で・・ある母親がこう言った

「うちの息子は・・ほうれん草が食べられません
なので・・お願いがあります」

「どう話せば食べられるようになるか
教えていただけませんか」・・と続くのかと思ったら

「そこでお願いなんですが
給食でほうれん草を使うのをやめてください!」

唖然とした覚えがある
時代としてのモンスターママの出現以前に
個としてのモンスターママを意識した最初のできごとだった





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Commented by jyon-non at 2018-12-21 18:21
ドライママ、あっぱれですね。器が大きく毅然として、風に向かうママライオンという感じがしました。               
ホウレンソウ母親には絶句ですね。色んな人がいますね。この世の中には。 
子供も大人になった今、そうした人と会う事もなくなりホッとしています。・・
Commented by mother-of-pearl at 2018-12-21 22:19
子育て中の我が家のエピソードを思い出してしまいました。
我が家にはそもそも門限が無かったのです。
夕食時間までに帰っているのが当然だと思っていましたので。
高校3年生の息子が友人達を連れて来た日、お茶菓子を持って行くと
『門限なし最強母ちゃんでーす!』と笑いながら紹介されました。
・・・・反抗期の彼らはもっと知恵者ではありましたが(苦笑)
末の子供の高校時代は親の発言もなんだかな~と思う多くなり、
今の時代、もう子育てを終わっていて良かった!とつくづく思っています。
Commented by touseigama696 at 2018-12-22 06:24
jyon-nonさん
ありがとうございます
少々寒々してきた関東から羨ましい溜息を!(笑)
暖かくて体が柔らげば気分も晴れるもの
大いに楽しんでください
昔の母親は学問だけでは言い切れない
芯の強さを持ってるひとが多かったように思えます
生きてゆくのが大変な時代だったからかもしれませんね
Commented by touseigama696 at 2018-12-22 06:36
mother-of-pearlさん
ありがとうございます
ご無事な旅で何よりです
unburroさんの言葉によれば
「森の奥の苔のような味のジン」
のジントニック如何でしたか 
機内で森林浴みたいでいいですね

電脳世界の中でD51の蒸気機関車で
生きてゆくのは容易なことでなく
ほんとに現役世代でないことに
ほっとすることだらけです(笑)

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by touseigama696 | 2018-12-20 13:09 | ●エッセイ | Comments(4)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696