2018年 03月 04日
勝ち負けの狭間で・・ |

東京発のメジャー公募展は‥四つほどあって
幸運にも通算20数回の入選を果たすことができたが
その都度自己ベストを物差しに
落ちても何の不思議に非ずと覚悟して
私なりの緊張の時間を過ごしたものだった
昨年の本選・・今年の支部展
二度続けての選外は・・初めてのこと
やはり落胆は大きい
そして
この経験が示唆しているものは・・多分
たった今の私の技術のあれこれではない
10数年作り続けてきた作風が
最早時代の要求に対応しきれていないと
宣告されたに違いないのだ
私だけに限ったことではないにせよ
小手先で解決できる課題ではない
一人の作家が
全く別のもうひとりの作家に生まれ変わり
新しいアイデンティティーを編み出せと
命じられているのだ
改めて・・この数年の図録を振り返ると
新しい作家名が・・どんどん増えている
時代とは・・新しい名前が古い名前を押し流すこと
ほっとけば・・二度と浮かばれまい
そう思いながら
さて・・どうしたもんだろうか?
我が身に覆い被さる戸惑いに・・心は乱れる
あと数カ月で・・齢76を数えるが
陶芸家として残された選手生命は・・決して長くはない
長年の肩腱板断裂による肩の激痛
これまた古傷の腰痛がもたらす姿勢の保持の困難
アキレス断裂の術後予後の不足が招いた左足の不自由
それらが相互に絡まって
年々の筋力低下は・・加齢だけでは済んでいない
古希を過ぎてから後
あらゆる肉体的な条件の劣化は
もう一人の作家に生まれ変わる意欲を
著しく阻害している
一番落胆してるのは・・きっとここである
そうしたハンディキャップを跳ねのけ
新しい挑戦に渾身で向かえるか
悩ましい課題だが・・向き合わねばならない
こころが・・体を立ち上げるのか
からだが・・心を立ち上げるのか
よくよく耳を傾ける時がきたようだ


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by touseigama696
| 2018-03-04 06:52
| ○展覧会
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Comments(6)

そんなこともあるのですね。
なにか作風に工夫が必要なのかもしれませんね。
皿ばかりではなく花器にするとかですね。
なにか作風に工夫が必要なのかもしれませんね。
皿ばかりではなく花器にするとかですね。
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長らくお訪ねできないでいて、来てみると、厳しい境地に立っておられる。
私などに意見できる問題でないのは明らかですが、考え込んでしまいました。
相当な内からの情熱が障害を克服したとしても、体の痛みや家族への影響は避け難いですね。
ご自分のドライヴと、実利的な解決策を、並行的に計っていくしかないですね。
モネになるか、セザンヌになるか、はたまたピカソになるか…
こちら、記録的に暑い夏でしたが、日中の残暑が滞っています。
私などに意見できる問題でないのは明らかですが、考え込んでしまいました。
相当な内からの情熱が障害を克服したとしても、体の痛みや家族への影響は避け難いですね。
ご自分のドライヴと、実利的な解決策を、並行的に計っていくしかないですね。
モネになるか、セザンヌになるか、はたまたピカソになるか…
こちら、記録的に暑い夏でしたが、日中の残暑が滞っています。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
BBpinevalleyさん
ありがとうございます
長い間には色々ありますが
そのどれもが現実なので
過不足なく受け入れて
do my bestで対応してゆくことになります
選手生命を考える年代にもなってきましたのでね
ありがとうございます
長い間には色々ありますが
そのどれもが現実なので
過不足なく受け入れて
do my bestで対応してゆくことになります
選手生命を考える年代にもなってきましたのでね