人気ブログランキング |

天才と伝説


d0085887_21372091.jpg

芥川龍之介は・・天才を
100里の半ばを99里とするひと・・と云った
まぁ半分は変人という意味が込められていそうだ
天才には・・伝説がつきもので
その伝説が・・天才の特質を表したりもする

パガニーニという作曲家がいる
ヴァイオリンニストでもあり
超絶技巧の代名詞みたいな演奏家だったらしい
伝説によれば・・三本の弦が切れても
四本目のG線一本で演奏したとか
更にその四本目が切れたら
自分の左手の爪で弦を押さえて弾き続けたとか
嘘みたいな嘘だが・・いかにもパガニーニらしい
伝説ってそんなもんで
もっともらしくないから伝説なのだ

私の青春時代の天才のひとりが
ミスタージャイアンツの長嶋茂雄さんだ
記録の上でなら彼を越える選手は沢山いるが
ここぞという時には・・いつでも期待に応える
あのドラマティック野球は・・独壇場の天才だった
その本質は・・彼の天衣無縫の為せる技だった
伝説のひとつ
「I live in Tokyo」の過去形は?
答案用紙に書いた彼の答えは
「I live in Edo」
これは間違いだとか・・無知だとかの問題じゃない
天才長嶋茂雄の本質を言い当てている
だから記録はともかく・・記憶に残る選手なのだ

久しぶりに・・スケールの大きな天才が現れた
スケールの大きな伝説がまことしやかに伝えられ
その将来が・・楽しみである

162番目の新人棋士が
先輩161人の棋士にパニックを引き起こしかけている
「29連勝もしておきながら
それでもまだ足りないところが一杯あるから
これからも精進しますなんて挨拶されると
5連勝できずにいる俺たちは何なんだ!」

一般的な意見でいえば
そもそも将棋の天才ばかりが集まったプロ棋士の世界
その161人が自分も天才なのを忘れて
藤井聡太六段の強さに狼狽えている
それでいて
挨拶させれば・・実に堂々とした正論

「この試合・・一点多く取れば勝ちでしょう!」
この試合に限ったことじゃない・・いつでもそれで勝ち
もっともらしく当たり前を言う長嶋クンに比べ
遥かに棋道の深さを感じさせる16歳である
極めて健全な大天才が
極めて正統な実績で伝説を作っている
芥川龍之介の時代とは様変わりしたようだ

162棋士の中での29連勝
これはもうそのままで伝説である
その藤井聡太六段の登場で
昇段試験の一項に羽生への1勝を義務にすっか!
もうひとりのもっともらしい伝説の主・・羽生善治永世七冠が
七冠守るにゃ・・まずは藤井に1勝
それにしくじって
目下それこそ頭抱えて研究中とか
これもまた・・愉快な伝説である
羽生を慌てさせる大天才・・藤井聡太六段

ところで・・「今日はまだ六段だろな?」
本気でそう思うのも・・伝説かもしれない
将棋ファンならずとも
30年は楽しめる話題である
あと30年・・?
生きてりゃ・・こっちも伝説だぁ~




応援しくださる方・・クリックしてね

名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by touseigama696 | 2018-03-09 20:14 | ●エッセイ | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696