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「老災」・・の時代

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「ろうさい」と入れて・・辞書に出てくる言葉は三つ
「労済」「労災」「老妻」
変換してくる言葉は・・意外に少ない

引退してしまえば
前の二つとは縁遠くなって
最後の「老妻」だけが
頼みの綱だったり・・目の上のたんこぶだったり
そんな老人たちも沢山おられよう

そんな老夫婦の周辺を脅かす
四つ目の「ろうさい」は・・「老災」のようだ

「暴走する車で事故する老人」
「何やらの不注意での火事で死ぬ老夫婦」
「オレオレに法外に騙される老婦人」
どれも老人による老人の災害・・老災である

テレビや新聞がむきになって探すから
殆ど毎日のように見せられて
無事に生きながらえるなら
宵越しの銭は持たず
火も電気も多用せず
夜明けに起きて・・日暮れに寝る
車なんぞは捨てて・・ひたすら歩く
そんな気分にもなるってもんだ

冗談抜きに
老後の生活で一番大事なのは「安全」
それを守るのがどんなに一大事か
思い知らされる日々である

幸か不幸か・・盗人に追い銭の余財なく
早寝早起きは・・目下の日常茶飯
歩き続けて4年弱・・足には自信もついて
車なしだって暮らしてゆけそうだ
特段教えられてのことじゃないが
どうやら老人らしい佇まいにもなった

しかし
だからといって・・これでいいんだろうか
安穏な老いとの道連れは
決して生易しいもんじゃない
老いとは・・闘うことなのだ
年齢と闘い・・体や頭と闘い
制度や税金と闘い
おまけに世間の風評とも闘う
老人たちは・・そうしてみんな闘っている

老人の不幸は蜜の味
すずめ蜂みたいなメディアの横暴で
日々の暮らしに一杯不安を抱く年寄りに
せめてもう少し明るく暮らせるような
話題も混ぜてもらえないものだろうか

↑の写真の・・晩秋の小径
左に富士がみえて・・右に我が家
とうとう今年は一度も行かなかった
落葉を踏んで歩くのも悪くない
風の音・・鳥のさえずり
閑かで長閑・・分かってるが
今となると・・車を走らせるのが億劫だ

そして何よりも
深い思い出との邂逅は
決して軽いものじゃない


    日が去り、月がゆき  過ぎた時も
     昔の恋も 二度とまた帰って来ない
      ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる
 
      日も暮れよ、鐘も鳴れ
        月日は流れ、わたしは残る


         ミラボー橋  アポリネール詩
              堀口大學訳



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by touseigama696 | 2016-12-06 08:50 | ●世相あれこれ | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696