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シンプルは・・nothingに非ず

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以下一連の作品は
磁器土の器胎を分厚くロクロで挽き
そこから先は
ひたすらに彫って削ったものである

「水平と垂直ほど難しいものはない」
先日書いたこの私感の難易度は
ここに極まっていると・・いつも思う


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肉厚な器胎に
ロクロとは別の真円が使われ
そこに水平の線紋が正確に彫られ
更に
天辺のつまみは接着ではなく
一体の中で削り彫られている

折れずに無事に終わる方が不思議だと
作品を前にすれば・・誰しも思うにちがいない


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どの直線をとっても
それが彫紋だと理解するまでに
少し時間がかかる
板を重ねて貼れば・・と
つい邪念が邪魔するのである

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ここでは人間味だの味だの
曖昧な概念を・・形から外しているが
しかし・・造形の芯は
あふれるほどの人間らしさに満ちている

光と影が・・大事なテーマで
だから彫るし・・だから釉も外したと
ギャラリートークでも話してくれた

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余分なものをどこまで捨てきれるか
人間を考えるとき
避けられない命題のような気がする
シンプルは・・ナッシングではない

人間の緻密さは・・機械のそれとは別もの
人間にあって機械が持たぬストイシズムの中にこそ
温もりのあるシンプルが実を結ぶ
単純とか正確だけでは片づくまい

私が所属する陶葉会のメンバーのおひとり
和田的さんは
いずれ日本の陶芸に名を残す逸材である
親子ほどの歳の差があるが
その可能性を・・同時代に生きて
脇でつぶさに見られることを
実に幸運なことだと・・痛感している

日曜日の午後
この個展を拝見しながら
彼の持論を聴くことができた

(なお掲載した写真は
作家ご自身の了解を得たものです)





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by touseigama696 | 2018-03-18 20:20 | ●畏友交遊 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696