50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・
by touseigama696
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2017年 04月 20日

一昨日・・工芸会の事務局からこの図録が送られてきました 第57回東日本伝統工芸展は昨日が初日で始まりました

9回目の入選は・・9冊目の図録プレイバックすれば・・自分の足跡が見え歩いてきた道が辿れます
今年は・・この作品が通りました相変わらず写真写りの難しい作品です私のトレードマークみたいな「糸抜き波状紋大鉢」ですが早晩このモチーフを離れ新しい展開を形にすべき時期です 進展なく続けることは・・自作の写し公募展では嫌われる「怠惰」と云えます 新しいモチーフと個性もの作りはこの関係と無縁に過ごすことはできません

どんな名工たちにもそのキャリアに・・初日はあった筈です最初から得意な技法が使えたわけでなく個性的な表現を満たすモチーフを温めていたわけでもなさそうです 試行錯誤を繰り返しながら作品が体を成す日に向かっての心もとない旅の挙句・・運も手伝ってそれらしい境地に辿り着けるのです 技術は・・弛まざる訓練が担保する帰納的な積み上げですが個性は・・演繹的な閃きに依存するイメージの世界帰納と演繹を両輪にして走るのは考えてみれば・・そう簡単ではありません 技術はあっても・・個性には遠く個性的だが・・技術が届いていないこうしたジレンマの中で我が道を模索する日々が続くのです
 殆どを独学で過ごしてきた私の教科書は書架の図録と・・NHKの「やきもの探訪」折に触れ・・飽きずに繰り返し見つめ名手の仕事の隙間に垣間見る一条の光明を探してきたようにも思えます 定評のある公募展に通ることは自分への厳しさを課すことそれに尽きるのかもしれません 送られてきた図録を眺めていてまだ新しい道があってそれを見つけた作家が現れた新鮮な驚きとともに・・どんなに狭い隙間にも2分の1は無限にあるということ 図録は・・それを教えてくれているように・・思うのです
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by touseigama696
| 2017-04-20 02:30
| ●エッセイ
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Comments(2)
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