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午前3時のコックピット

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午前3時のコックピット・・おおよそ毎朝の風景
起きてベッドメイクして・・体重測定 血圧測定 着替え
あとは6時半ころの朝食コールまでの間
読んだり書いたり・・気ままに過してる

どちらかと云うと直接照明よりも
ちょっと勿体ないが間接照明が好き
いま欲しいところだけ明るいのがいいのだ

今頃の夜明けは少し冷やりとしているが
パソコンの放熱のお陰でぼんやり温かいのもいい

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1960年代初頭
大学時代の頃だが・・この二冊を必携に
夜行列車でしばしば京都通いをしていた
庭を見にである
学生の趣味としては誠に渋い

何故?と言われて明確な答えはないが
今の京都を歩けば
名刹はいかにも名刹で敷居が高く
縄張りのこちら側しか歩けず見ることも不自由だが
往時の寺にはまだそこまでの構えもなく
極々身近に・・古刹が肌の温みを感じさせてくれていた

伽藍はいうまでもなく
本尊の仏にせよ関わる仏具といい
それらはもの言わず身じろぎもしないが
そうした中で・・庭は往時をそのままに呼吸をしている
庭師が手を貸す仕種を見ていると
床屋さんの椅子に座って亡父が生き返るような思いなのだ

季節が移ろえば・・装いも変わり
暑さ寒さが・・それぞれに別の居心地を醸す
巨石の庭石の9割が地中に埋まり
石組みとして見える景色は・・ほんの僅か
庭は・・作庭の時のままに姿は変わっていない
方丈の端に立てば・・腕組みした小堀遠州が立っている
指図する声が聞こえそうだ

「何度も大きな地震に晒されてきたけど
この庭石・・ピクリともしてないんだよ」
腰掛けられそうな小石も・・堀り起こせば背丈を越える
庭が生き続けるとはそういうことと聞いたのは
深泥の圓通寺でのことだった

大きな筏の水面下に縄で括った巨石を四国から運ぶ
今では考えられない荒仕事だが
それも人知のひとつ・・庭の命も逞しかったようだ

寺門の開くのを待ち・・庭を訪ねて歩いた早朝の京都
あれから半世紀が過ぎたが
圓通寺の石も・・お隣の正伝寺の石組も
たった50年・・微動だにしていないんだろう

激変の世相とは別に・・その動かざる頑固に
どこかで拍手したい気分になるのだ

3時過ぎに起きたいつもの朝・・3時間ほど過ぎた
そろそろ朝食コールがありそうだ
これも動かざること・・いつものままにである





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by touseigama696 | 2018-11-30 06:29 | ●エッセイ | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696