2016年 10月 25日
アーグネス・フス陶展 |

正確な日付を覚えていないが
7~8年前のことだろうか
日本陶芸展でのこと
私が会場にいた・・ある日
覗き込むようにして熱心に
私の作品をご覧になる外国人女性がおられた
ご挨拶のつもりで声をかけたら
流ちょうな日本語が返ってきた
暫らく質問に答えたりした後
名刺を交換すると
それがアーグネス・フスさんだった
ハンガリー生まれで・・故国の
国立美術工芸大学の陶芸科を卒業した後
長野県に築窯しての作家活動の傍ら
県内の大学で教鞭もとっておられた
ひとしきりして・・別れたが
再びお目にかかる日があるか・・定かではなかった
ただ・・第20回日本陶芸展で
彼女が・・二部の自由造形部門で
賞候補になったとき・・私も
一部の伝統部門で・・同じ賞候補に名前がのり
「あぁ・・あの時のフスさんだ」・・と思い出したが
再会までには至らなかった
だから
今回の柿傳ギャラリーでの陶展を知って
是非にもと・・今日お訪ねしたのだった
初対面でないことと・・作品名を伝えたら
彼女も覚えていてくださったようだ
途端に会話も楽になり
彼女の口から関西弁が飛び出して・・笑った
銅版画作家のご主人も同席されていて
暫らくは工芸論に花が咲いたのだった

このカップと皿を頂いたのだが
「私の陶芸は・・普通の手順とはまるで違うの」
好意で聞かせていただいた手順のことは
許可なしには・・ここには書けない
常識を裏返してしまう・・思考のフライ返し
伺えばなるほどで・・盲点を突かれる思い
実に分りやすく・・勉強になったのである

この配色と色のさばき
わざとらしさがなく・・とても自然である
肩の力を抜いて・・はこういうことだと思う
「ビアカップに・・つまみの皿にしようかな!」
(私の場合・・ノンアルコールのことだが)
そう言ったら・・フスさん曰く
「いいじゃん!・・いいじゃん!」・・だと
横浜あたりの方言だと思っていたが
調べたら・・長野でも使うらしい
そういう日本語を話す・・端麗なハンガリー女性
それもいいじゃん!・・である

by touseigama696
| 2016-10-25 07:36
| ●コレクション
|
Comments(4)
水彩画のような色彩と、友禅染などの染物のような印象を受けます。
日本の伝統の染物の柄を陶器で表現した爽やかなイメージを感じます。
私も伝統工芸展やデパートなどで着物の柄を観て憧れたことがあります。
器肌の表情も工夫されてますね。
どうして作陶されたのだろうと詮索したくなりますね・・・。
柿傳ギャラリーサイトに出ていた抹茶茶碗なども味があります。
お皿などの造形も作意がなく、さりげなくて心地よい感じ。
外人の方の作品とは思えません。近ければ私も観に行きたい。
三彩カップを買って帰りたい。
日本の伝統の染物の柄を陶器で表現した爽やかなイメージを感じます。
私も伝統工芸展やデパートなどで着物の柄を観て憧れたことがあります。
器肌の表情も工夫されてますね。
どうして作陶されたのだろうと詮索したくなりますね・・・。
柿傳ギャラリーサイトに出ていた抹茶茶碗なども味があります。
お皿などの造形も作意がなく、さりげなくて心地よい感じ。
外人の方の作品とは思えません。近ければ私も観に行きたい。
三彩カップを買って帰りたい。
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sakuramoonさん
ありがとうございます
フスさんの作品は素晴らしいです
手にもって目の前だと・・一段と冴えます
帰宅してから・・じっくり鑑賞
それからデスクの前にしばらく展示です(笑)
いいじゃん!・・は今や全国区なんですね(笑)
ありがとうございます
フスさんの作品は素晴らしいです
手にもって目の前だと・・一段と冴えます
帰宅してから・・じっくり鑑賞
それからデスクの前にしばらく展示です(笑)
いいじゃん!・・は今や全国区なんですね(笑)